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15631 story

チェルノブイリは奇妙な野生の王国 129

ストーリー by mhatta
あと数十年経つとどうなるのかな 部門より

Anonymous Coward曰く、

本家/.の記事より。1986年の爆発事故から20年以上が経過した旧ソ連、現ウクライナのチェルノブイリ原発だが、その周辺には野生動物が戻りつつあるようだ。
My Way Newsの記事によると、チェルノブイリ周辺には今でも放射能に汚染されたエリアからの退去を拒否した高齢者たちが住んでいるが、そういった人々によれば、このところ野生のオオカミやイノシシ、キツネ、ウサギ、ヘビなどが増加しているらしい。事故の直後は人間のみならず動物も含めた完全な死の平野となると思われていただけに、この結果は驚きである。放射性物質によって汚染された地域でも中長期的に野生動物が生息し続けられるかについては専門家の間でも意見の相違があり、また原子力の推進/反対にまつわる様々な利害も絡んで依然論争が続いているようだ。記事中の写真にもあるが、植物の一部に放射能によると思われる突然変異が見られるのは事実らしい。

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  • 人間が立ち入らない (スコア:4, すばらしい洞察)

    by gonta (11642) on 2007年06月09日 22時03分 (#1170645) 日記
    人間の自然界への立ち入りによる自然破壊 >>越えられない壁>> 放射能の汚染

    っていうことでしょうか?恐るべき人間。
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
    • Re:人間が立ち入らない (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Namo (14104) on 2007年06月09日 22時09分 (#1170651) 日記
      平易ですが核心を突いているね

      いくらCO2対策してても、米国が批准しないと意味無し。
      アソコはまだゴミを分別で出すという概念がない<州によって

      水俣湾も、今じゃ凄い綺麗な海。水銀黄土もほぼ問題無いレベル(自然界で)
      要は、人間如きが地球を労るという思考自体が、おこがましい

      #叩かれそうなので、AC
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      • by anergy (12446) on 2007年06月09日 23時42分 (#1170713)

        チェルノブイリの例も水俣の例も、人間サマが地球を労わらないといけない、という考えを示す例なのでは?
        どちらも、一度は汚染されたにもかかわらず生物が戻ってきているという自然の逞しさを示す根拠にはなるのでしょうが、それは人間が汚染をやめたせいでしょう。もし汚染が続いていたら本当に死の大地が生まれていたでしょうし、事態を重くみて自然保護に動くことは地球を労わる、という意味になるのではないでしょうか。
        散々自然環境を汚染しておいて「人間如きが何をしたって…」というのは人間を卑下しすぎで逆に卑怯です。

        #「二酸化炭素の排出で地球温暖化が進む!」というゴア元米国副大統領の本に反論している
        # 記事http://motls.blogspot.com/2006/07/carbon-dioxide-and-temperatures-ice.html [blogspot.com]があったので紹介しておきます。
        # ゴア氏著作「不都合な真実」の中の一番キモとなっている部分の内容なのでちょっと興味深いです。

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  • wikipediaからもリンクが張られていますが、こちらの - ゴーストタウン - チェルノブイリの映像 -エレナのチェルノブイリへのバイク旅 [geocities.jp] でも、チェルノブイリ周辺のレポートがあります。
    こちらのサイトでも、周囲に人間が入ってこないため動物の天国になっているとのレポートがあります。chapter7 [geocities.jp]
    しかし、政府は否定しているそうですが奇形の動植物や人が生まれているとのレポートもあります。chapter41 [geocities.jp](ショッキングな写真がありますので注意してください)

    情報統制がなされていた時代は表に出る情報が少ないため、大きなタンポポなどの話が都市伝説なのか事実なのか判りませんでしたが、今後は更に詳細な情報が得られるようになるのではないかと思います。
    --
    もうちょっとなんとかなりまへんか…
  • by pongchang (31613) on 2007年06月09日 19時54分 (#1170565) 日記
    NHK出版から邦訳が出ているウクライナ系米人のメアリーマイシオ著「チェルノブイリの森 [nhk-book.co.jp] 事故後20年の自然誌」 ISBN 978-4-14-081181-8 C0098 が詳しい。突然変異はあるが、生態系の選択圧に抗する事はなく排除される。モウコノウマなどは立ち入りが許されない地域であるがゆえにワザワザ放牧されてサンクチュアリとして活用されている。などなど。
    • by Dumarest (25156) on 2007年06月10日 0時20分 (#1170737) 日記
      あ、書こうと思ったら先を越されてました…。
      (冗談抜きで今日15時に読了して図書館に返却したところだったりw)

      この本、本当にお勧めです。
      放射線の解説部分は(私から見ると)多少専門的ですが、
      蒙古馬とか、ヨーロッパ狼が復活しているとかの"豊か"な自然状態。
      (放射能汚染で人間が退去して出来た「不自然な自然」という指摘も)

      ウクライナ側とベラルーシ側の管理状況の差異、両国に共通する財政難
      (例えば大型生物の調査は費用がかかるので初期を除いて殆ど行われていない)、
      また先進国からの不合理な支援、戻ってきた旧住民の対策、
      炉心部分に施した隔離処理自体の老朽化問題、一方では周辺地域の今後の活用法論議もでていたり。

      さらには事故の健康問題を語るときの注意なども取り上げています。
      健康状態の比較先がソ連時代の物という注意点、そもそも汚染地帯がはっきり区別できない点、
      統計も補助金目当ての虚偽申請が存在している可能性、などなど…
      「チェルノブイリ事故のその後」を一通り読むにはかなり良い本ではないかと。

      ※手元に置きたいので文庫で出たら買いなおしそうです。
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  • by bikeman (14466) on 2007年06月09日 21時06分 (#1170610)
    38度線は秘境 [shibukei.com]になっているらしい。人間が足を踏み入れないと、自然は元気になるのかな?
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 22時43分 (#1170684)
    人間は個人として認識されるので、たとえ何人いようとも、ひとり死んだら
    問題にされるし、死ぬまで行かなくても病気になるだけでも、いやですよね。

    でも、野生の動植物は、数でしか認識されないし、放射線以外の別の原因でも
    いっぱい死んでいる(それを補う数だけ生まれていれば問題ない)ので、
    激減とか全滅に至らない限り、あまり問題とされない。

    野生の動植物が生きていけるレベルと、人間にとって安全といえるレベルとは、
    全然違うということです。
  • by rascal (33552) on 2007年06月09日 16時30分 (#1170466)

    放射線を扱う研究棟の周りには、生物系の学部が植えた標本木があるという都市伝説があった。

    しかし、

    植物の一部に放射能によると思われる突然変異が見られるのは事実らしい

    ほんとに標本木に突然変異が見られたらえらいことになるな。

    • Re:某大学では (スコア:5, 参考になる)

      by Jubilee (20038) on 2007年06月09日 22時13分 (#1170657)

      >放射線を扱う研究棟の周りには、生物系の学部が植えた標本木があるという都市伝説があった。

      学生実習でコムギの種子に放射線あてて突然変異出したなー。ちょうどチェルノーブリ(とモスクワ放送のアナウンサーは発音していた)事故から数年くらいの頃の話。ちなみに私は生物系。

      「三本角のトナカイ」とか「超巨大生物」とかばかばかしい伝説はよく聞くけれど、突然変異のことを何も知らない人が書いたフィクションの読み過ぎなんじゃなかろうか。分かった上で冗談を言うにしても、飲み会とかでまじめな顔でいうと結構真に受ける無邪気な人がいたりして、それが決して無教養な人じゃなかったりするから、これはあまりいい冗談とは言えない。

      突然変異なんて、全然珍しいものじゃない。放射能汚染地域で頻度が上がるのは当たり前。でもたいていは単なる欠陥。

      --
      Jubilee
      親コメント
    • Re:某大学では (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年06月09日 22時40分 (#1170680)
      某研究学園都市の西武百貨店では両親は見るからに
      農家の人なのに娘だけやけにかわいい家族が多いって
      同僚が言っていた。
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    • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 21時07分 (#1170611)
      私の在籍していた大学では有機化学系の研究室の教官は
      大半が情緒不安定でした。
      「四六時中有機溶剤を吸ってラリってるんじゃないか」と他の
      研究室からは陰口を叩かれていましたが。
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    • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 2時43分 (#1170802)
      > ほんとに標本木に突然変異が見られたらえらいことになるな。
      放射線による遺伝子破壊の影響を受けやすい植物なので、 ムラサキツユクサが、以前から指標として使われていますが。
      NASAでムラサキツユクサの生物衛星実験 http://www.bea.hi-ho.ne.jp/kuroha/ichikawa_report3.htm [hi-ho.ne.jp]
      「ムラサキツユクサ 放射線」の検索結果 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox&rls=org.mo... [google.co.jp]
      親コメント
  • 原爆落とされた当時は「50年はぺんぺん草も生えないだろう」と言われてたけど今は100万都市にまで成長してます。
    自然も人間も思われてる以上に強いんですよ、たぶん。
    --
    就職戦線内定なし・・・。
    • Re:広島だって (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Anonymous Cowboy (6205) on 2007年06月09日 22時49分 (#1170688)
      いつもこういう話題になるとみんなイメージで語りたがるけどちょっと聞いてくれよ。
      これは実際見てきた話。俺こないだ大阪の病院行ってきたんだけどさ。
      驚いたことに会う人会う人病人。がん患者なんかごろごろいるし、
      それが年寄りだけじゃなくて働き盛りとか、下手すると子供とかもいるわけ。
      もうね、俺が普段東京で生活してるのから考えると信じられないぐらい人が病気だし死にそう。
      爆心地からはるかに離れた大阪ですらこれなんだから、広島まで行ったらぺんぺん草も生えてないんじゃね?
      親コメント
    • by foobar2006 (30156) on 2007年06月09日 19時59分 (#1170570) 日記
      > 原爆落とされた当時は「50年はぺんぺん草も生えないだろう」と言われてた
      ってのにまず疑問がある。
      放射能の害の知識を元に科学的に予測を立てたわけではなくて、
      ただ単に原爆の威力の宣伝や誇張のために慣用句「ぺんぺん草も生えない」を
      使用したにすぎないのではないかと。

      しかし、2世、3世、4世や後からの流入者を統計的・科学的・長期的に調査して
      資料を残すのは是非やるべきだ。それに植物も含めて。
      # てか、もちろんやってるんでしょ?
      # 「唯一の被爆国」だから当然ですよね? この資料を作成できるのはわが国だけですから。
      # 「唯一の被爆国」は政治的意見を述べる時の慣用句だけじゃないですよね?
      親コメント
      • Re:広島だって (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年06月09日 20時08分 (#1170573)
        そんな定量的調査をしちゃったら反原発・平和運動屋さん達の飯の種がなくなるので、野党が叩きつぶしに来ます。
        親コメント
        • Re:広島だって (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2007年06月10日 0時29分 (#1170745)
          その手の運動はほとんど宗教活動ですからね。
          一度彼らに放射能とは何か、放射線の種類と性質、普段の生活で どの程度の被爆があるか等の簡単な抜き打ちテストをしてみたい。 得体の知れないものを怖がるのは本能としては正常かもしれないが それだけでは彼らの嫌いな差別と変わらんということは微塵も思わんだろうね。
          親コメント
      • Re:広島だって (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年06月09日 20時37分 (#1170584)
        やっていると思いますよ。
        放射線医学総合研究所をつくったのもそれが理由のはず。<BR> 広島大学医学部でも研究しているはずです。
        ソースもなくいいっぱなしになりますが、放射線の影響は基本的に一代限りといわれています。
        つまり、広島の原爆を直接、間接に被曝した人、またその当時胎内にいた胎児には影響あるもののそれ以降の代に遺伝することは疫学的に確認されていない--というのが現在の定説だと思います。
        親コメント
      • Re:広島だって (スコア:2, 参考になる)

        by aquila2664 (26677) on 2007年06月09日 21時53分 (#1170638)
        >># てか、もちろんやってるんでしょ?

        やってますよ。
        広大、長崎大がそれぞれデータ集積していますし、放射線影響協会が半永久的にデータをアーカイブしています。被爆者に限らず、放射線業務従事者のデータなどもここに預託して永久保存されたりします。
        親コメント
      • オフトピ(-1) (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Takahiro_Chou (21972) on 2007年06月09日 22時07分 (#1170650) 日記

        大した事じゃ無いんですが、「被国」と「被国」の、どっちが正しい書き方なんだろ?

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      • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 21時19分 (#1170615)
        祖母が被曝したのですが、特に連絡は無いようです。
        ただ被曝者への差別も随分酷かったようなので、
        どこに移動しても連絡を取られたりするのは迷惑がられただろうと思います。
        特に配偶者に隠して結婚したような人には死活問題でしょうから。
        任意で健康診断(無料)を受けに行く方の記録は集められているはずですが。
        ちなみに家族全員至って健康で長寿です。
        親コメント
  • by saitoh (10803) on 2007年06月09日 22時11分 (#1170655)
    たとえば野生のほ乳類の場合,少々放射線障害で寿命が縮まろうとも,子供を産んで育てる(子別れまで)だけの年月より寿命が長ければ,十分増殖するんじゃないのでしょうか? 食料が十分有って天敵が少なければ,早死にだろうが,乳児死亡率が少々たかかろうが,それを上回る増殖力があればいいわけで. オオカミやイノシシ、キツネ、ウサギ、ってみんな一度にに数匹子供をつくる動物ばかり.
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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