プラズマが生命となりうる? 36
ストーリー by yosuke
陽電子と電子でも生命になりうるかもしれないし 部門より
陽電子と電子でも生命になりうるかもしれないし 部門より
New Scientist記事によると、マックス・プランク宇宙物理学研究所のGregor Morfillらは、数値計算によってダストプラズマが二重螺旋構造をとって遺伝情報を蓄積するような解を示したという。
ダストプラズマはプラズマ中に微粒子が混在している状態のことである。彗星の尾や惑星環などはこうした状態となっていることが知られていた。また微粒子がプラズマとの相互作用によって電荷を帯び、クーロン力によって微粒子と微粒子が結晶のような立体的構造を作ることも以前から知られていた。
今回の数値計算ではダストプラズマが生きたDNAに似た挙動を示す解が得られたとのことであるが、進化の可能性を議論するには条件を単純にしすぎているだろうとか、理論上の話であり現実のプラズマで示した研究ではないという指摘もある。
しかし宇宙空間のどこかで、こうしたプラズマによる生命を発見できたらなあと想像するのはそれはそれで楽しい。
なお、論文("From plasma crystals and helical structures towards inorganic living matter")は、New Journal of Phisicsに8/14に掲載される予定。
サンダイバー・・・・・ (スコア:2, 興味深い)
太陽に生存できる生命体って、こういう連中だろうなぁ。
Re:サンダイバー・・・・・ (スコア:5, 興味深い)
プラズマ系生物は磁場が乱れるとダメそうなので、太陽は厳しいと思います。
むしろ、素粒子レベルの生物の方がいそうな感じ。
(プラズマのレベルで「可能」ならば、素粒子レベルでも可能なはず。)
ビッグバンの最初の30分ならば、そのような『生物』が存在できたかも。
(ナノ秒、ピコ秒単位で活動する「生命」なら、30分という時間は十分に長い)
# 生き残っているとしたら、中性子星か恒星(赤色矮星)の中心核でしょう。
閑話休題。
プラズマ生物が現実に存在する場合、
ボイド(超空洞)のような安定したところで、ゆた~~っと数億年単位で「生きている」ってのが「ありそう」です。
(数光年にわたって広がっている可能性もありますね)
# 「電子-陽電子対をベースにする生命」と似たようなものかな?
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:サンダイバー・・・・・ (スコア:2, 興味深い)
同じく。
>太陽に生存できる生命体って、こういう連中だろうなぁ
竜の卵 [amazon.co.jp]のチーラはどうでしょう?
Re:サンダイバー・・・・・ (スコア:1)
ちなみに私はブリンは読んでなかったりする。
Re:サンダイバー・・・・・ (スコア:0)
チーラにとっては太陽の表層は真空同然、中心核付近でも大気がある程度でしょう。
大槻教授の出番だ。 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:大槻教授の出番だ。 (スコア:0)
Re:大槻教授の出番だ。 (スコア:0)
今まで「プラズマだ」と言い続けたのはそれが実験体だから
# とかって展開にならないかなぁ
順番が違う (スコア:1, すばらしい洞察)
#DNAがあるから生命じゃないだろうに・・・
Re:順番が違う (スコア:3, 興味深い)
生命を特定の環境下における自己複製システムとした場合, DNAは単独では生命たりえないという話があります. なぜなら, DNAが自己複製する際にタンパク質による酵素の助けが必要なためで, DNA-タンパク質の複合システムではじめて生命と言えるわけです. DNAウイルスも環境としてタンパク質が存在する生物の中でなら生命と言える状態になります.
それじゃあ地球における最初の生命みたいなものは何か? と言えば, RNA連鎖だったんじゃないかとか, さらに鉱物結晶の界面パターンだったんじゃないかとか, いまだに百家争鳴という状態らしいです. このあたりは丁度今月号の日経サイエンスに載って [nikkei-bookdirect.com]います.
Re:順番が違う (スコア:2, すばらしい洞察)
現象が生命と呼べるかどうかが重要な問題だ、ということですよね。
しかし、見つけた現象が生命と呼べるかどうかよりも、
見つけた現象がどのようなものか、ということのほうが、重要なのでは。
たとえばウィルスだって生命と呼べるかどうか微妙ですが、
そんなことは置いといて、ウィルスは広く研究されてます。
Re:順番が違う (スコア:2, すばらしい洞察)
生命であるか微妙なのに「死滅」という言葉を使っている人間は、
たぶんウィルスも生命として認識しているんじゃないでしょうか。
でもコンピューターウィルスには「駆除された」とは言いますが
「死滅した」とは言いませんよね。
生命の定義なんて、国家の承認くらい相対的なもののような気がします。
参考:「国家の承認」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E6%89%BF%E8%AA%8D [wikipedia.org]
Lv5以下の社員全員にデスマーチ!
Re:順番が違う (スコア:1)
同意。
>でもコンピューターウィルスには「駆除された」とは言いますが
>「死滅した」とは言いませんよね。
ビミョー。
「ドラえもんとその同型機」とか「アトムとその兄妹」は明らかに機械で
あるがゆえに生命とは呼べないのか?
仮に単発のアンドロイドにしたところで、TNGの「人間の条件 [usskyushu.com]」
では生命体と結論づけているし、スタートレックではさしたる疑問も持たず
プラズマ生命体だのなんだの、なにがしかの意志を持つものは安直に生命
としてるなぁ。(笑)
映画版攻殻機動隊で、人形遣い(自称、生命体)に対し、中村部長は
「自己保存のプログラムにすぎん!!」と反論しているが、はて、、。
人の心の持ちようでどうにでも変化してしまうような気がする。
それは、人によって意見が違う、という意味にもなるけどね。
# ホログラムを人間として認めるエピソードがあった気がするが、ちょっと
# VOYで見つけられなかった。勘違いだったかな?
Re:順番が違う (スコア:1)
プラズマみたいに電価をもったものなら、適当な条件下で2重らせんになっても不思議はないように思いますけども……。
#まさに素人考え。
#そんなに単純じゃないんだろうな。
プラズマ基生命体 (スコア:0)
「地底怪獣ホルタ」など、炭素基の生命体と同様な構造を持つ珪素基の
生命体というのはSFのお約束なわけですが、今回はそれと同様に
「プラズマ基の生命体」とでも呼ぶべき生命体が存在する可能性を
示したということで意味があるのだと思われます。
>#DNAがあるから生命じゃないだろうに・・・
>>ダストプラズマが二重螺旋構造をとって遺伝情報を蓄積するような解を示した
どちらかというとDNA(デオキシリボ核酸)ではなく遺伝子だと思います。
#地球上の生命体なら、遺伝子は常にDNAだけどね。
Re:プラズマ基生命体 (スコア:1)
つRNAウイルス [wikipedia.org]
Re:プラズマ基生命体 (スコア:1)
生命というからには (スコア:1)
そもそも (スコア:1)
それを分子で実現すればDNA二重螺旋になるだけで、ダストプラズマで二重螺旋ができても他の性質がなければ無意味。
電磁力で構成された構造では「多様な情報内容に関係ない同一の安定構造」なんて無理。
それを実現するには、DNAの相補的塩基対のように内部多様性を外部構造に表わさない仕掛けが必要。
プラズマだったら陽イオンの内部状態が外に見えないから、こっちの方が情報担体として有望。
(普通は見えないから人間は気付かない、実は既に••••)
the.ACount
Re:そもそも (スコア:1)
つまり、ハードディスクは生命体であると。
ハードディスク (スコア:1)
DNAが生命の情報担体だからと言って、DNAだけのウィルスは生命体と言わない。
ハードディスクを生命体にするには、ロボットの身体も付けなくては。(もちろん、生殖能力も)
the.ACount
大きな者と小さな者(Re:そもそも) (スコア:1)
>電磁力で構成された構造では「多様な情報内容に関係ない同一の安定構造」なんて無理。
>それを実現するには、DNAの相補的塩基対のように内部多様性を外部構造に表わさない仕掛けが必要。
あくまでも、それは「安定構造」を維持する上での、ノイズ耐性の部分についてだけの必要要素だと思いますよ。
つまりは、我々にとっては生死を左右するどころではない電磁的外乱(恒星からのγ線バーストを受けるとか)であっても、それがこの「仮想DNA」に及ぼす影響が、我々の体を超新星爆発か何かで出来たニュートリノがすり抜ける程度の影響だとしたら…
つまりは、我々の細胞の核の中にある染色体やウィルスの中にあるDNA一式のレベルの小ささの物が、この「仮想DNA」ではちょっとした衛星一個とかそれ以上の大きさである可能性を考えたら…我々が制御したり観測したりするときの「ミクロ」な視点ではとてつもなく激しい外乱であっても、「彼ら」にとっては蚊に刺されたものですらない。
つまりは、星系内の物質や星間物質を使ったとてつもなく巨大な、自律能力や自己増殖性、そしてを突然変異による環境適応能力を持った「物たち」のコロニーが星の周りや間に存在するとしたら、そこにいるものは、まぎれもなく「生物」でしょうね。
但し、我々が認識するにはあまりにマクロ過ぎて現在の我々の認識能力を越えすぎていて、お互いがお互いを知るのは容易ではないでしょうけどね。
19世紀末からウィルスの存在は予測されていたし、細菌や原虫などが原因でない病気はウィルス性の物として認識される場合が多かったけど、ウィルスの個体の現物を直接見ることが出来たのはほんの四・五十年かそれより少し前で、内部構造を割り出して一個の個体をバラしたり中の塩基対を弄って色々使えることが出来るようになったのは(公式には)つい最近で、ウィルスの側は、多分、我々が何であるかすら認識できずに種の生存のための活動の媒体に我々を使っている。程度の認識しか無いであろうように。
もっと言えば、仮に太陽が何らかの意志をもった生命であると仮定した場合、太陽は我々を自律した能力のある生命体として認識できるのか?逆に我々が太陽に「意志」があることを科学的に認識するだけのきわめて長い時間の観測データの蓄積や、そのデータに基づく極めて形而下的な視点ら太陽に意志があると誰でも言えるようになるのだろうか?と言うレベルの話になるのですが。
# 宗教とかひらめきとか哲学のような形而上的な観点からでは、「あり」なのでしょうけど…形而上的な観点なしに「あり」として共有できるほど、我々の大半は「進化」出来ていないし、そもそも向こうの「生命」のスパンから見れば我々の一生は1msですらない。
>プラズマだったら陽イオンの内部状態が外に見えないから、こっちの方が情報担体として有望。
確かにそれは言えますね。但し、今回は宇宙空間での話ですから、陽イオンにかかる外乱はとてつもなく大きくて、極めて短い時間(下手するとnsオーダかそれ以下)で種の誕生から進化、そして絶滅までを繰り広げるような、極めて不安定な形態になるように思いますけど
…「陽イオン生命体が」比較的安定して存在出来る可能性を考えるとしたら、所謂「太陽風」の類が恒星系の間や外宇宙のかなり遠方で吹き溜まりを形成してそれが陽イオンを媒体とした生命体のコロニーを形成する。と言う感じではないですかね。
太陽の意志 (スコア:1)
むしろ銀河系の方が、離合集散したり他を飲み込んだりしてますから、まだ有望でしょう。
なお、恒星程度ならまだしも、それ以上の巨大生命体では重力の影響が大きくなり、重力は電磁力などと違い遮蔽ができませんから、生命の情報担体に必要な「情報内容に関係ない同一の安定構造」が困難になります。
ただ、銀河中心にあるはずのブラックホールでは内部が遮蔽されてるし、回転ブラックホールなら内外の情報伝達も可能ですから、なんらかの可能性はあるでしょう。
さらにデカいものを考えると、この膨張宇宙にも事象の地平線による遮蔽があり、それはハッブル定数により変化しますから、ここにも可能性はあります。(もはや妄想)
さらに「物理的存在は高次元超平面に記録されたホログラム情報の投影にすぎない」という話もありますから、ここにも・・・・(すでにナニ言ってるか分からない)
the.ACount
心はプラズマ (スコア:0)
#歌うのはやめときます(笑)
Re:心はプラズマ (スコア:0)
# エコーがかかりそうなのでAC
トンでも本が (スコア:0)
命取り (スコア:0)
小林泰三の小説に (スコア:0)
宇宙船のプラズマ推進システムに生命が誕生するって話。
たしか、『目を擦る女』の「空からの風が止む時」だったかな。
Re:小林泰三の小説に (スコア:0)
デュワッ!
「百億の昼と千億の夜」 (ネタバレ:萩尾版のみ?) (スコア:0)
「原子炉内に発生したプラズマ(?)による微小な生命状組織がわれわれの存在しているこの全宇宙で、
(原子炉からすれば危険で邪魔なので)このプラズマ生命体を熱的死に至らしめるべく注入されたのが、
『惑星開発委員会』という惑星上の文明進化を発展させて宇宙の熱的死を速めようとする存在」
とかいう壮大なオチだったような。
#読んでから20年くらい経っているので間違ってる鴨
なんかの漫画で (スコア:0)
萌え擬人化の意味が (スコア:0)
#ヤッターマンのゾロメカのように「プラ、ズマ」「プラ、ズマ」と言いながら働いていそうだ。