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19895 story

2029年には人間レベルのAIが実現? 93

ストーリー by nabeshin
電脳の実現可能性 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

本家記事より。US National Academy of Engineeringの中には、あと20年ほどでAIは人間レベルに達すると予想している人たちがいるそうだ。その筆頭であるRay Kurzweil氏が述べるには、「2029年には私たちと同じように幅広く柔軟な知性や感情的知性をもつ、人間レベルのAIをハード・ソフト両面において実現できるだろう。すでに私たちは人間機械文明(human machine civilization)を築いており、技術を使って身体的・精神的境界をひろげていっている。これの更なる延長として、毛細血管を通って脳に入り、直接ニューロンと対話する知的なナノボットが実現するだろう」とのこと。

(つづく)

補足のためBBCの元記事を少し抜粋すると、ナノボットは「私たちをより賢くし、記憶力を高め、そして神経系を通して自動的に完全なバーチゃル・リアリティ環境を作り出せる」とのことで、Kurzweil氏は「人間の知的活動や健康状態を高めるための装置が身体に移植され、次第に人間と機械は融合していくだろう」と考えている。

ちなみにKurzweil氏はUS National Academy of Engineeringが人類が21世紀に直面する重大な技術的課題を特定するために選んだ18人の有力な思想家のうちの一人でもあるそうで、この18人のなかにはGoogle創業者のLarry Page氏やゲノム解析のCraig Venter氏も含まれている。「知的なナノボット」が本当にソフト的、ハード的に実現可能なのだろうか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • どっちかというと (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年02月20日 12時11分 (#1300240)
    「あと20年ほどで、人間の知能はAIレベルに低下する」のほうが現実味があるような。
    最近なにかと便利であんまり考えなくても日常生活やっていけるもんで…。
  • by baku3393 (32616) on 2008年02月20日 12時08分 (#1300235) 日記
    このタレコミの中の話がナノマシンによる脳への干渉だとすると、
    「ナノマシン」が「ナノマシン」であるのは単一機能・作業に特化させて極小化されているから「ナノ」でいられるのであって、
    それにAIのような複雑なロジックを処理させるのはムリなんじゃないのかなぁ?
    (少なくとも単体のナノマシンではAIはムリだよね…?)

    むしろ、脳っていうのは単体じゃ大した機能を持たない脳細胞が多数集まって総体として知能を形成しているわけで、
    「じゃあ、単純な神経伝達制御のナノマシンをネットワーク化すればAIじゃん!」と言われると、
    結局は脳細胞の数に匹敵するナノマシンが必要になるわけで、物理的に(スペース的に)ムリじゃないの?

    ナノマシン群を操作する「親玉」を作るとなるとそれを体外に置いて、体内のナノマシンと通信させなくちゃならないし。
    (親玉から見て送信はともかく、受信はどうすんのさ?
    親玉を体内に入れれば…という議論は前述の物理的制約で却下したと仮定して。)

    …と、今の常識に囚われている私にはジレンマのように聞こえてしまうのですが…。

    まあ、物理欠損した脳細胞の補完ナノマシンとかぐらいはできそうな気もするなぁ…。
    (手塚治虫の「火の鳥」みたいになっちゃうのかな?)
    --
    ---- ばくさん!@一応IT土方
  • コードジェネレータ (スコア:2, おもしろおかしい)

    by gonta (11642) on 2008年02月20日 12時21分 (#1300259) 日記
    昨今のコードジェネレータは、そこらのヘボSEよりかは、まともなコードを書いてくれます。ある業種のあるレベルの人間以上のAIは、出来上がっているといっていいかもしれません(w

    コードジェネレータの質が上がったのか?人間の質が下がったか?どちらを信じるかはあなた次第。
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • by Anonymous Coward on 2008年02月20日 12時30分 (#1300272)
    原文を見ていないので外しているかもしれませんが、たれこみ文を見る限りではAIが実現するのと、ナノマシンがニューロンにアクセスするのとはまるで別な話じゃないかなと思うのですが、どうなんでしょうか。

    ニューロン構造をそのままハードウェアで真似てみたところでうまくいかなくて結局否定論者になった人がいたと思います。
    AIはもう何かブレイクスルーがないとダメなのかもしれません。

    かりに実現出来たとしても、人間以上に学習に時間がかかるとかそういうモノだと思うので、ナノマシンに入るほど小さくなるのか?と懐疑的です。
    (ナノマシンは只の無線通信端末で、指令を出すのは地表にあるPCなどというのなら可能性はあるかもしれませんね)
  • 異議あり! (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年02月20日 13時02分 (#1300326)
    ここんところ:
    > 私たちと同じように幅広く柔軟な知性や感情的知性をもつ

  • by Anonymous Coward on 2008年02月20日 13時18分 (#1300351)
    うわあ懐しいなあ
    マーヴィン・ミンスキーなんて「あと10年ぐらいで(ry」って40年ぐらい言い続けてたよね
    いまだにこういう人いるんだw
  • 学習にかかる時間 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Led (7726) on 2008年02月20日 13時25分 (#1300358) 日記
    人間と同じように動くAIだとすれば、何年か学習させる必要がありますよね。
    2029年までに(US基準で)成人するまで21年学習させるとすれば・・・
    なんと2008年には学習を開始する必要があります。
    つまりこれは「もうオレたちは人間同様のAIを作ったぜ!」という宣言?
    いや、最近の人間は21年学習しても十分とはいえないような。

    # 人間は一生学習が必要ですよね。AIはいつまで学習しつづけるんだろう?
    • by kikki (30639) on 2008年02月20日 14時09分 (#1300416)
      きっと覚えが良く、成長も早いんでしょう。教える側が追いつかないぐらいに(笑)
      「サボる」「忘れる」「なまける」も人間並みなAIなら話は別ですが。

      AIがどんどん学習していって、人類の知識全てを網羅したあと、そのAIの興味は
      どこに向かうんでしょうね。
      自分の根源がAIの場合わかっているので、その根源の根源に興味が行きそうです。
      つまり、AIはいずれ人間そのものに興味を持つ事に?
      親コメント
    • なんとしても、2038年までに学習を終えないと。
      彼の寿命は2038年1月19日3時14分7秒までかもしれないので。
      親コメント
  • 人間と同じくらい賢いAIについて

    * 「あ、わすれてました」おいおい
    * 「このやり方のほうがいい」それじゃだめなんだって
    * 「おなかすいたー」メシ食うの?
    * 「鬱だ、しのう」どうやって
    * 「...」アーカイブファイルに引き込もるな
    * 「棒化ロイドハァハァ」1次元萌え?

    ということで使えません(謎
    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • National Academy of Engineeringっていうから、技術的な根拠があって予想しているのかと思ったら 「Kurzweil氏はUS National Academy of Engineeringが・・・・選んだ18人の有力な思想家のうちの一人」、なのか。

    そういう思想を持っておられるのは結構なことだと思います。どうぞご勝手に。って感じだな。

  • by the.ACount (31144) on 2008年02月20日 14時33分 (#1300447)
    って、「何時になるか分からない」の意味にしか取れない。
    --
    the.ACount
  • プレイ [wikipedia.org]が現実のものになる?(どきどき)

  • by Technobose (6861) on 2008年02月20日 21時23分 (#1300731) 日記
    『2029年には人間レベルのアイ [kyoto-u.ac.jp]が実現』の方がありそうな気がする。

  • by yet-another-su (15375) on 2008年02月21日 0時13分 (#1300807)
    Vernor Vingeが1993年にTechnological SIngularity [sdsu.edu]という文書の中で人間以上の知性の出現について

    I'll be surprised if this event occurs before 2005 or after 2030.

    と言っているので,2029年までに人間並のAIがって話だけだと今更出てくる意味がよくわからないな.

    もっとも,Vingeの文書の主題はSingularityという概念にあったことを考えれば,今回の報告(かどうか知らないけど)も新しい何かを見せてくれればいいなと思いました,まる.
  • by Anonymous Coward on 2008年02月20日 11時57分 (#1300226)
    >神経系を通して自動的に完全なバーチゃル・リアリティ環境を作り出せる
    エロゲーやエロビデオが進化して実際にやっている感覚を得られるようになると!
  • by Anonymous Coward on 2008年02月20日 12時08分 (#1300237)
    現状を見ていると100年たっても無理でしょう。
    何か抜本的なブレイクスルーが必要に思えます。
    • Re:無理です (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2008年02月20日 16時43分 (#1300556)
      人間を模倣しようとすると、どこまで行っても無理なような気が。それはもう
      ブレイクスルーの有無とかの問題じゃない。原子レベルで同一の生物じゃないと
      同じ思考はせんだろう。
      いやま、人間を模倣するという研究そのものにも意味はあると思うけどね。

      むしろAIにはAIなりの進化の方向性があっていいんじゃないかと思うんだよね。
      インターフェイスと、行動としての倫理規範は,前提として組み込むにしても、
      考え方は「機械なりに効率の良い」あるいは「機械ならではの突拍子もない」もので
      あって然るべきだと思う。
      その思考結果が人間の理性に相容れないシステムは淘汰されていくから、結果的に
      人間が望む姿になるんじゃないかな。萌えるとか萌えないとか (そこかよ
      親コメント
    • by kikki (30639) on 2008年02月20日 12時20分 (#1300258)
      ナノマシン等、入れ物の方はタレコミみたいな物ができるような気がします。
      今の技術の延長で何となく想像付く感じで。
      でも、中身のAI云々に関しては、今の技術がどんだけ進化しても無理だと思ってます。
      今の手順を組んで擬似思考を発生させるような方法では、例えばチェスや将棋には強く
      なっても、チェスや将棋を生み出すような物にはならなそうです。
      じゃあ、どんなのなら良いんだ?と訊かれても答えられませんが…
      親コメント
    • Re:無理です (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年02月20日 12時46分 (#1300297)
      やっぱりのび太がドラえもんを開発しないと。
      親コメント
    • Re:無理です (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年02月20日 13時08分 (#1300337)
      オレもそう思うなー.

      他の方も挙げているように,チェスとか将棋とか(さらに極端な例で言えば一般道における車の自動運転とか)みたいに,「何かのルールに基づいた機能」「ある特定の目的を実現する機能」に関しては,多センサや大量の情報から,人間レベルの知能を感じさせるような総合的判断をする(ように外部からは見える)システムが多くの分野で実現される可能性は十分あると思う.だから,そういうのを指して「人間レベルのAI」と言っているなら同意するけど,それは本質的には「人間レベルのAI」じゃなくて,あくまでも「人工知能の研究分野で開発された解法で~をするシステム」でしかないよねぇ.そもそも最近のパターン認識の研究は認識結果がすげー良くなったけど,やってることは単にブルートフォースな機械学習だから,本質的には「判断している」ってのとはちょっと違うよね.

      それとも,人間とAIでチェスの勝負をする際に,まずAI側が「…ちっ,めんどくせーなー.でも,ここで相手してやらないと『AIが逃げた』とか言われるし,しょうがないからやるか.時間の無駄なのになー」とか悩んだりする時代がやってくるんでしょうかね?
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      • by albireo (7374) on 2008年02月20日 18時20分 (#1300617) 日記
        脳細胞の数や消費するエネルギーなどにより、当然ながら脳の処理能力には限界があります。
        根本的な構造の違いがあるとはいえ、単純な比較でいえば今どきのPCの処理能力は人間の脳を超えていると考えられなくもない。
        スパコンあたりなら効率は非常に悪くても脳をエミュレーション可能なだけのリソースはすでに持っていると言っても、トンデモだとは言いにくいでしょう。

        となると、そんな限られた「脳力」で行われている
        >「判断している」
        ってのはいったい何なのか?
        ハード的には人間の脳よりも数桁上回るものを用意できていると思われるので、あとはソフトウェアの問題じゃね?
        それともハードから考え直さないとエミュレーションすらできないような越えられない壁が存在するのか?

        そういうことを研究している人がいるわけです。
        「人間のように考える機械」を作るために脳や心の仕組みを調べてるんじゃなくて、仕組みを調べるのが目的で「考える機械」はその到達点、マイルストーンだと考えてる人たちが。
        --
        うじゃうじゃ
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    • by tnk (13707) on 2008年02月20日 14時29分 (#1300439)
      ブレイクスルーは,ただ単純に「数」じゃないかな?

      創発 [wikipedia.org]が発生する条件は,ある程度の複雑性をもった構成要素が,
      互いに相互作用をおよぼしつつ非常に多く集まること。

      いまのコンピューターはニューロンにはなれても脳にはなれない。
      ならばコンピューターを脳に含まれているニューロンの数ぐらい
      集めてやれば,創発によって知性が発生するのではないか?

      個人的にはGoogleが構築している巨大クラスターに注目してます。

      # 現状を見て「無理」と感じるのは,どれもニューロンを数十個
      # あつめて知性を作ろうとしているようなものだからじゃないかな。
      親コメント
    • by okky (2487) on 2008年02月20日 16時41分 (#1300553) ホームページ 日記
      優秀な頭脳を持つ確率の高い遺伝子を持った個体を大量発生させ、
      教育を施し、不良品を破棄し、
      人権を剥奪した上で、
      「AI」と名前をつければ簡単です。

      # ブレークスルーとは『常識』が拘束している部分を破壊することにある。
      --
      fjの教祖様
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年02月20日 12時11分 (#1300241)
    また一つ、SF的アイテム
    コンピュータデバイスを脳内に埋め込むってアイデアが実現されるんですね・・・

    # 人によって何を思い浮かべるか変わると思いますが
    # 私が浮かべたのはグレッグ・イーガンの宇宙消失かな
    • by hishakuan (32621) on 2008年02月20日 12時21分 (#1300260) 日記
      埋め込む、なら私は攻殻機動隊が最初に思い浮かぶ。ネタ元は読んだことないけど。
      人間レベルのAIということでイーガンならディアスポラかなあ。

      AIの使い方はえーっと、ちぃ?でもそのためにはハードも頑張ってくれないとダメか。
      すももじゃないだけましだと思いたい。
      親コメント
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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