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ラジコンの500m規制が50年ぶりに緩和へ 80

ストーリー by mhatta
そんな規制があったのか 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

毎日MSNの記事によれば、「ラジコンを動かす場合には建物から500メートル以上離れていなければいけない」という規制を 50年ぶりに緩和する方向で検討が進められているとのことだ。そもそもこのような規制があることを知らなかったのだが、 この日本において500メートルの範囲で建物が存在しないという場所は山地か海上ぐらいしかなさそうなので、記事でも書かれているように 事実上「問題が起きなければ黙認」という状態だったのだろう。 電波法絡みのどこかに残っている規制なのだと思うが、 日本ラジコン電波安全協会のサイトにも特に500メートルの規制は書かれていないし、総務省側としても実態に即していないという考えに至ったのだろうが、50年もこの規制が残ったという事実そのものは興味深いところ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by chitta (20523) on 2007年07月28日 22時16分 (#1197557)
    先日、羽田空港近くの城南島海浜公園に初めて行ったら、ラジコン禁止だそうで・・・

    携帯はいいのかって気もするんですが

    ※ふらふらっと行った割には、ひっきりなしに着陸する飛行機が間近でみれて子供と大興奮
    • 電波のことではなく物理的な危険からでしょう。

      >ひっきりなしに着陸する飛行機が間近でみれて子供と大興奮

      くらいの距離ならば進入路でラジコン機を飛ばすことが可能ですから。

      ラジコン機のクラスによるでしょうが、巻き込んでしまったときの被害はバードストライクの比じゃないと思います。
      親コメント
    • ラジコン用の周波数割り当てには短波帯も含まれていますから、
      国際航空用の周波数と近いのでしょう。
      ラジコン用の出力が小さいとはいえ、空港の管制塔からすると、
      数百キロ以上離れた航空機の出力がいくら強くても、近くのラジコンの方を強く受信するでしょう。

      電波の強さは距離の3乗に反比例しますから。
  • by Anonymous Coward on 2007年07月28日 22時47分 (#1197573)
    50年ぶりということは1957年に施行されたのでしょうか?
    鉄人28号は1956年連載開始だったので、この法律には
    引っかからなかったのでしょうね。
    ジャイアントロボは1967年連載開始なので、これは明らかに
    法律を無視した運用だったのですね。>大作くん
  • by Anonymous Coward on 2007年07月28日 21時08分 (#1197519)
    だとしたらビルの屋上にコースがあったところはどうするんだ!
    http://maemae05.hp.infoseek.co.jp/rc-circuit-yuzawaya.htm [infoseek.co.jp]

    タミヤのコースも大丈夫だったのか?!………

    http://www.tamiya.com/japan/rc/circuit/circuits.htm [tamiya.com]
    タミヤ小鹿工場のすぐ近くです。

    ………アウ!アウ!
  • なんだって!!! (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年07月28日 21時12分 (#1197522)
    そんなことRCカーグランプリの日高のりこお姉さんは教えてくれなかったぞ!!
  • by AKEDON (11450) on 2007年07月28日 21時23分 (#1197528) 日記
    そもそも、この規定は航空機模型が対象なんだろうけど
    最近の様に屋内での飛行を想定した電動ヘリとか
    車の屋内サーキットは想定外だったとしか言いようが無い様ですな。

    で、どうせ規制を緩和するんだったら
    バンド規定とか(国際的な標準になりつつある)ISM [wikipedia.org]の2.4GHzを含める枠組みで取り組んで行くのかな?
    # というのを期待してたり・・・
    • by little( (31297) on 2007年07月28日 23時15分 (#1197585) ホームページ 日記
      >そもそも、この規定は航空機模型が対象なんだろうけど

      そういうわけではなさそうです。
      記事には、

      1957年に制定された現行制度では、電波の混線などを防ぐため、屋外でラジコンを動かす場合、建物から500メートル以上離れることが決められている。

      と書かれていますから、航空機模型に限らない話ですね。

      >最近の様に屋内での飛行を想定した電動ヘリとか
      >車の屋内サーキットは想定外だったとしか言いようが無い様ですな。

      もともと屋内での使用は問題なしなのですから、想定外でもなんでもなさそうです。
      親コメント
  • 1950年代 (スコア:2, 興味深い)

    by Technobose (6861) on 2007年07月28日 22時33分 (#1197567) 日記
    50年も前の規制が残っているということも驚きですが、1950年代にラジコンがあったというのが、もっと驚きです。
    トランジスタが開発されたあたりだと思うので、真空管を使っていたのでしょうか。
    • Re:1950年代 (スコア:4, 参考になる)

      by virtual (15806) on 2007年07月28日 22時59分 (#1197577)
      増田屋コーポレーション [masudaya.com]
      ラジコン(R)潜水艦
      ラジコン/RADICONは、当社の商標登録です。

      1955年(昭和30年)に、世界で最初に無線操縦玩具を開発して《ラジコンバス》で 発売しました。
      ラジコン装置ものしり帳 [linkclub.or.jp] によると火花送信機とコヒーレント検波器による受信機でできていたようですね。
      セットには回路図が添付されています。送信機はブザーのような仕組みになっています。ボタンを押すと、コイルに電流が流れ、鉄片を吸い付けます。鉄片が吸い付けられると電流が切れます。また、電流が流れて鉄片が吸い付けられます。これのくり返しで振動します。すると、電磁誘導の法則でコイルには高電圧が発生します。発生した高電圧は放電管を通じて放電されます。コイルには並列にコンデンサが接続されていて共振回路を構成しています。同時にアンテナからはブザーの振動数(500Hz位と思われます)により変調されたイグニッション電波が発射されます。(多くの高調波を含んでいます)受信側(バス)ではコヒーラーとコイルが直列に接続された回路が構成されています。コヒーラーとは金属の粉末がガラス管に入れられていて、通常、金属粉は酸化されていて導通がありません。そこに送信機から高圧イグニッションにより発射された電波が到着すると、アンテナと直列共振回路により、コヒーラーに高圧がかかります。この高圧によりコヒーラーは導通状態になり、回路に直列に入れられたリレーが閉じます。リレーはサーボモーターを駆動し、サーボモーターが1ポジション動作するたびにコヒーラーが取り付けられた基板をたたくようになっていて、その振動で再び金属粉が絶縁状態になり、リレーが切れます。リレーが閉じている時間サーボのモーターは回転し続けますがサーボにはラチェットが組み込まれていて、60度(360度/6)ずつ回転すると機械的に正確に停止します。
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      • by Technobose (6861) on 2007年07月29日 1時06分 (#1197624) 日記
        おもしろいページを紹介していただきありがとうございます。
        現代のラジコンと比べると、ずいぶんと制限された制御ですけど、メカと無線技術を組み合わせて巧みな制御機構を実現してますね。
        どことなく「からくり人形」を思い出させる技術だと思いました。

        けど、このラジコンバスを初めて見た人たちはびっくりしたでしょうね。
        「あっ」と驚くようなギミックなんですが、技術に興味のある中学生なら、じっくり制御機構を見ていけば原理から理解することも可能だと思います。開発者が知恵を尽くして作った機械を、理解できる喜びが感じられる時代ですね。こういう機械を見たら、技術や科学に興味持つでしょうね(コヒーラーを使っていたり、無線技術の黎明期が身近に感じられますね)。
        今の時代、あまりに製品の高度化とブラックボックス化が進みすぎていて、こういう体験ができにくくなっているのは寂しいことだと思います。
        親コメント
        • Re:1950年代 (スコア:4, 参考になる)

          by virtual (15806) on 2007年07月29日 9時42分 (#1197710)
          多分、電池管 [hi-ho.ne.jp]を使って1球で送信機、1球で超再生検波と1球でリレー駆動で想像してたのですが、調べてみるとかなり古い技術を使ってたので驚きましたね。
          なんせ、初めての無線通信の実験で使われた送信機と受信機とそのままの構成ですから。
          で、ふと思ったのですが火花送信機 [wikipedia.org]の発生する電波のスペクトルは一応共振回路を構成しているとはいえ非常に広範囲に及びます。要するにかなりの電波障害の発生源 [tdk.co.jp]になったことでしょう。1955年にラジコンが世に出てきて、それが電波障害の恐れが大きいということから、建物(電波の受信設備)から500m以上離れる規制が1957年に制定された、と見ると合点がいきます。その後、トランジスタ化された時も受信機は超再生検波回路 [cqpub.co.jp]を使用していましたから、電波の不要輻射という観点からは500mルールはあながち的外れの規制ではなかったと思います。今ではラジコンの受信機はスーパーヘテロダイン方式 [cqpub.co.jp]が主流でしょうから不要輻射の問題は事実上無くなってます。なので今回の規制緩和の話は奇妙に思えるかもしれませんが妥当な判断ということでしょう。
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      • by virtual (15806) on 2007年07月29日 7時43分 (#1197683)
        訂正

        指がすべって「コヒーレント検波器」と書きましたが正しくは「コヒーラー(検波器)」です。

        コヒーラー検波器[pdf] [keisoplaza.info]
        コヒーラーの実験 [ngk.co.jp]
        電磁波で電流を流す装置~コヒーラー~[動画あり] [aichi-c.ed.jp]

        #子供の夏休みの自由研究にいいかも。
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    • Re:1950年代 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年07月29日 5時45分 (#1197668)
      > 1950年代にラジコンがあったというのが、もっと驚きです。
      標的艦 摂津 [wikipedia.org]は昭和3年にラジコン改造されていますよ。
      親コメント
  • by shoji12 (14093) on 2007年07月29日 10時11分 (#1197721)
    電子政府の法令データ提供システムで検索できなかった。
    1.「ラジコン」という用語はない。
    2.「500」は「五百」か? しかしどちらも該当する法令はない。
    3.「無線」、「誘導」、「電波」、「電磁波」のいずれの用語でも該当する法令はない。
    もしかして、無線局の使用目的で制限されるような法令があるのだろうか?
    どなたか教えて。
    しかし、法令を特定できなくするような報道を、新聞社がしていいのか?
    • by virtual (15806) on 2007年07月29日 11時22分 (#1197752)
      免許を要しない無線局の用途並びに電波の型式及び周波数 [kanto-bt.go.jp]
      電波法施行規則(昭和25年電波監理委員会規則第14条)第6条第2号の規定により、免許を要しない無線局の用途並びに電波の型式及び周波数を次のとおり定める。

      1. 用途
      模型飛行機、模型ボートその他これらに類するものの無線操縦用発振器(以下「ラジコン用発振器」という。)又は有線式マイクロホンのかわりに使用される無線電話用送信装置(以下「ラジオマイク」という。)であって、壁で囲まれた建築物の内部において又は建築物から500メートル以上離れた場所において使用するもの
      親コメント
      • ありがとう。
        電波法-電波法施行規則第6条1第2号-郵政省告示第708号、という木構造データでした。
        告示レベルのデータをデータベース化しているところをさがしてみます。
        それにしても、PDCAのない告示がある、というのはいい勉強になりました。
        親コメント
  • ドラえもん (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年07月28日 22時06分 (#1197551)
    スネ夫やのび太は違法行為を子供に見せ付けていたのか・・・
    • Re:ドラえもん (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年07月28日 23時49分 (#1197607)
      あの空き地は1km四方の巨大な空き地だったのを、コマワリの都合上小さく見せていただけですよ。
      親コメント
    • Re:ドラえもん (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年07月29日 8時15分 (#1197690)
      電波じゃなく飛行物体という意味では、やばいなあと思ってみてました。
      ドラえもんでのあれ系のシーンは
      昨今の超小型ラジコン飛行機が登場するよりずっと前から有ったので、言い訳も難しいです。
      また大抵のびたじゃなくスネオがやってたので、ドラえもんの未来道具というわけでもないし。

      ラジコン飛行機なら洒落抜きに500mくらい必要です。
      見物人は飛んでる機体から目を離したら危険です。目を離した一瞬に時速100kmで体当たりされたら死にます。全力で逃げましょう。

      しょせん人間が作ったもの…どころか機体は得てして趣味の人が「自作」するものなので、トラブル率もソコソコでしたから。工作不全でワイヤー(電気じゃなく機械のほうの)がすっぽ抜けてしまう事故も珍しくない。その点においての安全性を本気で追求したければ、ラジコン飛行機も「整備士」みたいな免許とかを要するスタイルにせざるを得ないでしょうね。

      まあ、そうやってトラブル確率満載ってことは、逆にいえばトラブル時に「まっすぐ」すっ飛んでいってしまう可能性はそんなに高くないとも言えるんで、到達する可能性が十分低そうな距離という意味で500mってのは、経験的に妥当かなと。
      親コメント
      • by t-qt (12190) on 2007年07月29日 12時27分 (#1197774)
        危機一髪、というのは目の前で見たことがあります。

        小学生の頃、近所のラジコン好きのお兄さんに誘われて郊外の空き地(ニュータウン建設予定地で周囲3kmくらいには建物はなかったです)で飛ばしているのを見に行きました。

        ラジコン機は20エンジンの練習機でしたが、着陸に入ろうとしたところで失速しそうになったのでエンジン回転を上げて回復しようとしたけど引き起こしきれずに全速で超低空飛行に行ってしまい、その行方には軽バンの前でしゃがんで自機を整備中のもう一人のお兄さんが・・・

        「危ない!」の大声で寸前に気づいて伏せたのでラジコン機は軽バンの後部ドアに激突、後で聞いたら伏せた背中にプロペラの先端がかすめたそうです。

        軽バンのドアは10cm以上へこんでしまい、開かなくなりました。ラジコン機の方は、エンジンは見た目は大丈夫でしたが軸受けが駄目になっていたそうです。飛行機の機体は、エンジンを取り付けていた先端付近が完全に粉々になっていました。バルサ材の機体ですから強度はそれなりでしょうが、それにしてもあそこまで粉々になるとは、と見ていてゾッとしました。

        もう少し大きくなったら自分もラジコンをやるんだ、と決めていたのですが、正直びびりましたね・・・
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年07月28日 22時31分 (#1197564)
    1970年台ぐらいまでのラジコン飛行機は1ch、1bitのモールス通信みたいな信号で受信機側のメカを動かして操縦していたそうです。
    -.- 右
    -..- 左
    -...-上昇
    みたいな感じだったので、 素早く向きを変えたり出来なかったのではないかと思う。
    • by Anonymous Coward on 2007年07月28日 23時18分 (#1197586)
      多分、60年代に急速に進歩したのだと思う。少なくとも1970年には日本で「プロポ」が紹介されていた。60年代末が切替期だったような...。(無線操縦技術の歴史 [hi-ho.ne.jp]
      #よく調べないで書いてるのでAC
      親コメント
    • そう?
      モールス信号とかよくわかんないけど

      --- -- --- -・- ・- ・--- ・・
      素早く向きを左に変える

      とか定義してけばよくね?

      • by t-qt (12190) on 2007年07月29日 12時47分 (#1197784)
        「モールス信号を解釈するコンピュータ」を積んでいたわけではありません。

        単純にシグナル1回受信毎にリレーで舵の向きを切り替えていただけです。

        ちなみにエンジンコントロールはついていなくて、直進時に徐々に高度が上がるように出力を固定していました。で、旋回すると揚力が減っておりてくると。
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  • by Anonymous Coward on 2007年07月28日 23時48分 (#1197606)
    >この日本において500メートルの範囲で建物が存在しないという場所は山地か海上ぐらいしかなさそう

    私が子供の頃は、稲刈りが終わった田んぼの中でラジコンバギー走らせたり、あぜ道で100mほどのゴムを300m位まで伸ばしてグライダーの離陸をさせたりしてましたが。
    500mなんて余裕余裕。
  • by pongchang (31613) on 2007年07月29日 4時57分 (#1197662) 日記
    無人化施工 [jpo.go.jp]は、災害などで人家からは500m以上離れているだろうから(危険な現場だし〜)、お構い無しということか?でも、建物を作ったり解体したりは出来なかったという訳か?こちらの「150m」以内の中継というのも面倒な規制ですね。
  • by Anonymous Coward on 2007年07月29日 17時13分 (#1197847)
    です。
    買ったら所轄官庁に申請しましょう。

    ・・・だったんダゾ。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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