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将来ミニチュア太陽系になるかもしれない領域発見 36

ストーリー by yosuke
時間だけはたっぷりある 部門より

そこに住む生き物はミニチュアなのかと悩む猫曰く、"space.comなどが、地球から500光年ほど離れた、カメレオン座にある褐色矮星を取り囲む塵とガスの円盤が発見されたことを伝えています。ここは、将来ミニチュア太陽系になるかもしれません(Hubble Space Telescopeのニュース・リリースPenn State Universityのプレスリリース)。
「Cha 110913-773444」という現在200万歳のこの褐色矮星は、質量が太陽の1/100以下(木星の8倍)の星で、カメレオンIという太陽系に最も近い星形成領域に存在しています。(残念ですが、日本からは見えません)
研究者達は、Spitzer Space TelescopeHubble Space Telescope、そしてアンデス山脈にある2ヶ所の地上天文台を使ってこの領域を観測し、褐色矮星の周りを塵とガスから出来ているように思われる円盤が囲んでいるということを明らかにしています。現在そこで惑星が生み出されている可能性がある、と彼らは主張しているそうです。
もしそうなら、小さな親星の周りを惑星が巡るミニチュアの太陽系ができあがるかもしれないわけですが…そこには将来知性のある生き物が生まれてくるのでしょうか?
観測の詳しい結果は、12月10日に発行されるAstrophysical Journal Lettersに掲載される予定だそうです。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 知的生命体 (スコア:4, 参考になる)

    by hado (21151) on 2005年12月02日 1時02分 (#841076)
    生命体が生まれる為の条件とかに興味がある方はフェルミのパラドックス [amazon.co.jp]あたりを読むと、面白い観点が広がることうけあいです。

    ヒトが人間になったことに興味がある方はエレイン・モーガンのまとめ [amazon.co.jp]が興味深いです。

    いずれも現生人類が想像しうる範囲の説に過ぎないかも知れませんが楽しめます。日本語訳もうまいですよ。

    #やっぱりこのミニチュア太陽系には知的生命体は生じないだろうなぁと思います。理論的に:)
    • 名前は忘れましたが、文明が成立する可能性を求める公式がありました。最初に見たのはニュートン(雑誌)で、予想の数字を入れて答えを出していましたが、結果は忘れてしまいました。

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      • Re:知的生命体 (スコア:3, 参考になる)

        by kudo3104 (17505) on 2005年12月02日 8時20分 (#841111) 日記
        文明が成立する可能性を求める公式
        ドレイクの方程式 [wikipedia.org]ですね。各項をどのように見積るかで、結果が異なります。
        親コメント
      • Re:知的生命体 (スコア:3, 参考になる)

        by TarZ (28055) on 2005年12月02日 9時20分 (#841121) 日記
        私が最初に見たのはCOSMOSというTVシリーズです。

        セーガン博士による、当時(25年くらい前かな)の知見に基づいた最も楽観的な予想では、
        お隣の技術文明は数百光年の範囲にあるだろう、というものだったと記憶しています。

        今じゃDVDシリーズも買えます [amazon.co.jp]ね。便利な世の中になったものだ。
        親コメント
        • Re:知的生命体 (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2005年12月02日 13時21分 (#841236)
          > 今じゃDVDシリーズも買えますね。便利な世の中になったものだ。

          うわ。カスタマーレビューめちゃくちゃ高評価だよ。
          しかも、「25年前のものだけど今見ても十分楽しめる内容」だと
          危なく買いそうになっちゃったよ。ワンクリック登録しておかなくて良かった...

          僕もこの番組見て初めて天動説がどう覆されたのかを知りました。感慨深いので、やっぱり買っちゃうかも..
          親コメント
          • Re:知的生命体 (スコア:2, 参考になる)

            by TarZ (28055) on 2005年12月02日 13時45分 (#841257) 日記
            買いましたけど、よかったですよ。

            オープニングで、ヴァンゲリスの例のテーマ曲が流れたときはホロリ。(当時のCOSMOS
            サントラ持っているけど、LP盤なので再生機材がない…)

            なお、収録されている映像は、当時日本で放送されたものより、若干内容が多いようです。
            見た記憶のないシーンが結構あり。しかし、映像は最近のものではないので、おそらく
            日本放映版でカットされた部分があるということだと思われます。
            それとは別に、最近(といってももちろんセーガン博士ご存命の頃)追加収録された部分もあり、
            ちょっと年取った博士が出てきて解説してくれます。

            さて、タレコミのミニチュア太陽系は、エンサイクロペディア・ギャラクティカに載っているので
            しょうかね。

            # って、銀河百科事典のオリジナルはCOSMOSじゃなくてアシモフのほうか…。
            親コメント
            • Re:知的生命体 (スコア:2, 参考になる)

              by Anonymous Coward on 2005年12月02日 15時37分 (#841345)
              >見た記憶のないシーンが結構あり。しかし、映像は最近のものではないので、おそらく
              >日本放映版でカットされた部分があるということだと思われます。

              たしか、オリジナルは50分で、日本版は45分です。
              …数値間違ってる気もするけど、とにかく5分ぐらい縮めてます。
              カットするにあたり侃々諤々の議論があったみたいですが、最終的にオリジナルのプロデューサーかだれかが編集して、納得のできるものができたのだとか。

              DVD版は、字幕に若干疑問な点とかありますけど、いいものですよ。

              残念なのは、IBMの「一十百千万…」というCMが入ってないトコロ(笑

              VHSテープ版は日本放送版で、まだ販売してたかもしれません。
              高くて手が出ませんが…。
              親コメント
            • by TarZ (28055) on 2005年12月02日 14時05分 (#841275) 日記
              そうか、DVDあるから見返してみればいいのか。ドレイク方程式ってどの回だったかなあ。
              確か、後半の方だったような。

              当時はまだホットジュピターの存在が知られていなかったり、方程式に当てはめる値には
              かなり楽観的に思えるところがあります。
              新しい観測手段によって宇宙観がガラリと変わってしまう。それは現在でもまだ続いて
              いるのです…。
              親コメント
            • 思い出すなあ。合間のCMで

              「一、十、百、千、万、億、兆、京、....」

              とかって、ずうっとカウント(?)していくナレーションがながれているの。
              どこのCMだったかなあ... なぜかすごい印象に残ってるんですよ。

              さすがにDVDにははいってませんよねw

              # COSMOS本も買ったなあ... 実家に残ってたら回収してこよ。
  • その褐色矮星は… (スコア:2, すばらしい洞察)

    by aql (23441) on 2005年12月02日 1時39分 (#841082)
    きちんと核融合段階まで達するんでしょうか?<つまり、本当に『太陽』になるのか?という意味で
    • by staygold (23127) on 2005年12月02日 11時48分 (#841182)
      このネタにタイムリーに、日経サイエンス2006.01号、pp.18に、
      「赤色矮星の近くに生命?」というトピックが紹介されてます。
      要約すると、

      これまで赤色矮星(太陽の質量の半分以下、明るさは数百分の1)
      という星の惑星に生命が生じる可能性は非常に低いと考えられていた。
      その理由は:

      ・星の周辺で液体の水が存在しうる領域が、星から非常に近い
      距離になること。

      ・このような近距離では、星の潮汐力によって、惑星は同じ面を星に
      向けるようになり、昼側は高温、夜側は極寒で凍結。最終的に、
      このような環境下では大気は失われてしまう。

      ところが、どっこい、もし、大気に適度な二酸化炭素があると、
      夜側の大気に昼側の熱が拡散し、凍結を免れることがシミュレーションで
      わかったらしい。

      赤色矮星は、太陽などのG型恒星の10倍以上あり、また、恒星の寿命
      というか,安定した輝きをする期間がG型が数十億年なのに対して、
      何千億年というオーダーだということで、知的生命発生にとっても有利かも、
      と検討されている、らしい。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年12月02日 9時13分 (#841118)
      そのままでは燃えないから褐色矮星ですからね。

      一応細々と赤外線は放っていますし、
      重力という名のエネルギーはありますが、
      これだけでは地球上の生命体と同じ様な代謝を持つ生物は
      出てきそうにありませんね。
      親コメント
    • モノリスによって…
  • by SaySet (18192) on 2005年12月02日 9時37分 (#841127) 日記
    とりあえず身近な例だと、惑星9個くらいの所で、生命の存在が確認されてるのが1個だけなわけで。
    # 小惑星とか彗星はのぞく。
    # あと巨大惑星の衛星系って話もあるけど保留。

    おおまかに「惑星の1割に生命が宿る」って考えるとすると、この星系でどうなるかってのは、ある程度の規模の惑星が何個できるかによるわけで。

    「ミニチュア太陽系」で、あまり大きな惑星ができない(小惑星レベルばっかりとか)だと、ちょっと望み薄かもしれませんね。
    • Re:生命誕生の可能性 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2005年12月02日 11時07分 (#841162)
      惑星の質量とか太陽との距離を云々言うならば兎も角、

      > おおまかに「惑星の1割に生命が宿る」って考えるとすると、

      ってのはあまりにも大まか過ぎるのではないかと...。
      「惑星」の定義をスライダーバーを操作するように調整するだけで、
      生命が宿る確立が大きく変動してしまいます。
      例えば、定義を狭めて「水金地火」だけを惑星とすれば、
      生命の宿る確立は2割5分に!
      親コメント
      • by SaySet (18192) on 2005年12月02日 11時48分 (#841183) 日記
        >> おおまかに「惑星の1割に生命が宿る」って考えるとすると、
        >ってのはあまりにも大まか過ぎるのではないかと...。

        まあ超ラフな見積もりということで勘弁してください(^^;;;
        たしか「COSMOS」でカール・セーガンがドレイク方程式をいじってたときも、おなじような見積もりだったと思いますし。

        細かく議論しようとすると、この星系のハビタブルゾーンを求めて、その中にある程度の規模(たとえば大気が存在できる程度≒金星クラス以上)の惑星が形成される確率...なんてのを考えてみる必要があるわけですが、どうでしょうね。

        このあたり、案外Contact Japan [www.ne.jp]参加者の方あたりが知見をお持ちじゃないかな。
        親コメント

        • その中にある程度の規模(たとえば大気が存在できる程度≒金星クラス以上)の惑星が形成される確率...なんてのを考えてみる必要

          少なくとも地球上にいるような生命が誕生する可能性を議論するのに、たとえば惑星の大きさだけを考えるのはナンセンス。それに現にこの地球上で何十億年前に生命が偶然に誕生したとしても、現在の地球大気のもとで生命が誕生する可能性は限りなくゼロに等しいわけですし。
          親コメント
    • 最近ここでも話題になってるイトカワ星人は可能性高そうですね。
  • by Anonymous Coward on 2005年12月01日 23時21分 (#841035)
    千年万年ですか?それとも46億年後?
    • by Anonymous Coward on 2005年12月01日 23時52分 (#841052)
      まぁ、天文学のいいところは適当な数字を言っても、存命中は間違いがわからないというところだな。

      というわけで、50億年と3時間27分3秒ちょうどですよ。
      親コメント
    • 我々の太陽系は一千万年程度で形成されたと言われていますが、詳しいことはまだわかっていません。
      • 一千万年というのは、物質的な惑星の形成のみでしょう?
        細かいところに突っ込むのもアレなんですが、
        親コメントは将来生物が~ということを題材にしているので、
        最低大気は形成されないと話にならないので
        30億年以上はかかるのではないかと考えられます。

        #とはいえ幾ら何を言っても、
        #天文学自体、全て状況証拠による推察なので
        #論ずることに意味はあまりないのかもしれません。
        親コメント
        • 生命を何と定義するかによって非常に揺らぎがありますが、
          大気がなくても生命的な挙動を示す物質が自然に出来る可能性はありませんかね。

          # 地球の場合も生命の原型が原始の海に発生した時には
          # 碌に大気がなかった(非常に薄かった)んじゃないかなぁ?
          # 記憶違いでなければですが。

          プリオンやウィルスではないけど、単純に「自分の意志をもった」物体を生命体と定義するならば別に水や炭素や大気の有無に拘る必然性はないと思いますが。
          親コメント
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