JAXAが今後20年間の長期ビジョンを宇宙開発委員会に報告 86
未来を視る 部門より
yosuke 曰く、 "宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、4/6に開催された宇宙開発委員会において、長期ビジョンについての報告を行なった。(毎日新聞の記事)
この長期ビジョンは、今後20年の日本の宇宙航空分野の望ましい姿として、「世界最高の信頼性と競争力のあるロケットや人工衛星を開発し、安全で豊かな社会の実現に貢献する。また、トップサイエンスを推進するとともに、独自の有人宇宙活動や、月の利用の準備を準備を進める。さらに、マッハ5クラスの極超音速実験機の実証を行なう。これらにより、宇宙航空の基幹産業化に貢献する」というものを掲げ、その実現に向けた方向性についてJAXAが独自に検討し提案したもの。
内容としては既に報道された通り、宇宙教育センターの設立、災害・危機管理情報収集通報システムの実現、月面拠点構築技術の確立、国産旅客機の開発など、かなり野心に満ちたものも含んだ内容となっている。その他にも、宇宙でのロボットと人間の協調、系外惑星における生命の可能性の観測やラグランジュ点の深宇宙港構想、インテリジェント航空機など興味深いものも挙げられている。
このプランの実現のためには、前年度1790億円である予算を年平均2500~2800億円に引き上げることや現在1,800人程度の人員を増員すること、研究機関や産業界との役割分担を明確にすること、主体性を確保した上での国際協力などが必要とされている。
個人的には、このビジョンで挙げられていること全てを行なうことが可能だとは思わない。ただ、ビジョンの位置づけにある通りこれをきっかけに広範な議論が行なわれることと、このビジョンの実現に向けて少しでも前進していくことを期待する。"
お願いだから (スコア:2, 興味深い)
この前(http://www.ista.jaxa.jp/res/a01/a03_03.html)みたいなトホホな失敗はしないで…
あれは見ていて本当に落胆したから…
Re:お願いだから (スコア:1)
最近のトホホ (スコア:2, 興味深い)
個人的な印象ですが,浅田"ロケット野郎"正一郎さんが,「無意味だ」と考えるような実験はすべて失敗しているように思われます。
申し訳ないけど,こういうくだらない失敗から経験値など得られないし,反省なんてしてるようにもおもえないし,もっといえば,サボタージュしているとしか,私には見えないです。
斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
Re:お願いだから (スコア:0)
んー飛んでいればデータもとれたんだろうけど、飛ぶ前に失敗してるからなぁ…
意義以前の問題だと思うに一票
Re:お願いだから (スコア:0)
Re:お願いだから (スコア:2, すばらしい洞察)
当たり前だ。
失敗にも挫けずに前進をやめなかったヤツだけが
宇宙に手を届かせることができたんだ。
ツィオルコフスキー、ゴダード、フォン・ブラウン。
宇宙をめざした男たちの末裔ならば一度や二度の失敗で泣き言言うんじゃねえ。
ロケットは失敗してナンボだ。
一度もコケずにチャリンコに乗れるようになったやつがどこにいる!?
Re:お願いだから (スコア:1)
ノシ ココニイマス
Re:お願いだから (スコア:1)
言える。自爆ボタンを押した理由から教訓は得られる。教訓を対策に結びつければそれが起きる確率を大幅に下げることができる。たとえ凡ミスであっても原因を個々人の資質にのみ求めるのはマネジメントとしてはいささか問題がある。そこからは何の教訓も対策も得られず、つまりは失敗の発生確率を下げる事ができないからだ。
Re:お願いだから (スコア:1)
それと、常識ねぇ...
1.常識とやらを全部列挙できる(できなきゃ以降を確認できない)。
2.常識とやらが対象分野を完全にカバーしている。
3.状況にかかわらず、常識とやらに反した行動を絶対に取らない。
4.常識とやらは当該集団で完全に共有されている。
5.当該集団全員がこれら1-4に該当する。
これら1-5の条件が全て満たされるならその常識とやらも信用できるんだがな。
>車輪の最発明ならぬ経験の再発見ってか。
経験の再発見をしないで済む奴などいない。違う?
何にせよ、思考が介在しない状態の人間の愚かさを知らないみたいだな。
Re:お願いだから (スコア:1)
そう思ってない奴がどれだけいるんだろう。
>人間の凡ミスを学ぶためにウン十億というのは余りにも費用対効果が悪すぎる。
それは事故が起きる前の言葉。事故が起きちゃったらせいぜい取り返すしかない。それにちゃんと対策されれば対策の効果は何度も効いてくるからコストパフォーマンスもそう悪いもんでもないと思う。
Re:お願いだから (スコア:1)
Re:お願いだから (スコア:1)
ん?それは前提じゃないの?
それでも凡ミスは起きるんだから。
>だから、先達の経験を生かせる筈の処はもっときちんと生かせ、と。
>逆にそれを生かせないのであれば、ここで幾らやっても再発するよ。
だから最初からそう言ってるじゃん。
最初から個人の資質へ帰結させることはその妨げだ。とも。
>#アナタの話は教育全体への否定ですぜ。
どう考えたらそうなるんだろ。
教育は「原因追求と対策」に含まれないとでも?
でも、最初から教育で何とかしようとするのは凡ミスの温床でもある。
#「教育したから大丈夫」ってのは管理側のイイワケに過ぎないよ。
とりあえず、もう一度過去のコメントを読んでみることを勧める。
「最初から」という部分に注意してな。
Re:お願いだから (スコア:1)
ロシアの片田舎の耳の不自由な教師と
ポーランドの男爵家の息子の間にどんな関係がありましたか?
マサチューセッツの大学教師との関係は?
血縁でも師弟関係でもない、彼らの共通点はただ一つ、
宇宙に行こうと本気で考えた、ただそれだけです。
だからこそ
偉大な先達の後を継ぎ、人類の生存圏を宇宙にまで拡張しようと考えている人間は
誰もが彼らの末裔だといえます。ESAだろうが国家航天局だろうがJAXAだろうが。
>投入コストに対する成果のパフォーマンスが客観的に問われてる状況なので
車輪の再発明?知ったことか!
自分が行きたいときに宇宙にいける、そんなロケットが欲しいんだ。
他国の顔色を窺わなくても済むためにはそれもやむなし。
投入コスト?米ソが基本的な失敗にいくら費やしたか知ってて言ってます?
比べたら全然リーズナブルじゃないか。
国民の負担 (スコア:2, 興味深い)
どうですかねぇ。まぁ、そのぐらいならいいかな。加齢に伴い、最近は体力の衰えも感じるので、医療技術やバイオに投資してほしいようにも思いますが。
Re:国民の負担 (スコア:1)
医療技術とか、バイオは民間で幾らでも投資しているんですがね。
結局、近年の国内外の製薬会社の合併、提携ってのも、バイオテクノロジーを応用した新薬開発のための資金をまかなうためですし、
バイオ関係の新興企業に投資するファンドもあるので、
いまさら国が金を出す必要はないでしょう。
Re:国民の負担 (スコア:1)
目的が違うので投資する研究対象も違います。国のグラントでやる研究はグラントに応募してやればいいのであって、自社でやる必要はありません(グラント取れればね。取れなくても、自腹でグラントと競争したくないでしょう)。現時点で国がお金を出さないところを自社でやるのです。
ファンドとグラントもだいぶ対象が違いますしね。仮にグラントでもトータルで元が取れるように対象を選ぶとしても、トータルのケタが違うように思います。
Re:国民の負担 (スコア:1)
#文科省側の説明でもグラントと書かれている.
由来は謎.ただ,国側が機関内での用語の統一を図った結果,各自が
そう区別して呼び習わすようになったのかも.
Re:国民の負担 (スコア:1)
最近はセキュリティ絡みで『安全のために金をかける』感覚が広まりつつあるようですが、宇宙開発もそういった啓蒙活動に力を注ぐべき段階なのでしょう。
『ふたつのスピカ』とか『プラネテス』みたいな、宇宙開発における危険性もネタにするような広報活動、と。
# この2作品のおかげで宇宙開発が『想像上の生き物』ではなくなってきたと思う
---- 何ぃ!ザシャー
Re:国民の負担 (スコア:1)
そうですねぇ。宇宙開発は、何をやろうとしているか想像しやすいとは思いますが、想像したことと、それがもたらす利益が直接には結びつきにくいですね。宇宙に行けるようになるのはすごいけど、それで生活が良くなるのか? 科学という名の娯楽ではないのか? という辺り。
セキュリティや医療技術や生活上の利益と直結してますから、啓蒙活動を余りしなくても理解が得られやすいのに比べると、宇宙開発は科学技術の一分野としてはスタートからビハインドであることを理解して自己アピールすることは必要でしょうね。
Re:国民の負担 (スコア:1)
だからこそ「未来のために何か残せる事はないか」をマスコミを使って扇動する必要があるのかな。たとえ偽善でもいいから。
「団塊世代は自分さえ良ければいいのか」と言う意見が大勢を占める前にね。
---- 何ぃ!ザシャー
港ってことは、 (スコア:1)
ラグランジュポイントを起点にして、最終的にはどこまで行くのでしょう?
ちょっと楽しみです。
で、ラグランジュポイントまで何時間くらいで行けるのでしょう?
なんかもう、いろいろバテバテなんですけど。
Re:港ってことは、 (スコア:1)
よって、そのままでは不可能です。
現実問題として (スコア:1)
その前に我々人類が宇宙で孤独ではない、と確たる証拠を掴んで欲しいものです。
出来ることなら生きてるうちに。
#いろいろな意味での別の現実問題はさておくとして
Re:現実問題として (スコア:3, すばらしい洞察)
現実問題としては、地球サイズの莫大なリソースがあってはじめて人類の生存環境が維持されるのであって、地球がダメになってしまったときの脱出先などない(作れない)と聞いています。(三島次郎 [google.com]先生の講演とかで)
たとえば天体衝突とか、人類の活動以外の原因によって地球生態系が大きくバランスを崩すことも、いずれはあるのかもしれません。が、大きな問題は、そのときに脱出できるかどうかよりも、そのときまでわれわれが地球生態系に致命的なダメージを与えずにいられるかどうか。
第二生態系の構築を夢見る前に、現実の生態系の実態を強く意識すべきだと思います。
Re:現実問題として (スコア:1)
地球の維持とか言われても、進んで生活レベルを落とせるほど 人間の意志は強くないでしょう。
かと言って誰の目にもわかるくらい危機が差し迫って来てからでは、多分もう手遅れな気がします。
地球を維持するにしても、脱出するにしても。
Re:現実問題として (スコア:1)
エネルギー消費の増大といっても、熱収支や廃棄物の観点から考えると、化石燃料と核燃料の利用さえ抑制できれば、どうということはないのではないかと思っています。
第二生態系で代替できそうにないのは、生物多様性の確保とか、森林・海洋による気候の安定とかいった部分が主だと理解しています。
一蓮托生 (スコア:1)
人類は、現状の生態系の一構成要素にすぎないので、そこから切り離すと生きられません。したがって、地球規模の生態系ごと生存を図らねばなりません。「宇宙に出て行く」ための方舟の大きさは、マクロスを何倍にしても、たぶん全然足りません。
目下の問題は、繰返しになりますが、たとえば百万年後に現状の生態系にとって致命的な環境変化が訪れるとして、それまで人類が自殺しないでいられるかということです。
“手に入れたバイクをノーヘル無免許でかっとばしてて明日にも衝突死しそうな人類”ですが、地質学的な年代を生き抜けるように、お互いがんばりましょう。
わしの目下の興味は、二千年後に迫るという地磁気消失です。何が起きるのかなあ。
Re:現実問題として (スコア:1, 参考になる)
うーん、火星に住んだ方がまだマシだ、と思えるほど地球の環境が悪くなればそうなんでしょうけど、
そういう事態って、全面核戦争くらいしか思いつかないなぁ。
火星をテラフォーミングするより地球の砂漠を緑化する方が簡単確実だと思うのですよ。
Re:現実問題として (スコア:1)
どんなに大変でも。
ていうか、どっちも大変なんだろうけど
どっちにやる気が出るかの問題?
別に石器時代まで戻らなくてもいいかもしれませんが。
Re:現実問題として (スコア:1)
実際、環境問題で人類が地球を脱出~といのは、現実的には考えにくいシナリオですよねぇ。
地球が温暖化しようが氷河期が来ようが、金星や火星に比べりゃ遥かにマシな訳で・・・。
#子供の頃考えていた人生設計だと、後10年ぐらいしたら宇宙移民するはずなんだけどなぁ・・・。
Re:現実問題として (スコア:0)
DNAの合成する技術があるので
地球上のの全ての文化を収録したデータと
地球上の動物のDNAを運んで飛び立つんでしょう。
重力波で隣の空間と通信できるらしいが…
隣の空間で同じデータものが作れればワープできそうだ
やっぱりオリジナルは死ぬ運命か?
Re:現実問題として (スコア:3, 参考になる)
細胞内の物質がしかるべき分布、構造をとっていてはじめて、遺伝子が発現できるからです。今のところ、それらを全て記述することはできません。分かってないことも多いし、実用的な記述法もないので。
生命現象は、生きている状態で維持/保持するしかないと思います。時が来たら、なんとかして脱出するしかないでしょう。がんばれJAXA。
Re:現実問題として (スコア:1)
現時点ではどちらも、本物を使う方が人工的に作るよりも簡単、と言うか作れませんけど。
Re:現実問題として (スコア:1)
Re:現実問題? (スコア:1)
確固として地続きの未来にある、現実として採りうる選択肢ですよ。
「SF」という名の別世界のお話ではありません。
宇宙なんてものには普段縁がないので、ついファンタジーに
おける魔法とか怪物とかと十把一絡げにして「おとぎ話」の
ジャンルに分類してしまいがちですが、宇宙はここにあるし、
未来は現在から繋がっていますから。
「航空機製造産業を日本の基幹産業にする」って (スコア:1)
戦後7年間、航空機開発を禁止されただけで大分遅れましたが、
今は当時よりも差がさらに開いているように思えます。
20年間で追い付けるのかな?
# それでも、YS-11の後継機に期待を寄せてID
--- 駆り立てるのは納期と仕様変更。横たわるのはPGとSE。
Re:「航空機製造産業を日本の基幹産業にする」って (スコア:2, 参考になる)
必要なCADや流体やシミュレータなどのソフトウエアもがんばれば作れます.
しかし, 新旅客機が完成したとしても
納入先がなかったり
USAが安全基準を盾にして販売を邪魔したり
コスト競争が熾烈だったり
で開発費の元が取れないのが問題です.
以上は『大いなる飛翔』新潮文庫中野不二男著などからの受け売りです.
納入先を確保するためにも韓国や中国とアジア連合を
作って共同開発するべきだと思うのですが,
感情論になっちゃってなかなか難しそうですね.
関連しているかもしれないリンク:
次世代航空機7E7ドリームライナーの主要契約条件に関する覚書に調印
(主脚は取れなかったの?)
http://www.mhi-ir.jp/news/sec1/200410190008.html
財団法人 日本航空機開発協会
http://www.jadc.or.jp/
love && peace && free_software
t-nissie
Re:「航空機製造産業を日本の基幹産業にする」って (スコア:3, 参考になる)
旅客機の開発コストは1兆円 [biglobe.ne.jp]のオーダーらしいが、2000億円の予算でそれだけやって5年分かかることになる。
巨額の開発費その他の理由で、USの旅客機会社はボーイングだけになり、それでももう10年位新規開発に成功していないと言われる。EUは慎重に考えて団体を組んで開発していて、それでエアバスはフルラインアップを揃えるようになり、同時にA380のような新しい機体を送り出そうとしている。これは、アジア新興国と欧米の間の輸送力を増やすという世の中の流れに対応している。それを何十年も前から見越して努力しているのに、これから対抗しようというのは野心的なのか、それとも何も考えていないのか。
ところで・・・ (スコア:0)
Re:ところで・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)
後で月および火星の土地の領有権を主張しそうな気がする。
で、『livedoor月』とか『livedoor火星』とかセンスも何もないネーミングセンスの不動産サービスでも始めて
先住民の方々の不評を買いそうな気がします。
#justice孫がまた邪魔するんでしょうね
Re:ところで・・・ (スコア:0)
# 「白馬の王子様」と混同している気がするので AC
そのほかにやるべきこと (スコア:0)
・資源採掘用小惑星の牽引
・建設作業用大型人型ロボットの開発
・月面都市の建設
・宇宙艦隊の創設
・遺伝子操作による優れた人類の創出
優れた人類の創出? (スコア:1)
まずは、宇宙に(あるいは月、火星などに)長期滞在しても問題なく地球へ戻れる(戻ったら元通り生活できる)ようにすることが重要な気がします。
遺伝子操作にしろ、あるいは単なる訓練にしろ、宇宙での環境に特化した人間なんか作ったら、地球へのモチベーションを維持させる(洗脳?脅迫?)のがたいへんな気がしますが。
月面基地ラッシュ (スコア:0)
月の土地を買っとけばよかったな…
月の土地を買うのでなく、月の通り道を買うのです (スコア:1)
D・D ハリマン [amazon.co.jp]のように月が上空を通る土地をすべて買うか利用権を手にいれて、そこから月の所有権を主張するのです!
四十九次
Re:月面基地ラッシュ (スコア:1)
# 今のところ行ったモン勝ちじゃないかと。宇宙条約 [room.ne.jp]なんてのもあるけど。
Re:寝言 (スコア:1)
確かに日本のロケットは量産性とかに難があるけど、技術レベルは他国と比べても高い訳で。
# 液体水素エンジンを一段目のメインエンジンに使ったりとか。
後の課題は打ち上げ信頼性を95%以上に上げるのと独自の衛星バスの設計と量産性と品質の両立にある訳で。
「長期的な目標」なんだから、別に寝言でもないと思いますよ。
Re:寝言 (スコア:1)
打ち上げ成功率100%のロケットは世界中どこを探してもないし
アリアンにしてもデルタにしても100本、200本という単位で打ち上げて、
初めて打ち上げ率90%以上という数字を出しているのだし、
もうしばらく様子を見てはいかがかな?
Re:寝言 (スコア:0)
それもこれもロケットのおかげだ。
衛星事体消耗品だ需要は常にあり続けるのさ
#最近文句ばっか言う奴って貧乏くさい奴が多すぎる。
Re:寝言 (スコア:1, おもしろおかしい)
日本人の基本でしょ?(w