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13404 story

「最も遠い銀河」が発見される 113

ストーリー by yosuke
地味ではないと思うけど 部門より

papa-pahoo曰く、"国立天文台の発表によれば、すばる望遠鏡を使って「最も遠い銀河」を発見したとのこと。この銀河は、地球から約128億8千万光年の距離にあり、ビッグバンから約7億8千万年後の時代の銀河だという。
今回新たに開発したフィルターを使って撮影した41,533個の銀河の中から発見された。ちなみに、「最も遠い銀河ベスト10」のうち、すばる望遠鏡が発見したものが9個。こういう地道な研究は日本人向きであるようだ。"

Nature9/14号に論文が掲載されている

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  • by shoji12 (14093) on 2006年09月15日 11時57分 (#1019431)
    ビッグバンっていうのは、空間の膨張が光の速度より速い時期で、その後光の速度より遅くなったんだよね。赤方偏移というのは固定された空間での値だよね。今回発見された銀河は膨張中の空間にいるの? 固定された空間にいるの? 誰か教えて。このような考え方全体は間違ってる?
    • >赤方偏移というのは固定された空間での値だよね。

      いわゆる遠方からの光の赤方偏移の主原因は空間の膨張です.
      高速で動いているためではありません.
      放出された光がこちらに届くまでの各空間で,空間が膨張するとともに
      次第に光が引き伸ばされるのが原因であり,「遠くのものほど速く
      遠ざかっているから,ドップラー効果によって赤く見える」という
      わけではありません.
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      • >ドップラー効果によって赤く見える」というわけではありません.

        光に関して言えばそれはドップラー効果と同義のような気もする。
        # つか同義じゃないと破綻しそうな気がする。いろいろと。
        親コメント
        • ドップラー効果は,あくまで光の発射時の相対速度からくるものです.
          一方空間の膨張による効果は,発射時の速度は関係なくて(いえ,
          ドップラー効果としては効いてきますが),その後の膨張のみが
          効きます.

          例えば宇宙が膨張しておらず静止している段階で光が発せられ,
          その後こちらに到達するまでの間に空間が急激に膨張すれば,
          ドップラー効果はゼロですが空間膨張による波長の引き延ばしが
          発生します.

          逆に,極端な話,光源周囲では空間が伸張せず,それ以外の点で
          光源から光が出る前後の短い時間のみ空間が急伸長したとします.
          そうすると,我々から見ると光源は光を発する瞬間ものすごい相対速度で
          我々から遠ざかっているように見えるのに,実際に届く光には
          一切赤方偏移は観測されません.
          このように,実際には(空間伸張によらない)相対速度によるものと
          空間が伸びることによって起こる赤方偏移はまったく別な現象です.
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    • by Anonymous Coward on 2006年09月15日 12時36分 (#1019463)
      空間の膨張が光速を超えるようなインフレーションの時代というのはごく短い時間ではなかったかな。
      核子や原子が誕生して、あまつさえ銀河が生まれたりするようになるのは、インフレーションより相当後のはず。
      親コメント
      • ありがとうございます。
        いつも、インフレーション中には、星や銀河系はどうなっちゃんだろう? ともやもやしてましたが、すっきりしました。赤方偏移も、運動ではなく空間の膨張によるものだと教えられて納得するところがあります。
        親コメント
    • たぶん違う。
      赤方偏移の度合は距離に比例しているので、全体が膨張している(とされている)。
      つまり固定された空間などなくて全ての空間が膨張している。てなところ。
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  • by Anonymous Coward on 2006年09月15日 10時12分 (#1019292)
    単に遠い銀河が見えた、ということだけなら、アマチュアの彗星探しと一緒だと思います。多分、このことによってもっと本質的な発見があったのだろうと思うのですが、素人にはわかりません。そのあたりのことを報道してほしいものです。
    • by Anonyrnous Coward (16943) on 2006年09月15日 10時34分 (#1019327)
      そう思うのなら、せめてリンク先を読もう。
      この銀河の発見によりビッグバンから約7億8千万年後には確実に銀河ができていたことが証明されました。
      とか
      また、この時代の銀河の数はその約6千万年後の数と比べても少ないことが今回の観測で明らかになり、これまで観測が届かなかった宇宙史の暗黒時代の解明に一歩を踏み出したことになります。
      とか、この発見による成果がはっきり明記されていると思うのだが。
      親コメント
    • by nitonito (2431) on 2006年09月15日 10時37分 (#1019330)
      記事によれば、以下の成果が挙げられています。
      • ビッグバンから約7億8千万年後には確実に銀河ができていたこと
      • この時代の銀河の数はその約6千万年後の数と比べても少ないこと

      特に2つ目は、予想に反して見つかった銀河が少なかった(1または2個)ということで、この時期以降に何かあったのか、それとも観測技術の限界なのかという推測をしているようです。記事を読む限りでは、これ以上遠い銀河はしばらく見つけるのは厳しそうだねという感がしますね。
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  • by Takeshima (20459) on 2006年09月15日 10時21分 (#1019308)
    > こういう地道な研究は日本人向きであるようだ。
    「日本人向き」というより「すばる望遠鏡向き [srad.jp]」なのかな?
    # まだ「一枚鏡では世界最大」でしたよね
    --
    Someday, somehow, gonna make it alright but not right now.
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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