nabeshinによる
2008年01月17日 10時58分の掲載
提案から30年あまり部門より。
提案から30年あまり部門より。
Anonymous Coward曰く、
英国の物理学者であるホーキング博士は1974年、ブラックホールが光などを放出しながら 少しずつ小さくなり、最終的に蒸発してしまうという、いわゆるホーキング輻射の存在を理論的に示したが、 高エネルギー加速器研究機構のリリースによれば、このホーキング博士の理論において、ブラックホール内部に熱源が存在するという予測がKEKのスパコンによるモデル計算で検証されたようである。リリース文の解説では、
とのことである。素粒子の究極理論とされる「超弦理論」においては、すべての素粒子を極めて小さな「弦」の様々な振動のしかたとして表すが、その中には重力を媒介する粒子も含まれ、一般相対性理論を素粒子のスケールまで自然に拡張することができる。このことから超弦理論を用いればブラックホールの内部構造を解明できると期待されていたが、弦の間に働く相互作用が強いため具体的な計算は難しく、超弦理論の予測を実証できるかどうかについて世界の理論物理学者の注目が集まっていた。
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新たにコメントを書くことはできない。
計算機科学で検証されるとは。 (スコア:5, 参考になる)
この現象を物理的に観察するにはまずブラックホールを見つけてそばまで行かねばならないので、恒星間飛行が実用的な時間でできるようになるまでは無理だと思っていました。さもなければ人工(マイクロ)ブラックホール‥すみやかに蒸発する‥を作ることができなければ無理かと。
理論計算の妥当性はモデルの妥当性に拠るわけですが、まだ決定的に認められているとはいえない超弦理論によるモデルがこれまた物理的観測の行われていないホーキング輻射を検証できたということは、両方が正しい可能性が高いと思います。
ホーキング輻射の話は90年代に留学しているとき科学トピクスの本で読んだのですが、まさかそれから十数年で(ほぼ)検証されるとは思いませんでした。感慨深いです。
ちなみに、ホーキング輻射をアナロジーで検証しようという試みが行われています。京大の院生による研究 [kyoto-u.ac.jp]です。これはこれで面白い観点だと思いました。
Re:計算機科学で検証されるとは。 (スコア:3, 参考になる)
このへんですかね
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Re:計算機科学で検証されるとは。 (スコア:4, 参考になる)
仮にこのブラックホールが蒸発しなくても、おっそろしく小さなものなので、簡単には周囲のものを飲み込んでホイホイ成長したりはしないはずなので、多分大丈夫です。
LHCでブラックホールができて、それが蒸発しないなら、すでにそこらじゅうにブラックホールが存在していて、地球の中はブラックホールだらけでしょうから。
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どうせ誰も見に行かないので (スコア:4, おもしろおかしい)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
詳しくないですが (スコア:2, 興味深い)
Best regards, でぃーすけ
Re:詳しくないですが (スコア:4, 興味深い)
>これまた物理的観測の行われていないホーキング輻射を検証できた
>ということは、両方が正しい可能性が高いと思います。
これへの補足です。相対性理論と素粒子論(どちらも実験的に綿密に検証されています。)から導き出されたホーキング輻射予測と、純理論的な側面の強い超弦理論の予測が一致したということは、どちらも正しい可能性があると判断しました。異なるアプローチが同じ結果になるのならばそれは実在しどちらのアプローチも正しいという考えですが、この考えに対するご批判は甘んじて受けます。なにせ物理は素人ですので。
なお、引用された/.の記事でも観察上「ブラックホールのように見える」存在は否定してませんよね。観測上実在物と同様に振舞うのなら実在物とみなしてよいのでは?
# 黒体は実在しなくても黒体輻射を起こすもの(内側が鏡の箱)は黒体として取り扱える、というのを昔習ったような気が。
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Re:詳しくないですが (スコア:2, 興味深い)
この件は「ブラックホールが実在するか?」という疑問とは無関係ですね。ブラックホールが実在するとしたらこのような性質を備えるだろうという予測のひとつがホーキング輻射です。これは観測により厳密に検証されている相対性理論・素粒子論を裏付けとしているので、前提が正しければ<ほぼ>確実に存在する現象と思われます。
一方、超弦理論は相対性理論などの既知の理論および物理現象を説明するための枠組みとして作られたものですから、ホーキング博士のアプローチとは異なります。それをモデル化した計算機実験でホーキング輻射と一致した結果が得られたということは「ブラックホールが実在するという前提で<ほぼ>確実と思われる別理論の予測と一致した」ということです。すると、繰り返しになりますが異なるアプローチで得られた結果が一致したので、両方の理論がともに正しいと考えられるわけです。
これはあくまでもブラックホールといういまだ仮想的な存在を実在のものとした上での一致ですので、ブラックホールが実在するかどうかとは関係ありません。ブラックホールの実在は肯定も否定もされていないと見るべきでしょう。
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ブラックホール蒸発の検証詳細 (スコア:2, おもしろおかしい)
なるほど。社会勉強になる…。
Re:なぜならば! (スコア:1)
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Re:なぜならば! (スコア:1)
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Re:それは間違ってさえいない (スコア:1, 参考になる)
ようやく検証可能なところに下りてくる(かもしれない)雰囲気。
とりあえず、理論的な豊かさは正しいとしても問題なさそうな状況なんで、問題はそれが実際に
検証可能なのかどうか。
検証不可能なら、そもそも正しいのかどうかわからない。理論そのものが無矛盾できっちりして
いても現実とは乖離している可能性もあるし、検証できないけれども正しい可能性もある。
ただし直接/間接ともに検証できないなら物理としては無価値。
で、以前言われていたような本当に直接的な検証(当然エネルギー的に無理)ではなく、間接的な
検証なら(未だ理論的に決定されていないパラメータの範囲によっては)そろそろ実験的に検証
できるエネルギーレベルかも知れん、ということ。ただしパラメータの範囲によっては検証可能な
領域よりもっと高いエネルギーでしか見えてこないかもしれないので、検証できればラッキー、
というレベルだけど。
理論が進むほど低エネルギー側への影響がきっちり見積もれるようになったり、理論が正しければ
現れるはずの間接的影響が見つかるんで、実験の現実性が高くなる。
また低エネルギー極限で現在の理論を近似として含まなくちゃいけない(必要条件)ので、その辺の
研究も行われてはいる。まあここからわかるのは必要条件を満たしているか、ということだけだけど、
無いよりはまし。
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Re:KEK (オフトピ) (スコア:3, 参考になる)
Best regards, でぃーすけ
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Re:それは間違ってさえいない (スコア:1, 興味深い)
つーか、さっき読了して帰ってきたらこのニュース。
すごく興奮してしまうw
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Re:それは間違ってさえいない (スコア:4, 参考になる)
ブレーンワールドとかも書かれていなかったと思うし。
なので、超弦理論派の著者ではないけれども、
リサ・ランドール「ワープする宇宙」日本放送出版協会, ISBN 978-4140812396
だと、より内容が新しくて良いかも。
masamic
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Re:なぜならば! (スコア:1)
たっぷりの砂糖とミルク入りの。
#それは時空管理局の某提督さん
らじゃったのだ
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Re:それは間違ってさえいない (スコア:1)
素人目では去年のE8の話題以来、ループ量子重力のほうがかなり魅力的に見えますけどね。
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ズボンのファスナー (スコア:1)
#チャック,っていっちゃうのはオジサンぽい?
ペーストビン [windy.cx]
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Re:KEK (オフトピ) (スコア:1)
最近折り込みチラシが入ってこないなぁ。
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