近赤外線で光合成するシアノバクテリアが確認 4
ストーリー by kazekiri
dなんてあったのか 部門より
dなんてあったのか 部門より
monst123 曰く、
京都大学の三室守教授らの研究グループが、近赤外光を吸収し、水を分解する機構を備えているシアノバクテリアを確認したというリリースが出されている。水を分解するためには高い電位を発生することが必要なため、赤色光を吸収するChl a(クロロフィルA)が必須だと考えられてきたが、今回確認したシアノバクテリアでは、Chl aではなく近赤外光を吸収するChl dを使いながら、高い電位を発生し、水を分解する機構を備えていた事を、生化学や赤外線分光学によって明らかにしたとのこと。 色素によって獲得できるエネルギーの大きさが異なっても、電位を変えることで全体反応が調和する仕組みを持つことが分かったほか、Chl dが世界中で発見されていることから二酸化炭素等の海洋での生産性に関する見積もりを、可視光だけでなく近赤外線までの波長に延ばしたモデルで評価し直す必要があるということである。
今回の発表は (スコア:2, 興味深い)
http://bsj.or.jp/topics/02/ [bsj.or.jp]
Re:今回の発表は (スコア:5, 参考になる)
1.chl dが実際に光合成回路を構築可能な色素であることが確認された。
2.従来の海洋生産性モデルにchl dの寄与は含まれていない。
3.chl dを持つシアノバクテリアは生存圏が広く、生産性への影響も無視できないかもしれない。
4.海洋の生産性評価方法を考え直す必要がある。
てところでしょうか。生産性ってのはバイオマスのことだと思います。
電位の調整ってところも興味深いですね。
光のエネルギー (スコア:1)
にもかかわらず、ちゃんと水を分解できるんだから不思議。
Re:光のエネルギー (スコア:0)