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アレゲなニュースと雑談サイト

mhattaによる 2007年04月01日 7時00分の掲載
漢方薬の科学的な研究てされてるのかね部門より。

ogino 曰く、

日経メディカル オンライン(全文を読むには要登録)の記事「タミフル代わりに使える漢方薬か — 麻黄湯に注目集まる、解熱効果でタミフル上回る報告も」 によれば、

異常行動の副作用問題の影響で、タミフルの処方を控える医師が増えている(中略) 麻黄湯にはインフルエンザに適応があることが添付文書に明記されており、 しかもタミフル以上に解熱期間の短縮効果が得られたとするデータも報告されていることは、 意外と知られていない。
とのこと。

記事中では、A型インフルエンザ感染の5カ月〜13歳の60人を対象にして比較試験を行い、治療開始から解熱(37.2℃)までの平均期間で、タミフル投与群が33.2時間であったのに対し、併用群は21.5時間(p<0.05)、麻黄湯群は17.6時間(p<0.01)と、それぞれ有意に短縮していたという 、2004年のデータが引用されています。漢方の効能が、一般的に医師や薬剤師といった医療関係者にどの程度知られているのか分かりませんが、門外漢としては、すでにある程度実験データが蓄積されていたこと自体が意外でした。 古くから知られている薬が良く効くというのは、副作用もコントロールしやすいそうだし、安価なことも多いし、うれしいニュースではないでしょうか。

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  • y_tambe (8218) : 2007年04月01日 8時25分 (#1135460) ホームページ 日記
    麻黄湯も葛根湯もそうなんだけど、麻黄剤は実証(体力のある人)に用いるものであって、虚証(体力のない人)には用いてはならないんです。ぴたりとあったとき(普段体力がある実証の人で、インフルエンザでしばしば見られるような肩の筋肉痛が見られる場合)では、発汗して驚くくらいに効くのだけど、証が合わない人には効かないどころか、消化器に来るだけ。

    #副作用の消化器症状は、麻黄のエフェドリンによるものと一致します。実証に何で効くのかは、いくつか西洋医学的なアプローチ(サイトカインの産生への効果)などもあるけど、一致した見解はまだない。

    一時期は、TV CMなんかで「風邪には葛根湯」なんてフレーズが使われてましたけど、最近見なくなったのは、漢方薬のメーカーがそういう「証」の違いに配慮したからだったりします。漢方には、「効き目がやさしい」とか「副作用がない」とか「西洋医学の効かないときにも効く」というようなイメージを持つ人も多いですが、それらは誤った考え方です。そもそもの考え方が、西洋医学とは異なる、診断から治療に至る医学体系に根ざしてるので、西洋薬と同じように考えて使うこと自体がよくない、という人もいます。
    一方で、西洋医学的に使えるようにしたいという基礎研究などのアプローチもありますが、漢方では基本的に、効かないときには「証が合わない」とするし、「暝眩(めんげん)」という、好転前に一時的に悪化するという概念があるため、西洋医学的に「効き目がない」や、いわゆる「副作用がある」とする考え方と、そもそも相容れない部分があるので、どうしても真っ当な「科学的な」判定の俎上からこぼれてしまい、疑似科学的な領域に重なりがちです。
    ただまぁ、そもそも西洋医学では「ほとんど大部分の人で同じ原因による病気なら、治療法も同じである」という考え方から薬が開発されてきましたが、最近は「オーダーメイド医療」という考え方も進みつつあります。そういう意味で言うと、もしかしたら今後は漢方が目指したような、個々の患者に合う合わない、という考え方とも近くなっていくのかもしれませんし、そういったアプローチが、漢方に「西洋医学的な理論基盤」を与えるようになるのかもしれませんね。
    • Re:代替にはならない (スコア:4, すばらしい洞察)

      hpn_smile (11442) : 2007年04月01日 9時15分 (#1135483) 日記
      適応病名に「インフルエンザ」が載ってるのは麻黄湯だけですが。
      麻黄は葛根湯にも麻黄附子細辛湯にも入っていて、いずれも
      (証に合わせて)感冒・インフルエンザで使用されます。
      そして、こじれた場合には、(麻黄なんて全く入ってない)
      小柴胡湯を使うようです。

      こういう記事で聞きかじって、患者が安易に麻黄湯を求めたり、
      漢方に不慣れな医師が麻黄湯を処方する方が問題かと思います。

      #というか、タミフルと飛び降りの因果関係をきちんと検証せず
      #タミフルを敬遠するのも、麻黄湯の使用に走るのも、
      #マスコミに踊らされ過ぎです。まるでレミングスみたい。
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  • Lurch (10536) : 2007年04月01日 7時38分 (#1135444)
    漢方薬に限った事ではなくて、アスピリンも何で効くかよく判らないとか
    聞いた事があります。

    有効成分を特定して抽出できるかどうかの違いなんですかね?
    漢方薬はいくつかの有効成分が複合的に作用するですかね?
    --

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    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • Anonymous Coward : 2007年04月01日 9時46分 (#1135506)
      漢方薬はいわゆる薬とは違い、様々な成分が入っているのでマイルドかつ複雑です。
      逆に言えば劇的には効きません。(長所であり、短所でもある)
      また、服用時はプロドラッグの形で、消化管で細菌により有効な成分に変化される物もあります。
      このタイプは、分解する細菌を増やすために数ヶ月飲み続ける必要があります。
      西洋医学をたしなむ者としては、キレが悪く作用が計りにくいので余り使いませんが、
      特にひどくない不定愁訴に対して何となく出してます(ごめんなさい)

      何で効くかは良く分かんないけど、多分こういうコトで効いているんだろう(想像)の薬は結構あります。
      アスピリンは、流石にアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼを阻害することで
      プロスタグランジン産生を阻害する、というメカニズムが解明されています。
  • Anonymous Coward : 2007年04月01日 7時41分 (#1135446)
    現在新規会員登録できないので、全てに目を通せずアレなのですが…(ぉ
    麻黄の成分エフェドリンが何かしら気管支系に影響を与えているのでしょうか。
    数例の報告で「有効」と判断はできないのですが、タミフルが実質使えない以上、
    使ってみても良いかなーと言う感じはします。(10円ぐらいだし)
    薬を使わなかったコントロール群と比較がしてあるのか興味があります。

    #ぶっちゃけ、元の論文を読まないと何とも言えませんよね。
  • 麻黄湯の主成分は興奮剤 [wikipedia.org]なので、服用後に、どこかで聞いた様な有害事象が発生した場合の因果関係の証明は、タミフルより簡単に出来そうですね。

  • kapaer (9728) : 2007年04月01日 10時33分 (#1135540)
    インフルエンザに効くとか症状を抑えるとか言っても、数日の間は体内にウイルスがいるわけで。
    薬飲んで症状が治まったからといって、すぐに仕事に復帰して撒き散らされると迷惑です。
    本人の知識不足とか、インフルエンザだからといって特に休みを与えたりしない社会とかいろいろ問題はあるんだろうけど、その辺の啓蒙をもっとしてほしいです。

    #理想は「重態化しないけどそれなりにしんどい症状が残る薬」かな
    • ogino (1668) : 2007年04月01日 11時59分 (#1135615)

      少なくとも学校は、学校保健法で熱が下がってから二日間は出席停止ですが、 必ずしも守られているわけではなく、出席停止を指示しない学校もあるようです。

      国立感染症研究所感染症情報センター:インフルエンザQ&A 6. インフルエンザにかかったら学校や職場に行かない方がよいのですか? [nih.go.jp]

      一般的にインフルエンザウイルスに感染して、症状がでてから3〜7日間はウイルスを排出すると言われています。健康な成人では、インフルエンザは通常2〜3日で熱が下がりますので、熱が下がっても一両日はうつす可能性が残ることになります。 (中略) 学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としておりますが、「ただし、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めたときは、この限りではない」となっており、医師の裁量が認められております。また、職場復帰の目安については決まった法律などがありません。

      日経メディカル オンライン:インフルエンザ患者の約1割は有熱で登校 [nikkeibp.co.jp]

      インフルエンザウイルスの拡散を阻止するためには、感染経路の遮断と感染者の隔離が重要である。しかし解熱時からの経時的ウイルス残存率を見ると、解熱後3日でも、10数%に残存していることが分かる(図1)。 (中略)

      複数の小学校のクラスにおける感染様式を調査したところ、学校保健法で定められた解熱後2日間の出席停止期間を経た学童からの感染は少なかったものの、病欠期間が4日間未満の症例から感染する可能性があることが示唆された。一方、クラスでは同日に複数の病欠者が出たり、第1罹患者の発症翌日に病欠者が出ることが多く、感染は主に各児の罹患初期に生じているものと考えられた。

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  • 幼児用PLにもエフェドリン含有感冒剤にも副作用 [umin.ac.jp]はあります。
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