問題解決に向かう第一歩部門より。
読売新聞の記事や毎日新聞の記事によると、ハーバード大のChad Cowanらは、人間の皮膚細胞と既存の胚性幹細胞(ES細胞)を融合させることでES細胞と同等の能力をもった細胞ができることを発見した(ハーバード大のプレス・リリース、Harvard Stem Cell Instituteのプレス・リリース)。論文はScienceの8/26号に掲載される。
作製された融合細胞は、皮膚細胞由来のものとES細胞由来のものである通常の2倍の遺伝子を持つ。しかし、この操作によって皮膚細胞由来の遺伝子が未分化の状態となり、筋肉や神経の細胞に分化する能力をもつことが確認された。もし、融合後にES細胞由来の遺伝子を取り除くことができ、それでもこの能力が失われなければ、新しいES細胞の作成方法となり得る。この方法が確立されれば、卵子を使用しなくてすむようになるため、これまでのES細胞の研究についてまわっていた倫理的な問題が解決される可能性がある。
ただし、研究者らは、「今回の方法が実際に使えるようになるにはかなりの障害がある」とし、「ES細胞を使った研究はこれまで通り進めるべきだ」と発言している。また、「今回の方法も既存のES細胞を使用するため、万人にとっての倫理的な問題を満足させているとは思わないが、多くの人が受け入れられるものだと信じている」とも発言している。
ブッシュ政権は倫理的問題からES細胞の研究を規制していたが、ハーバード大倫理委員会は独自の判断でES細胞の作成を条件付きで認めていた。
ES細胞の研究は倫理的にも推進されるべき (スコア:2, 興味深い)
いわゆる臓器移植って、金に物を言わせてその気のない社会的弱者を無理やりドナーに仕立て上げる危険性をはらんでいるわけで、倫理的観点からも問題であると思います。
#借金のかたに臓器売り飛ばす、とかそういう話ね
理屈の上ではありとあらゆる臓器移植の代替となるES細胞技術は、この問題を技術的に解決できます。わざわざ危険を冒して他人の臓器をもってこなくて良いわけですから、実用化すれば非合法な臓器売買も一掃されると思いませんか?
#といっても、倫理的なことを問題視する人にはトータルコスト面のでの話は通じないんだろうなぁ……。
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本家/.でも (スコア:1)
不妊治療の過程でどうせ捨ててしまう胚を利用するのだから、従来の胚の利用も認めるべきだとかそんなコメントが目立つようですね。
ざっと見た限りでは。
新鮮な卵はおいしい [slashdot.org]とかいうコメントが高い評価を受けているのがなぞですが(オフトピックでは?)
/.configure;oddmake;oddmake install
Re:サイエンス誌に掲載される価値 (スコア:1, 興味深い)
見たところ前回の発表は学会発表のようですが、査読があるかどうかも判らない学会発表だけでは、その実験の信頼性が十分に保証されてるわけではありません。本当にその実験方法で、研究者が主張するような結論が導かれうるかどうかということを、その道の専門家が査読し、それでオッケーを出したということで、初めて信頼性が保証され、その上で「価値」が本当のものになるのです。
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