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pongchang 曰く、
日本学術会議が大型研究計画検討分科会において審議した「学術の大型施設計画・大規模研究計画 —企画・推進策の在り方と マスタープラン策定について—」 を 17 日公表した (時事ドットコムの記事) 。
所謂、事業仕分けで斬られまくった次世代スーパーコンピュータ開発に類する、Big Science のお買い物リストであるが、全 43 件で、報告書は 147 ページに上る (PDF: 表紙〜 17 頁、18 頁〜) 。人文科学の古典アーカイブの作成から、はやぶさ後継のサンプルリターンなど、個々の項目については知られているものも多い。
検討分科会の委員長を務める岩沢康裕東京大名誉教授によれば「1 件当たり数十億円から 100 億円以上の計画で、近い将来に全部実現できるとは思わない。しかし、国が予算をつけた場合に国民の納得が得られる内容だ」とのこと。
/.Jの皆さんが、仕分けるとしたら、何に納得し、何に疑問を呈するか、中の人も臆せず、語ってみましょう。
ある Anonymous Coward 曰く、
世の中ではさまざまなダイエット方法が提唱されているが、米国の遺伝子医療品会社、Interleukin Genetics が、遺伝子検査により「最適なダイエット」を判別する方法を開発したそうだ (THE WALL STREET JOURNAL の記事) 。
たとえば同じ低炭水化物ダイエットを行っても、それに向いた遺伝子を持つ人とそうでない人では 2.5 倍も効果が違うとのことで、自分に向いたダイエット方法を判別することでより効率的に減量を行えるようだ。この検査キットは脂肪代謝と炭水化物代謝に関連する遺伝子の変異を調べるというもので、149 ドル (約 1 万 3,000 円) で市販されているという。
腹の脂肪が減らないタレコミ子としては、日本でも是非販売してほしいところです。
あるAnonymous Coward 曰く、
「地球に向かってくる小惑星を核兵器で爆破しても再び元通りにくっついてしまう」という主張を、ニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所の科学者、キャサリン・プレスコとカリフォルニア大学のドン・コリキャンスキーが発表した(デジタルマガジンの記事、元ネタのNewScientistの記事)。
シミュレーションでは、地球に向かってくる直径1キロメートルの小惑星を核兵器で破壊したとしても、小さな欠片以外は2~18時間後には元通りにくっついてしまう結果となったそうだ。「ただ、別の研究では“900キロトン級の核兵器で爆破すれば直径1キロメートルの小惑星は完全に粉砕できる”との結果もある」と記事にあるが、果たしてどちらが真実か。
実際に小惑星を破壊するような事態が訪れないことを祈る。
ある Anonymous Coward 曰く、
臓器提供意思表示カードを持つ人は、臓器提供が必要となった場合に優先的に受けられるという法律がイスラエルで施行されるそうだ (SFGate の記事、本家 /. 記事より) 。
この種の法律は世界初とのことで、臓器提供者の数を底上げできるのか注目されているという。ユダヤ教では臓器提供が宗教的に禁じられており、ドナー数が非常に少ないのが問題となっているとのこと。欧米諸国では成人の 30 % 以上が臓器提供カードを持っているが、イスラエルでは 10 % しかおらず、家族の同意による臓器提供率も欧米諸国では 70 % だがイスラエルでは 45 % でしかないという。
この法律によってドナーが増えることが期待されているが、他にも「自分は臓器提供をしないが、必要となったならば臓器移植は受ける」人々を減らすのも目的の一つだそうだ (臓器提供を受けることに宗教上の問題はないらしい) 。
insiderman 曰く、
LiveScience の記事によると、ストレス下に置かれた男性は普段と女性の好みが変わるという研究結果が発表されたそうだ。
この研究はドイツで行われたもので、50 人の男性を対象に調査が行われた。男性に対し両手を冷水につけてもらうことで擬似的なストレス環境を作り、その状態とそうでない状態で女性の写真を見せて「女性の好み」を調査したという。
その結果、ストレス環境下にない男性は自身と似た特徴を持つ女性を選ぶ傾向があったのに対し、ストレス環境下の男性は自身とは反対の特徴を持つ女性を選ぶ傾向があったそうだ。これは、ストレス環境下では自身とは異なる遺伝的傾向を持つ女性を選択するという本能的な働きではないかと分析されている。
冷水など生ぬるいので、ドイツなのですから「es」ばりのストレス環境下で実験して欲しいものです。
あるAnonymous Coward 曰く、
ITmediaの記事に拠ると金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられる宇宙帆船実証機「IKAROS」(イカロス)に託されるメッセージの団体応募締め切りが3月22日までに延長されたそうだ。メッセージはDVDに収録の上、イカロス内部に格納されて打ち上げられるとのこと。
何者かによって投稿されたパンツのような紋様がイカロスの帆にプリントされて太陽系狭しと駆け巡る事態は回避されるようで一安心だ。
LightSpeed-J 曰く、
NHK によれば、三井化学が二酸化炭素を元にプラスチックの原料を製造する技術を確立し事業化に向けて本格的な検討に入るとのこと。
この技術そのものは、2008 年には実証プラントを建設するとリリースがだされているものだが、昨今の社会情勢を鑑みて事業化の具体的な検討に入ったと言うところか。二酸化炭素と共に原料となる水素の確保は、新日鉄等、製鉄会社が製鉄の副産物として生産する実験を着実に進めている状況。投入する総エネルギーがどの程度となるのかは非常に興味深いところだが、安定に蓄積と輸送が可能なエネルギー源として期待もでき、また、三井化学のプレスリリースの通り、メタノールは他の様々な石油化学製品の原料ともなる。
どこかで現代の錬金術か ? との声もあるが、これは人類の夢となり得るのか ? 興味は尽きません。
Anonymous Coward 曰く、
東北大金属材料研究所などの研究チームが、絶縁体を使って電気信号を伝達することに成功したそうだ(時事ドットコムの記事)。
記事によると、伝導体に電流を流す従来の電気信号ではなく、電子のスピン波というものを利用するとのこと。伝導体に電流を流す方法と異なり伝達によるエネルギーの損失が小さく、集積回路クラスなら消費電力は約80%削減できる計算だという。
電子回路の消費電力を大きく落とすブレイクスルーになれば面白いが、ひとつ気になるのは、昨今の電気信号はそもそもほとんど電流を流していないのでは?と思っていた事。手元にあるIC部品の資料では、I/Oピンの入力電流は一桁μA程度だし。多くの場合、ICの消費電力は入出力信号ではなくコア駆動のためだとの認識ですが、この技術、入出力信号だけの話ではないのでしょうかね?
あるAnonymous Coward 曰く、
度重なる不具合や稼働再開見通し報告によって、もはや現在の状況が掴めない感もあるCERNの大型ハドロン衝突加速器(LHC)の最新情報が本家/.にて取り上げられている。
それによると、LHCは「予期せぬ構造上の不具合」が原因で1年間の実験中断が決定したと報じられたそうだ。中断は2011年後半頃からを計画しており、その間に修理やアップグレードなどが行われるとのこと。現在は加速粒子は最大7TeV(LHCで設計されている最大エネルギーの半分)程を実現できるとのことで、中断までの18ヶ月間実験を行うのに十分な出力だそうだ。
しかし元記事を確認してみたところ、1年間のシャットダウンは不具合ではなく定期的なメンテナンスの一部であるとのことで、元々予定されていたものであるとの訂正が入っている。粒子加速器は非常に複雑な装置であり、全ての粒子加速器は6~12ヶ月に渡る定期的なメンテナンスシャットダウンがスケジューリングされるのが常だそうで、「不具合修復のためのシャットダウン」というのは誤報だった模様。
LHCでの実験に携わっているBrian Cox教授はこの件に関し「スケジュールは1月18日に発表されていたじゃないか、実験を18ヶ月行い、その後12カ月のエンジニアリングメンテナンスが行われると。手を抜いたジャーナリズムめ、LHCには何の問題もない。」との怒りのTweetを発している。
guicho2.71828 曰く、
以前、「LHCの運用によりブラックホールが発生する可能性がある」としてLHCの運用禁止を求めて訴訟が行われていましたが、このたびこの訴えが連邦憲法裁判所によって退けられたようです。めでたし(AFPBBニュース)。
なお、このほかにもstrangeletsなる物質について危惧する方もいるようです。wikipediaを読んでわかったのは、
- strangeletはその他バリオンクオークより安定である。
- up/down quarkはstrangeletに崩壊する
- ただしエネルギー障壁が高いので、崩壊は自然には殆どありえない
- したがって、strangeletが障壁を越えて再び低エネルギー状態になるには、多数のstrangeletが殆ど同時に発生しなくてはならない
だそうです。
もうすこしSFを読まないといけないかな……。
pongchang 曰く、
あさりよしとお原作の漫画「なつのロケット」を実現させる組織、なつのロケット団の活動が、SNS 株式会社を中心に進行している。
なつのロケット団には、「なつのロケット」のラストに登場するロケットをデザインした野田篤司氏の他、ホリエモン、SF 作家の笹本祐一氏、おなじみ松浦晋也氏がスタッフに名を連ねているほか、協力企業として北海道のCAMUIを扱う、植松電気の名前がある。
既に90kgf級の液体ロケットエンジン燃焼試験を行うに至っており、北海道新聞の記事によれば、北海道宇宙科学技術創成センター (HASTIC) に委託して年内の打ち上げを目指しているという (HASTIC のプレスリリース (PDF)) 。
ある Anonymous Coward 曰く、
スウェーデンの起業家が、生分解可能かつ殺菌性能も備えた「トイレ袋」を開発したそうだ (The New York Times の記事、本家 /. 記事より) 。
世界人口の 40 % がトイレの無い環境で生活しているそうで、野外での排泄は飲み水の汚染など衛生上大きな問題を引き起こしているという。また毎年 150 万人の子供が粗末な下水設備やその他非衛生な環境から引き起こされる下痢によって命を落としているとのこと。国連では 2015 年までに排泄設備の整っていない人口を半減するとの目標を掲げているそうだが、トイレの設置だけではなく、トイレで排泄する習慣の啓蒙など多くの難題があるという。
この起業家が開発したトイレ袋 "Peepoo" は、使用後には結んで土に埋めれば尿素結晶が排泄物を肥料に分解し、排泄物に含まれる病原菌も殺菌されるという。ケニアのスラムでは排泄物をプラスチックの袋に集め投げ飛ばすとすいう、「ヘリコプタートイレ」や「空飛ぶトイレ」と呼ばれる習慣があるそうで、トイレ袋は受け入れやすい形でもあるとのことだ。
災害時にも役立ちそうな Peepoo は 1 枚 2〜3 セントでの販売を目指し開発されているとのことだ (ちなみに "pee" は小、"poo" は大を指している) 。
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