tetsuya 曰く、
WIRED VISIONの記事より。Science誌2月7日号に“Use of U.S. Croplands for Biofuels Increases Greenhouse Gases Through Emissions from Land Use Change”という論文が掲載された(論文追加資料)。バイオ燃料生産のために非耕地(森林・草地)を耕地に転換することによる温室効果ガス排出を計算に入れると、バイオ燃料生産による温室効果ガス発生は従来考えられていた量より大幅に増えるとしている。トウモロコシ原料のエタノールの場合、30年にわたり温室効果ガス排出量がほぼ倍増し、167年にわたり排出量を増加させるという。
この内容をそのまま額面通りに受け取ることができるかは分からないが、既に世界的に穀物類の高騰を引き起こし、食糧供給に深刻な影響を与え始めているバイオ燃料の生産に新たな疑問を投げかける内容の論文であろう。
Scienceのこの号には、バイオ燃料の有効性に疑念を呈する論文がもう1本掲載されている(Land Clearing and the Biofuel Carbon Debt)。
また、WIRED VISIONは以前の記事でもバイオ燃料の問題を取り上げている(バイオ燃料の普及で森林が絶滅?(1)、同(2)、「トウモロコシは最悪」26種のバイオ燃料のエコ効果を分析)。
ま~要するに (スコア:4, すばらしい洞察)
# 10km/lしか走らない車を20km/lにしたところで、走行距離が倍になったら同じことだと。
## 厳密に言うと同じじゃないぞ。
# ここは厳密に言うところじゃないだろう。
Re:ま~要するに (スコア:2, 興味深い)
石油文明というものが一時の饗宴ではなくて、ちょろっと燃料の供給源を変えさえすれば
持続可能なものである、ということを信じたい/信じさせたい勢力があるということ。
そう信じてなかったら、自動車メーカーなどは衰退産業ということになってしまうし、
自動車を前提とした社会構造みたいなものを作り出している諸産業が大打撃を受ける。
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エネルギー産業/Re:ま~要するに (スコア:2, すばらしい洞察)
いま想定するような核融合炉は、ついに実現しないんじゃないでしょうか。
そもそも集中発電・長距離送電のシステム自体がダサい。
小規模発電の効率を上げて地産地消とした方がスマート。テロや災害にも強い。システム販売とメンテ需要で各地域での雇用も安定。自動車産業の代替にどうだろう。
これまで核融合に突っ込んだお金で、太陽光発電パネルや家庭用コジェネや、マイクロ風車・マイクロ水車を開発してればよかったのになあ。
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釣られてどうする。 (スコア:3, 興味深い)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008020902086419.html [tokyo-np.co.jp]
現状必要とされる燃料を生産するためにインドネシアの泥炭地、ブラジルの熱帯雨林など現在炭素を豊富に蓄えている土地を使用する事を考慮して計算していたりする。
この研究はまず、バイオ燃料は温暖化を促進するという事を言いたい為の研究結果の匂いがする。
現在砂漠化している土地を使ってバイオ燃料を生産する分には多少効果はあるはず。
空気中の二酸化炭素を減らす為には化石燃料の使用を減らして空気中の二酸化炭素を固定化するしかない。
一刻も早くシズマドライブの完成が待たれるところです。
Re:釣られてどうする。 (スコア:4, すばらしい洞察)
バイオ燃料の生産に限らず、砂漠が農地として利用されたという話を聞きません。 逆に、熱帯雨林の焼畑なんてのはよく環境問題としてとりあげられます。
バイオ燃料のためなら砂漠を農地化できるという見込みはあるんでしょうか? そうでなければ絵に描いた餅だと思います。
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悪影響は自明/Re:釣られてどうする。 (スコア:5, すばらしい洞察)
>つわけで、いくら森林を切ってバイオ燃料を作っても温暖化には何も影響しないことは自明
森林は畑に比べて大量のCO2を蓄積した状態で均衡してるので、森林を畑にするとその蓄積分が解放されます。
さらに、気候安定や生態系・生物多様性維持の機能も破壊されるので、悪影響はCO2増大だけでは済みません。
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石油や穀物が金融商品に 米国の金融破綻が震源 (スコア:3, 興味深い)
こういうことなんで、相場が上がったり下がったりするとゲームで儲けの出る人とか居るんですよ。
Re:石油や穀物が金融商品に 米国の金融破綻が震源 (スコア:3, 興味深い)
だけですが、おおむね年率10%以上で運用されています。米国の銀行への増資が報じられましたが、たとえば
シティへの増資では 11%という破格の金利を払わせることを約束させているのです。
11%という金利では、7年で資本が2倍になります。そして彼らはオイルというインプットをもっているので
投資に回すお金は何かの担保にしているわけではない、すなわち純粋の余裕資本なのです。
230兆円は今後20年で等比級数的に1500兆円以上にふくれ上がるでしょう。そうなると先進国の負債の大部分
を支払える程度のキャッシュが集まることになり、彼らは世界のGDPの1割以上をノーリスクで金利として納
めさせる体制を作り上げることができてしまいます。
通常資本主義では、相続税などのあらゆる粗税によって富の再分配が行われるので、長期的にみれば貧富の差
は拡大しないことになっていますが、国家間ではそのようなメカニズムはありません。したがって、一旦富が蓄積しはじめると、破綻するまで膨張します。従来は戦争という方法でこれを阻止していましたが、そろそろ戦争という手段では抑えられない水準になってしまいました。
今後は、国家という壁を取り払って富を再分配する必要が生じます。そのためには世界国家を作らなければならないでしょう。
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既視感を覚えると思ったら (スコア:3, 参考になる)
バイオ燃料は地球温暖化防止には貢献しない、ノーベル賞化学者が警告 [technobahn.com]
先の論文は燃料単体での温暖化ガス排出について述べたものですが、今回の指摘は生態系を含めたシステム全体での視点から考察している点が違う所でしょうか。
Re:既視感を覚えると思ったら (スコア:4, 参考になる)
そのテクノバーンの記事では、バイオ燃料の燃焼によるN2Oの発生が問題であるかのように読めるのですが、元論文 [atmos-chem...iscuss.net]を読むと、窒素肥料の使用など、バイオ燃料の生産にともなって発生するN2Oを問題にしているように思われます。
# あと、Crutzen博士はドイツ人ではなく、オランダ人。>テクノバーン記事
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Re:既視感 (スコア:3, 興味深い)
農業的工業的にペイするのはブラジルのサトウキビだけだけど、それも悪い点が伴う(詳しくは忘れた)。だいたい、いくら生産しても需要には追いつけない(需要の一部しか賄えない)。耕作に伴うメタンガス発生も気になる。まあ、ろくなもんじゃない、というのがこの手のバイオエネルギー。
ただし、スイッチグラスとか、セルロース系とか、海草とか、他のは有望かもしれず、今はどんなものかと研究段階。
#砂漠を利用するなら太陽電池でいいような。太陽炉で水素製造でもいいけど。
##ベストエフォートより、リーストエフォット
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バイオ (スコア:3, おもしろおかしい)
物体を取り付けて、メタン燃料を生成とかできないもんなんですかね?
このコンピュータ展示イベント●●はみなさまの体内を通過したlogを集計し、
個人を特定できないよう機械処理した後抽出したエネルギーで電力をまかなっています とか。
なんか、とうもろこしとかじゃなくて、身近で採れる物体でお手軽クッキングで
作れるエネルギーとかでもいいんじゃないかなとかおもうですよ。
身近で発電できるソリューションと実感できるなにかがあれば
少しはかわるんでしょうとかおもうんですけどねえ。チャリのダイナモより
大規模で、屋根の上の太陽光パネルよりサイズ小さいの。
# この同人販売イベント●●はおにいちゃんたちがたっぷり出(ry
( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
ぱんかれ
農業のエネルギー収支 (スコア:3, すばらしい洞察)
だから、バイオ燃料を頭から否定するつもりも無いのだけどね。
でも、現在の農業ってのも石油漬けなので、微妙な話ではあります。
検索して出てきたのは米の話 [iae.or.jp]なんですが、
(表5 稲作における投入エネルギー の表参照)
投入エネルギー量に対する収穫エネルギー量の比が、
1950年には1.27であったものが、1974年には0.38、
少なくとも、日本の米から燃料を作るのはあまりよろしくないようです。
(エネルギー量=CO^2量ではないし、話を単純化しすぎるのも危険ではありますが)
でも、いろいろやってみるしかないのでしょう。
そう簡単に最適解が見つからないから、皆大騒ぎしているわけなので。
アラブ諸国に対するカード (スコア:2, 興味深い)
さまざまな交渉を優位に進めたいというのが裏の目的なんじゃないんですかね?
もちろん表の目的が崩れると都合が悪いのでしょうが。
Re:アラブ諸国に対するカード (スコア:4, おもしろおかしい)
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Re:アラブ諸国に対するカード (スコア:3, おもしろおかしい)
「原油買ってあげるから早く持ってきなさいよ!」
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Re:アラブ諸国に対するカード (スコア:3, 興味深い)
バイオ燃料は元々農産物の価値向上の為だったのではないでしょうか。
例えばここ [lin.go.jp]を見ると、
- 原油や石炭の輸入数量の削減を図ることによりエネルギーの外部依存率を下げる
- 生産過剰や国際相場の変動などにより受ける影響を緩和する
という目的が書かれています。 「温室効果ガスおよび有毒なガソリン添加物の使用を中止して有毒ガスの排出を削減する」との記載もありますが、元々の目的はお金なのでは。#温室効果ガス云々というのは、タレコミの件で騒ぎになるまで聞いたことがなかった...。ググってもその件ばっかりひっかかる。
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おからからバイオ燃料 (スコア:2, 興味深い)
たくさんの豆腐が食べられる裏側でたくさんのおからがゴミになっています。
昔はおからも食べていましたが、いまでは捨てるいっぽう。不法投棄騒ぎも
おきています。
逮捕!「おから」の大量不法投棄
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20071115039.html [sponichi.co.jp]
静岡にある静岡油化工業では、おからからバイオ燃料を生産している。これは問題がないならば
是非とも広めていってもらいたい。
「おから」もバイオ燃料 温暖化防止へプロジェクト 静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000101-san-soci [yahoo.co.jp]
元々そう言われてたのが論文として出てきただけじゃ (スコア:1, 興味深い)
Re:トータルのコスト (スコア:3, 興味深い)
かなり昔の試算では、消費する石油の熱量と、発生する電気エネルギーがほぼ
等しくなる、というものがあった。それに比べて火力発電では熱量の 40% 強
しか電気にならないので、それに比べればマシとは言える。
とはいえ、たとえば原発事故は損保会社がリスクを引き受けてくれないので、
今の法律では政府(つまり国民)が最終的なリスクを背負う形になっている。
保険料相当分だけ、隠れた国庫補助が原発事業者に出ているようなものだから、
本当に経済的にペイしているのか、という議論はその分だけ複雑になる。
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Re:トータルのコスト (スコア:2)
チェルノブイリ級の事故を想定した場合には雀の涙ほどのものです。
それを以て「損保会社がリスクを引き受けてくれる」とは、ふつう言えません。
もしも、たった600億円の賠償額でそう言えるのであれば、原子力行政の周辺にある
欺瞞に満ちた言葉遣いに馴らされてしまっているからではありませんか?
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いわゆるバックラッシュってやつ? (スコア:1)
京都議定書から離脱するためにブッシュ政権が利用した、ビョルン・ロンボルグっていうデンマークの経済学者が典型。
リスクを低く見積もって、京都議定書は意味ねーよ、という主張をScientific Americanで繰り返して科学者が大反発した。
日本だと、あからさまに経済至上主義者の山形浩生が「環境危機をあおってはいけない」として翻訳して、「地球温暖化対策にカネを使うよりも、HIV対策に使え」とかいう、意味のわからない主張を繰り出し、一部から失笑を買った。
今回のも、それと同系統の匂いがプンプン。要するに焼き畑農業みたいなのを禁止すりゃいいだけじゃん。
常識じゃなかったっけ? (スコア:1)
一般的に知られていたはずだけど、何で今頃?
それに食料を食べずにそのまま燃料にするっての感情的にあれだし。
日本では米を取った後の稲から燃料作る実験してたけどコストが合わなかったからねぇ。
稲や残飯のような食料の余りから燃料を作るのが感情的にもベストなんだろうけど。
別に驚くようなことじゃないはずでは (スコア:1)
ちなみに自分はアメリカ大統領選で個人的には民主党バラック・オバマのファンだけど、この問題に限っては有力政治家の中でほぼ一人だけトウモロコシ原料エタノールへの助成金廃止を主張している共和党ジョン・マケインが偉い。オバマは州議会議員の時代からずっとトウモロコシ業者から支援を受けてきているから、トウモロコシからスウィッチグラスへの転換は無理そう。
陰謀論的にはネスレ (スコア:3, すばらしい洞察)
ミロやブライトの原材料が高くなったら困るでしょ。
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Re:ネッスルが元ネタと言えば(余計なもの-100) (スコア:2, すばらしい洞察)
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無関係でしょ (スコア:2, すばらしい洞察)
と温暖化しているかどうかとは完全に無関係でしょ。
別の議論と無理やりリンクさせて煽ろうとしてるのならそれこそ、やめてください。
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