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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
KDDIに期待 (スコア:3, 興味深い)
現在ポスト3Gとして有力な技術は、3GPPのLET、3GPP2の次世代cdma、WiMAXフォーラムのWiMAXと3つ有ります。
(日本ローカルの次世代PHSや中国ローカルのTD-SCDMAが世界で普及するとはちょっと考えられません)
日本ではドコモがLTE(Super3G)、KDDIがWiMAXと次世代cdmaの両にらみ、ソフトバンクはおそらくLET。
米国ではこれまでcdmaが有力でしたが、SprintがWiMAXに、VerizonがLTEの採用に踏み切りました。
欧州はGSM、W-CDMA、LTEと行くはずです。
ということで次世代cdmaの採
Re:KDDIに期待 (スコア:0)
てっきり W-CDMA とかは共通規格だと思ってたのでガラパゴス云々なんて
意味無いとばかり思ってたけど、変わるんだとすると良いですね。
それにしても WiMAX とか LTE とかが 3G と違う状況になるなのはどの辺
が効いてくるのでしょうか。アレコレテンコ盛り規格で、いつのまにやら
日本国内が実際の採用で先行してしまいそうで、何だかいつか見た道な気
がして仕方無いのですが。
Re:KDDIに期待 (スコア:1)
日本では高い通話料金からの収益を元に端末への補助金を出すことでキャリアブランドによる高機能端末が安価に販売され、その結果として世界に先駆けてiモードやEzwebによるモバイルデータ通信が普及し、さらには3Gへの移行も早く進みました。
日本の端末はキャリアのネットワーク機能と深く結びついて開発され、通信キャリアによ
Re:KDDIに期待 (スコア:2, 参考になる)
> W-CDMA向けという形で端末開発を行い、独自に販売を行いますので、
> 通信利用料による開発費の回収を行うことはできません。(欧州では
> SIMロックにより利用料から端末補助金を出そうという動きは広がりつつ
> ありますが、韓国、VerizonではSIMロック解禁に動くなどと、製作も
> 事業者の戦略もまだまだ流動的です。)
この部分、ニュースサイトに書いてるライターの誘導を真に受けすぎています。
実際には、「端末メーカーがネットワークと関係無く、独自に端末を開発、
独自に販売」というのはごく少数に限られています。というのも、「網側への
受け入れ」という問題があるからです。携帯電話というのは網側と移動機で
セットのサービスです。その移動機を使用して、網側に本当に影響が出ないのか、
その試験が不可欠です。そのため、新規に発売される端末はキャリアの受入れ
試験をしなければなりません。キャリアを問わずメーカ独自に売り出す端末で
あれば、販売地の複数のキャリアに対しての試験を自前で行う事になり、費用も
時間もかかります。これがメーカ独自端末が少ない理由。
現在はストリーミング動画などのおかげで、網側の向こうのサーバにどこまで
対応させるのかという悩ましい問題も出ています。キャリアに依存すれば、
「この端末は○○用に出たので、他キャリアのサーバまでは保証できません」
で済むんですけどね。
複数キャリアで使うには一応、1.通話が出来て、2.変な課金状態には
ならない、が守られていればいいんですよ。日本でそれが受け入れられるかは
わかりません。
キャリアの元で出せば、網側とのノウハウはキャリアが握っているので、
ある程度の試験と技術サポートが受けられます。しかしここでも問題があって、
キャリアは「売れない端末」を出したくないのです。何でも、端末が売れないと
そのキャリアも流行ってないと思われる(仏キャリア談)のだとか。
そこで、あらゆる条件をつけてきます。曰くスペックを上げろ、値段を下げろ、
この機能を入れろ、です。欧州やアジアでは、スペックより値段の方が圧力が
強いです。(北米向けはやったことないので知りません。)
なぜ値段にこだわるのか?高い端末は売れないから、この一語に尽きるのですが、
もう一つ理由があります。キャリアが購入者にキャッシュバックを行って、
端末の価格を保とうとするからです。何の事はない、日本と同等の事が行われて
います。少なくとも、5年前にはもう普通に行われてましたよ。
キャッシュバックするからには、すぐ乗り換えられては困る、という事で、
キャリア主導の端末にはSIMロックが掛かっています。期限付きのものでは、
1年くらいですね。期限なし、ロックのままという端末もあります。勿論、
その方がキャッシュバックが大きいです。日本だと2年分くらいの通信料で
端末販売の赤を埋める計算になってますが、それが多少フレキシブルになって
いると考えていいです。
問題のこの傾向ですが、欧州、アジアでは強まっていく傾向にあります。
つまり、あちらでも「垂直統合でリッチなサービス」を売りにしたいのです。
でなければ、キャリア間の競争に勝てない。
あと、日本の端末が向こうで勝てないのは純粋にコストの問題ですよ。
日本で日本人が作ると、とにかく高い。かと言って現地で立ち上げるのでは
結局ラインを複数持つ事になる、というジレンマです。ローカライズするだけ
なら楽勝と思っていたのに、いざキャリアと相談すると「欧州ではこんな
メニュー方式では駄目だ」とUIを全否定されて全面的に作り直しになった事も
あります。
Re:KDDIに期待 (スコア:1)
> 独自に販売」というのはごく少数に限られています。
確かにSIMロックをかけた端末をキャリアが販売する例は多くあり、
同じ端末であればSIMロック付きのオペレータ販売量の方が多いと聞いたことがありますが、
欧州やアメリカで端末が特定オペレータ向けに開発されることは少ないような気がします。
nokia、SAMSUNG、MOTOROLA、SONYEricsson等のメジャーな企業の売り上げの多くはオペレータを
限定せずに開発した端末だと思うのですが、なにか良いデータはないですかね。
ちなみに、私の「開発」にはドコモの販売しているLGやモトローラ端末のような
ローカライズは「開発」に含めていません。
バリデーション、販売とSIMロックをオペレータがセットで担う事と、
端末開発の初期企画段階からの特定オペレータを前提に行うことは区別して考えています。
> 問題のこの傾向ですが、欧州、アジアでは強まっていく傾向にあります。
nokiaはnokiaブランドの決済サービス、ゲームポータルなどオペレータに依存しない
nokiaブランドのサービス提供を試みていますし、
近年話題のiPhoneもオペレータに依存しないAppleブランドのサービスを提供しています。
携帯サービスの高度化は世界の潮流だと思いますが、それは必ずしもキャリア主導だけに
限った話ではないと考えています。
GoogleのAndroidもサービス高度化と非キャリア依存の両立を目指したアプローチでしょう。
こうした端末側からのサービスの高度化を受け入れるか、独自の垂直統合モデルを志向するかは
オペレータによって戦略がまちまち、というのが実情だと思うのですがいかがでしょうか。
> あと、日本の端末が向こうで勝てないのは純粋にコストの問題ですよ。
確かにコストは重要な要因です。
コストは人件費だけではなく、パテントや規模の経済性、
販路の有無などによって複合的に決まってきます。
トヨタの自動車やシャープの液晶は日本で日本人が作ってもコスト競争力がありますが、
携帯電話は主要なパテントをnokia、エリクソン、モトローラ、クアルコムなどに抑えられており、
日本メーカが中国やインドにラインを作り、ソフトウェアのローカライズも委託したとしても
コスト競争で勝つのは難しいと考えています。
しかし、海外で日本メーカが端末をあまり販売していないのは企業の戦略の結果であり、
日本メーカだから勝てないような要因があるとは考えていません。
しかし、モトローラのようにシェアを取る代わりに赤字を出すのを避けつつ海外進出をするには
様々な手を打たなければならないためにリスクが大きく、SIMロックを解除したり、
オペレータ主導モデルを変えたからと行ってすぐに日本メーカの端末が海外で売れるようになる
わけではないでしょう。
#3Gのパテントについては以下の資料が参考になります
#http://www.nokia.com/NOKIA_COM_1/Press/Legal_News_(IPR_news)/IPR_News/pdf/wirelesscom2005.pdf