パスワードを忘れた? アカウント作成
15141 story

近赤外線で光合成するシアノバクテリアが確認 4

ストーリー by kazekiri
dなんてあったのか 部門より

monst123 曰く、

京都大学の三室守教授らの研究グループが、近赤外光を吸収し、水を分解する機構を備えているシアノバクテリアを確認したというリリースが出されている。水を分解するためには高い電位を発生することが必要なため、赤色光を吸収するChl a(クロロフィルA)が必須だと考えられてきたが、今回確認したシアノバクテリアでは、Chl aではなく近赤外光を吸収するChl dを使いながら、高い電位を発生し、水を分解する機構を備えていた事を、生化学や赤外線分光学によって明らかにしたとのこと。 色素によって獲得できるエネルギーの大きさが異なっても、電位を変えることで全体反応が調和する仕組みを持つことが分かったほか、Chl dが世界中で発見されていることから二酸化炭素等の海洋での生産性に関する見積もりを、可視光だけでなく近赤外線までの波長に延ばしたモデルで評価し直す必要があるということである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by hushan2 (6727) on 2007年04月12日 1時18分 (#1141342) ホームページ 日記
    今回の発表は、仕組みを解明した、ってのがミソなのかな?

    http://bsj.or.jp/topics/02/ [bsj.or.jp]
    • Re:今回の発表は (スコア:5, 参考になる)

      by nodocuments (12199) on 2007年04月12日 8時11分 (#1141385) 日記
      リリースを読むと、

      1.chl dが実際に光合成回路を構築可能な色素であることが確認された。
      2.従来の海洋生産性モデルにchl dの寄与は含まれていない。
      3.chl dを持つシアノバクテリアは生存圏が広く、生産性への影響も無視できないかもしれない。
      4.海洋の生産性評価方法を考え直す必要がある。

      てところでしょうか。生産性ってのはバイオマスのことだと思います。
      電位の調整ってところも興味深いですね。
      親コメント
  • by guchis (27687) on 2007年04月12日 19時09分 (#1141801) 日記
    としては、赤色より近赤外の方が低いですからねぇ。
    にもかかわらず、ちゃんと水を分解できるんだから不思議。
    • by Anonymous Coward
      赤色でも近赤外でも、水の分解に必要なエネルギーには到底足りないわけだから、不思議さに何ら違いはないと思うけど?
typodupeerror

コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

読み込み中...