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サイエンス

南極大陸で大規模な融雪、地球温暖化の影響か 56

ストーリー by yoosee
このまま海面上昇へとつながっていくのか 部門より

papa-pahoo 曰く、

朝日新聞によると、南極大陸の内陸部で一昨年、氷床を覆う雪が広範囲で融雪を起こしていたことがわかった。南極の内陸でこうした大規模融雪が確認されたのは初めて。この情報は NASAが人工衛星でとらえたデータの分析として発表したもの (NASAプレスリリース: NASA Finds Vast Regions of West Antarctica Melted in Recent Past融雪地帯のマップ)。
大規模な融雪が起こったのは2005年1月で、南極大陸の西部を中心に、海岸から900キロ内陸に入った場所や、標高2,000メートルを超える高地でも発生。全体では、米国カリフォルニア州(面積約42万平方キロ)に匹敵する範囲で融雪が確認された。融雪が起こった一帯では、最高気温が5度を超すなど、「異常な高温」が1週間ほど続いたと考えられている。

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  • 南極FAQより (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年05月29日 14時36分 (#1164696)
    >最近、テレビなどで、南極の気温が上昇(月平均気温が2~3度高い)という報道が
    >たびたびされていますが、本当なのですか
    http://www.penguin3.com/ant-faq.html#7 [penguin3.com]

    >これは、南極に限らず、東京でもあることではありませんか?

    「確認されたのは初めて」であるならばイコール温暖化と簡単には言えない。
    • Re:南極FAQより (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月29日 15時06分 (#1164707)
      リンク先の問答を要約すると、

      Q.南極の気温が上昇しているという報道は本当ですか?
      A.知りません。

      ということでいいのでしょうか。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 16時08分 (#1164743)
        いつ頃と比べてどのくらいのスパンで見て「温度が上がってる」と言っているのかわからないと答えようがない、という返答に見える。
        # そりゃ氷河期から見たら上がってるでしょうよ
        親コメント
        • 答えようがないっていうのは答えがわからないと同様だと思いますが。

          ま、質問に質問で返すときは、
          ・わからないか、知らないが、格好つけるためにごまかしている
          ・答えを質問者に考察させて導き出させようとしている
          かのいずれかでしょうね。

          問題のFAQは、東京で「今月の平均気温は平年より高い」というのが
          良くあるのと同様、南極でも「平年より高い」月はあるんじゃないの?
          ということを言いたいんだと思います。
          そして、実際に平年より高いのかは「知らない」と。

          つまり、一番回答者が言いたいのは、ニュースになるほどの話題ではない
          ということでしょう。

  • 今回の調査では内陸部で融雪が観測されたとのことですが、
    以前の調査 [nasa.gov]にはグリーンランドや南極の氷が内陸部でむしろ厚くなっているというものがありました。

    自然は複雑ですな…
  • 西部って (スコア:3, すばらしい洞察)

    by tanig (11026) on 2007年05月29日 18時01分 (#1164776) 日記
    > 南極大陸の西部を中心に、
    ってどこのこと?
    • Re:西部って (スコア:5, 参考になる)

      by wasser (7561) on 2007年05月29日 18時23分 (#1164783) ホームページ 日記
      専門家は、東経側を東南極、西経側を西南極と呼んでいます。
      --
      // wasser //
      親コメント
      • by tanig (11026) on 2007年05月29日 18時32分 (#1164786) 日記
        NASA発表には西南極は書いてあるが西部ではない。
        west Antarctica を南極西部と勘違いしたか、融雪地域を示す地図では左下側に偏っているから、
        北が上の地図と勘違いして単に西部と訳してしまったと思われ。

        > 海岸から900キロ内陸に入った場所や、標高2,000メートルを超える高地でも発生
          これも「や」は間違いで「かつ」が正しい。
        海岸から900Km内陸に入った場所であり、緯度85度以上で極点まで500Kmの地点で
        「かつ」標高2,000メートルを超える高地でも発生。
        親コメント
    • Re:西部って (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年05月29日 18時46分 (#1164791)
      地理的に言うと、ロス海-ウェッデル海を結ぶ線=南極横断山脈の線をはさんで
      東経寄りを東南極、西経寄りを西南極と呼んでいるようだ。

      ちなみに南南極・北南極は意味が無い。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >ちなみに南南極・北南極は意味が無い。
        それは、内陸部とか海岸部とか言うのではないかな。
  • by uncommorel (29873) on 2007年05月29日 20時21分 (#1164836)
    南極大陸の地面を見てみたい気もする。

    #いろいろとやばそうだけどID
  • 簡単な話だよね (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年05月29日 15時07分 (#1164708)
    よく経済が停滞するとか言う理由で、行動を渋るが
    自然災害やらで経済が回らなくなるので結局、
    どちらを選択しても同じになりそうですけどね
    • これ以上どうしようも無いって状況になったら、
      某国があまってる核兵器を使って何とかしてくれるはず。

      と、恐竜家族の最終回みたいな結末を想像してみる…
      --
      -------- tear straight across --------
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そそ。
      燃料代が高くなるとか食料費が高くなるとか、
      経済格差が大きくなるとか色々いってますが、
      人類が滅亡しちゃえば経済全部がなくなるから、
      どうなろうが同じになりそうですけどね。
    • by Anonymous Coward
      自分の行動を渋るだけ。

      そんなのは当然他者が行動してどうにかすべきであって、自分が損害出して迄やるもんでは無いって事。
      そして、もし逃れられない事だとしても、自分が少しでも他者より損をするのはイヤだと。

  • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 15時35分 (#1164727)
    初めて確認されただけで。
  • by shoji12 (14093) on 2007年05月29日 16時34分 (#1164752)
    仮に1m溶けてその領域外に流れてしまったとすれば、約、
    42000(km^2)*1000(m)*1000(m)*1(m)*1(t)=420億t
    もの氷が溶けたことになる。
    これくらいの量になると、重力探査衛星で精度よく測定できるのだろう。
    記事では、しみ込んだ、と書かれてあるので、氷床の厚さの変化量と重力分布の変化量から、
    領域外に流れなかった分も測定できているのだろう。
    もしかして、南極大陸の氷下にある湖に流れ込んだ?
    この世の終わりには南極温泉が出現する?!
    そうか、冥土は南極大陸の氷下にあったのか。
    • by Anonymous Coward on 2007年05月30日 1時00分 (#1164973)
      これはIPCCの今年の3月の報告に基づいた話ですが

      南極の海氷面積には、引き続き年々変動と局地的な変化は見られるものの、統計学的に有意な平均的傾向は見られない。これはこの地域全体で平均すると昇温が認められないことと整合している。 [kishou.go.jp]

      [リンク先pdf]

      南極の氷床は、全て融けると海面水位が約65mも上昇するといわれていますが、 21世紀のうちは温暖化で南極大陸上の降雪量が増えるので、南極の氷床はむしろ増加すると予測されています。 [hakodate-jma.go.jp]


      「現在の全球モデルを用いた研究によれば、南極の氷床は十分に低温で、広範囲にわたる表 面の融解は起こらず、むしろ降雪が増加するためその質量は増加すると予測される。」 [kishou.go.jp]

      [リンク先pdf]

      新聞記事は地球温暖化で南極の氷が解けて海面上昇、というように読めますが、「とけた雪は氷床の割れ目にしみ込んだり、氷床上で再凍結したりして、海には流れ込まなかったとみられる」と書いてあるわけで「地球温暖化の影響とみられる最初の兆候」というのは本当なのでしょうか?

      なぜこんなことをいうかといえば武田邦彦という大学教授が、人間の活動による地球温暖化は数度に過ぎない、地球の歴史を広くみたときには、数十度の温度変化が起きてきたわけで、そのような大きな温度変化の中では人間の活動による変化は些細なものにすぎない、アルキメデスの定理によればグラスに入った氷が溶けても水面は上昇しないので、温暖化で北極の氷が溶けても海面は上昇しない、他方で、南極は平均温度が低いので温暖化によって、冷凍庫にお湯を入れたコップを入れたときのように、氷が増える、等々主張していました。

      で、この人はメディアに登場してタレントの連中と一緒にアジテーションみたいな事をやってました (参考 [youtube.com])。リンク先に出ているタレントもやれやれという、残念な輩ばかりだったりする一方で、武田邦彦と検索をかけるとかなりアレコレ言われているため信憑性は疑わしくも思うわけですが、少なくとも上記IPCCの「温暖化により、一時的には南極の氷が増える」という報告がなされた事は嘘ではないわけです。

      私は、そもそも南極の温度が低いせいで氷が増えるなら、何で北極の氷も増えないんだよと思ったりしたわけです。この人の話を目にしたとき、所詮疑似科学のたぐいかと思ったわけですけどIPCCでまで似たような主張をしているとなると(しかも今年の報告で)、自分では正しくないと断定するのは少し気が引けるわけです。「地球温暖化で南極の氷が解ける」というのは本当なのでしょうか?スラドの皆さんどうですかね?この分野の専門家の人などいたら是非とも教授して貰いたいんですが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年05月30日 1時58分 (#1164984)
        >「地球温暖化の影響とみられる最初の兆候」というのは本当なのでしょうか?

        これは現段階では何とも分からない。
        温暖化の効果だのといったものは最低でも数年、実際には数十年の統計を取って初めてわかる
        ものなので、ある年の気温が暑かった/寒かったからと言って即座にどうこう言えるものではない。
        「その可能性もあるけど、確実なことを言うのは10年単位で観測を続けないと無理」ってところ。
        でもマスコミでの発表はとりあえず劇的な方が売れるんで、断定的になったり関連を疑わせる書き方
        になるのは(分野を問わず)よくあること。
        #長々説明してもバッサリ切られる(というかニュアンスが変わるんですがそれ・・・)

        >何で北極の氷も増えないんだよと思ったりしたわけです。

        増える可能性もある。
        ただ、比較的暖かな海に直に接しているため、必ずしも南極の場合と同じになるわけではない。

        >「地球温暖化で南極の氷が解ける」というのは本当なのでしょうか?

        今の予測では温暖化でも数十年程度では南極の平均気温はそんなに上昇しない。
        一年中ほとんど氷点下なので影響は少ないかもしれない。
        ただ、現予測では温暖化は気温の変動幅を広げる効果もあり、このため時々0度以上に上がるかも
        しれない。その場合には幾分溶ける。
        結局溶けるのが多いのか、積もるのが多いのかはいまだ議論が分かれており、何とも言えない。

        >温暖化で北極の氷が溶けても海面は上昇しない

        これは全くその通りで、IPCCの報告書を読めばわかる通り、海面上昇の主要因は海水の平均温度の
        上昇にともなう熱膨張、続いて氷河等の(南極をのぞく)陸上氷床の融解。極地そのものの氷は
        ほぼ関係ない。
        #でもなぜかニュースでは北極の氷やら南極の氷やらの映像が出てくる。
        親コメント
    • >重力探査衛星

      使ってるのがQuikScatだから違うと思う.
      というかそもそも現在の衛星からの探査だと引っ掛からないレベルかと.
      #今回ってるものの精度がオーダーとして1 mGal程度なんで全然駄目では?
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 22時32分 (#1164902)
        付け加えると、QuikScatという衛星はマイクロ波散乱計というものを
        搭載していて、通常は海面の波の立ち方でマイクロ波の散乱強度が
        変化することから海面上の応力(最終的には風力・風向)を求めています。
        その応用として、一面に同様な地表であればアマゾンや砂漠での風の観測も
        可能とのこと。

        おそらく今回の研究は、南極の普段の状態に比べ、大きく散乱計の数値に
        変化があった、つまり液状になっていたということなのでは?

        でも、さすがにチョロチョロ流れる水を捉えるのは難しいので、地形(氷形)が
        変わったのを捉えただけかも。




        QuikScatが打ちあがった当初、生データをさわっていたのでAC
        (すごく狭い世界だし)
        親コメント
  • by hrihri (30309) on 2007年05月29日 17時05分 (#1164759)
    で,新しく出来た氷の量ってのはわかってるんでしょうか.
    融雪した量を問題にするのはおかしくて,
    「変化した量」を調べるべきなのでは.
    氷だって世代交代してるんじゃないですかね.
    特に沿岸部だと.

    「使用した酸素の量」だけを取り上げて
    「このままでは酸素が無くなる!」
    なんて言うと誰もが馬鹿馬鹿しく思うはずなんだけど,
    南極みたいな場所だとそうはならない不思議.
    • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 17時32分 (#1164767)
      融けるに至る気温(ばかりとも限らないと思うけど)の変化があったということです。
      温度計だけを見て、針が動いたから何なの?と言ってるようなものです。

      この現象を以って地球温暖化の動かぬ証拠と断定し、
      その対策の強行にまで話を進めるのはどうかと思いますけどね。
      親コメント
      • 確かに融雪したからには気温が上昇したのかもしれません。
        元記事にもある通り平均気温が5度なんて、冬には-80度になるような環境では異常でしょう。
        ただそんなことを言い出したら、地球表面を事細かに観測すると、
        異常になってる場所なんていくらでも見つかるんじゃないんですかね。(知らないけど)
        温度計にはちゃんと誤差の範囲があって、
        その誤差の範囲で動いていることに対してあれこれ考えてるようにしか思えないわけです。

        なぜ解けたかはおいといて、もともと南極の氷は新陳代謝を行うように
        解けては固まるを繰り返すような環境になっているんじゃないか、
        って考えるのが自然だと思うんですけどねぇ。

        大規模な融雪があったその原因を探るのはいいとして、
        これを地球温暖化と結びつけられると
        「あーあ」
        っていう感じがするんですよ。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070529k0000e030016000c.html [mainichi-msn.co.jp]

        じゃあ、例えばこれは何が本当の原因?
        • by hrihri (30309) on 2007年05月29日 23時50分 (#1164944)
          俗に言う地球温暖化じゃない?
          氷河期の氷が暖かくなるにつれて解けていくのは自然なことだと思いますよ。
          それとエベレストと南極じゃ状況が違いすぎると思います。

          まぁだからといって人間が何もしなくていいわけじゃないけれどね。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 17時47分 (#1164772)

      融雪した量を問題にするのはおかしくて,
      「変化した量」を調べるべきなのでは.

      半分正しいけど半分間違ってる。
      「融雪した量だけを問題にする」のはおかしいけど、「融雪した量」が“観測チームによると「過去30年間で最も深刻な融雪」(朝日の記事より引用)”というくらいの規模であったら、(大量に氷ができていて変化した量がなかったとしても)何がしかの科学的興味が惹き起こされていいと思うんですが。

      この道の専門家じゃありませんが、「融雪した量」だけでもいろんなことが分かりそうだと思うので、それを「おかしい」と思う感覚はわかりません。


      「使用した酸素の量」だけを取り上げて
      「このままでは酸素が無くなる!」
      なんて言うと誰もが馬鹿馬鹿しく思うはずなんだけど,

      「このままでは酸素が無くなる!」なんて言うと馬鹿馬鹿しいけど、「使用した酸素の量」が通常に比べて変化があったらその原因を探りたくなるでしょうね。科学に興味を持っていれば。
      親コメント
      • by hrihri (30309) on 2007年05月29日 23時14分 (#1164922)
        本当に科学に興味を持っているのであれば
        「過去30年」っていうのがどれぐらいの期間であるかを考えるべきではないでしょうか。
        融雪した量でいろいろ分かるのは結構ですが、
        毎回思うのは自然のようなマクロな現象をミクロな現象で早々に判断するのはどうなのかと思うのですよ。
        もちろんそれを元に仮説を立てるのは科学的アプローチとして正しいわけですが、
        大仰に取り上げることではないでしょう。
        こういう報道のせいで、南極の平均気温が2,3度上昇すると氷が解けると思ってる人が多そうで困ります。

        同様に使用した酸素の量を一部分だけ取り上げて、
        そこの変化の原因を探ったところで、全体像は何も見えてこないと思うのですよ。

        個人的には安易な科学的興味というのがエセ科学の温床になっとると思います。
        親コメント
        • 毎回思うのは自然のようなマクロな現象をミクロな現象で早々に判断するのはどうなのかと思うのですよ。

          同様に使用した酸素の量を一部分だけ取り上げて、
          そこの変化の原因を探ったところで、全体像は何も見えてこないと思うのですよ。

          その研究だけでは「全体像は何も見えてこない」ものだとしても、いつか全体像を見る研究に寄与する可能性だってあるわけで、いずれ全体像を見る研究の参考文献となればいいのではないですか?

          全体像が(今の時点で)見えてこないからそんなのやっても意味ないじゃん、なんて同意できません。少なくとも「ミクロからマクロへ」っていうのは実

      • >通常に比べて変化があったらその原因を探りたくなるでしょうね。科学に興味を持っていれば。
        それを一般紙で煽ってどうすんだ? って話だと思ったんだが、ちゃうのん?
      • 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」によると
        南極の平均気温は一貫して下がっているそうです。
        温暖化で大気中の水蒸気が多くなると南極の氷は厚くなるそうですよ。
  • by Anonymous Coward on 2007年05月30日 0時51分 (#1164970)
    雪や氷が解けてヤバかったら、空調ガンガンかけて気温を0℃以下にしてやればいいんじゃね?



    #ちきゅうほんはんばー!
  • by Anonymous Coward on 2007年05月29日 23時27分 (#1164926)
    この前、温暖化が進むと海水面が低下すると報告してたよね。

    温暖化が進む → 南極大陸で大規模な融雪 → 海水面が下がる → おや?
    どこかでモデルが破綻しているようだ。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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