小惑星探査機「はやぶさ」との通信が回復 158
ストーリー by yosuke
シビアな状況ではあるが… 部門より
シビアな状況ではあるが… 部門より
KAMUI曰く、"昨年12月の姿勢喪失で地球との通信が途絶していた小惑星探査機「はやぶさ」だが,3月6日に取得されたテレメトリデータから現在の位置や姿勢,機器の現状,および軌道推定が出来たとして地球への帰還に向けた運用を再開した事を宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表している。(JAXA のプレスリリース,松浦晋也のL/D「本日午後7時からの記者会見)
通信途絶から 1ヵ月半後の 1月23日にはやぶさからのビーコンを再受信,26日以降には自律診断機能への質問に対する解答が返るようになり現状が明らかになって来たとの事だが,姿勢を失った際に太陽電池発生電力が極端に低下して一旦は電源が完全に落ちた事が推定されるなど,その内容はまさしく満身創痍だ。
- 3軸姿勢制御スタートラッカ 動作未確認
- 姿勢軌道制御コンピュータ 動作未確認
- イオンエンジン 動作未確認
- リチウムイオンバッテリ 過放電状態
- バッテリ中の一部のセル 準短絡 (使用不能)
- 化学エンジン 燃料・酸化剤とも漏洩により喪失
各紙の反応 (スコア:5, 参考になる)
朝日新聞 「はやぶさ」の通信が復旧 燃料漏れは予想以上 [asahi.com]
産経新聞 "探査機「はやぶさ」との交信回復 地球帰還は苦難の道 [sankei.co.jp]
中国新聞 はやぶさとの交信回復 帰還は依然、苦難の道 [chugoku-np.co.jp]
毎日新聞 小惑星探査機:「はやぶさ」と交信復旧 地球帰還の準備へ [mainichi-msn.co.jp]
読売新聞 小惑星探査機「はやぶさ」帰還に望み、3か月ぶり交信 [yomiuri.co.jp]
Re:各紙の反応 (スコア:4, すばらしい洞察)
単純に、3億キロ先にラジコン飛行機を飛ばすことと、比較・想像すれば、ハヤブサがどれだけの技術と情熱がつぎ込まれているか分かると思うのですが、、、
3億キロですぜ!
俺には、通信が出来てるだけでも人間業とは思えません
Re:各紙の反応 (スコア:5, すばらしい洞察)
日本で宇宙開発関連のニュースが冷遇されるのは、なぜ宇宙開発に多量のリソースをつぎ込むのか、という問いに夢やロマンというレベルでしか答えられる人間がいないからだと思いますが。
Re:各紙の反応 (スコア:3, 参考になる)
#高速道路は一キロ建造するのに10〜20億円かかるといわれています
Re:各紙の反応 (スコア:3, 興味深い)
何故多量のリソースをつぎ込むのか、それは要するに、次世代の競争で日本が日本として生き残るための一つの手段でしかない。たとえば、宇宙開発の現場ってのは、手土産一つもないとまともに国家間の宇宙開発のクラブのメンバーにも入れてもらえないわけです。
もちろん、宇宙開発だけが「次」ではないですが、とにかく基礎技術の開発・保有には金がかかる。かといって、戦後日本が成し遂げてきたような形での、他者のリソースを利用した技術の発展、それによる経済の成長、というのはもう見込めない。まがりなりにも日本は先進国になってしまったわけですから、この国が先進国のままで居るためには、とにかくトップグループから置いてかれないように走り続けなきゃいけないわけです。
その為に今回の「はやぶさ」を初め、宇宙研が成し遂げている事は、つぎ込んだリソースに対して得られている実績がはるかに巨大であると評価してもいい。ぶっちゃけ、「金を無駄にしたくないなら、彼らにもっと金をくれてやれ」といいたい。私は、旧NASDAにしろ、宇宙研にしろ、彼らは貧弱なリソースしか与えられない中で100%どころかその何十倍もの結果を出してきたと思っています。でもそんな事続けてたら何れ焼ききれますから。
Re:各紙の反応 (スコア:3, 興味深い)
ある聴衆の一人が電磁誘導の実験装置を指して、
「そんなおもちゃがいったい何の役にたつのか」
と嘲笑した時、それに対してファラデーは
「生まれたばかりの赤ん坊が何の役にたつのでしょうか?」
と切り替えしたという有名な逸話があります。
「はやぶさ」もまだよちよち歩きの赤ん坊で、必死にがんばっていると考えることはできませんかね?
#成人するころにはわれわれはすでに天寿をまっとうしているかもしれませんが。
Re:各紙の反応 (スコア:2, すばらしい洞察)
あたりまえだ、誰もやった事が無い事を失敗せずに完璧に成し遂げられる人間なんざ、そうは居ない。「いつものように」失敗しながらなんとか成し遂げるもんだ。腹立たしく思うのがある意味で間違ってるとも言えるし、まぁ、無責任な市民の自然な感情である、とも言える。
夢やロマンの経済効果 (スコア:2, 興味深い)
私の小学生時代にはちょうどハレー彗星の接近があり、学研なんかの図鑑「宇宙」に載っているすいせい [isas.jaxa.jp]のページ等にワクワクしたものです。
コマの中に突入 [esa.int]し精細な画像 [esa.int]を撮影したECのジオット [wikipedia.org]等に比べるととても地味でしたが、それらに混じって日本の探査機が活躍していることが嬉しかったです。
自国で宇宙探査機を送れる国は限られていますから、これは実は結構幸せなことだと思います。
アメリカのNASA [nasa.gov]には例を挙げようにもきりがないくらい輝かしい成果(とその影の試行錯誤)が多数あり、それは間違いなくアメリカ国内で科学や技術を志す人々に影響を与えているでしょう。
日本が科学技術で食っているのですから、科学・技術への興味関心を喚起するという面での宇宙探査の経済効果は、それなりに割に合ってるかもしれません。
#そもそも低予算ですし…。
#文教および科学振興費年間約6兆円で、JAXAの予算は約2000億円で、そのうちISAS分は約300億円。ハリウッドの大作映画数本分?
#これまでは広報があまり活発でなく(予算が無くて人がいないからですが…)いまいち一般に露出しないのは問題でしょうね。
Re:各紙の反応 (スコア:3, すばらしい洞察)
例えば、今回の「はやぶさ」ではこういう技術を実験し、この研究が進めば将来こういう便利なことができるようになります、とか、そういう形で「わかりやすい」説明をするような努力は必要なのではないでしょうか?
そこをスッ飛ばして「そこには壮大な冒険浪漫が」なんてブチ上げても、大多数の興味ない人たちには馬鹿にされて終わりです。場合によっては金の無駄遣いと批判を受けるかも知れない。
根底に流れているものが「挑戦心」や「面白いから」であることを否定する気はありません。ただ、その上に構築されたプロジェクトを広く理解してもらうためには、土台になっている「その感情」を理解してくれる人ばかりではないということは頭に入れておくべきでしょう。
#なんとなくヲタ趣味が世間に受け入れられない理由に似ている気がする。
#もっともヲタ趣味はメリットの解説ができないけど。
夢や将来のビジョンを描けない国で子孫は造りたくないですよね・・。 (スコア:2, 興味深い)
その他、何一つ将来的によい材料は見あたりません。
現実に足を付けていないと思われる技術開発への
批判はごもっとも。納税者の立場として当然でしょう。
税金の無駄遣いに怒りを示すべきです。
しかし、夢は科学技術を進歩させる動機や起爆剤になる
側面もありますよね。
今私たちが日々囲まれている製品のほとんどは
先人達の夢を具現化したモノだと言えるはず。
夢を実現できる国。将来の希望が持てる国。
この国はいつの間にか、人が学び働き努力する根源的な
モノというか、金品などを超えるような動機付けというか、
大事なモノがジワジワと消え去っていっている感じがしますね。
こんな事に当てはまるような語彙や表現が、無教養な
私には足らない。非常にもどかしく感じます。
我が国は悠久の歴史を刻み、世界の潮流から取り残されたと
見るや、必死の思いで世界の舞台へ駆け上がり、
気がつくと先進国と肩を並べた。しかしどういう訳か、
当面の事を成した瞬間に目標を喪失し、無気力になった
感じでしょうか・・・。
その瞬間から緩慢な滅びの道を歩んでいっていると本能で
感じているからこそ、若い世代は子供を作らなくなったのかも。
将来の目標が無い国でやって得をする事は、先代が築き上げた
先進国という今ある立場と資産を食いつぶす事。要するに
今が楽しければそれで良い。という結論になりませんかね。
宇宙なんて言う、極めて基礎的なかなか実用に結びつかず
しかも極めて長期のビジョンで無限の荒野を自ら切り開いて
歩いてゆくというスタイルはひょっとして日本人に
合わないんでしょうか・・・。
今後百年、世界で今の地位を保ち続けたいと願うなら、
この手の開発スタイルにも慣れておくべきだと思うけど、
それを要求する事自体、今のこの国には酷なんでしょうか。
Re:各紙の反応 (スコア:2, 興味深い)
>便利なことができるようになります、とか、そういう形で「わかりやすい」説明をするような努力は必要なのではないでしょうか? そこをスッ飛ばして「そこには壮大な冒険浪漫が」なんてブチ上げても、以下略
わかりやすい説明をする、努力が必要なのは認めますが、
私は、逆の意味でロマン云々を全面に出した方が良いと思い、コメントしました
宇宙は○ ○に役に立ちますよ、なんて大部分の人にはどうでも良いハナシでしょう
たとえば、「隣町に高速道路が出来ると便利ですよ」なんてごく身近な話題でも、3分も経てば忘れるほど、どうでもいい話に成り下がる
そんな説明よりも、人間誰でも共有できる、ロマンやチャレンジ精神、単純な感情などに訴えかけた方が、よっぽど効果があると思います
生身の人間の努力やロマンで、超困難なミッションを継続している!
こちらの方が、宇宙の有用性を説くより、よっぽど共感しやすいと思うけど、いかがでしょう?
宇宙のことなんて全く分からないカギの頃、科学雑誌みてわくわくしませんでしたか?
何で、何の役にも立たない、スポーツ観戦がこれほど多くの人に受けているのでしょう?
映画・音楽・芸術など、そこに有用性なんて持ち込みますか?
理屈だけでなく、人間の感情が大きな原動力となり、地球が動いていると思いますよ。
以下、暴論覚悟:ガキと煽動されやすい馬鹿を、まず見方につけろってこと
>なんとなくヲタ趣味が世間に受け入れられない理由に似ている気がする
有用性云々と言っている人間も、同じ穴のムジナにしか見えない、って人も多いでしょうね
Re:各紙の反応 (スコア:2, すばらしい洞察)
そういう考え方を変えていかないと、日本からチャレンジャーはなかなか生まれてこないのかなと思ったりしますね。
Re:各紙の反応 (スコア:3, おもしろおかしい)
国民性を生かした仕事をして、評価は世界基準な視点から、というのが理想なんだけどなー。
そう考えると国境とか政治的イデオロギーって邪魔だなとふと思った。
Re:各紙の反応 (スコア:1, すばらしい洞察)
いかなる難題も解決できる、と布教してきたプロジェクトXの罪は大きいわな。
Re:各紙の反応 (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:各紙の反応 (スコア:1)
問題なのはその確率であって、どう高めるかという技術的な検討と適切な決定が重要なのだと思います。
当然、あきらめによって 0 にしない事も含みますが。
プロジェクト成功の鍵 (スコア:1, すばらしい洞察)
モチベーションを如何に高く保つかに
掛かっている事でしょうか。
熱しやすく冷めやすい日本人にはこれが一番重要かも。
約三億㎞彼方の虚空で繰り広げられるドラマ。これが進行中の事実である事に心が震えます。 (スコア:5, 興味深い)
しかし、喜びもつかの間。酸化剤・燃料共に残量はゼロ。
帰還にイオンエンジンを使うのはいいとして、
姿勢制御の方はどうするのだろうか?
イオンエンジンのキセノンガス噴射という奥の手を
考えているようですが、エンジンが健在かどうか・・・。
バックアップしてくれそうな健在なリアクションホイール
は1基だけ。バッテリーも破損しチャージすら出来ない。
3億㎞彼方の星の海原で映画Uボート並みというか、
それをも凌ぐ状況。
主人公に次々と強力な敵をぶつけて成長させるストーリーを
旨としたかつての少年ジャンプ掲載作品を彷彿とさせます。
しかも、太陽はそろそろ極大期に転じつつあるようで、
満身創痍の長期に渡る航行中での悪影響が気になりますね。
似たような状況でとどめを刺された火星探査機「のぞみ」の
悪夢がよぎります。
これがアクション・冒険活劇なら「はやぶさ」の旅は見る者
の心を大いに盛り上げるシナリオですが、ISASの中の人は
修羅地獄だろうな・・。
しかし、これがジャンプ掲載作品だと劇的な勝利と成功と
成長が待っています。当然私はそんなエンディングで
「はやぶさ」物語を締めくくりたいと願っています。
星の海原に挑むISASに太陽系の神々の加護があらん事を。
P・S 「はやぶさ」ポスターが頒布されました。
http://www.planetary.or.jp/goods/hayabusa.htm
Re:約三億㎞彼方の虚空で繰り広げられるドラマ。これが進行中の事実である事に心が震えます。 (スコア:5, おもしろおかしい)
# 「はやぶさの闘いはこれからだ! 終」みたいな
突然の打ち切り。「はやぶさ」物語では勘弁してください。 (スコア:1, おもしろおかしい)
心待ちにしていますので、盛り上がってきたところで
いきなりの打ち切りだけは勘弁してください。
僕は死地から不死鳥の如くよみがえる熱い主人公の姿を
見たいんです!
さて、この便り、何処へ差し出そうか・・・。
今、瀬戸際で修羅場モードのISAS先生?
それとも編集?・・編集って誰になるんだろ。
「より重症になっているが、杖のつきかたはうまくなっている」 (スコア:5, 参考になる)
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2006/03/7_8c16.html [air-nifty.com]
より:
---
会見終了後のコメントから。
コーニング運動は1月の通信回復時点で、止まっていたと推定される。
毎日新聞「12月に『重病人が手紙を出すためにポストに行くようなもの』と言っていましたが、ポストにいけるようになりましたか」
川口「より重症になっているが、杖のつきかたはうまくなっているのかも知れませんね。」
--
この非公式のやりとりが、現状を良く表しているのでは無いかと思います。
機械的には予想以上に悪い状況だったけど、自己診断コンピュータの指令への反応や通信状況は予想よりは良い。と言うことだと受け取れる訳ですが。
この状況で実際なにを出来るかというと、
・自己診断装置などからの情報から少しでも詳細な状況を把握する
・回復の為の第一歩であるコーニング(ヒータ入れ)で回復を試みる
・可能ならばキセノン噴射で姿勢を戻してイオンエンジンを再起動する
と言う筋書きになるようですが、バッテリが故障して爆発しかねない上に、化学スラスタの「燃料」が凍って「はやぶさ」の内部にこびりついているため、コーニングの段階で予想外の事…化学材や電池の爆発など…が起きるリスクをしょっているようです。
それでも、それだけの危険要素があり、地球への帰還可能性が非常に低い現状であっても、「はやぶさ」を放棄しないことに意味を見出しているのは流石だと思いました。
このダメージコントロールと地球への帰還作業で得られることは地球へはやぶさが帰還するという事よりも重いのでは無いかと思います。
「はやぶさ」はある意味不運を現場の知恵でここまで持ってきたと言う要素が大きいし、今後の作業とその結果がどうなろうと次のプロジェクトに繋げるための重要な蓄積をたくさんしているというのが現在なのでは無いか。と思うのです。
構造設計から部品選定・自律制御まで、機体自身のダメージコントロールをより考慮する設計と運用をするための重要な「勉強」の機会が今訪れていると考えた方がいいと思います。
シビアないい方かもしれませんが、ここまでやってのけたのだから、今は現場の方々には地球への帰還準備という目標の中で試行錯誤しながら得られるだけの物を得る事に注力して貰い、
その結果がどうなろうと現場で苦闘してきている方々の労苦を後世に対して正当に評価し、労う気構えと雰囲気づくりが我々がすべき最重要の課題なのでは無いかと思うのですが。
Re:「より重症になっているが、杖のつきかたはうまくなっている」 (スコア:2, 興味深い)
コーミングベーキング後半の重要な勉強の機会には激しく、同意。
でも、一時に比べるとマスコミの報道も
単純に、失敗・成功だけの報道から
変わってきたのも、はやぶさの成果。かな?
Re:「より重症になっているが、杖のつきかたはうまくなっている」 (スコア:2, すばらしい洞察)
というところに違和感を覚えて再評価したのかも。
この機会に、宇宙開発(それ以外も)への評価基準というやつを
見直してもらえるといいのだけど。
ニュースを見てから (スコア:-1, オフトピック) (スコア:4, すばらしい洞察)
> シビアな状況ではあるが…部門より.
つまらん:)
みんつ
お前の帰還を待ちわびる (スコア:4, おもしろおかしい)
お前も銀河の 雪景色の中で
丁度 あの案山子のように
寂しいおもい してはいないか
体をこわしてはいないか
採取が無理なら データでもいい
「ダメだった…」の 一言でもいい
お前の帰還を待ちわびる
みんなに聴かせてやってくれ
元気でいるか 宇宙(そら)には慣れたか
再起動できたか
寂しかないか 燃料あるか
今度 いつ帰る
寂しかないか 燃料あるか
今度いつ帰る
Re:お前の帰還を待ちわびる (スコア:2, 参考になる)
歳と共に涙腺が弱くなったとご自覚のある方は、お気をつけください。
一人でハンカチをご用意してご覧になることをお勧めします。
# 私はぼろ泣きしました。
# 一人の時でよかったよ。
# 泣きぬれた中年男だけどIDで
記者会見ピックアップ (スコア:3, 参考になる)
満身創痍ながらまだ帰還の望みはあるみたいですね。
とっても残念です……。
Re:記者会見ピックアップ (スコア:5, 興味深い)
多分ですが、電源が落ちてる間に低温になりすぎて
メモリセルの電荷が飛んだとか、リフレッシュや
エラー訂正、セルの代替化が長期間行われなかったので、
宇宙線の入射でセルが破壊されたとか、
そんなところでしょう。
実用衛星ならともかく、バンアレン帯の外側で
微細な半導体素子を蓄積メモリにするのは、まだちょっと
難しかったかもしれないですね。
やはり、原理的に宇宙線に強い磁気デバイスは捨てがたい。
Re:記者会見ピックアップ (スコア:3, 参考になる)
Re:記者会見ピックアップ (スコア:1)
ドライブ搭載は無理でしょうから
後リブートで消えちまったってのは電池がしんでるから
ではないでしょうか
#そうじゃなくてもサンプルと一緒にいとかわ星人がきて
くれりゃ話し聞けるなぁ
Distance from Earth (スコア:2, 参考になる)
解答? (スコア:1)
解答を採点して,イトカワ星人の代返か本人(?)かを判断するんですね.
え〜と,タレコミ人なんですが・・・ (スコア:1, 参考になる)
になってるんですけどコレは一体?
いや,一旦「採用」になってたのを見て,暫くしたら「却下」になってて
その後サイエンスセクションをリロードしたら記事になってたと言う謎(^_^;
はやぶさを救え! (スコア:1)
るってのはいかがでしょうか?無事サルベージできれば
将来、有人探査機の救援機として応用できそうだし。
Re:はやぶさを救え! (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:はやぶさを救え! (スコア:1)
Re:はやぶさを救え! (スコア:1)
Re:はやぶさを救え! (スコア:2, おもしろおかしい)
# おいおい
32bps (スコア:1)
ISDN並みじゃん、と思ってしまった
#コ・チ・ラ・ハ・ヤ・ブ・サ#イ・ト・カ・ワ・セ・イ・ジ・ン・ト・セ・ッ・シ・ョ・ク
#で10秒?
宇宙要塞ア・バオア・クーからの帰還? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:宇宙要塞ア・バオア・クーからの帰還? (スコア:1)
やっぱりはやぶさ救援機必要ですね
ヽ(・Д . )ノ
Re:現状 (スコア:4, おもしろおかしい)
#宇宙船の窓を開けると真空が入ってくるので気を付けましょう。
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:3, 参考になる)
これを見てください↓
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#mission
そも、はやぶさの仕事は小惑星サンプルリターンだけではありません。
「工学実験探査衛星」の名のとおり、4つの工学実験(電気推進、自立制御、小天体からのサンプル回収、地球への再突入)が課せられています。
すでに現在の段階で、電気推進と自立制御に関しては十分な結果が得られてます。
故に、満点とは言えませんが、及第点に足らないとか成功とは言えないって言うのはおかしいかと。
さらに言えば、「成功」の定義ってなんですかね?
失敗から学び同じ失敗をしないように出来ても、それは失敗のままですか?
あるいは一度の成功に慢心し、次は失敗したとしてもそれは成功のままですか?
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:2, 興味深い)
残念ながら、失敗は失敗以外にほかなりません。どうしてかといえば、当初設定した目標が(一部とは言えども)達成できていないからです。「目標」は「達成」するために立てるものなのですから。目標が達成できないのに「成功」と言うのは単なる自己満足でしかあり得ないのです。
JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
もし、「サンプル回収」という目標を設定していなかったら、プロジェクトとしては、その目標を達成するために必要なリソースはカットできる、ということになります。着陸・脱出、サンプル回収に必要なハードウェアをはじめ、サンプル回収の計画立案やマニュアルの作成にかかったコストも見積に含まれなかったでしょう。しかし、はやぶさのプロジェクトではサンプルを地球に持ち帰るべく、探査機にそのための装置を追加し、マニュアルや計画を含めたドキュメントを作成してミッションに臨んでいるのではないでしょうか。
...
「社長、私に3000万円出資してください。そうしたら1年で4つの喫茶店を立ち上げてみせます」と社長にお願いをして、出資してもらえたとします。いざ1年経ってみると、2400万円をはたいて喫茶店は3つ出店したものの、目標の1店舗は予算不足で実現できませんでした。代わりに、手元に残った600万円で駐車場をはじめたところ、期待を上回る売上があがっています。
このとき、社長はそれを「成功」だと見なすでしょうか。最初にやる」と言ったことが達成されていないのですから、社長から「おいキミ、約束と違うじゃないか」と問い詰められるでしょう。「難易度の高いことだからしょうがない」で済ませてもらえる JAXA のような組織なら別に大したことはないかもしれませんが、民間企業であれば経営者や担当者の責任が問われるでしょう。
この場合、最初から3店舗の出店にスコープを絞っていれば予算をあと500万円抑えられたかもしれません。逆に、後300万円ぐらい予算を確保することで、目標の4店舗が達成できたかもしれません。難易度の高い目標を立てたのであれば、それを実現するために十分なリソースを確保したり、方法を考えて成功させないといけません。逆に、十分なリソースが確保できずに失敗を覚悟して望むぐらいなら、最初から目標に含めなければよいのです。
伝えたいことがうまく伝わっているか自信はないですが、これは、元としては予算に苦しむNASAが、まさにこの手の計画立案のために編み出した、プロジェクト計画の考え方です。
マスコミが叩くように、今回 JAXA がはやぶさで上げた成果を私は否定するつもりはありません。が、プロジェクトとしてはひとつひとつの目標に対してリソースを注ぎ込んだにもかかわらず、それらの一部が達成できなかったことに違いはありません。大事なのは、今回の経験を次回に生かしていくことです。
最後の思うこと。
今回のミッションで目標が達成できなかったことについて、これまで目標を達成するために関わられてきた方は、とても悔しい思いをしているのではないでしょうか。失敗だ失敗だと叩くのは別として、彼らは、そのような状態で気軽に「成功」だと言われても素直に喜べないと思います。
リソースは足りてない (スコア:3, すばらしい洞察)
>JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。
>そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
失礼ですが、この前提がおかしいので論旨に説得力を感じません。
この資料(PDF) [cao.go.jp]を見てください。いわゆる宇宙3機関統合絡みの資料ですが、3ページ目に世界各国の宇宙機関の予算を比較したグラフがあります。他の国は1999年度予算で、日本は2001年度の予算で作成されたグラフなのでやや公正さに欠けますが、ISAS(はやぶさの打ち上げは3機関統合前です)の予算の少なさは目を覆うばかりです。NASAはもちろん比較にもなりませんが、フランスやイタリアやドイツより少ない。イギリスよりはかろうじて上ですが、注釈にもあるように欧州の宇宙機関の予算は、実際の打ち上げ主体となっているESA [esa.int]への拠出金を除いた額なので、自前で打ち上げを行っていたISASの予算と直接比較するのは不公平でしょう。
研究機関であったISASは多くの研究テーマを持っており、ただでさえ少ない予算はそれぞれのテーマごとに細分化されざるを得ません。はやぶさミッションに多くの学術的・工学的目標が設定されたのは、ひとつのミッションに多くの研究テーマを内包することにより、少ない予算枠の中でひとつのミッションに可能な限り多くのリソースを投入する、という側面もあったのは否めないと思います。
しかも、打ち上げ手段であるM-Vロケットは1機70億円 [nikkeibp.co.jp]です。前述の予算枠(185億/年)を見れば、少数のテーマに対して毎回支出できる額ではありません。
つまり、ひとつのミッションに対し多数の目標が先に存在したわけではなく、手段や予算などの制約の中では、多くの目標をひとつのミッションに詰め込まざるを得なかったのです。事実、ISASの中には、はやぶさミッションに対し「こんな危険なミッションは実施するべきではない。失敗したら宇宙科学研究所が存在できなくなる」と言った人物もいたそうです [air-nifty.com]。
それでもそうさぜるを得なかった、その中で結果として世界各国から賞賛される成果を挙げたミッションを失敗と呼ぶことは私にはできません。少なくとも、掲げた複数の目標のうちのいくつかが達成されなかったことをもってミッション全体を失敗と呼ぶのであれば、ひとつのミッションにこれほど多くの目標を設定しなくても済むような予算をつけてからにすべきでしょう。
手段と目的を取り違えないように (スコア:2, すばらしい洞察)
目的はそれぞれがうまくいったか・いかなかったではなくて、試験の結果なぜうまくいったか、いかなかったかを分析することにあるんです。
ソフトウェア開発でいうなら、単体テストもさせてもらない状況での、結合テストの一発目。その場でたまたまうまく動いても、その事自体に意味はないんです。むしろ今の段階では、起こり得るあらゆるトラブルが出るだけ出尽くしてくれた方が良いんです。
その意味で今回はじめて、データを喪失した点は失敗と言って良いでしょう。減点1。
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:2, おもしろおかしい)
私のところのね、会社は自動車会社なんですけどもね、 車の衝突テストなんかやるんですよ!
あんなものは衝突している時点で不合格ですよね!
技術者の連中は実際に衝突させて見ないとどうのこうのと 言っていますが、そんな言い訳が通ると思ってるんですかね!
衝突の過程のデータなんか取れてもね!
衝突しないような車じゃないとね!
評価ゼロとは言わないけど、及第点をあげてよいものやら。
マーフィの法則?(Re:興奮してる人もいるようだが) (スコア:2, 参考になる)
で、そのリアクションホイールが「リバースエンジニアリング禁止」条件で売られた物だったので十分に解析が出来ず、トラブルを起こした時点で十分な対処が出来ず、
化学スラスタに想定以上の過大な負荷をかけることで姿勢制御のフォローをしなければいけなくなり、
その化学スラスタも故障してしまい、今回の致命的な状況に陥ってしまった。
完全に泥沼ですわな…もう少し予算があれば、国産のサポートが期待できるリアクションホイールに出来た訳で、そうであれば、仮にリアクションホイールがトラブルを起こした時点でメーカと連携をとってリアクションホイールの機能復帰を行い、化学スラスタに多大な負担をかけずに済み、今回のような事態には至っていなかった。と言う展開になっていた可能性が多分に考えられた訳で。
まぁ、財務省と文科省の予算の予算配分に問題の原点があることは確実ですわな。
Re:氷付いたまま帰還させると (スコア:2, おもしろおかしい)
むしろ今回のはイトカワ星人が直してくれたんだとばかり・・・。違うの?