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NASA、ディスカバリを7月1日に打ち上げ 53

ストーリー by mhatta
再び宇宙へ 部門より

flash曰く、"MSN毎日インタラクティブCNNの記事などによると,NASAは、7月1日の午後3時48分(日本時間の2日午前4時48分)にスペースシャトル「ディスカバリー」を打ち上げることを決定した模様。記事によれば,NASAの幹部会からは断熱材の落下対策について不安が残るとする意見もあったようだが,グリフィンNASA長官が押し切ったという。 今回の飛行では,シャトルの新しいロボットアームの試験と、国際宇宙ステーション(ISS)外部の破損箇所の修理などを行う予定。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「NASA長官が押し切った」 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年06月19日 11時07分 (#963006)
    むぅ。今秋に予定されているアメリカ中間選挙との兼ね合いがあるのだろうか。

    #スペースシャトル成功
    #  →やっぱりアメリカすごいね!
    #  →火星に行こうって計画もあるらしいよ(スペースシャトル関係ない)
    #  →わぉ、ブッシュ政権最高!!!

    #スペースシャトル失敗
    #  →選挙まで3ヶ月以上あるし、争点として生き残らないね!

    ###AC。公共広告機構でない。
    • by gram (10641) on 2006年06月19日 12時08分 (#963047)
      昨日は日本×クロアチア戦の裏で、チャレンジャーの事故についての2時間番組(NHK-BS)をやっていて、そちらを見てました。

      事故の主たる原因は、気温が低い状態での打ち上げ中止を求める部品メーカーの勧告に対し、NASAはそれを黙殺して打ち上げを強行したことによるものだそうです。

      >>落下対策について不安が残るとする意見もあったようだが、グリフィンNASA長官が押し切った

      技術と政治を天秤にかけて判断したのではないこと祈りましょう。
      親コメント
      • by prankster (12979) on 2006年06月19日 15時25分 (#963177)
        この事故調査委員メンバーにファインマン博士が参加していました。TVで見て歳とったなーと思ったことを思い出します。

        事故の原因の解説はファインマン博士の伝記本 "What Do You Care What Other People Think?" [amazon.co.jp] に載っています。興味ある方はどうぞ。
        # 要するに燃料パッキングが凍って漏れてたって話です。>読むのメンドクサイ方
        親コメント
      • by geln12 (18637) on 2006年06月19日 19時58分 (#963304) 日記
        >事故の主たる原因は、気温が低い状態での打ち上げ中止を求める部品メーカーの勧告に対し、
        >NASAはそれを黙殺して打ち上げを強行したことによるものだそうです。

        なぜ押し切ったのかについての考察:工学倫理に関係する事例研究 [nagoya-u.ac.jp]


        【政治的状況】
         NASAは外部からの政治的圧力で、打ち上げを強行せざるを得ない状態に陥っていた。大統領がその打ち上げの日の夜に年頭の教書を読むはずになっており、その中でチャレンジャー号について言及する予定だった。一方、議会の方では宇宙関係の予算がどんどんカットしており、チャレンジャー号の打ち上げがすでに3回も延期になっていることもあって、NASAは焦っていた。だから、MT社が延期を求めてきても、それにすぐ同意できない。ついに、NASAはMT社に対して「それなら、打ち上げは安全でないということを証明せよ」というような非科学的な要求をするまでに至った。(後略)


        もう少し詳しいサイトを昔見たことがあるけど忘れてしまい、適当なキーワードでちょっとGoogle先生に聞いて見つかったサイトなのでID。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          ゴムパッキング、えらく原始的な機構なのね。
          ご家庭常備ってか。
          でシールのゴム、その後どうなったのよ。
    • by prankster (12979) on 2006年06月19日 11時47分 (#963034)
      ・スペースシャトル成功
        →選挙まで3ヶ月以上あるし、争点として生き残らないね

      ・スペースシャトル失敗
        →ブッシュが大統領になって以来、アメリカの面目失う失敗ばかり!
      # 原因と結果は同じでも、物は言い様。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 13時20分 (#963105)
    以前、飛行機に乗り遅れて次便でオーランドに向かっていると

    「機長です。今、スペースシャトルが本機の左側を上昇中です」

    乗り遅れているため、座席は右側中央席orz。見えないよママン。

    シャトルって頻繁にスケジュールが変わるので、打ち上げ見るために行くのは難しいのでチャンスを逃しました。予定通りなら市内から見上げられたんだろうなぁ。
    • by 306m5 (11617) on 2006年06月19日 14時51分 (#963156)
      地上で見るシャトルは速度0から加速して、速度が上昇した頃には
      点になってしまうためゆっくりに見えるようですが、空域を警備する
      空軍パイロットの話によれば上空で見るシャトルはすごい速さを
      感じるらしいですね。

      地上からも見てみたいですが、ぜひとも一度上空から見て
      その一瞬で過ぎ去ってゆく速さを感じてみたいものです。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 15時53分 (#963198)
        確かによく考えればそうですね。
        空軍が警備する高度でどのぐらいの速度が出ているのかは知りませんが、
        (1km/s、3600km/hぐらいは出てる?)
        あんな巨大な物が一般的な戦闘機以上の速度で飛んでくるインパクトは
        さぞかし凄いんでしょう。
        (もちろんそんな至近距離じゃないとは思いますが)

        巡航ミサイルも視認した次の瞬間には当たってると言いますしね。

        何かワクワクするお子様な私(^^;
        親コメント
        • by 306m5 (11617) on 2006年06月19日 17時27分 (#963236)
          私も、とてもワクワクします。

          その時の記事 [asahi.com]がまだ残っていました。

          仕事とは言え緊急発進のお陰で見ることのできたパイロットがうらやましいです。
          旅客機の場合半径60kmの範囲に入れないわけですから、上から見下ろすことが
          できるのは警備・追尾機の特権なのでしょう。

          # 野口さんのディスカバリーの打ち上げ時はどうやら警備の他に
          # 2機体制で追尾していた [yomiuri.co.jp]そうです。
          親コメント
  • by bttf (27223) on 2006年06月19日 10時54分 (#963000)
    「コロンビア」の事故から3年余りが過ぎました。
    無茶な計画でも推し進めよとは云いませんが、
    是非とも歩みを止めないで欲しいものです。
    • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 11時17分 (#963013)
      シャトルは 1970年代の技術で停滞しているという指摘もまたあるのですよ。
      むしろいつまでもシャトルに頼らざるを得ない現状こそ、歩みを止める行為そのものでもあると。
      旅客機のボーイング747にも似た指摘がありますが、ある意味でシャトルが優秀すぎたため、
      技術の停滞を招いてしまったという点が皮肉でもありますが。
      経済性や環境負荷などの点からも、最新の技術で新たなシステムを模索することが望ましいのでしょうが、
      一方で 1970年代のように湯水の如く資金を注げる時代でもありませんけどね、今は。
      親コメント
      • 宇宙の駄っ作機 (スコア:5, すばらしい洞察)

        by simon (1336) on 2006年06月19日 14時50分 (#963154)
         シャトルが優秀と言っちゃうのはどうかと。

         以前「シャトルという失敗作 [srad.jp]」という書き込みをしたことがあるのですが
        そんときと同じ理由でシャトルはとても優秀とは言いがたい機体であると思います。

         優秀であるのならば高効率で事故を起こさずに軌道上にモノを運べて然るべきなのですが、
        ところがシャトルはそういった実績がないのに「優秀」と褒めるのはどーかと。

        ・貨客両用に!→本来事故っても諦めがつく貨物まで高安全性の要求される有人宇宙機と
        同じ安全レベルにしてしまった(実際は安全じゃなかったけど)→高コスト化へ

        ・貨客両用だから貨物用ロケットはもう要らないよね→使い捨てロケットの廃止
        →チャレンジャー事故で宇宙開発が空白に

        ・空軍の開発してた軍用シャトル計画(ダイナソア)を潰してそっちの予算もNASAで頂くから、
        軍の要求も聞かないと奴ら納得しないよ!→軍の要求に従い着陸地の柔軟性を持たせた→
        大きな翼が必要に→ペイロードの無駄

         ぶっちゃけ、スペースシャトルシステムとゆーのは高価なエンジンメンテ費用と
        莫大な燃料でもって無駄な翼と車輪を軌道上まで上げたり降ろしたりするような
        「スペース賽の河原」システムでもあったわけで。

        シャトルが優秀だったから進化が止まった」と言うよりも
        無駄なシャトルにカネ掛けすぎたから進化が止まってた」と言ったほうが正確だと思います。

         で、シャトルの次世代の宇宙機CEV・CLV [wikipedia.org]はどうなのかっていうとまたこれが
        ・シャトルのブースターやエンジン作ってる会社に配慮して同じ部品を使用
        ・技術的先進性をアピールするためなのかどーなのか、奇妙な組み合わせを採用
        なんて無理なことをしてて、『実は劣化した「アポロ」』 [nikkeibp.co.jp]だ、とも言われてます

         案の定、「メタンなんて実用化は当分ムリじゃねーの?」ってツッコミが入って
        メタンエンジンは立ち消え [space.com]になったり、
        「そもそも計画にムリありすぎ」と批判されてる [hatena.ne.jp]模様ですが。

         ああ。宇宙開発の明日はどっちだ。……いやこの場合NASAの明日はどっちだ、なんだけど
        有人に関しては日本はアメリカと一蓮托生だから「アメリカと日本の宇宙開発の明日はどっちだ?」か。


        #もう日本は独自でやっちゃおうよ~~
        親コメント
        • Re:宇宙の駄っ作機 (スコア:0, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward
          無論、シャトルそれ自体が様々な問題を抱えていることは今や周知の事実ですが、
          それ1台あれば人も荷物もまとめて運べ、軌道上で作業もこなせる
          「宇宙ミニバン」的万能機であることを無視してはならないでしょう。
          優秀と書いたのはまさにその点です。

          後発のシステムは、昔のような莫大な開発費が許されない状況で、
          万能機たるシャトルに対し何かひとつでも圧倒的なアドバンテージを示さねばならない。
          そのハードルは極めて高いと言えるのではないでしょうか。
          • The Shuttle was designed as a multipurpose vehicle, which led to its complexity.
            半年以上前のストーリーでのコメント [srad.jp]で引用した文章をもう一回貼ってみるテスト。

            元ネタはこちら [spaceref.com]。
            (上記リンク先のストーリーのタレコミ文にもありますが)

            NASAは(少なくとも現時点では)汎用性をそれほどメリットだとは考えていないようですが。

            親コメント
          • by grobda (4894) on 2006年06月20日 12時39分 (#963758)
            よく言われる例えですが、その例えに倣うならば、

            ・その宇宙ミニバンは1億円します。
            ・しかも車検は1ヶ月ごとに必要で、結構な費用がかかります。
            ・対して宇宙乗用車と宇宙トラックは100万円台から買えます。
            ・宇宙乗用車と宇宙トラック2台持っても、駐車場代は大して変わりません。
            ・宇宙乗用車と宇宙トラックであれば作っている会社が複数あるので、いざとなればレンタカーで済ますことも可能です。

            という状況で果たして宇宙ミニバンを買うような家庭があるでしょうかね、というところまで考えて欲しいところです。

            #まあ、日本も日本で宇宙トラックと宇宙軽トラ二つ持つ必要があるのか?とか言われてるわけですが。
            親コメント
          • > 無論、シャトルそれ自体が様々な問題を抱えていることは今や周知の事実ですが、

            改良案:
            • 翼は着陸以外デッドウェイトにしかならないので取ってしまう。
            • 再利用に拘った結果、安全性の低下や、運用コストの増大が発生したので、機体は使い捨てにする。
            • 現在の、個体燃料ロケット+巨大な燃料タンク+オービターのロケットエンジンと言う構成では、燃費が良くないので、打ち上げには多段式ロケットを使う。
            • 機体の形状が複雑だと、熱計算が難しくなったり、タイルの剥離とかの原因になるので、機体の形状も単純化する。例えば富士山型とか。
            • ついでに、「スペースシャトル」と言う名前も止めて、「ふじ」「ソユーズ」「神舟」などに改名する。
            これで、スペースシャトルの問題点だった、コストや安全性の問題も、かなり改良できると思います。

            > それ1台あれば人も荷物もまとめて運べ、軌道上で作業もこなせる
            > 「宇宙ミニバン」的万能機であることを無視してはならないでしょう。
            > 優秀と書いたのはまさにその点です。

            じゃあ、何で、ミニバンより、普通車や軽自動車を使ってる人の方が多いんでしょうねぇ?
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            >「宇宙ミニバン」的万能機であることを無視してはならないでしょう。

            普段、ミニバンにお乗りの方も、スペースシャトルの件を参考に、お乗換えをご検討ください。
      • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 11時33分 (#963027)
        シャトルは 1970年代の技術で停滞しているという指摘もまたあるのですよ。
        むしろいつまでもシャトルに頼らざるを得ない現状こそ、歩みを止める行為そのものでもあると。
        旅客機のボーイング747にも似た指摘がありますが、ある意味でシャトルが優秀すぎたため、
        技術の停滞を招いてしまったという点が皮肉でもありますが。
        経済性や環境負荷などの点からも、最新の技術で新たなシステムを模索することが望ましいのでしょうが、
        一方で 1970年代のように湯水の如く資金を注げる時代でもありませんけどね、今は。

        民間機だけじゃなく、軍用機もミサイルも似たようなもんだと思います。

        F15なんかも72年の初飛行以来30年以上も経っていますが改修は続いていますがいまだ主力ですし。

        でも、そう思うと今の時代の科学技術ってほとんど70年代の基礎開発のおかげで食いつないでいるだけな気もしなくもないかも。

        技術進化が激しく見える HDD とかだって垂直次期記録方式は 77年の開発だし、internetだって69年だしね。

        30年後になって振り返ったとき2000年代はこんなのが開発されてたなぁ、ってすごいものってあるんだろうか。

        だからなんだ、ってわけでもないんだろうけど、なんとなく「こんなんでいいのか」ってそこはかとない焦りを感じてるのって私だけ?
        親コメント
        • by suzushiro (30819) on 2006年06月19日 11時45分 (#963033)
          80年代以降、興味の対象がライフサイエンスに集中しているからでは?

          今では、Nature、Scienceといった総合科学雑誌も、ほとんどライフサイエンス雑誌だし。
          親コメント
        • by TarZ (28055) on 2006年06月19日 17時53分 (#963249) 日記
          > 30年後になって振り返ったとき2000年代はこんなのが開発されてたなぁ、ってすごいものってあるんだろうか。

          冷戦時代に基礎技術開発が急速に進んだのは事実かもしれませんが、現在でもそういったものはあると思いますよ。
          CNTとかフォトニック結晶とか。(厳密にはどちらも10年以上昔からある概念で、2000年代のものではありませんが、
          制御できるようになってきたのは比較的最近)

          今は基礎研究段階で、実用化~普及までにまだ数十年かかりそうだなあ、って研究テーマは他にも色々あるかと。
          その手の成果は、普通の人には気づきにくいだけで。
          垂直磁気記録もInternetも、70年代当時に「現在はここまで基礎研究が進んでいるんだ、すごいなあ」なんてことを
          一般の人が考えていたとも思えませんし、今現在でも同じような状況なのではないでしょうか。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 11時47分 (#963035)
          新たな全面戦争でもない限り,新たに急速な技術進歩が再発する事は
          ないのではないかと考えます.WWI,WWIIと近代全面戦争が発生する度に
          人は新しい技術を手に入れてきました.それは戦争に勝利するという
          目標のために極めて短期間のうちにコストを度外視してR&Dを行った
          ためでしょう.90年代までの冷戦状況も同様です.しかし費用対効果を
          考えなければならず当面必要十分な技術を手にしている現在,コストを
          度外視したR&Dが実現可能かというとこれは疑問です.いま技術進歩は
          緩慢に停止しつつあるように見えます.
          親コメント
          • Re:技術進歩の緩慢な停止 (スコア:3, おもしろおかしい)

            by eukare (2230) on 2006年06月19日 12時42分 (#963078) 日記
            せめて異星人が攻めてくる、ぐらいで…
            #Macでウイルス打ち込めば勝てる程度の相手じゃ進歩しない?
            親コメント
            • by maty (3877) on 2006年06月19日 14時12分 (#963132)
              そんなイベントでってのはいろいろなパターンがありますな

              ・月面でミイラ発見>エウロパで宇宙船>勝手に来てくれる
              ・おとしもの見っける>改造して吹っ飛ばされる
              ・隕石たくさん落とされる>イスカンダルへ飛び立つ
              ・ワープ航法発見>耳がとんがった人が来る
              ・宇宙船が落ちてくる>奴隷がたくさん

              いや、最後は違うか?
              親コメント
          • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 12時29分 (#963070)
            >新たな全面戦争でもない限り

            それをやったら核兵器で人類ごとあぼーん、で技術の進歩もへったくれもなくなるかと……
            親コメント
            • >それをやったら核兵器で人類ごとあぼーん、で技術の進歩もへったくれもなくなる

              だから技術の進歩が緩慢に停止するのではないかと思うのです.
            • 第一次世界大戦は航空機と毒ガスが使われた。
              第二次世界大戦は初めて核兵器が使われた。
              第三次世界大戦は何を使って戦われるかは分からぬが、
              確実に言えるのは、その後、生き残った人類が
              第四次世界大戦で使うのは石斧とこん棒になるだろう。

              どこかの高名な科学者が言ったせりふらしいですが
              詳細は分かりません。

              戦争は技術の発展を促すが、最終的に行き着く先は
              営々と築き上げた文明の破壊のようです。
      • by toworu (27387) on 2006年06月19日 13時16分 (#963103)
        空力や構造やエンジンについては、仰るとおり、70年代以降に大きな進歩は無いのかもしれませんね。。

        進歩があるとすれば、材料と自動化でしょう。特に自動化については、Xシリーズ(米軍やNASAの試作機)の最近のって、もっぱら無人機ですし、最近とても進歩しているのだろうと思います。

        われらが”はやぶさ”も、近年の自動化技術の粋ですしね。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 13時05分 (#963098)
        逆に、シャトル以降で「人間を乗せる」レベルの安全率での開発計画が真面目に俎上に載ってないからだとも。
        人間乗せるのは同一ペイロードでもコストは十倍とも言われる。
        で、荷物用の新規開発は予算がどうにかなったとしても、人間を乗せるレベルでの予算は付かない。
        つかないからこそ、既にその安全性を確保されている(とされる)シャトルを使わざるを得ない、と。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 12時53分 (#963086)
      ダイソン博士の著書ではスペースシャトルが ターキーである論じられています。 うろ覚えですが、ターキーは技術開発に於いて なぜか出来てしまう欠陥機だそうです。 シャトルも低コスト運用や安全性などの設計目的を 果たせていないのだから失敗機なのだと。 失敗機であるが故にトラブルが多く 苦労して運用しなくてはならない。 シャトルが失敗機という視点は新鮮でした。 確か[太陽、ゲノム、インターネット]という著作です。
      親コメント
      • H-2Aもターキーでないことを祈る。

        人間送るのに枯れた技術使うのは当たり前じゃないですかねー。
        #帰ってこれないとかじゃ困るって。
        • >人間送るのに枯れた技術使うのは当たり前じゃないですかねー。

          まあその通りだと思うんだけど、信頼性を高めていくうちに枯れてくるって事なのでは?
          • 最初から枯れてる技術なんてありませんもんねえ…。
            親コメント
            • 枯らすためにはあまりチョコチョコ弄らない方が良いのだけど、そういう処は解ってないと言われても仕方ないかと思う。

              性能問題なら「必要十分」で、コスト問題なら「量産でコストダウン」で仕様変更を跳ね除ける勇気が要る。

              JAXAは実験研究癖が抜けずにそういった実用運用に対する姿勢が足りないんじゃないかな。

              • 予算が圧倒的に少ないから、仕方なく「実用運用」に「実験研究」を兼ねさせるしかないんじゃないかと思うんですけど…
              • いや、一切実験研究をしないってのもありでしょう。
                H-2Aはとりあえず飛ぶのでそのまま使う、ってのは大切な考えですよ。

                結局、自腹で利益を上げようって事業者が出てこないとダメなんだろな。
                が、そうなるとロケットはゼニットなりプロトンなりになってしまうという罠。

              • 幾らでも替えの利くあいてぃーぎじゅつのデジドカと違って航空宇宙関連の技術者や技能者は非常に数が少ないので、多少無理をしてでも仕事を作らないとあっという間に技術や技能が霧消してしまいます。
                時期も悪かったとは言え、WWⅡ後の10年に満たないほんの数年間航空機の開発製造を止められただけで日本の航空機産業がどうなってしまったか思い出して見られるがよろしかろうと。
                親コメント
              • それでは林業や農業に補助金を使うってのと何ら変わらんなぁ。
                結局日本の宇宙産業は独り立ち出来ないって認めただけに過ぎんよ。
                実験や研究も良いが採算と成功率とが優先される商業を目指してって時は避けないとダメだろ?
                そして区分けは有る物の中でやるし、商売には実験を含めないってのが重要。
                そういスタンスをしっかりしていないと、外部から仕事を委託し辛くなって結局さらに金が無いとなり悪循環。

                言い訳優先でプロになろうって気配はさらさら無しと。

  • 所詮宇宙産業も政権のダシの一つと言う事でしょうか。

    悲しきかな、少年の憧れという強い光の裏には強い陰が…
    • by Anonymous Coward on 2006年06月19日 15時36分 (#963188)
      いいじゃないですか。政権から無視されて、予算がさっぱり付かない某国の宇宙産業と比べたらよっぽどマシで・・・

      #某国の住人なのでAC
      親コメント
      • NASAは正式に発表していないようですが、
        専門家の試算によると一回の打ち上げ費用は日本円にして
        約800億円だそうな。
        (緊急用の予備のシャトル整備・待機費用も含む)

        この話が本当なら、日本だとはやぶさミッションを
        約6回こなせますね。
        事情を知らぬマスコミに高価だと叩かれるH2Aであっても
        約8機近くが買えてしまう・・・orz(今は80億円らしいが)
        日本の宇宙開発にまつわる哀れな貧乏話は事欠かないが、
        両極端を比較すると、どっちの金銭感覚が異常なのか
        わからなくなってしまいます・・・・。

        それはさておき、単純比較でこれだけの差が付いてしまうと、
        単純に低軌道上に貨物を打ち上げるだけなら、無人の
        使い捨てロケットの方が費用対効果に優れている事に
        誰もが気がついてしまいますね。

        有人宇宙飛行が出来る宇宙機で人間7人と大型ペイロードを
        同時に載せられるシャトルと単純に一緒くたには出来ません
        が、器用貧乏っていう言葉が浮かんでしまいます・・・。
        親コメント
  • 日本の有人施設「きぼう」日本実験棟 [www.jaxa.jp]は確かスペースシャトルで宇宙に持っていく予定でしたよね?
    スペースシャトルの事故で、2006年打ち上げ予定が延期になってるようですが、
    今回の再開で、きぼうが宇宙に行くことが出来るようになってきてるのかな?

    事故がないことが絶対優先ですけど、実験棟がISSに無事届いて欲しいなぁ、とも思います。
    • by Anonymous Coward on 2006年06月20日 0時41分 (#963501)
      有人宇宙開発は完全に米国依存の日本は、軌道上の拠点を
      設けても、シャトル依存から脱却しない限り
      常時自前で使える事は無さそうです・・・。

      「きぼう」の維持費は年間約800億円と試算されており、
      JAXA全体の予算規模からするとかなり財政を圧迫しそうです。
      日本の宇宙開発予算規模からすると巨額の開発費と建造費と
      維持費を掛けた施設でありながら、肝心の自国の宇宙飛行士が
      ここで常時研究開発が出来る保証はありません。

      シャトルの飛行計画は米国の都合に振り回され、何だかんだと
      遅れに遅れていて、そこに他国の(日本の)宇宙飛行士が
      割り込む余地はかなり限られている状態です。
      当然、自前で軌道上に人間を送る能力がない日本は、
      もう、この時点で米国の言いなりです。

      事の真偽はともかく、そんな状況を見透かしているのか、
      最近では有人宇宙飛行技術を得た中国が密かにNASAやロシアに
      接触してISSへの参加を打診してきているとか。ペイロード
      打ち上げ参加と引き替えに中国人宇宙飛行士のISS常駐を目論
      んでいるようです。

      当然、中国は自前で人間を軌道上に打ち上げられる能力を
      有しており、打ち上げに際して米国やロシアの意向に振り
      回される事はありません。ISSのメンバーに参加して人を
      送り込み、最小のコストで出来上がった施設をフルに
      使う事が出来る立場になります。

      最悪の場合下手をすると、「きぼう」は中国人宇宙飛行士が
      我が物顔で使う事になってしまうでしょう。
      しかしながら中国が参加しなくとも結局は、有人宇宙飛行技術
      を有するロシアと米国が我が国の投資をむしり取る構図は
      変わりません。

      例えるなら海外に別荘を買ったはいいが、自力で行く手段が
      無く仲良し(だと思いこんでいる)の、行く手段を持っている
      隣人に好き勝手に使われるという感じでしょう。
      しかも、その海外の別荘は自分で使おうが使うまいが、
      管理費と光熱費等をしっかりと負担させられる。

      自前で軌道上に人間を送り込めないくせに日本は何でISS
      なんぞに加わったのでしょうか・・・さっぱりわかりません。
      ISSに投資するぐらいなら、茨の道ではあるが自力での
      有人宇宙飛行実現に投資していた方が後々マシな結果に
      なっていたはず・・・。
      NASAが宣伝する輝かしいシャトルの初期計画が日本政府の
      判断を狂わせたのでしょうか、それとも米国にまんまと
      騙されたのでしょうか・・・。
      親コメント
      • >NASAが宣伝する輝かしいシャトルの初期計画が日本政府の判断を狂わせたのでしょうか、
        >それとも米国にまんまと騙されたのでしょうか・・・。

        まぁ、日本の政治自体がどんどんアメリカ依存型になっていますからね(-_-;日本独自の外交判断力がここ二十年ですさまじく低下しているので(-_-;

        有人宇宙飛行計画にしても大型ペイロード打ち上げにしても、ロシア等とも契約を結ばないでシャトル一辺倒だった旧NASDAの姿勢と言うかその判断の裏にある政治判断を見透かされてアメリカに手玉に取られてボッタくられているような感じが、どうしてもします。

        実際、半年くらい前にJAXAにロシアから次期有人宇宙飛行カプセルを中心とするシステムの共同開発のオファーがあったのに、事実上蹴ってしまっていますしね…設計図には出てこない技術や運用ノウハウを学ぶにはいいチャンスだったのに、惜しいと言うかなんと言うか…

        独自のロケットであるM-5シリーズもリストラされかかってるし、どうなるんでしょうね、10年後の日本の宇宙開発は(-_-メ
        親コメント
      • シャトルが高い高いというけれども,それもシャトルが軍用機だと思えば,それほど高価ではありません。ようするに,何と比べるかで評価が変わるし,比較対象が異なるなら同列には扱えません。

        >自前で軌道上に人間を送り込めないくせに日本は何でISS
        >なんぞに加わったのでしょうか・・・さっぱりわかりません。

        ここだけについていえば,冷戦後の雇用対策といっていいと思います。もともと有人宇宙開発競争が,冷戦から始まっていますし,ISSは,冷戦後の有人宇宙開発の枠組みを作るためのものといってもいい。いわば,冷戦終結の配当とでもいいますか・・・ 

        付け加えれば,冷戦下の日本は,有人宇宙技術に欠かせない再突入技術はタブーだったわけですから,その当時に,いきなり独自有人ってのは,あまりにも無理な話だったのではないかとおもいます。

        で,なんで日本が配当を支払わなければいかんのか・・・ つうのは言わないお約束で。
        --
        斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
        親コメント
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