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14309 story

BSEに感染しない牛を開発 139

ストーリー by yoosee
もー大丈夫 部門より

RSATOsrv 曰く、

1月4日付け産経新聞(同等記事)より。 サウスダコタ州のバイオテクノロジー会社、Hematech社のグループが、BSEの原因であるプリオンの増殖に関係のある遺伝子を除去した牛の開発に成功しました。また、このクローン牛を12頭生産したところ、これらの牛にも増殖に関係のある遺伝子は見つかりませんでした。現在これらの牛は2歳以上で正常に成長しているそうです。 現在はこれらの牛に異常プリオンを注射してBSEに発症するかテストを行っていて、半年後に結果が出るそうです。

しかしこれは血液製剤等の医薬品用に開発された牛で、かつ遺伝子組み換え技術の食肉への応用は認められていないため、この牛を食べることはできないようです。安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • プリオン説 (スコア:5, 興味深い)

    by greentea (17971) on 2007年01月04日 23時35分 (#1086432) 日記
    プリオン説に疑問を抱いている人 [wound-treatment.jp]もいるらしいので、
    その牛に狂牛病感染牛で作った肉骨粉を食べさせるとかの実験もしてほしいような。
    --
    1を聞いて0を知れ!
  • そんな暇があるなら (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年01月04日 22時52分 (#1086409)
    全頭検査して下さい。

    <(_ _)>
    • by tiatia (22244) on 2007年01月04日 23時23分 (#1086424) 日記
      全頭検査しても、BSEがなくなるわけじゃ無いし、それで安全とも言えない。
      日本で実施されてる検査だって、いくら全頭検査だと言っても、その検査が完全でない可能性も指摘されている。
      それに、全頭検査をしている日本でも、相変わらずBSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている [maff.go.jp]。
      なので、こういった根本的な解決策が実用化されるのなら、米国産に限らず、国産牛肉の安全性にも重要な事だと思う。
      親コメント
      • Re:そんな暇があるなら (スコア:5, すばらしい洞察)

        by likeamagic (32922) on 2007年01月04日 23時42分 (#1086438)
        >全頭検査をしている日本でも、相変わらず
        >BSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている。
        というのは検査に対するネガティブな事象ではなく、
        逆に検査が正常に機能していることを
        証明するひとつの材料になるのではないでしょうか?

        >全頭検査しても、BSEがなくなるわけじゃ無いし、それで安全とも言えない。
        というのは同意です。
        検査自体はBSEを無くすことではなく市場に出ることを防ぐのが目的でしょうし
        検査をしても第二種の誤りを0にすることは出来ないですから。

        #検査工程はもはや不良品の流出を防ぐ工程ではなくて、
        #品質を作りこむ工程のうちの1つだっていう説も最近良く聞きますが。
        ##あ、不良品じゃなくって不適合品だっけか

        今回のニュースは遺伝子操作に対する不安と
        BSEに対する不安のどっちをとるかって言うかが
        興味深いところかもしれません。

        前者はどちらかというと漠然とした不安で
        後者は目に見えた不安っていうイメージがあります。
        親コメント
        • >というのは検査に対するネガティブな事象ではなく、
          >逆に検査が正常に機能していることを
          >証明するひとつの材料になるのではないでしょうか?

          全頭検査が機能してないという話ではなく、全頭検査は予防とは別の話だという事です。
          BSEが問題になってから何年も経ちます。
          問題が大きくなってから生まれた牛が市場に出回り始めていますが、依然として検査に引っかかる牛の数は減らない。
          つまり、BSEを防ぐという手段は今のところ目に見えた結果は出ていないという事じゃないでしょうか。

          検査が万全なら現状維持で良いでしょうが、検査に不安があるのなら、予防も大事だと思うのです。
          ですので、元コメントの「予防より検査が大事だ」という意見に反論した訳です。
          親コメント
      • Re:そんな暇があるなら (スコア:2, すばらしい洞察)

        by crayfish (9255) on 2007年01月04日 23時48分 (#1086443)
        >全頭検査をしている日本でも、相変わらずBSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている

        全頭検査をしているから、ちゃんと見つかるということなんですよね。
        全頭検査をしなかったら、そのうちの何頭かは流通してしまったかも知れない。

        BSE感染牛が見つかるということは、きちんと全頭検査が機能しているって事ですよ。
        原因を潰していないのに、急に感染牛が見つからなくなったとしたら、それは検査が機能していない可能性を疑わないとならない。
        親コメント
        • by tiatia (22244) on 2007年01月05日 2時36分 (#1086516) 日記
          >原因を潰していないのに、急に感染牛が見つからなくなったとしたら、それは検査が機能していない可能性を疑わないとならない。

          検査しているからといって、原因を潰さなくて良い事にはならないんですよ。
          SPAMフィルターがあるからといって、SPAMの発信元を放置しておいて良い訳じゃないってのと同じです。

          実際に全頭検査で感染した牛が見つかっていますけど、それで全部とは限らないんです。
          例えば、生後23ヶ月以下の牛は発症しないという前提の元に検査をしていますが、実際には生後24ヶ月の牛で発症してるのが見つかっている。
          たった一ヶ月の差です。
          まだまだ、現在の検査が完璧だとは言いがたいのではないでしょうか?
          親コメント
          • どこにぶら下げたものかと考えたけど、ここでいいや。

            BSE感染牛が見つかるということは、きちんと全頭検査が機能しているって事ですよ。(#1086443 [srad.jp])

            検査しているからといって、原因を潰さなくて良い事にはならないんですよ。(#1086516 [srad.jp])

            どっちもそんなに違うことを言っているとは思わない。とりあえず全頭検査は必要で、それで万全と思ってはいけないし、だからといって検査しないわけにはいかないという点では特に異論がないように読めますが<現時点までのこのツリー全体的に。

            --
            [わかってもらうことは難しい。わかってあげることは、もっと難しい。]
            親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年01月04日 23時41分 (#1086437)
        > 全頭検査をしている日本でも、相変わらずBSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている。

        検査すると BSE に感染した牛がみつからなくなるんですか?
        親コメント
        • >検査すると BSE に感染した牛がみつからなくなるんですか?

          いいえ、全頭検査というのは感染した牛を見つけるだけなので、予防という意味では無意味なんです。
          だから、全頭検査とは別に、BSEが起きなくなるような手段も探さなくてはいけないというお話です。
          理解できましたか。
          親コメント
    • by keybordist (3572) on 2007年01月04日 23時50分 (#1086444) 日記
      日本の場合、米国同様、特定危険部位除去以前に背割り解体するので、
      狂牛病感染のリスクは同等と言えるのではないかと。

      親コメント
  • そんなことより (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年01月04日 23時00分 (#1086413)
    BSEに感染しない人間を開発すればいいんじゃね?
  • 発想の延長 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by nox_dot (11614) on 2007年01月05日 0時53分 (#1086484) 日記
    牛の肉骨粉を牛に与えるというアイデアは、栄養学的にはとても良いアイデアだったと思います。もともと牛に必要な栄養が入っているわけですし、廃棄物とはいえ、天然素材100%ですしね。
    しかし、それがBSEの発生を招いてしまった。自然の中での牛のあり方を考え直すべき警告であった気がします。

    今回の遺伝子操作は、その過ちをコンセプトはそのままに発展させてしまい、まったく同じ過ちを繰り返してしまっているような気がします。遺伝子であれ、生態系であれ、人間が操作すべき部分は最小限に保つべきなのでしょう。

    しかし、それは極論として、農業の全面否定を意味しているので、うまくバランスをとらなければ成りません。BSE問題の解決には、進まず戻るべきだと思います。

    もちろん、あまり根拠のない個人の思いなので、そのへんは勘弁してください・・・。
    • Re:発想の延長 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by kitakitsune (25416) on 2007年01月05日 1時29分 (#1086498) 日記
      あんまりなんで一々突っ込むのも躊躇われるが、ひとつだけ言わせてくれ。「自然の中での牛のあり方」って何じゃい。スイギュウかヌーか何かか。

      人間が生態系を操作すべき部分を最小にしたいのなら、すべての食料生産をファームとファクトリーの中に押し込めるしかないわな。
      野菜も家畜も工場の中で育て、魚も完全に養殖モノしか食べないようになれば、その外側の生態系にはタッチせずに済むんだから。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年01月05日 10時47分 (#1086605)
      >牛の肉骨粉を牛に与えるというアイデアは、栄養学的にはとても良いアイデアだったと思います。もともと牛に必要な栄養が入っているわけですし、廃棄物とはいえ、天然素材100%ですしね。

      じゃあ人間には人骨でも与えとくか。
      親コメント
    • by ryo (74) on 2007年01月05日 4時51分 (#1086543) ホームページ 日記
      ちょっと悪く言うけどさ
      オーガニックだのロハスだのに毒された、いまどきっぽい考え方なんだろうけど、実に底が浅いなぁ
      というのが感想

      > 遺伝子であれ、生態系であれ、人間が操作すべき部分は最小限に保つべきなのでしょう。

      遺伝子操作ってのは放射線あてて突然変異を誘発する品種改良よりはよっぽど最小限じゃね?

      > もちろん、あまり根拠のない個人の思いなので、そのへんは勘弁してください・・・。

      もちろんいちいち全部突っ込みませんよ
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年01月04日 22時31分 (#1086398)
    次はプロテインを含まない牛の開発だな。

    # それはなんと呼ばれるのか
  • 遺伝子組み換えで安心 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年01月04日 22時34分 (#1086399)

    しかしこれは血液製剤等の医薬品用に開発された牛で、かつ遺伝子組み換え技術の食肉への応用は認められていないため、この牛を食べることはできないようです。安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。

    遺伝子組み換えでBSEよりもっとすごい何かの引き金を引いちゃってる可能性はないのですか? そもそもそのために食肉への応用が認められていないのだと思うのですが。

    • by nojiri (27623) on 2007年01月05日 0時05分 (#1086457)
      >遺伝子組み換えでBSEよりもっとすごい何かの引き金を引いちゃってる可能性はないのですか?

      ないとはいえません。
      ですが、通常の品種改良でも同じ危険があります。
      植物の場合、放射線や薬物による突然変異の誘発が通常の品種改良として認められているため、目的以外のどの遺伝子に変異が発生しているかわからない分、遺伝仕組み換えより通常の品種改良のほうが危険です。
      (家畜の場合、放射線による突然変異の誘発も、品種改良として認められているのでしたでしょうか?)

      ですが、ほとんどの人は、遺伝子組み換え品種がもっとも危険だと思っているのが現状。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年01月04日 23時51分 (#1086446)
      遺伝子組み換えでBSEよりもっとすごい何かの引き金を引いちゃってる可能性はないのですか?

      引き金を引いても、自分に当たらなければそれで良い、と思っています。
      世界初、クローン動物食品認可へ…米が安全報告書案 [yomiuri.co.jp]
      親コメント
      • Cビーフ! (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年01月05日 2時01分 (#1086505)
        日本でも受精卵クローン牛肉は既に表題の通称で試験販売されていると思うんですが。

        食肉まつり [itscom.net]や畜産まつり [lin.go.jp]では試食できる [uranaiblog.net]ようです。

        主婦連の機関誌「主婦連たより」の見出しにもその名が見えます。
        1999年5月号、12月号 [shufuren.net]
        2000年4月号 [shufuren.net]
        Cビーフの表示は任意だそうなので、もしかしたら知らずに食べているかも知れませんね。

        で、今度は体細胞クローンですか。
        親コメント
    • 他のコメント見てないんで「よけいなもの」かもしれませんが
      羽が生えてるとか?
      見た目がめっちゃかわいいとか?
      食べたらすげー不味いとか?

      #もっとすげー何か
      親コメント
  • 「安心」? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by yusasa (1159) on 2007年01月04日 22時45分 (#1086401)
    いや,今手に入る情報だけで,この牛の肉を食べたいとは思いませんけれども。

    > 安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。

    この最後のところにどういう意図があるのか読み切れませんが,「安心」と「安全」は違いますからね。

    # 検出限界未満の対象を《検査》するために,どれだけのコストがかけられていることか。

    --
    "Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
    • Re:「安心」? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by virtual (15806) on 2007年01月05日 5時15分 (#1086547)
      安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。
      これは、
      安心してアメリカ産牛肉を食べさせたい方々には残念なところでしょう。
      と読むべきでしょう。
      親コメント
  • by ymitsu (31883) on 2007年01月04日 22時49分 (#1086405)
    こういうのが生まれちゃった、それがニュースになった、ってことは
    安全性を懸念しつつも「市民からの要求」で食用に回されるように
    なるまでにはたいした時間がかからないんでしょうね。
    • 遺伝子組み換えのウシを食べたいという人がどれだけいるかですよね。
      遺伝子組み換えトウモロコシや遺伝子組み換え大豆への拒否反応は大きいですから、ウシについても拒否反応が大きいのではないかと思います。

      農薬を使った作物が受け入れられているように、遺伝子組み換えの食品もいずれ受け入れられるようにはなるんだろうなとは思うのですが、道のりは長そうですね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年01月04日 22時52分 (#1086411)
    牛と同じだけの金額つっこんだら豚の方がうまいんだよね。

    #牛って前処理ちゃんとしないとうまくないんだもの。
    #でそこまでしてくれる店ってよほど良いところでしかないし、
    #家だと面倒だからまずいままなんだよね。
  • 関連リンク (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年01月05日 0時40分 (#1086477)
    asahi.comの記事 [asahi.com] によると「31日付で米科学誌ネイチャーバイオテクノロジー(電子版)に発表する」とあったので…
    # 本家 [slashdot.org] でも話題になっていますね。
  • BSE発症の確率は (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年01月05日 2時42分 (#1086517)
    飛行機に乗って墜落するよりも高いんでしょうか。道を歩いていて、交通事故にあって死ぬ確率
    よりも高いんでしょうか。

    アメリカ、カナダに何年もいて、向こう産の牛肉をバクバク喰っていた身には、日本人のBSE嫌
    いは異常に見えます。風評被害もここまでくるとひどすぎる。

    ま、牛肉・オレンジ・コメに関して、保護貿易を推進するのが農林水産省の方針だったわけです
    から、そのかぎりでは、絶好のいいがかりができたということでしょう。消費者にとっては迷惑
    です。
    • Re:BSE発症の確率は (スコア:2, すばらしい洞察)

      by sunnydaysundey (32697) on 2007年01月05日 11時00分 (#1086609)
      その論法で言うなら、交通事故より危険性・確率の低いものは全部OKになりますね。
      「これだって交通事故より確率低いから見逃してくれよ」と言われたらね。

      BSE発症の確率は、飛行機事故や交通事故とは別個のものです。
      飛行機事故や交通事故の確率がすでにあるところに、
      BSE発症の確率までプラスされるのを防ぎたいのは当然でしょう。

      親コメント
    • by interkj (23877) on 2007年01月05日 12時18分 (#1086665)
      この手の話題では、リスクの定義や評価・許容の基準が前提として共有されていないために不毛な議論になりがち。リスクを語る上では、たとえばこの本↓などが参考になります。こういうことを学校とかで教えてくれればいいのに。

      リスク理論入門 −どれだけ安全なら充分なのか [cts.ne.jp]』瀬尾佳美著, 中央経済社, 2005

      全体最適と部分最適 [dir.co.jp]、経営者と労働者の考え方の違いにも似ていると思います。国民の大多数が全体最適で考える国家だったら政府ももう少し別の選択をしていたかも知れない。
      親コメント
typodupeerror

人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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