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アレゲなニュースと雑談サイト

hayakawaによる 2008年06月15日 23時30分の掲載
いろいろ難しい問題ですねぇ……部門より。

capra 曰く、

米公共放送サービス(PBS)のコラムで紹介されているSwift Fuelはエタノール由来の代替燃料ですが、成分にエタノールは含まれず安定剤や添加剤無しでガソリンと自由な比率で混合できるバイオ燃料です(/.の記事)。現行のエンジンでそのまま使用できるため、現在米連邦航空局では将来的な導入を視野に入れ航空機でのテストを始めています。しかしエタノールの製造は、製造されるエタノールより多くのエネルギーや資源を消費すると指摘されています。これに対し開発元のSwift Enterpriseはトウモロコシよりも耕地面積あたりのエタノール製造率のよい作物を原料にすることで問題を回避できると主張しているとのことです。

温暖化対策にバイオ燃料が役割を担う部分も勿論あると思いますが、同時に原料生産から派生する食糧資源の減少や高騰、さらに水資源の確保合戦などを引き起こす要因でもあります。折り合いをつけつつ持続可能な方向性を見出していくしかないのかなと思いますが、果たして洞爺湖サミットはその足がかりになるのでしょうか。

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  • Jk-Kt (27766) : 2008年06月16日 0時46分 (#1364173)
    聞いた話だとエタノール作物ではトウモロコシが最悪で米でトントン、サトウキビだと倍くらいといったところらしいです。
    サトウキビは絞りかすをさらにエタノール精製用の燃料にできるのが強いですね。トウモロコシや米だと草部分を別に回収しなきゃならないしそうなると余計に化石燃料が必要なので不利かな。
    あと、トウモロコシは地下水をガンガン吸い上げるので連作すると塩害が発生しやすいという問題点も。
    アメさんもその辺知らないはずはないんですが、お手軽なアリバイ作りで済ませる気なのかな。
    • Anonymous Coward : 2008年06月16日 12時01分 (#1364381)
      トウモロコシが地下水をガンガン吸い上げるんじゃなくて、
      トウモロコシの生産に水が大量に必要(小麦の三倍)で、そのために人間が地下水を"汲みあげて"利用している。

      またトウモロコシが塩害を引き起こすのではなく、汲み上げた地下水に含まれるミネラルが引き起こす。
      (トウモロコシ自体は塩害に比較的強いので"連作が可能"なため塩害が酷くなるようだ)

      #アメリカは元々飼料としてのトウモロコシ栽培のノウハウがあるため、農業政策としてトウモロコシを押したいのでしょう
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  • 畑使っちゃダメだって (スコア:4, すばらしい洞察)

    Jubilee (20038) : 2008年06月16日 0時29分 (#1364162)

    畑を使う限り食料と競合するからダメだってばさ。

    何で食料作物から燃料作物に転作するのか?そっちの方が儲かるから。じゃあ儲けにならない食料の作り手は?いなくなる。ということはそれを食べていた人は?困る。というか、死ぬかも。

    • Anonymous Coward : 2008年06月16日 1時37分 (#1364206)
      逆だよ逆。

      食用だと買いたたかれた揚げ句、値上がりしたと文句言われるんだものな。
      燃料用、飼料用以上の価格を提示すればいくらでも作ってやるよ。

      なに、ニガウリやインゲンが食いたい?
      いや、それなりの値段払ってくれるのならそれも作ってあげるよ。

      燃料用がだぶついて価格が下がれば人間様用のものも作るし、べつにいいじゃん。
      それより、燃料が高騰したら、俺の畑でできた作物をあんたらはどうやって取りに来るんじゃ?

      どっかの島国は半島と一緒になって非遺伝子組み換え作物しか食べないようだが、
      好き嫌いはいかん。まあ喰わんやつはそのうち死ぬからええか。
      いやこれからは非遺伝子組み換え作物の方が高く売れるかもな。金満島国があるかぎり
      何とかなるかも知れん。

      それにしても、あいつら買うだけかって捨ててるようじゃないか。
      俺達が人様用に作って、船で運んで、トラックで店に置かれて、切ったり皮をはいで
      さんざ削り残したものを焼いたり煮たりして、で結局残しやがる。

      賞味期限がずいぶん残っているものまで捨てるてぇのはどういう了見なんだ、おぃ。

      食べ残しを飼料やらバイオ燃料にするくらいなら、もっと効率のいい燃料用作物を
      輸入しろや。
      • digoh (17917) : 2008年06月16日 19時32分 (#1364704) 日記
        >買った分必ず売らないといけない。つわけで差し引きで市場に与える影響はゼロになる

        買った直後に同じ値段で売るんでもない限り、「市場に与える影響」はゼロにはならないでしょうが。
        (それでもゼロじゃないという話も置いといて)
        本質は実需、というのは当然だけれども、それとは別の話として
        「投機筋が動けば価格が変動する(こともある)」のも当然でしょ。
        「現在の世界状況は~」という話であればともかく、そういう反論でもないし。
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  • Anonymous Coward : 2008年06月16日 1時27分 (#1364200)
    植物の成長には日光や水以外に燐や窒素といったものが必要です。
    世界の穀倉地帯、ロシアやウクライナの黒土帯やアメリカのプレーリーバンクでは、草原に長年蓄積された燐や窒素があるので長年大きな収穫を続けることができたのです。
    しかし、こうした地域は長年の酷使で次第に養分が枯渇しつつあります。
    例えば、人工的に窒素肥料を作ろうとすると、原料は無尽蔵ですが高温高圧条件で反応させなければならないので莫大なエネルギーが必要です。
    しかし、昔ながらのやり方、ヨーロッパでよく見られるように畑を一定期間牧草地にすれば地力を回復させることができます。
    また、大豆を栽培することによっても窒素分を回復させることができます。
    ところが、残念なことに大豆の作付け面積は大幅に減少しています。
    アメリカの穀倉地帯では、バイオ燃料に政府の補助金が出るのでみんなトウモロコシばかり作っています。
    トウモロコシはC4植物で光合成の効率はいいかもしれませんが、これを連作することは土壌に致命的なダメージを与えることになり、結果的に状況を悪化させるだけです。
    バイオ燃料そのものが悪いとは思いませんが、米国の農業政策が致命的な誤りを犯しているのは明白でしょう。
  • keybordist (3572) : 2008年06月15日 23時50分 (#1364140) 日記
    エタノールは腐食性が高く、既存のパイプラインを使ったガソリンの流通ラインが使えないため、
    タンクローリーでチビチビ運ぶなど、流通手段が限られるため、
    結果として、ガソリンの消費削減には繋がらないのでは?
    というような話をWBSでやってましたね。

    で、添加剤不要で、自由に混合できても、そこらへんの化学的な性質がエタノールと一緒なら、
    問題は解決にはならないのではないかと。

    --
    吟醸しか飲まない豚
    • Re:エタノールは (スコア:3, すばらしい洞察)

      hado (21151) : 2008年06月16日 0時01分 (#1364146)
      市民(市場)はエコ(ロジー)じゃぜんぜん動かなくて、エコ(ノミー)じゃないと動かないですよね。結局。
      だから面倒くさいこと抜きにして安くないと。

      #エタノールは石油と違って産地がはるかに分散的だから流通を石油と比べてもしょうががないような気が。
  • 農業戦争 (スコア:3, 興味深い)

    Gockie (33276) : 2008年06月16日 0時46分 (#1364174)
    人口増大や中国やインドの発展にともなう食糧需要や食肉需要の増加、
    代替燃料への転作、各国の輸出規制などから農産物の価格が根上がる一方です。
    サブプライムローン問題のせいで資金が先物市場に流入しているという事もありますが、
    農産物やそれに関わる資源が今後重要な戦略資源になっていくようにも思えます。

    以前からリン鉱石の枯渇が問題になっていましたが、
    中国がリン鉱石の輸出を事実上禁止したことで、
    中国産に頼っていた日本の農業の先行きが不安視されています。
    アメリカもすでに輸出禁止。あとはロシア産に頼るほか有りませんが、
    これだっていつまで手に入れられるか。

    こういう状況で耕地を燃料のために使うなど言語道断に思えるんですが。
    • Re:農業戦争 (スコア:3, 興味深い)

      Anonymous Coward : 2008年06月16日 2時18分 (#1364223)
      工場廃水では窒素やリンの排出が厳しく規制されているのに、
      そんな規制はお構いなしに田んぼに撒いて、大量のリンを
      川やら海に流していたんだよな。

      農業にも一般工場並の排水規制をすれば、貴重なリンのリサ
      イクルができるかもよ。

  • YO1201 (17300) : 2008年06月16日 1時37分 (#1364207)
    腐食性や吸水性が大きく、ガソリン代わりに使用しにくいエタノールと比べ、
    腐食性や吸水性が小さく、ガソリン代わりに使用でき、藻類からも製造可能なブタノールのほうが
    有望という話もあるのですが、どうなんでしょう?
    • pongchang (31613) : 2008年06月16日 6時58分 (#1364248) ホームページ 日記
      バイオブタノールは戦前から日本でも使っているし[k2 2005/11/19 [xrea.com]][prince、イソオクタンを作るその1:その2: [warbirds.jp]2001.05.26 [warbirds.jp]]いまだに産総研[pdf [aist.go.jp]]やその周辺 [kyushu-u.ac.jp]に前例があるから研究を続けている人たちも居る。
      でも、FT合成を駆使して最終製品まで合成してしまうGTLやBTLが主流になるかもしれない。第一次世界大戦後の高圧化学の進化からFT合成に力を入れてきたドイツのSunDiesel [choren.com]もBiomass To Liquid [goo.ne.jp]に力を入れている。
      研究の動機づけは軍用燃料。先の日本の例はアンチノッキングから入り代替燃料に至った。米軍の補助金は航空燃料 [aviationnews.jp]に沢山注がれている [webry.info]。
      研究開発は対応法の重要な一つ。エチレンやナフサは油田随伴ガスからの化成品生産により低落する [aol.com]が、ジェット燃料は価格競争力のある対抗品がなく高騰の一途とか。燃料にせずに化成品の材料にという石油対策が叫ばれてきたが、燃料以外に石油は使えないという現実が迫っているのかもしれない。
  • 一石三鳥 (スコア:1, 興味深い)

    Anonymous Coward : 2008年06月16日 1時03分 (#1364186)


    火葬をやめて埋葬もやめて死体からバイオ燃料をとれば、
    温暖化防止になり代替燃料不足の解決になり土地不足も解消されるでしょう :P



    「まあっもったいない。ただ死ぬだけなんて……
     なんのために生まれてきたのか、わからないじゃないの」 ミノア

  • いくら自由に混合できるとはいえ,エンジンが劣化,損傷しないとは限らないのではないか.
    バイオ燃料全般に言えることだが,安易に利用して本当にいいものなのか議論の余地はまだ多分にあると思う.

    私見になるのだが代替燃料は,化石燃料に取って代わるためにはまだ,仕組みも技術も成熟していないと思う.
    どうぞ各国協調して,よく話し合ってくださいと思う今日この頃.米国の果たした役割は非常に大きい(悪い意味で)
  • 人間が食べるのでなければ、食用には認められていないような
    効率的な栽培方法を採るのではないかと、やや心配。
    禁止されている農薬とか。

    農業は本来、労働集約性が高い産業だから、
    大規模にやるんだったら、ヤバい方法を使った方がコストは下がる。
    売値も下がるだろうけど、そこはコストの兼ね合いで。

    大規模農園ほど、効率的な燃料用作物にシフトしたあげく、
    環境破壊が進んで食用作物を育てられない農地に…
    なんてことにならなければ良いのだが。

    バイオ用の作物も、使用する薬剤は、食品と同じ基準にしないと、
    なんか怖い想像をしてしまう。
  • Anonymous Coward : 2008年06月16日 0時47分 (#1364175)
    投機資金の流入絞ればOK。

    ##資源バブル崩壊したらその後のロシアの動向は気になるが。

  • Anonymous Coward : 2008年06月16日 0時57分 (#1364181)
    それじゃあ肝心のCO2排出量が減らないよ。

    原油価格高騰と食料価格高騰を混同した産油国叩きイクナイ。
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