彗星リターンサンプルよりアミノ酸が発見される 29
ストーリー by hylom
ホラーな展開にならないことを願う 部門より
ホラーな展開にならないことを願う 部門より
ですぅ 曰く、
asahi.comの記事より。NASAが彗星に接近しガスと塵を地球に持ち帰った探査機Stardustのサンプルから、アミノ酸の一種「グリシン(Glycine)」を発見したと発表した(NASAのプレスリリース「NASA Researchers Make First Discovery of Life's Building Block in Comet」)。
この成果は、今月16日から18日まで開催されていたAmerican Chemical Societyの年次大会で発表されており(要旨)、またMeteoritics & Planetary Science の次号に論文が掲載予定だという。
Stardustは2004年1月2日に彗星Wild 2(発音は“Vitt-2”)に最接近しサンプルを採取、2006年1月15日に地球に帰還した無人探査機である。その後すぐにサンプル中にグリシンが発見されたが、地球由来のグリシンと区別ができていなかった。NASAの研究チームは同位体解析を行い、サンプル中のグリシンを構成する炭素原子にC13(通常のC12に中性子が加わったもの)が多く含まれることから、サンプルのグリシンを彗星由来と決定したそうだ。
新しいサプリメントのネタ (スコア:3, おもしろおかしい)
彗星から採取したアミノ酸を配合!
宇宙の生命の素を***pg配合!
生命の起源はココにあり!
・・・以下略
# 疲れ気味なのでセールスポイントが作れない
Re:新しいサプリメントのネタ (スコア:1)
・NASAが発見した希少なアミノ酸と同一成分を配合
……とか?
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
Re:新しいサプリメントのネタ (スコア:1)
ここは宇宙からとかNASAという単語が重要なんです。
中身がどうであれ「生命の元」と言って売ればいいのです。
怪しさ+1中性子で (スコア:0)
うむーぅ。化学/生物/医療系の人でない一般人だったら、ひと手間かけて調べないと真偽がわからないくらいの難解さがちょうどダマしやすいんじゃないかな〜。もうぶっ飛びすぎててエセが過ぎて調べても学術論文くらいしか出てこないようなのは逆に怪しすぎるのでアウト。
原理がわかりそうでわからない、成り立っているのかウソなのかあと一歩ってくらいがいいんだと思うよ。
この場合「C13」とか使ってみたらどうだろう。
# C13の余分な中性子がリンパ球を活性化し〜云々とか。
# C13はC12より重く、体内で作られるタンパク質の安定性を〜とか。
Re:怪しさ+1中性子で (スコア:5, おもしろおかしい)
C13をC12に置き替えることで約8%もダイエットできます!
しかも、同位体なので健康に悪影響は全くありません。
化学的に全く同じ性質を持つことが科学的に証明されています。
さあ、あなたもカーボンアイソトープ・ダイエット!!
発音 (スコア:2)
ビルト2≒ヴィルト2=「Vilt-2」では?
http://www.planetary.or.jp/magazine/060125.txt [planetary.or.jp]
vittの出典が分らない。
Re: (スコア:0)
ここにかいてあるように、スイス人の名前なのでヴィルトでよいようですね。
Vittはtypoでしょう。
そういえば (スコア:2)
小惑星サンプルリターンミッション完了はまだですか
Re: (スコア:0)
2010年6月帰還予定です。
Re: (スコア:0)
彗星よりの有機物G (スコア:1, 興味深い)
タイトルが具体的になると少し怖さが減るような気がする >部門名
Re:彗星よりの有機物G (スコア:1, おもしろおかしい)
>彗星よりの有機物G
ゴキブリの故郷は彗星だったんだ!!!
Re: (スコア:0)
# ゲル状生物Gの逆襲だと怖くない
そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:0)
と思ったらグリシンか…(´・ω・)
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:1)
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:2, 参考になる)
CにHとNH2とCOOHと、なにか(Rとおきましょう)の4つがくっついている、R-CHNH2COOHを一般にアミノ酸とよびます。
そして、まんなかのCにくっついているものが全て違ったときだけ、キラリティーは現れます。(4面体の何かをいっぱい用意して、3色および4色で色を塗ってみたらわかると思います)
つまり、RがH,NH2,COOHのものはキラリティーが現れません。
それらに該当するのがグリシン、リジン、アスパラギン酸です。
# たぶんあってる…はず。
1を聞いて0を知れ!
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:2, 参考になる)
>それらに該当するのがグリシン、リジン、アスパラギン酸です。
リシンはR = C4H8-NH2,アスパラギン酸はR = CH2COOHでどちらも間に炭素鎖がついてるんでキラルかと.
#天然のアミノ酸20種でアキラルなのはグリシンだけだったような.
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:1)
調べてみたところ、確かにその通りでした。
R = NH2, R = COOHは天然には存在しないんですね。
# そこらへんよくわかってないのだが、不安定と言われたらそんな気がしないでもない
1を聞いて0を知れ!
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:3, 興味深い)
>R = NH2, R = COOHは天然には存在しないんですね。
というと微妙なところがあるようで,majorな20種のアミノ酸には含まれていませんが,ではまったく天然には存在しないのかというと存在自体はするかもしれない,という可能性も.
PNAS vol. 81 pp722-725 (1984)の論文でタンパクの加水分解物からaminomalonic acid (NH2CH(COOH)2)が出てきていることが報告されていたりします.
代謝中で出来たものとか酸化されて出来たものが間違って取り込まれているんじゃないかとか,タンパクを組んだ後何らかの原因で酸化されて出来てるんじゃないかとか言われているようですが,前者だとすると生体中でもある程度の量はいるかもしれません.
#まあ,誤差程度の量なんでしょうが.
diaminoacetic acidの方は……よく知りません.
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:1)
すんごくワクワクする話でしたねえ。
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:1)
Re:そのアミノ酸はL体?D体? (スコア:3, 興味深い)
>キラルなアミノ酸でもラセミ化してしまわないでしょうかね?
むしろ宇宙空間に存在するX線の偏光成分に偏りがあるため
地球上のアミノ酸がキラリティーを
保持しているとの仮説も提唱されています
この辺りかな?
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=井上佳久 X線&btnG=検索&lr=
彗星は (スコア:0)
Re:あれはやぶさは? (スコア:2, すばらしい洞察)
今回のは彗星で、はやぶさは小惑星だから、話は微妙に違ってると思う。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Stardust:
Wild-2さんが隣町にくる、というのでマイカーでちょっと見に行ってきたよ。
はやぶさ:
できたばかりのエコカーのテストも兼ねて、外国に住んでるイトカワさんに会いに行ってくる。