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アレゲなニュースと雑談サイト

hylomによる 2008年10月15日 18時32分の掲載
男に生まれて良かった 部門より。

hide.jikyll 曰く

胚(胎児)を使わずに万能細胞を生成する方法がさまざまな機関で研究されていますが、そのような万能細胞のひとつである成体生殖幹細胞(adult GSCs: germline stem cells)の基として睾丸内のGSCs(精原細胞が注目されているそうです(Technology Reviewの記事Nature掲載の論文(要会員登録))。通常は分化して精子になるGSCs 精原細胞ですが、適切な成長因子を与えることでさまざまな細胞に分化することができるとのこと。

胚を使わないことで倫理面の問題をクリアすることができ、患者本人の細胞を基にすることで拒絶反応を抑えることもできます。また、レトロウイルスを使った遺伝子操作で作られる人工多能性幹細胞(iPS細胞)と異なり、そのような操作を必要としない成体GSCsにはガン化するおそれがない 少ないそうです。

実験ではGSCsを分離しやすくするために、緑色のGSCs GFPを発現させた精原細胞を持つ遺伝子操作マウスが使われていますが、人間(患者本人)から採取する際はそうした手が使えないので、GSCs 精原細胞をどのように分離するかという点が現在の課題だそうです。

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  • y_tambe (8218) : 2008年10月15日 19時50分 (#1438030) ホームページ 日記
    まず、がん化のリスクについてですが、「がん化のおそれがない」というのは言いすぎです。
    基本的に、幹細胞を用いる場合にはがん化のリスクというのはどうしてもつきまとってくるというのが現状で、ES細胞を使った場合であっても問題になりえます。ただし初期のiPS細胞の場合には、それが(1)c-Mycというがん遺伝子を導入すること、(2)レトロウイルスベクターによる遺伝子導入を行うこと、という要因が加わっていたため、相対的に発がんのリスクが高いことが予想されてた、ということですね。ところが、これが(1')c-MycなしでもOKなことがわかった、(2')レトロウイルスベクターでなくても、それこそ一過性の導入でもOKなことがわかった、ということで解決されつつある、というのがここ数ヶ月の流れです。実際にどうなのかは今後の検証を待たないといけないけど、iPSでもESやGSと同程度まで発癌リスクを減らせるかもしれない、という流れです。

    それからツッコミの二つ目ですが、せっかくのノーベル賞なんですから「緑色のGSCs」じゃなくて、GFPを発現した(GFPトランスジェニック)マウスのGSCsと呼びましょうよ ;-)
  • 他人にも移植できたら (スコア:3, おもしろおかしい)

    Anonymous Coward : 2008年10月15日 19時15分 (#1438007)
    【募のお知らせ】
    「眠らせておくくらいなら、あなたのそのを世の為人の為に使いませんか?」

    #彼女いない暦=年齢なのでAC
  • ようやく (スコア:2, 参考になる)

    teratera (19792) : 2008年10月15日 19時12分 (#1438003) 日記

    4-5年前に、精原細胞を培養し続けると万能細胞様の細胞になるっていう論文がでてました。Scienceだったかな?忘れましたが。
    その時は万能細胞のマーカだけで追い掛けていて、完全じゃないけど見込みありそうって話でした。
    abst.読んでないので判りませんが、そのあたりの問題が改善されたっていうのと、最近のiPS細胞絡みでさっさと出さないと一流誌に載せられないという政治的問題で出てきた話なんでしょうか。

    #現役を離れて久しいので、識者の意見を伺いたいです

    • Re:ようやく (スコア:5, 参考になる)

      y_tambe (8218) : 2008年10月15日 20時57分 (#1438077) ホームページ 日記
      この道じゃとても識者とは呼べない者ですが、今回のは何より「ヒトの」に成功したのが大きいかと。
      #正直、専門外だし、追いきれてない部分が圧倒的に多いので、識者からの突っ込み希望。

      多能性幹細胞としては、ES細胞がもっとも有名かつ実績がありますが、これを実際にヒトでの幹細胞治療に用いようとする場合、倫理的な問題だけではなく、治療上の問題があります。ES細胞も元々は「他の人のもの」なので、臓器移植と同じく適合性の問題が出てくる。

      そこで解決策として、いろんなタイプのES細胞を作ることでカバーしようとか、今あるES細胞を遺伝子操作して、その人にあったES細胞を作ろうという考え方もあるんだけど、ESを作ったり遺伝子操作することには倫理的問題がつきまとってくるし、何よりそれだけ沢山の種類のものが出来たとして、実際に問題が起きるかどうかは(輸血の際、血液型の一致だけじゃ判らないのと同じで)治療に使ってみないと判らない、というのじゃ困る、と。

      だからやっぱりなんとかして、治療を受けようとする患者と同じ細胞(同じ遺伝子を持った細胞)で幹細胞治療をしようという試みが何通りか存在してます。

      核移植/体細胞クローン
      クローン羊のドリーのように、哺乳類であっても体細胞の核を、正常な卵子に核移植してやるとクローンを作ることが可能であることは判ってます。「クローンを作れる」ということは、つまり動物一匹をまるまる作るために必要な、すべての細胞に分化させることができる(=分化万能性がある)ことを指しますので。ただ「あくまで原理的には」患者さんの体細胞をヒト卵子に核移植してやれば……ということであり、ご存知のようにヒトのクローン作製は禁止されてますので実施は困難、というか無理です。これに代わる方法として、ヒト卵子に移植する代わりに、ヒトES細胞に核移植して、患者さんと同じ遺伝子を持つヒトES細胞を作ろう、という試みがなされましたが……韓国で成功したと報告されたけど、これが例の捏造事件でして、今のところ成功はしてません。
      • 長所:がん化のリスクは低め。染色体は正常(!)で、体細胞のDNAメチレーションもキャンセルされ、ゲノムインプリンティングも(調べられた限りほぼ)正常。
      • 短所:ESや卵子を使うので倫理上の問題が大きい。ヒトでの成功例はない(報告はあったけど……ってやつ)
      細胞融合
      体細胞とES細胞などの幹細胞を融合させて一つの細胞にすること(細胞融合)によっても「患者さんの遺伝子を持った万能細胞」を作ることが可能です。しかもこの方法は、ヒトES細胞でも成功してます。ただし、二つ分の細胞の遺伝子を持った細胞(四倍体)になってしまうのが難点。また、患者さんの遺伝子だけでなくES細胞由来の遺伝子も持っているので、移植時に拒絶反応が起きてしまうという欠点もあります。ただ、この拒絶反応については特定の遺伝子を欠如させていけば抑制できるのではないかと考えられてます。なお、ES細胞以外にもEG(embryonic germ)細胞、EC(embryonic carcinoma)細胞などを使っても同様な万能細胞を作ることが可能です。
      • 長所:ヒトでの成功例がある。ゲノムのインプリンティングは(調べられた限りほぼ)正常。
      • 短所:ESを使うので倫理上の問題がある(→EGなどで克服可能?)。染色体が四倍体化。ES由来遺伝子に対する拒絶反応(→克服可能?)。がん化のリスクは高め。
      ヒトES細胞
      患者さんから直接ES細胞を作ってしまうというのも「原理的には」可能。ただ、それには患者さんの受精卵/胚が必要なわけで…いわば究極の方法。
      • 長所:ES細胞はヒトから作れるし、分化万能性なども保証済みという意味で、一番「成功が確実」ではある。染色体も(受精卵と同じに)正常。がん化のリスクも低い。
      • 短所:とにかく倫理的な問題が大きい。女性じゃないと出来ない。
      iPS細胞
      体細胞に特定の遺伝子を作用させて、分化多能性細胞にしてしまうというもの。有名なので詳細は省略。
      • 長所:患者さんの細胞だけを材料にでき、ESや卵子が不要(!)。ヒトでの成功例がある。ゲノムのインプリンティングは(調べられた限りほぼ)正常。
      • 短所:がん化のリスクは高め(克服されつつある)
      mGS (multipotent germ stem)細胞
      今回のヤツ。精原細胞から多能性の精子幹細胞を作製する。
      • 長所:患者さんの細胞だけを材料にでき、ESや卵子が不要。ヒトでの成功例がある(今回できた!)。がん化のリスクは低め。
      • 短所:ゲノムインプリンティングの状態が精子型のものになっていて、初期化されてない。女性ではそもそも出来ない?
      今回の報告でもそうなんだけど、mGS細胞の場合、ゲノムインプリンティングの状態が精子型のものになったままになってるというのが謎な部分で…何で、正常な卵子やESとは違うインプリンティングパターンなのに、そこから正常な個体発生が可能なのかがよく判ってないみたいです。
      まぁ、やはりいちばんの有望株はiPSなんだけど、もしかしたらiPSに大きな問題点が見つかって、使い物にならなくなるというリスクもないとは言えないわけで。そう考えると、今回のmGS細胞を含めて、いくつかの選択肢があるということも重要になってくるかと。
      • 簡潔にまとめていただきありがとうございます.
        乗り遅れたのでほんの少しだけ補足を.

        mGS細胞の場合、ゲノムインプリンティングの状態が精子型のものになったままになってるというのが謎な部分で…何で、正常な卵子やESとは違うインプリンティングパターンなのに、そこから正常な個体発生が可能なのかがよく判ってないみたいです。
        正確にはインプリンティングは精子型とESの中間のような感じですね.
        論文のFig.4dに詳しいですが,oct4はESにとても近いメチル化パターンですが,nanogは半分だけESのようなパターンです.
        この図はとても面白くて,確かにもとの精原幹細胞に比べればずっとESに近い遺伝子発現なのですが,個々の遺伝子では精原幹細胞の特徴を色濃く残していることが分かります.(iPSはほとんどESと区別がつかなかいほど似ています)

        生殖系列の細胞では(そしてそれらだけが)ES細胞と同様にOct4を発現しているということは知られていたので,今回の内容はヒトでの結果という以外にそれほど驚きはないのですが,ESと同様に万能性を持っている細胞が,その元となった細胞の特徴をこれだけ残していても万能性を有していられるというのが興味深いです.

        実は私の個人的な仕事の範囲で,こういった,万能性と由来の記憶の両立という,同じような傾向が見られているので,なるほどなと思わされる部分が多いです.
        --
        kaho
  • 性犯罪者を去勢するというのが別な意味を持つようになるわけか。
    日本ではやってないが。

    一方男達はそんなことは気にせず幼j(ry となりそうではある。
  • 適切な成長因子を与えることでさまざまな細胞に分化する

    素のママだって、「卵子」という成長因子を与えれば、男の子になったり女の子になったりするからね。(違っ
    --
    fjの教祖様
  • ryochan (6714) : 2008年10月15日 21時33分 (#1438108) ホームページ
    緑のタグがついているというのは、今年のノーベル化学賞のGFPが使われているということですね。
  • Anonymous Coward : 2008年10月15日 18時56分 (#1437986)
    スパーっと切っちゃうんですよ、あいたたたた

    # ラクダのは生で食うとまずいらしい。
     ソースはDiscoveryChannelにて
  • とるんじゃないかしら?


    なんか、死にたくなるくらい痛そうな気がする。
    そういえば、所ジョージさんは、あそこを蜂に刺されたことがあるとか、ないとかテレビで話していたけど、痛みにいては話してなかったですね。
  • 先生!ホムンクルスも最初から大人で生まれてくるわけではないと思います!

    思春期とか、なまじ頑丈で手がつけられなかったりして。
    「クソ野郎!俺みたいな化け物を無責任に生み出しやがって!オラァ!」(ガシャーン)
    「ひぃ、やめるんだホム男!、父さんが悪かった!許してくれ、ヨヨヨヨヨ」
    「てめえなんて父親じゃねえ!死ねオラ!」
    なんてことに。
  • 今の自分の体格(できれば容姿も)が維持されず、きちんと女性の体格になるのであれば、むしろヤって欲しいという人も少なくないかも知れません。自分含む。


    #とりあえず下心はない…が、こんな思考回路なんだから実現しても独身・ずっと相手なしは変わらない気がするID

  • みんだ☆なおの作品で、
    アフリカの栄養失調の子供達に
    新鮮なタンパク質を!という理由で
    ソレを採取するというボランティアマンガ(嘘)があったな~。
  • Re:単性生殖 (スコア:1, おもしろおかしい)

    Anonymous Coward : 2008年10月16日 16時57分 (#1438577)
    マライヒ級のレベルに達すると、「やおい穴」の奥に「やおい袋」というものができてですね…
  • the.ACount (31144) : 2008年10月17日 12時59分 (#1439095)
    単性生殖してると元からあった遺伝子から増えず、減るばかりなので衰退に向かうしかない。(単性生殖じゃないが、アベンジャーというアニメがあったなー。製作者は分かってなかったようだが)
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