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11573 story

「アドレナリン」107年目の名誉回復 40

ストーリー by kazekiri
正式名称じゃなかったのか 部門より

naocha曰く、"読売新聞の記事によると、化学者の高峰譲吉(1854~1922)らが発見した「アドレナリン」が4月から、医薬品の正式名称として使われることになった。 アドレナリンは興奮すると体内から分泌される物質で、薬としては、強心剤や気管支拡張薬などに使われ、合成薬として止血、血圧上昇の作用を持ちます。今まで実際に使用されていた物質は高峰譲吉博士が発見したものですが、日本や米国では正式名称はエピネフリンとされ、 アドレナリンは別名扱いを受けていました。これは、米国で高峰博士がエピネフリン抽出をした米国研究者に盗作扱いを受けたり、醸造学者であり薬学での業績が少なかったことなどの経緯があったことが影響したようです。今回、高峰の業績に詳しい菅野富夫北海道大名誉教授らが「発見者の母国であり、正式名称にしてほしい」と厚労省に申し入れてたのが実り 、3月末に告示される改正薬局方では、エピネフリンが入った名称を別名扱いとし、アドレナリンを用いた名称を正式名にするということです。107年目の日本での復権は業績を残した偉大な博士にとって喜ばしいことです。"

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  • へ- (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年01月06日 18時46分 (#860556)
    病院や医学教育の場では、どちらも使っていて、言いやすい方を使う感じで、これからもそうだと思います。
    「アドレナリンα1レセプター」とは言うけど「エピネフリンα1レセプター」とはあまり言わないし、
    「エピ(エピネフリン)を入れろ!」とは言うけど「アドレナリンを入れろ!」とはあまり言わないかな。

    投薬の時は「ボスミン」など商品名を使いますが。

    #薬理学の教授のネタが一個減ったのでAC
    • Re:へ- (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年01月06日 18時52分 (#860564)
      >#薬理学の教授のネタが一個減ったのでAC

      その為に改名されなかったのかっ!
      親コメント
    • Re:へ- (スコア:2, 興味深い)

      by pmjames (29210) on 2006年01月08日 19時47分 (#861539) 日記
      >「アドレナリンを入れろ!」とはあまり言わないかな。

      NAの方は、前から「ノルアド(を入れろ)」ですね。

      >投薬の時は「ボスミン」など商品名を使いますが。

      まあ、(高峰が創業した)三共の商品名だからでもあるんですが。
      そういえばボスミン発売元の第一と三共って、合併したんですよね。
      #名称変更に関係している気がしないでもない。
      親コメント
    • by ken-1 (4041) on 2006年01月07日 12時04分 (#860925)
      > #薬理学の教授のネタが一個減ったのでAC

      ネタを失った教授が一言「そりゃないぜセニョリータ!」

      # その高峰じゃないか。
      親コメント
    • slashdotを/.やスラドと省略するけど、この'.'(0x2E)って、日本語でも英語でも多重化してる。

      これも結局、TPOで使いやすいのを使ってる。
  • アナドレン (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年01月06日 19時27分 (#860595)
    まったく
  • by Anonymous Coward on 2006年01月07日 10時02分 (#860895)
    ぐーぐる先生によりますと、

    adrenaline 9,070,000件
    epinephrine 1,480,000件

    adrenaline site:.com 5,580,000件
    epinephrine site:.com 765,000件

    制限なしで検索したり、.comで検索すると、アドレナリンのほうが圧勝です。
    ですので、全世界で見ると、アドレナリンの名称が一般的なのではないか、と
    考えられます。

    adrenaline site:.edu 118,000件
    epinephrine site:.edu 103,000件

    米国での状況を調べるのはなかなか難しいとは思いますが、.eduはたぶん米国で
    メインに用いられているんじゃないか、という勝手な思い込みに基づいて調べて
    みたところ、それでも、アドレナリンのほうが僅差で上回っています。

    じつは米国でも実際にはアドレナリンという名称が多用されてるんじゃないか、
    と思ったり。

    adrenaline site:.gov 162,000件
    epinephrine site:.gov 544,000件

    さすがに、.gov となると、エピネフリンが圧勝のようです。政府関係のところは
    正式名称を重んじるからなのか、それともじつは米国では実際上もエピネフリンの
    ほうが多用されているからなのかは、これだけでは判断できませんが。

    • by Anonymous Coward on 2006年01月07日 18時36分 (#861058)
      重大な見落としがあるよ。

      興奮状態を表現するのに、「アドレナリンが云々」という文章をよく見かけるけど、
      その件数は除かないといけないんじゃないのかな。

      英語圏でも同様な表現を使うのかは知らないのですが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年01月07日 18時45分 (#861060)
        物質名として「エピネフリン」のほうが一般的な文化圏では、
        興奮状態も「エピネフリンが云々」と表現するかもしれません。

        すくなくとも、「アドレナリン」という表現は使わないでしょう。

        親コメント
      • 英語圏でも同様な表現を使うのかは知らないのですが。

        「アドレナリンがドクドクとわき上がって興奮するような〜」と言う意味(形容詞句?)でadrenaline pumping [google.com]という表現があります。adrenalizeやadrenalizedという語も度合いの強いexciteおよびexcitedという意味で良く聞きますので、英語圏でもアドレナリンが興奮状態を表す表す語として使われています。

        グーグルでadrenaline pumpingが約391,000件、対してepinephrine pumpingが14件しかないことを考えると、医学や薬学の正式名称がどうであれ英語圏の一般人は興奮状態を表すのに、エピネフリンよりは圧倒的にアドレナリンを使っているのではないか、と予想します。

        親コメント
      • http://www.encycmet.com/lyrics/lyr-kil5.shtml

        Metallicaの"Whiplash"のサビにモロに出てきます.
        まぁ,使用例ということで.
        --
        gy0
        親コメント
      • 少なくともDOOMの攻略サイトにはたくさんあるに一票

        #次のボス戦にはここでアドレナリンを取ってから行けとか:->
  • オニザリン (スコア:3, おもしろおかしい)

    by akiraani (24305) on 2006年01月06日 19時14分 (#860577) 日記
    似たような話でオニザリン [wikipedia.org](ビタミン)の話を思い出しました。当時、他にもこういうことはあったんじゃないでしょうか。

    #権威主義がはびこってる学会だと今でもありそうですがw

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
  • by yohata (11299) on 2006年01月07日 1時47分 (#860801)
    アメドラマのERやThird watchじゃ、割とおなじみの薬でございますが。

    訳はどっち準拠にするんでしょね。
  • 地元だけ? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2006年01月07日 0時51分 (#860781)
    >日本や米国では正式名称はエピネフリンとされ

    >107年目の日本での復権は

    アメリカでは変わらんつーことですか?
    • Re:地元だけ? (スコア:4, 参考になる)

      by soy_milk (26202) on 2006年01月07日 1時24分 (#860794) 日記

      「エピネフリン」の命名者が米国人ですから、変えないんじゃないですかね。それにしても、タレコミでリンクされている読売の記事に「薬品の一般名として欧州ではアドレナリン」とあるのがなんとも。

      しかし日常語としては「アドレナリン」の方がよく使われているような気がするので、「107年目の日本での復権」というのも適切な表現かどうかちょっと迷いますね。google さんに聞いてみると、

      • アドレナリン の検索結果 約 517,000 件
      • エピネフリン の検索結果 約 44,100 件
      となりますね。

      この検索で見つけたアドレナリンとエピネフリン [furano.ne.jp]という文章がなかなか面白いですね。

      高峰がこの「アドレナリン」を発表後速やかに米国特許に申請し、商標登録さえもした事が、米国学会に強い拒否反応を与えたのかもしれない。

      だそうな。米国社会にもそんな時代があったのねぇ (なんてね)。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年01月07日 6時31分 (#860871)
    ラテン語として間違っている上に、世界の流れと逆行する変更をしてまで日本人の発見であることを主張したいのかな。名称でなく、他の方法でアピールするという方法を考えなかったのだろうか?こと、薬品の名称なんて間違えたら(ま、間違えるようなものではないでしょうが)命に関わるものを、そう簡単に変更するということ自体に不安を感じる。別名としてこれまでも利用されていたとはいえ。
  • by yen21st (21696) on 2006年01月09日 11時40分 (#861774)
    ジ・エピネフリンズじゃなくてジ・アドレナリンズだし。 どちらにしてもネーミングセンス?だが
  • by Anonymous Coward on 2006年01月08日 14時05分 (#861382)
    脳内がまだ煩悩で満たされていないのに興奮してきましたっ!
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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