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英国で「蚊にさされにくい体臭」を研究、虫よけ剤開発へ 74

ストーリー by yosuke
2年後などといわずに今夏にでも 部門より

naocha曰く、"CNNニュースによれば アバディーン大の共同チームが蚊に刺されにくい人が発する体臭を解析し、その成分を突き止めるという研究を行っている。7/3の王立協会Summer Science Exhibition 2006でその内容の報告が行なわれた。
英ローザムステッド研究所のジョン・ピケット教授によると、「刺されにくい人は蚊の嫌うにおいを発している。これが通常のにおいを覆い隠し、蚊は『刺す相手として適していない』と判断するのだ」という。虫よけの効果が確認されれば、マラリアやデング熱、黄熱病など、蚊が媒介する伝染病の予防に大きく貢献することになる。
蚊を匂いで寄せ付けないことができるとうれしいですね。"

Summer Science Exhibition 2006ではデモも行なわれたようだ。しかしながら、現在のところその成分は秘密であり、論文も査読ありのジャーナルへの掲載を待っているところだという…。

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  • どの蚊だろう。 (スコア:5, 参考になる)

    by y_tambe (8218) on 2006年07月13日 12時12分 (#977591) ホームページ 日記
    ひとくちに「蚊」と言っても、その習性は意外といろいろありまして。

    例えば、マラリアを媒介するハマダラカの場合だと、日本にいる種類の蚊とは異なり、二酸化炭素は誘因物質としてはあまり重要ではないことが判ってます。ハマダラカが人を刺すのは大抵は下半身で、くるぶしあたりから吸血することが多いです。これはこの蚊があまり高く飛ぶのが得意でないことに加えて、(寝そべってる人でも足を刺すので)体臭の元になる物質(おそらくは足の臭い)を誘因物質としているのだと考えられてます。

    以下、マラリア研究の第一人者である阪大微研の堀井教授の講義で聞いたことの受け売りです。

    マラリアの流行している国に行くと、夏場の夕方になると皆暑いので、半ズボン姿で屋外の店に行ってビールを飲みながら夕食をとっている。現地に行った日本人がこれを真似して、マラリアに罹ることが結構多い。
    それを防ぐにはどうすればいいかというと、まず(1)ハマダラカは夕方以降に活動するので、夕方には出歩かないこと、(2)ハマダラカはくるぶしを刺すので、長いズボンと靴下を身につけること、(3)あらかじめ虫除けスプレーを使うこと、(4)宿は高い階に泊まり(ハマダラカは高く飛べないので)、蚊取り線香などを使うこと、が有効だそうです。
    ただし、(3)にはオチがついてまして。虫除けスプレーは、蚊にとっては「嫌な臭い」だけれども、お腹が空いた蚊は臭いを我慢してでも吸いにくるそうです。だから、虫除けスプレーを使うときは「同行者には黙って、自分だけが使う」のが効果としてはいちばん有効だと(笑)

    で、今回の報告を改めて見ると、まず対象になってる蚊の種類が判らないなあ、というのが一点。ただし、体臭について着目してるところが大きいので、もしかしたらハマダラカを念頭に置いてるのかもしれません。次に、誘因するのとは別の体臭成分でコントロールしようということですが、これも上の虫除けスプレーと同様、皆が一斉に使うと効き目が期待できなくなるかもしれないですね。
  • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 0時12分 (#977291)
    営林署のおじさん達が使ってるハッカスプレーは本当によく効く。効果時間が短いのが難点だけど。
    • by skyfang (17208) on 2006年07月13日 9時13分 (#977423)
      うちの子が通ってる保育園では虫除け袋と称して、中に色々なハーブを詰めた、かなり臭いの強い小袋を子供達に持たせてお散歩に出かけるようです。

      草むらの中を探検したりするそうなので流石に皆無というわけにはいきませんが、それでも蚊が多そうな所に行っている割には余り刺されないようです。

      ただ・・・先生に中身何?って聞いたら「さぁ?ハーブ?」とのお答えが・・・orz
      その虫除け袋作ったの誰なんですか?(^^:

      #作った先生が常勤じゃないので会えない罠(w
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    • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 8時55分 (#977414)
      そういえば、ゲバラは虫除けに葉巻を吸ってたって話もありましたっけ。どのくらい効果があるんだろうか。

      #ハバナのプレミアムシガーじゃないと効果が弱いとかだと、非常にコストがかかりそうだ
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    • by RISK (31446) on 2006年07月13日 12時02分 (#977582) 日記
      ユーカリエキスの入ったシールが売られてますね。
      12時間もつらしいですよ。

      http://www.soukai.com/P8001913/p.html

      確かに効いてるような気もしますが、服を汚したりする度に貼り替えるので消耗が激しいです。

      親コメント
  • お願い (スコア:2, おもしろおかしい)

    by jizou (5538) on 2006年07月13日 1時25分 (#977330) 日記
    蚊も大切ですが、人が寄りつけないような体臭は願い下げです。
    蚊がダメで人が大丈夫な臭いって、どんなのだろう。
  • by todlot (31453) on 2006年07月13日 4時52分 (#977375)
    蚊には、二酸化炭素の出所や濃度を知る器官があるそうです。
    1 二酸化炭素の存在を誤魔化す
    2 蚊の器官を狂わせる
    手軽な解決法はどちらかであろうと思われます。
  • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 7時34分 (#977393)
    ニュージーランドには、サンドフライと呼ばれる吸血昆虫がいますが、
    ビタミンB1を取ることであまり寄ってこなくなります。
    蚊もビタミンB1で食われにくくなるかも?
  • これと組み合わせれば,蚊にさされなくなるキャンディができるかな?
    http://www.excite.co.jp/News/bit/00091126161963.html
  • 蚊対策の迷案? (スコア:2, おもしろおかしい)

    by sakaki101 (30670) on 2006年07月13日 20時02分 (#977868) 日記
    数年前のネイチャーか何かに、「蚊に有毒だが人間には無毒のワクチン(?)を開発して、蚊を撲滅しよう」って話が載ってたような。
    つまり、その人の血を吸うと蚊が死ぬ「モスキート・キラー」を作ろうって話。

    問題なのは、ワクチンを接種した人には何の利益も無いことなんだが・・・。
  • by Anonymous Coward on 2006年07月12日 23時59分 (#977284)
    一般的に、「女性」「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい」「呼吸が荒い」「血液型がO型」なんていわれているようです。
    • Re:蚊に好かれる人? (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年07月13日 7時48分 (#977398)
      > 「女性」「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい」「呼吸が荒い」「血液型がO型」

      俺の嫁さんの事かー!
      親コメント
    • by cartolina (21568) on 2006年07月13日 12時46分 (#977633) 日記
      数人一緒にいる時に、常に私だけが刺されるので、子供のころから「蚊に刺されやすいやつ」のレッテルを貼られてましたが……。

      何らかの、蚊に刺されやすい物質を発散しているのだろうと思っていましたが、逆に、他の人が持っている「蚊に嫌われる成分」が私には少ないという可能性もあったのですね。

      でもある時思ったのは、私は蚊に刺されやすいのではなく、刺されるとハデに真っ赤に腫れ上がる体質なのではないか、それで目立っているだけなのではないかと……。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 0時22分 (#977298)
      蚊は人間の吐く二酸化炭素に寄って来るそうだ。
      だから「呼吸が荒い」人が蚊に刺されやすいというのはありうるかも。

      また、「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい人は
      たいてい「呼吸が荒い」よね。
      (なぜ太っている人は呼吸が荒いのかかねてより疑問に思っていたんだけど、なんで?)

      「女性」が蚊に刺されやすい因子を持つかどうかはわからない。

      「血液型がO型」これは日本人で一番多い血液型がO型なので、
      当然蚊にさされる人もO型が多くなる。
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      • Re:蚊に好かれる人? (スコア:3, すばらしい洞察)

        by reo (4042) on 2006年07月13日 5時54分 (#977378) 日記
        > (なぜ太っている人は呼吸が荒いのかかねてより疑問に思っていたんだけど、なんで?)

        軽自動車に大荷物を積んだらどうなるか考えれば分かりそうなものですが。

        筋肉が少ないところに、駆動能力のない積荷が多くなるんだからそりゃ筋肉はフル稼働せねばならんわけで。
        上がった体温を冷ますべく汗もだらだら出ます罠。
        --
        Hiroki (REO) Kashiwazaki
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      • Re:蚊に好かれる人? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2006年07月13日 0時42分 (#977311)
        A型でしょ?
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        • だよね。
          # マラリアの脅威がある地域ではA型/B型因子が多いらしい。
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          • by pmjames (29210) on 2006年07月13日 11時34分 (#977550) 日記
            マラリアとの関連がある程度認められている血液型はABOではない [nih.gov]です(ABO血液型との関連を論じる報告もないわけではありません)。

            もちろん、蚊の吸血行動とABO血液型が関与するという説は信じられていません(糖鎖1つの差なんて、少なくとも吸ってみるまでは分からないと考えるのが普通だと思います)。ABO血液型で人間には気付かない体臭が変わって、という仮説はあり得なくはないのかも知れませんが、ちょっと無理があると思います。

            # A型だけどひどく刺される(というかアレルギー体質なんですが)ので、反応してみました。
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      • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 7時00分 (#977386)
        結構前に、ためしてガッテンでそれぞれの血液型の人を同人数ずつ
        集めて実験してましたが、O型の人が集中的に狙われていました。
        一番被害が少なかったのはB型だったはず。

        女性が刺されやすいのは男性と比べて肌が柔らかいからでしょう。

        #モデレートにガッテンが欲しい
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      • by blackdrug (13208) on 2006年07月13日 10時19分 (#977470) 日記
        O型がさされやすいのは純粋に血液の凝固が起こらないため
        飲みやすいからではないでしょうか
        蚊の唾液には血液凝固抑制剤 [mushitec-fukushima.gr.jp]が入っているようですが、
        体の中に入った血液が凝固することは無いのでしょうかね
        多分そのへん巧くできているんでしょうね吸血動物って

        ・・・この血液凝固抑制剤を巧く抽出したら輸血は
        どんな血液型でもいいとかいうことに・・・
        なりませんかそうですか
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    • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 7時37分 (#977394)
      個人的実感なんですが、毛深いと皮膚まで蚊が到達できなくて、刺されにくいっぽいです。だから男性より女性のほうが刺されやすいのでは?

      #私は毛深くないまぶたをよく刺されます
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      • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 10時00分 (#977457)
        毛深いと、よく表皮まで侵入しようとした蚊が引っかかっていることがあるよね。がんじがらめになって。

        #毛深くてもしょっちゅう刺されるよ。
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    • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 8時32分 (#977409)
      >「女性」「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい」「呼吸が荒い」「血液型がO型」

      体温、呼吸については何とも言えませんが、それ以外の項目は、実家の母が全ての条件にマッチしてました。
      確かに、わが家族では母が最も蚊に刺されていました。
      結構信憑性は高いかも...。

      ちなみに母以外で実家に住んでいた家族は私を含めて全て痩せ型体系の男性でした。
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    • Re:蚊に好かれる人? (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年07月13日 9時25分 (#977434)
      当方の研究によれば、以下の人が該当します。
      ・職業では1次産業
      ・国別では高温多湿地帯に住む住人
      ・都会の方が地方より刺される人が多い
      ・かに/しし/おとめ座が生涯で刺される総回数が若干多い
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      • by nim (10479) on 2006年07月13日 15時36分 (#977719)
        >かに/しし/おとめ座が生涯で刺される総回数が若干多い

        今はそうでもないかもしれませんよ。
        乳児は屋内でけっこうしっかり保護されるので。
        案外、うお/みずがめあたりが、機動力向上とのかねあいで刺される回数が多いかも。
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  • by Anonymous Coward on 2006年07月13日 12時04分 (#977584)

    蚊に刺されても痒くならなければ、蚊を気にする必要はほとんどありません(日本には、蚊による感染症はもうほとんどない)。そして、蚊毒の血清を作れば、そのような体質を簡単に得られる、という話を聞いたことがあります。

    まず、蚊毒に耐性を持った人は数多く存在します。例えば東南アジア圏の人たちは、子供のころから大量に蚊に刺されるので、大人になるころには蚊には完全に平気になります(これは本当)。

    日本人では、旧日本兵の横井庄一氏の例があります。彼はグアム島のジャングルで28年間生活していましたが、「B29のような」大きな蚊に刺されまり、いつの間にか刺されても何も起こらなくなったそうです。ただし、日本に戻って数年で、元の体質に戻ったそうですが(これも本当)。

    私は専門家ではないので、以下は基本的に不確かな伝聞だとお考えください。

    このことから得られる知見は、蚊毒には血清を作ることができるということ、そして日本では蚊の血清を数年に一度注射すれば、その間は蚊をまったく気にしなくて良くなる、ということなのだそうです。もしそれが事実なら、蚊問題のまさに最終的な解決ではないでしょうか。

    しかし、製薬会社がこれを検討したという話はないのだそうです。虫除けや虫刺されの薬を完全に不要にしてしまうので、わざと作らないのだという噂でした。どこまで本当かは分かりませんが。

  • by otiak (11469) on 2006年07月13日 17時20分 (#977783) 日記
    その臭いを気にしない/その臭いに耐性のある蚊が繁殖して
    いたちごっこになったりしませんかねぇ。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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