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ESAがTitan気流の観測結果を発表 35

ストーリー by Oliver
電波望遠鏡ってスゴい 部門より

yosuke 曰く、 "本家より。先日のHuygensによるTitanへの降下に際して、Cassini側通信経路の一つのスイッチ入れ忘れにより、搭載観測機器のうちドップラー風速計のデータは完全に失われた。しかしESAは、地上の電波望遠鏡網で記録された送信周波数から、Titanの風速を計算したことを発表した。
計測される送信周波数は、電波望遠鏡と探査機との相対速度によりドップラー・シフトを起こす。ここから探査機のTitan地表との移動速度を求めた。Huygensはパラシュートを使って落下していたため、地表に対する速度の変化は気流により起こされたこととなる。概算によると、気流は概ね自転方向に流れており、最高風速は高度120kmでの430km/h。地表面では弱いTitanの風は高度60kmまでは徐々に強くなっていくとのこと。高度60km以上では計測された風速にかなりのばらつきがあり、強い垂直気流によって探査機が振り回されている様子がわかるという。この結果は昨年のすばる望遠鏡による観測とも一致している。
欠測は単純なミスによって起こったもので誉められたものではないが、18年もそのデータを待っていた研究者もいるわけで、ここは素直にデータが得られたことを喜びたい。"

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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