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yosukeによる 2007年04月03日 0時00分の掲載
「春の献血キャンペーン」実施中部門より。

読売新聞の記事news@natureの記事より。コペンハーゲン大のHenrik Clausenらの研究チームは、A型、B型、AB型の赤血球を効率よくO型に変える酵素を発見し、研究結果をNature Biotechnologyのオンライン版に発表した(Bacterial glycosidases for the production of universal red blood cells)。
ABO式血液型では、赤血球の表面に付いている糖鎖の先端の最後の1つによって、A、B、O、ABの各血液型に分けられる。A型にはA抗原、B型にはB抗原、AB型には両方の抗原が付いている。O型には付いていない。研究チームは、約2,500種類の細菌や菌類の抽出物を調べることによって、A抗原を取り除く酵素とB抗原を取り除く酵素をそれぞれ得ることに成功した。この両酵素を使うことで、あらゆる血液からO型赤血球と同等の赤血球を得ることが可能になる。
O型の赤血球はA型、B型の抗原とも持っていないため、全ての血液型の人へ輸血できる可能性がある。そのため、出血性ショックなどの緊急時には、血液型検査やクロスマッチテストを省略してO型赤血球濃厚液を輸血することがある(日本輸血学会の輸血実施手順書)。今回の手法が確立されれば、緊急時に使用できる血液が増加することが見込まれる。もちろん、輸血の副作用はABO式血液型の違いによってのみ起こされるわけではない。しかし、その大きな要素を1つ取り除ける今回の研究結果は、ただでさえ輸血用血液が不足しがちな現状においては朗報だろう。
なお、論文にも所属研究者が複数人が名を連ねているZymeQuest社が実用化に向けた開発を進めており、臨床試験も進行中とのこと。

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