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8065 story

弾丸を跳ね返すかもしれない繊維 73

ストーリー by Acanthopanax
急速硬化 部門より

SIA 曰く、 "海外ボツ!News経由でAP通信より。記事はYahooですが、米陸軍研究所とデラウェア大学複合素材センターでは、ポリエチレン・グリコールという素材をアラミド繊維に染み込ませた新型の防護服を開発しているそうです。この素材自体は保冷材などで使われているそうですが、特殊な加工を施すことで衝撃が加えられると硬化するように振舞うようになるそうです。矢を射ってみたりアイスピックを突き立てるなどのテストを行ったところ、十分な防護効果があるということで、ゆくゆくは銃弾や爆弾の破片などで実験するとか。肝心の防護能力ですが、衝撃を受けてから繊維が硬化するのにかかる時間は1000分の1秒未満。今までだと防弾チョッキのように、腕や首などの関節部分に対する防護に問題があったわけで、全身をこの繊維でまとってしまえばかなりの防護力強化につながるのではないでしょうか?それよりもこの繊維でアクションヒーローごっこがやりやすくなる、かも。"

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  • 日常動作 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by SG152BMSK (21862) on 2004年05月02日 9時09分 (#540682)
    ああー肩凝ったー
    って肩をとんとん、とやったら硬化。
     
    うえー飲み過ぎたー
    って吐きそうなときに同僚に背中を叩かれたら硬化。
     
    何言ってるのよカツオ君!
    って花沢さんがカツオ君のボディをおもいっきり叩いたら硬化。
     
    したりしないの?
    • Re:日常動作 (スコア:2, 参考になる)

      by tatsushi (87) on 2004年05月02日 9時22分 (#540687) ホームページ 日記
      元記事から、変形速度がある程度速いとき硬化するようですね。
      なので日常動作では固まらないでしょう。
      ポリエチレングリコールって、ジグソーパズル固める糊がそうだったような気がするけど、違うかな?
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    • by paku (11283) on 2004年05月02日 11時12分 (#540726) ホームページ 日記
      首周りとかで固まったら、鞭打ちのコルセット状態になってしまったあと取り外すときは破壊するしかなさそうですね。
      (最初の貫通などの被害軽減だからかまわないのでしょうけど)

      関節などが固定されることが引き金で二次的要因(脱出路がせまいところだったとか)で命の危険が発生してもこいつのせいじゃないし。

      コストが安ければ、骨折現場から病院まで運ぶ間の患部固定に使えるのかな?(硬化させるために、ガンガンぶっ叩くわけに行かないから無理か…)
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    • by hakase (7459) on 2004年05月02日 12時45分 (#540758) ホームページ
      靴下を作って欲しいな

      家の中で、足の小指を机や椅子にぶつけて痛い思いをしたくないので(w
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      マジレスすると...

      >硬化。

      したからと言って、叩いた側には(これを使わない場合と)たいして変わらないと思われ。
      #作用反作用

      #多分、硬化によって、叩いた側が「アイタッ」となるのを想像したと思われるが。
  • 勘違い? (スコア:4, すばらしい洞察)

    by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2004年05月02日 17時12分 (#540841) 日記
    なんとなく勘違いされている方が多そうですが,別に硬化は
    しないと思いますよ,これ.
    michさんのコメントにもありましたが,急激な衝撃に対して
    は固体として振舞う物質,というだけのものです.
    #ゲル系では類似物はそれなりにあります.
    #繊維にしたものは知りませんが.

    たとえば水だって急激な衝撃に対しては固体のように振る舞い,
    落下した航空機なんぞはばらばらになりますが,ゆっくり物を
    入れるとほとんど抵抗無く沈んでゆきます.
    これは水の粒子の拡散速度と,ぶつかった物の衝突速度の
    どちらが大きいかで変わってくるわけです.
    同様に,ガラスは非常に硬く振舞いますが,とてつもなく長い
    時間をかけてゆっくり変形させるとさほど抵抗無く変形します.
    #数百年レベルでも無理なぐらい長時間になりますが.
    #これはガラス中での粒子の移動速度が極めて遅く,通常は周囲
    #の物体のぶつかる速度のほうがはるかに速いからです.

    今回の場合,通常の衣服で人間の動作速度(せいぜい数m/s)に
    比べると粒子の移動速度は速いけれど,弾丸に比べると遅いよ
    うな柔軟性を持つ物質,ということではないでしょうか.
    弾丸があたると,衣服の変形が間に合わないため硬い板として
    振舞うわけです.
  • デラウェア (スコア:2, 興味深い)

    by Futaro (2025) on 2004年05月02日 9時53分 (#540701) ホームページ 日記
    デラウェアって、あの州はデュポンのためにあるような州だよね。他にはなにもない、みたいなとこだし。この大学もデュポンのお金で生きてるとこだと思うから、こういう素材産業関連の研究が多いんでしょうね。
    • Re:デラウェア (スコア:2, 参考になる)

      by cassandro (6035) on 2004年05月02日 16時45分 (#540836)
      > デラウェアって、あの州はデュポンのためにあるような州だよね。

       どこを本社や活動拠点にしているかと関係なく、デラウェア州で設立された会社は多いですね。NYSE上場の60%がデラウェア州で設立された会社とか。

       ぼく的にはデラウェア州は会社設立のためにあるのだと思っていたりして(笑)。
      親コメント
      • 要するに、デュポン優遇のために、企業優遇措置がすごく発達しているところでして、たとえばデラウエアからShippingすると課税がひじょーに少ないとか、企業の所得税率が大幅に小さいんですね。あそこは。日本で言う「企業城下町」ならぬ「企業州」なんです。

        ちょっと前にお仕事でウチの女房が行きまして、それで調べたんですけど。しかし、行くにはかなり苦労する僻地のようで。クルマに乗っているとき、いったいどこに連れて行かれるのか、と不安になるようなところらしい。
        親コメント
  • デラウェア (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2004年05月02日 10時23分 (#540712)
    酸っぱいブドウにならないようにがんばってほしいなぁ。

    #市街戦からお肌を守る防弾チョッキ
  • by gendohki (16311) on 2004年05月02日 12時04分 (#540743)
    一応、海外ボツ!Newsのその記事だけのリンク [big.or.jp]を貼っておきます。

    最初は、衝撃で硬化→放置すると軟化するんだと思ってたのだけど、
    硬化したら硬化しっぱなしなんだろうか。
    だとしたら、これで全身覆ったら、走ったコケた動けない。っていうオチになってしまいそうだなぁ。
    --
    --
    「なんとかインチキできんのか?」
  • by patagon (1453) on 2004年05月02日 9時43分 (#540693) 日記
    こっちの方がすごい。
    イグ・ノーベル賞 [improbable.com]1998年安全エンジニアリング賞受賞
    カナダ人トロイ・ハートバイス氏による「グリズリーに襲われてもびくともしないスーパー・スーツの開発」 [baytoday.ca](開発中、ただし破産)
  • by Li Luxing (7797) on 2004年05月02日 9時46分 (#540695)
     折りたたみ式のハリセンチョップが作れて
    いつでもどこでもボケに対して盛大なツッコミが入れれますね!
    --
    李 露星
  • by dorifer (514) on 2004年05月02日 9時47分 (#540696) 日記
    『リングワールドふたたび』に出てきたインパクトアーマー
    そのまんまと思ったけど、全体が一度に硬化するわけじゃないのだよな。
    どれ位の範囲が硬化するのだろうか。
    --
    IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
    • 作者名わすれたけど、
      エイリアンなんとかでも出ていた。
      それも全体が硬化しますね。

      最初に考えた人は誰なんだろう?
    • 拳銃でも弾速が毎秒300m位あるのが普通なので、1/10000sec位で硬化してくれないと防弾用途にはちょっときついと思います。
    • アーマーとはちょいと違うんですが
      デモリッション・マンで出てたエアバッグの進化版みたいなやつ
      (瞬間的に室内に泡が充満して固まる)
      アレへの応用は可能なんかなあ?
  • 精神感応繊維のアーマード・マッスル・スーツを思い起こしてしましました。
    でもぶつからないと硬化しないのかあ。脳波とかで硬化させたりできないかなー。「ベキン!」ってやりたい。
  • by jim-vrtx (16640) on 2004年05月02日 11時41分 (#540736) 日記
    外郭として硬化して弾丸等を跳ね返せるだけ堅くなっても
    弾丸の運動エネルギーを受け止めてくれる訳ではないのですね。
    つまり、着弾した時の衝撃はその内側つまり人体へ懸かってくる
    わけです。
    この衝撃をいかに吸収するかを考えないと
    「周りは無傷なのに、内部はぐちゃぐちゃ」
    という状況が起こってしまいます。

    /* なんか忘れてんだよなぁ */
    • by Li Luxing (7797) on 2004年05月02日 11時54分 (#540739)
      >「周りは無傷なのに、内部はぐちゃぐちゃ」

       「ふっふっふ、この服は特殊繊維で作られているから弾丸なんか跳ね返すぜっ」
       「・・・おまえはすでに死んでいる」
       「なにーぃ?   でらうぇぁっ!」
      --
      李 露星
      親コメント
    • by gendohki (16311) on 2004年05月02日 12時12分 (#540745)
      衝撃吸収素材はあるから、それとの二重構造にすれば解決するんじゃないかと。

      そうやって出来た服を着せたマネキンに銃で撃ちまくる試験が開始。
      なんて考えると、27号までは失敗し続けそうですが。
      #その手の実験というと、どうしても実写鉄人の姿が……。
      --
      --
      「なんとかインチキできんのか?」
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    • by tickets (5221) on 2004年05月02日 21時51分 (#540906)
      いわゆる防弾チョッキと呼ばれるものは全て同じ欠点を持っています。

      防弾チョッキは、銃弾の貫通を防ぐと同時に衝撃をある程度の面積に拡散させることで単位面積あたりの衝撃を減らすのが目的です。しかし着弾時には息ができなくなるほどの衝撃があり、場合によっては骨折するそうです。

      それでも被害を大幅に減らす効果はあるということですね。映画やマンガのように銃弾を跳ね返してすぐに撃ち返すようなものではありません。
      親コメント
  • >矢を射ってみたりアイスピックを突き立てるなどのテストを行ったところ、十分な防護効果があるということで

    ゆっくりと力入れて突き刺すと、硬化する事無く効果無いって事は…
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
    • ゆっくりと力入れて突き刺すと、硬化する事無く効果無いって事は…

      ゆっくりだったら避けたり何らかの対処できるでしょう。ゆっくりと力を入れたときに硬化する意味は無いのでは。それどころか普通に活動しているときに硬化して使い物にならなくなってしまいます。

      さらに言うと仮に眠っている等抵抗できない状況で使用するため、ゆっくり力を入れたときも効果が出るように改良したとしても、その防護服をはずしたり露出している部分に刺したりといろいろできますし。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年05月02日 14時33分 (#540805)
    地震の時の守りとしてうまく使えないだろうか?
  • by huwahuwahage (22053) on 2004年05月02日 15時13分 (#540821)
    と同じ?
    • Re:水溶き片栗粉 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2004年05月03日 16時42分 (#541127)
      デンプンが水溶する前の水と粒子が混合された状態がちょうど相当しますね。

      剪断で剛体化する流体自体は結構前から知られていたようですが、この発明のポイントは
      1.ケブラー繊維が引っ張りに強いので弾頭の衝突エネルギーを効率よく剪断応力へ変換してくれる。
      2.ケブラー繊維に粒子混合流体をうまくなじませる方法を開発した。
      といった所でしょうね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年05月02日 9時08分 (#540681)
    この素材が素晴らしい性質を持っていたとしても
    首に銃弾が当たって銃弾が持つ運動エネルギーがもろに首にかかれば
    首の骨を骨折することにならないかね。
    ま、致命傷は防げるのでOK という事かな。
  • by Anonymous Coward on 2004年05月02日 9時46分 (#540694)
    執拗に間接部を狙うでしょうな。
    新素材を着た男『無駄だ無駄だ……んな!』
    で、間接部が硬化して動けなくなる(笑)
  • by Anonymous Coward on 2004年05月02日 12時51分 (#540761)
    弾丸の速度がわからないけど、よく言われる程度の 300m/secとすれば、300m x 100cm x 10mm / 1000 = 300mm で、1/1000secで300mmも進んだら貫通してしまうのでは? 素材の厚さ3mmでいくには、1/100000の反応速度?
    • Re:1/1000secでは... (スコア:2, 参考になる)

      by etsav (7596) on 2004年05月02日 13時31分 (#540772) ホームページ 日記

      元々アラミド繊維(poly-p-phenylene terephtalamide 『ケブラー』とか)は、 繊維の方向に揃っている直鎖の分子の引っ張り強度で防弾性能を出しているもので。 つまり、 防弾繊維製の布の平面に対して垂直の方向から弾頭が入射した時、 凹む事で力を繊維方向に流して抵抗して、 弾頭の進入を防ぐわけです(衝撃はあんまし防がない)。 もし布が凹まないように平面のまま固定されていたら、 剪断力に対しては抵抗できない(実際刃物には弱いですし)ので、 あっさり貫通してしまうでしょう。

      ですから、 変形を考慮に入れず、 布の厚さと弾頭の速度のみで考えてもあまり意味がないものと思います。

      で、 実際のボディーアーマーは金属板と積層にして衝撃分散してるわけで、 その役割を繊維にしみこませた硬化するポリエチレングリコールに担わせようという話なのでしょうね。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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