パスワードを忘れた? アカウント作成
14858 story

100億電子ボルトの領域で量子もつれが観測される 8

ストーリー by kazekiri
量子絡み合いのことか 部門より

Anonymous Coward 曰く、

高エネルギー加速器研究機構で進められているBelle実験において、これまでのデータを解析した結果、初めて100億電子ボルトという非常に高いエネルギー領域において「量子もつれ」を観測したとのこと(KEKの発表)。Belle実験は、KEKB加速器で電子と陽電子を衝突させることにより、B中間子と反B中間子を大量に発生させ、その粒子崩壊過程を詳しく調べることによって物質と反物質のわずかな性質の違いを究明する実験。 「量子もつれ」は、これまで可視光、分子、K中間子などエネルギーがより低い領域では観測されていたが、今回の観測成功により1電子ボルト(可視光実験) から100億電子ボルトという幅広いエネルギー範囲で起こることが確かめられたことになる。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 分子 (スコア:2, 参考になる)

    by oddmake (1445) on 2007年03月11日 12時29分 (#1124200) 日記
    B中間子の質量は5279MeVで、いっぽう陽子の質量なんかは938MeVくらいだったりしますね。
    分子でのもつれとか小さいエネルギーでは観測されていたけど〜ってあるけど、これまでもつれを観測されていた分子は質量数11とかよりずっと小さい分子だったってことなんでしょうか。
    例えば水素分子で実験してたとか。

    # 疑問ばかりではナンなので関連リンクはりますね
    # 関連リンク(Wikipedia)
    # アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス [wikipedia.org]
    # 量子もつれ [wikipedia.org]
    --
    /.configure;oddmake;oddmake install
    • Re:分子 (スコア:4, 参考になる)

      by altosax (19113) on 2007年03月11日 13時47分 (#1124238)
      質量数が1より小さい分子はありません。
      私の読み間違いか、もしかすると書き間違いかも知れませんが、
      最も軽い水素分子が持つ質量はほぼ陽子2個分ですので、約2GeV になります。

      しかし、このストーリー場合の「小さいエネルギー」とは、
      単に「その現象を起こすのに必要であるエネルギーが小さい」という意味でしょう。
      分子の励起状態を利用したものならば、やはりeV のオーダーになります。

      ちなみに、KEKのページに紹介されているのは
      EPR実験としては特別な方法ではないですし、
      統計もそれほど必要だとは思えませんので
      単に今まで誰も確かめていなかった、ということなのでしょう。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月12日 10時46分 (#1124522)
    Macトピ並みのコメント数

    #なんて書くと荒しモデ?
    • by Tatenon (20311) on 2007年03月12日 14時32分 (#1124679) 日記
      多いか少ないかという点に言及していないのと、
      まだ変動する要素があるためぎりぎりセーフ。

      #まぁ一週間後くらいに嵐モデ付くんじゃない?
      親コメント
    • 内容が難しすぎてついていけませんorz
      wikipediaの「量子もつれ」の項目でさえ俺には難しすぎる

      #物理落としたのでAC
      • by Anonymous Coward on 2007年03月12日 14時09分 (#1124670)
        >「量子もつれ」の項目でさえ俺には難しすぎる

        2者の状態が密接に結びついているような状態です。
        AとBという二つの粒子があって、その粒子対のあるパラメータは足すと必ずゼロになる、
        けれども個々の値はまだ決まっていないような状態、とか。
        これだと、(A,B)の状態としてはたとえば(1,-1) (2,-2) (-3,3)とかいろいろ
        あり得るわけです。でも、たとえばAの値を測定して-4という値が得られたら、Bは4で
        あることがその瞬間に決定する(その瞬間にわかる、のではなく、それまで決まった値
        というものが存在しなかったものがその瞬間に+4に固定される)というような系です。

        例えばトータルでスピンゼロだった1個の粒子が、スピンが1/2の2個の粒子A,Bに分裂した
        場合とかがわかりやすい実例かと。スピン1/2な粒子はスピンを測定すると測定方向に
        対し+1/2か-1/2しかとれません。また角運動量保存則から、二つに分裂した粒子の
        スピンを足すと必ず初期状態(=スピンゼロ)と等しくないといけませんから、この
        分裂後の2個のスピン確定状態は(i)(+1/2,-1/2)か(ii)(-1/2,+1/2)のどちらかです。
        しかし、「どちらであるのか」は測定するまで確定しておらず、実際には両者の混ざった
        状態である{(i)+(ii)}/SQRT(2)もしくは{(i)-(ii)}/SQRT(2)のような、Aの粒子が
        +1/2でBが-1/2である事象と、A-1/2でBが+1/2である事象を混ぜ合せたものが真の状態
        となっています。こういう状態をエンタングルした状態(もつれた状態)と言います。
        親コメント
      • キモは、光速より速く伝わるかどうか。要するに「どうなってるの」状態が相手に影響するかどうか。

        これさえあれば、タキオンを導入しなくて済む<そういう話題じゃないって
      • 珍しくゼーガペイン [zegapain.net]ネタがでていない。
typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

読み込み中...