mhattaによる
2008年06月03日 12時00分の掲載
朝飯に食うものがなくなる部門より。
朝飯に食うものがなくなる部門より。
pinbou 曰く、
バナナは遺伝的な多様性が無いので危ないという話は以前からくすぶっていたようだが(かなり前の/.J記事)、とうとう懸念が現実のものとなったようである。本家/.の記事より。我々の生活に馴染み深い果物の一つであるバナナだが、なんと現在絶滅の危機に瀕しているらしい(The Scientistの記事)。記事によれば、
我々が今日食べているバナナは、我々の祖父母が食べていたものと違う。Gros Michel種として知られていたかつてのバナナは、現在一般的なCavendish種より大きく、より美味で、より堅い耐寒性のあるものだった。Gros Michel種がなぜ手に入らなくなったのか、その理由は簡単だ。Gros Michel種が事実上絶滅してしまったからである。
19世紀後半、西洋にもたらされたGros Michel種のバナナは、1960年を待たず、土壌菌によるバナナの病気の一種、パナマ病によってあっと言う間に壊滅してしまった。当時パナマ病を引き起こしていた真菌に耐性のあるバナナとして、ChiquitaやDoleといった大手バナナ栽培会社がどうにかこうにか探し出したのがCavendish種だったのである。
ところが、最近になってフザリウム属の菌によるパナマ病が蔓延し始めた。20年前、マレーシアで発生したとされるこのタイプのパナマ病は、従来ゆっくりと発生地域を拡大してきたが、最近では急速に広がりつつある。この新パナマ病にはCavendish種も耐性が無く、療法もない。バナナの専門家によれば、まだ新パナマ病が及んでいないラテンアメリカのバナナ農園にも、病気が上陸するのはもはや時間の問題だと言う。さらにまずいことに、この病気はCavendish種以外の種、例えばアフリカバナナの類にも広がる恐れがある。アフリカバナナは、多くの人々の主要な栄養源となっているのだ…
hardierはhardではなく「耐寒性がある」hardyの比較級なので訂正 (by mhatta Wed, 04 Jun 2008 02:44:22 +0900)
この議論は賞味期限が過ぎたので、保存されている。
新たにコメントを書くことはできない。
↓以下そんなバナナって書こうとした人の数 (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:↓以下そんなバナナって書こうとした人の数 (スコア:2, おもしろおかしい)
○パナマ
#素で間違えたorz
(もっと読む)
親コメント
別のものを想像したら、負け (スコア:3, おもしろおかしい)
バナナの皮で滑って転ぶギャグが死んでしまった理由が (スコア:3, 興味深い)
#昔のバナナの皮は、今のものよりも粘液分が多く、より滑りやすかったらしい。
絶滅の危機 (スコア:2, おもしろおかしい)
種飛ばし大会 (スコア:1)
しょうがないので、日本の原子力技術もこの問題に貢献 [mext.go.jp]しようとしています。もっとたいせつなのは遺伝的に均一にならないように文化も含めた多様性を護ることでしょう。民俗学的 [geocities.jp]な取組みもひつようですね。
フザリウム属 (スコア:1)
このsigatokaってのが「フザリウム属」なんですかね?
Re:フザリウム属 (スコア:2, 参考になる)
違います。パナマ病とblack sigatoka病とは別の病気です。
Fusarium oxysporumは色々な植物を侵す病原菌ですが,パナマ病菌は一応ほかのF. oxysporumとは区別されているようです。“The Scientist”の記事で「新たなパナマ病」としているのは,F. oxysporum f. sp. cubense の Tropical race 4 というレースによるもののようです(Ploetz, R.C. 2007. Fusarium Wilt of Banana Is Caused by Several Pathogens Referred to as Fusarium oxysporum f. sp. cubense. Plant Disease 96: 653-656)。Tropical race 4が発見される以前からCavendishに対する病原性を持つレースは知られていたようですが,Tropical race 4はそれとは異なるものだ,と上記の報告には書かれています。
# “The Scientist”の記事,参考文献くらいつけておいてくれたらいいのに。
なお“black sigatoka disease”については,日本語でも「シガトカ病」という病名があるのですが,病原菌が違うんですよね(Mycosphaerella属の別種)。その,日本人が同定したsigatoka病菌も,もしかすると現在ではM. fijiensisに分類される菌なのかもしれませんが,そこまでは調べてません。とりあえず日本語病名は不明ということで(ググると「ブラックシガトカ病」としている研究はあるようです)。
# 微妙に専門に近いのでAC。
親コメント
世界中のバナナが絶滅したあと (スコア:1)
日本のお米の (スコア:1)
桜もヤバい? (スコア:1)
大元は1本の木で、
ひたすら接ぎ木で増やしたと聞いた事があるが、
それが本当なら「種の多様性」どころの話じゃないが…
Re:昔の方が旨かったのか (スコア:4, 興味深い)
普通に食べられていたそうで,別にバナナを有り難がったりしていません。
祖母と母の世代間の断絶がここにあります。
親コメント
Re:Gros Michel種とはホムトンバナナ (スコア:1, 参考になる)
Gros Michelの3倍体クローンがホムトンのようです。
前回のパナマ病のときに株が海外に出回っていたので保護され生き残ったようです。
病気の方は新種の真菌が出てきたことによるものだそうです。
http://wordpress.rauru-block.org/?06021639 [rauru-block.org]
親コメント
Re:昔の方が旨かったのか (スコア:3, 参考になる)
ドイツ人曰く、新大陸発見によってドイツで栽培されるようになったジャガイモのおかげで人口が急増したけど、ジャガイモの病気によって、人口がジャガイモ以前に戻ったのだとか。
それ以来、複数品種ジャガイモを栽培するようになったとか。
バナナはそれに学ばなかったんですかねえ。
親コメント
Re:昔の方が旨かったのか (スコア:4, 参考になる)
食用のバナナの問題は3倍体だってところじゃないですかね。
そのため、交配によって抵抗性の遺伝的変異を他品種あるいは
野生種から導入すると言う育種の常套手段がとれないのでしょう。
# いつも食べてるバナナに種子が入ってるの見たことのある人はいないはず
# ちなみに野生のバナナには大きな種子があります。
たぶん品種と言われているものは完全なクローンだと思います。
当然ながら、遺伝的多様性はありません。
親コメント
Re:我が家のバナナが (スコア:2, おもしろおかしい)
親コメント
Re:昔の方が旨かったのか (スコア:1)
でも、味はほとんど変わってない。
しかし、たまに食べる鯨は美味しく感じる。
親コメント
Re:昔の方が旨かったのか (スコア:3, 参考になる)
親コメント
Re:論争に終止符を打つ日がやってきた (スコア:2, すばらしい洞察)
お弁当になるとは到底思えない。
バナナはバナナであり、おやつでも弁当でもない!
親コメント
コメだって (スコア:1)
対岸の火事と安穏としていられないような気がしました。
2位から4位のひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち [wikipedia.org]も
コシヒカリが親ですし、5位のはえぬきもあきたこまちが親 [wikipedia.org]
ですね。
まだコメについては遺伝資源がたくさん保存されているし、海外にも品種が
いっぱいありますから同列には言えないと思いますが。
親コメント
Re:コメだって (スコア:3, 参考になる)
#その1年どう乗り越えるかが問題ですが。
対してバナナは多年草ですから、蔓延してやられちゃうと復活まで年月がかかります。
親コメント
x より堅いもの o 耐寒性 (スコア:2, 参考になる)
hadier は hardy の比較級で、hardy は植物が主語の場合は耐寒性があるっていう意味らしいので(普通は頑丈とか大胆っていう意味)、「より耐寒性のあるものだった」ぐらいが適当でしょう。
# 多少堅めのほうが好みだけど
Those who would give up essential Liberty, to purchase a little temporary Safety, deserve neither Liberty nor Safety.
親コメント