民主党、原子力行政を一元化する方針 78
ストーリー by mhatta
ブレーキとアクセルを一カ所に抱え込むことにはならんのだろうか 部門より
ブレーキとアクセルを一カ所に抱え込むことにはならんのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
産経新聞の記事によると、来たる衆院選で優勢が伝えられる民主党は政権を獲得した場合、現在文部科学省が監督している原子力研究開発の所管を経済産業省に移すそうだ。現在原子力行政は内閣府の原子力委員会の指揮の下、商業利用は経産省、高速増殖原型炉「もんじゅ」を含む研究開発は文科省と所管の役所が分かれているが、とりあえず商業利用と研究開発を経産省に一本化することによって原子力行政の効率化や責任明確化を図り、原子力発電の安全確保の向上や海外進出をにらんだ原子力産業の育成につなげる。将来的には内閣府の原子力委員会なども経産省に一元化する方向で調整する方針。選挙勝敗のゆくえも不明、先日はJAXAの内閣府移管が取止めになるということもあり(/.Jの記事)、まだ事態は流動的だが、仮にこのまま民主党が政権につけば、日本の原子力行政は大きく転換することになる。
開発と監査 (スコア:3, すばらしい洞察)
規制 (スコア:0)
パフォーマンスじゃ (スコア:3, 興味深い)
「一元化→支出の削減」
というゴールありきで,原子力行政の効率化や責任明確化等々の後付を行っている気がする.
本当に,一元化していいのかよく考える必要がある.
高速増殖炉のような50年後を見据えてる技術の場合,経済産業省所管だと予算等々で後回しになる可能性だってあるのだから.
Re:パフォーマンスじゃ (スコア:1)
これは、前からもやっていることでは?
NASDA + 宇宙研 -> JAXA だっしょ。
そして、忘れ去れているかもしれんけど・・・
核融合実証炉も野ざらしにしたのは、誰?
目くそ鼻くそを・・・にしか、見えないのは、私だけ?
Re: (スコア:0)
もう、多数の国民がそれを求めてるんだからしょうがねぇよなぁ…
俺が求職中なのはもう自業自得でかまわないけど、
じゃあ政権交代してまた失われたX年を繰り返させるのもマスコミじゃなくて国民の自業自得だよ
#でも国民の大多数である普通の人は責任は取らなくていいんだから、気楽なもんだよなぁ
Re:パフォーマンスじゃ (スコア:1)
一番責任を取ってるのは、普通の人では?
平均年収は 100万円以上下がってるし、控除は減って増税だし、年金が消えてたり、などなど全部最後は普通の人に責任が回ってくる訳ですよ。
%% まあ、それに気がついてないなら、お気楽と言えるかな。
の
もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:2)
あの時点ではあれは正解だが、現在ではそれ以上の解を考えていると
トリウム溶融塩炉と‥
でも、もんじゅは捨てられないのかな?
研究に失敗というものが許されないものかな?
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:2, すばらしい洞察)
研究に失敗というものが許されないものかな?
国や地域によるでしょう。
H2ロケットの打ち上げ失敗を「あってはならない」「驕りがあった」等と言った田中真紀子氏は民主党に入るらしいですが、
その民主党が仲良しの某国では、核実験で少数民族が数十万人死んでも許されてますね。
Re: (スコア:0)
その民主党が仲良しの某国では、核実験で少数民族が数十万人死んでも許されてますね。
他には、長征ロケットの事故で村が一つ壊滅したのを隠蔽しようとしたりとか…
Re: (スコア:0, 興味深い)
本気でそんなこと考えているんだったら技術者失格です。
「もんじゅの基礎概念になってる高速増殖での核燃料リサイクルは、
理論だけの空論で現実解として成立しない」
これは60年代にすでに判明していたことです。
高速増殖炉で生成される核物質はプルトニウム。
それを取り出すための再処理には、大量の高レベル廃棄物が生成され
その保管・管理のエネルギーコストで増殖分がチャラになる。
そして、ウラン用に設計された軽水炉でプルトニウムを反応させるのは危険かつ非効率。
最大の問題は、高速増殖炉の建築、運営資材、燃料の搬入、廃棄物の搬出、
再処理後の廃棄物の運搬のいずれにも石油製品と石油燃料が不可欠だという事実。
原子力発電は壮大なペテンですよ。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:4, すばらしい洞察)
あなたは「判明」したらそこで思考停止してしまうタイプのようですが、そこで諦めずに「解決可能な問題」と捉える人もいる事を理解してください。自分と違う考えを持つ人の存在を受け入れるのは平和の基本ですよ。
そして実際高速増殖炉なんてのは所詮解決可能な問題にすぎません。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:3, すばらしい洞察)
>これは60年代にすでに判明していたことです。
例えば計算機の世界で言えば,15年くらい前の時点で「クロックの上昇はもう限界」「今後は光コンピュータを実現しないと高速化は無理」みたいなことが言われていたわけですが,それを信じないで研究してきた人々がいるからこそ,今の世界があるわけです.ある時点でわかっている事に基づいて「これは机上の空論で,実現不可能だ」という「事実」を受け入れてしまっていたら,そこで技術の進歩は停止します.そこに挑戦するからこそ,研究の意味があるんだと思いますけどね.
オフトピですが,たまに出てくる「革新的な圧縮技術」ってネタについても,もちろんシャノンの定理を超える何かが出てくることは無いだろうとは思いますが,その壁に挑戦する研究をハナから「インチキだ」と決め付ける人に対しては「理論や技術は永遠に進歩しないと思ってる人なんだな」と感じますね.
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:2)
原子力は力一杯賛成ですが、シャノンの定理やエネルギー保存の法則や
熱力学の第二法則の壁に挑戦するのはハナからインチキなので、止めてください。
宿題やらずに31日を迎えた少年が、机の引き出しからドラえもんが出てくるのを待ってるようなものです。
「出てこないといいきれるのか!?」と言われれば、言い切れませんが。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:1, すばらしい洞察)
元コメが言っているのは、壁の存在を無視しちゃう人とか根拠もなく自分だけは壁を突破できると信じちゃう連中のことではなく、
壁の存在は認めた上でどうにかして壁の向こうのレストランで食事してやろうと策を練る人たちのことでしょう。
オーソドックスな(異なる系経由での)迂回突破戦術はもとより、コピーロボットに食事をさせて感覚だけ味わうとか、レストランの支店をこっち側に出店させるとか、レシピを盗んでカンペキに再現!だとか、画像ハメコミでレストランで食事した映像をでっちあげるとか、いろいろアイデアをひねり出して行く中で、実際に瓢箪から駒ということは多々例があります。
#わざわざ正面突破しなくても、保存則や熱力学第二法則の壁とわれわれの間には(「事実上の永久機関」とか)十分に遊べるスペースがあるわけですし。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:2)
もちろん個人がやってるぶんにはかまいませんが、
そんなことに税金使わないでね。と激しく言いたかっただけです。
あとまったく可能性がないのに「頑張れば夢はかなうよ!」みたいな可能性は嫌いなもので。
またその人たちに向けられる嘲笑はその人たちの無駄な努力へではなく、
先人が苦労して見付けた世界の真理の欠片をないがしろにしているからです。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:3, 興味深い)
> 高速増殖炉で生成される核物質はプルトニウム。
> それを取り出すための再処理には、大量の高レベル廃棄物が生成され
生成されたプルトニウムも燃やすのだから、それはどうだろう。
プルトニウムも燃やすだろ?反応容器の中に入ってるのだし、出して再処理しなくても燃えるだろう。
余剰物は発生するしその処理は必要だがそれは軽水炉でも必要なわけで、その回数他のエネルギーコストが発電量に見合わないほど大幅増加するって根拠は何処?
> その保管・管理のエネルギーコストで増殖分がチャラになる。
それに廃棄物の保管・管理は場所と人権費など金の問題であって、エネルギー的には施工工事くらいだが(以下略
金銭的にペイしなくともそれは相場の問題だし、エネルギー的にはペイできないって根拠が薄弱すぎるぞ。
> そして、ウラン用に設計された軽水炉でプルトニウムを反応させるのは危険かつ非効率。
話を逸らすなっての。プルサーマルと高速増殖炉を一緒に語るような人が(以下略
それに設計が違うというのなら燃料の方も設計してるんだから、無茶の程度がどの程度かをそれだけで判別できる話ではない。そこを軽々断定するような人が(以下略
> 最大の問題は、高速増殖炉の建築、運営資材、燃料の搬入、廃棄物の搬出、
> 再処理後の廃棄物の運搬のいずれにも石油製品と石油燃料が不可欠だという事実。
だから何?
発電エネルギー量と比較して十分に影響が小さければ無視できるし、動力を電力にした手段を使えばいいだけ。そんな屁理屈を書く人が(以下略
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:1)
天然ガス(LNGにあらず)あたりがちょうどいいエネルギーじゃないかなぁ
まぁ、もんじゅ自体が核弾頭の製造装置ですからね。
それも核大好きのフランスさえプロジェクトを捨てた
プロジェクトの重鎮でもせいぜい冷却剤の選定ぐらいしか出来なかったのですよ。
>原子力発電は壮大なペテンですよ。
御意
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:1, 興味深い)
もんじゅのプロジェクトにいた人と技術的な観点で話したことがあるけど、
そんなに暗い未来じゃないぜよ。
1940年-1960年くらいまでの間に原子力に関わる様々な技術的な見通しが
おおむね得られたというのは確かかもしれませんが、「空論」とは考えられない。
P.S.
そういえば、高速増殖炉「もんじゅ」の「ナトリウム」のことがよく問題になるけど、
「もんじゅ」よりも先にできている、高速実験炉「常陽」だって「ナトリウム」冷却で
あることをみんな、触れないのが気になるナァ。
ナトリウム関係の取り扱いはそっちで実績が踏まれた上で次に行っているわけで。
Re:もんじゅを設計した人と話したことあるが (スコア:2, 興味深い)
さすがmhatta! (スコア:2, 興味深い)
まてまて (スコア:1, すばらしい洞察)
リンク先の記事も読んでみたが、これ名前もわかってない「民主党幹部」の談話を元にした新聞社の推測であって、党の方針ではないだろ。結果オーライかどうかはともかく、もう少し慎重に掲載した方がいいんじゃないの、とくに政治がらみの話題は。
#この間のストーリー [srad.jp]も投げっぱみたいだ
Re: (スコア:0)
というか民主党の場合党としての意見がちゃんとまとまっているのかと言うあたりですでにダメダメ感があります。
直近の政権交代があった細川、羽田の頃から良いことばっかり言う割には何も考えてない政権を作った小沢氏が今回もまた背後霊だし。
#政権運営能力の有無を一度やらせてみればいいとか言う人には16年前に何があったかもう一度見直してほしいです
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>というか最近の報道見てると直近の政権交代は無かった事になってませんか?
この半年でこの件を取り上げたのは解散直後のNHK特番で一回きりですね
党名が違うけど中の人がいっしょなんだよね
完全に黒歴史なんだろうな
#ジャーナリズムからジャーナルとったら何が残るんだ?
Re: (スコア:0)
朝日新聞や読売新聞は、あからさまに民主党を盛り立てるような報道の仕方ばかりしてますね。
自民党に都合の悪いポイントは大きく追求し、民主党に都合の悪いポイントは扱い小さくor完全無視。
マスコミ報道がジャーナリズムじゃなく反日主義に染まっている時点で、この国は救いようがないです。
Re: (スコア:0)
もう16年になるのか。
それでももう忘れているやつらが大勢を占めるんですね。
あのたった八ヶ月で日本をめためたにしたというのに。
しかも今の民主党もあの時と同じこと言っているのが笑うに笑えない。
Re: (スコア:0)
あのたった八ヶ月で日本をめためたにしたというのに。
いくらなんでもそりゃ無理だろ.
その8ヶ月でよっぽどひどいことをしたにせよ,その後の16年で立て直せなかったとしたら,やはりその間に政権を弄んだり,投げ出したりしてた連中が無能なだけだよ.
Re: (スコア:0)
そういえば小沢がいた間のことを全部小沢のせいにしたりもしてますよね。
Re: (スコア:0)
壊すのは一瞬
直すのは大変(そうそうすぐには協力者がついてこないし、自分に損があれば不平を言うし)
#本当に世界情勢も含めて何もかもがあの頃にそっくりだ
#大地震まで再現されたらどうしよう
Re:まてまて (スコア:2)
政治屋さんたちだけは時間を逆流しているんじゃないですかね?
彼らの脳内では、「もうすぐ、バブルが帰ってくる」ってことになってるんじゃないでしょうか?
(帰ってこなければ、起こせばいいとか…)
…それが手におえなくなったら政権を放り出す…バブル崩壊後をもう一度繰り返す…
そういうスパイラルをやっていれば彼らの身分は安泰なんでしょうね。
科学的思考は判りにくいからと廃れてしまって、エセ科学や思いつきばかりがまかりとおる…そういう国になってしまったんでしょう。
もぅ、だめかも…
オフトピ (スコア:-100, 余計なもの) (スコア:1)
編集してよ
官僚の訳のわからぬコメント (スコア:1)
ん? (スコア:0)
Re:ん? (スコア:5, 参考になる)
原子力に限らず、産業の中に存在する様々な技術を安全かつ効率的に運用するために、適切な規制をかけていこう、というスタンスで仕事をしています。
一方、文部科学省の中の人は、旧科学技術庁の流れを汲んでいます。
こちらは規制もしていますが、産学との連携を通じて原子力関連技術の発展を推し進める傾向が強いです。
仮にこれらの組織を統合した場合、原子力行政の規制派と推進派が同じ組織内に存在することとなってしまいます。
部門名のアクセルとブレーキの例え、そのまんまですね。
それが良いか悪いか、問題が生じるのか否か、は門外漢の私には判断しかねます。
しかし、二つの組織が単純に商業利用と研究開発という区切りで分けられているわけではない、ということは、気に留めておく必要がありそうです。
Re:ん? (スコア:1, 興味深い)
原研がやっている原子力と関係ない基礎研究はだいぶ削られるかもね。
Re: (スコア:0)
# だいぶ削られる処か、切売りされる可能性もありますね。>旧原子力研究所側
# 小泉内閣の時に、くっつけた意味は無かったかも。
Re:ん? (スコア:1)
『このダンプカー、エンジンブレーキがかけられるからブレーキ無くてもいいよね』
ってことじゃないかと。
# まさかと思うけど「エンジンブレーキとブレーキは別物だ』なんてあさってなツッコミは勘弁してくれよ
Re: (スコア:0)
監査が甘くなる。
隠微体質になる。
競争しなくなる。
非効率化する。
Re: (スコア:0)
Re:ん? (スコア:1)
ドウシテオレハ、ココニイルンダ!
Re: (スコア:0)
「一元化」=「効率化」という短絡的な発想が問題。
目的は何なの?
一元化はそのための手段としてどの程度有効なんですか?
#私の本業ではモジュール化によって合理化を図る日常を送っているわけでして。
もういいよ… (スコア:0, オフトピック)
Re: (スコア:0)
最近FUDって単語だけが流行ってるね。流行らせてる?
ま、待て! 石油はまだたっぷりありそうだ (スコア:0)
http://www.engy-sqr.com/member_discusion/document/sekiyu-mukisetsu051001.htm [engy-sqr.com]
原子力は急ぐ必要ないのでは?
二酸化炭素温暖化説も、破綻しそうだし。
Re: (スコア:0)
>石油はまだたっぷりありそうだ
無機起源説を支持してる人ってそれなりに少数派だよ。過去の政治的要因で東側諸国で若干多いけど、一大勢力と言うほど多くもない。
(少数と言い切れるほど少なくないのも確かだけど)
それと、たとえ起源がなんにせよ、試掘によって見つかる確率自体が年々低下してる(例えば各石油メジャーの決算報告書等を見ると明らか)から、そもそも掘れるところの残りがどんどん少なくなっていることは確か。それに大規模油田はあらかた見つけ尽くしちゃったしね(大きい方が見つけやすいため)。無機成因説側の人(の中の楽天的なごく一部の人)が言っているような、「放っておけばまた湧いてくる」なんてのも実際に枯渇後に有意な量復活した油田が存在してないんで、(少なくとも100年程度のタイムスケールでは)起こらないし。
>二酸化炭素温暖化説も、破綻しそうだし。
あまり破綻しそうだという話は聞かん(逆にいくつかの温暖化反対論は破綻したけど)けど、どういった話のこと?
Re: (スコア:0)
多分、あなたが期待している未来は来ないと思います。
そんなことはEUが何としてでも許さないでしょう。
可能性があるとすれば、EUの体制が戦争か何かで破綻でもしない限り。
#世界は、みんなの思いの他、気づかないうちに既にあのヤクザ共にキンタマ握られちゃってる
科学省創設を (スコア:0)
科学行政は単独で科学省に集約すべきです。もう21世紀なんですから。
Re:科学省創設を (スコア:1)
Re:それよりも (スコア:1)
ミニストリー・オブ・インテリジェンスですね。わかります。
Re:基礎科学分野にも影響がありそうだ (スコア:1)
この話を民主党が言い出す前に、中期計画の切り替わりもあり中ではすでにそのあたりの議論はいろいろ出ています。
もっとも、本格的に議論をしているのは組織内の決定力のある理事級の人々のようですけどね。
J-PARKセンターと量子ビーム応用推進部門を切り離すとか
逆に競争力性が高く活発な量子ビーム応用推進部門と他部門の連携を推進し全体の活性化を図ると
JAEAにおける基礎研究の中心のはずの先端基礎研究センターは、この話でなぜか話題に上りにくいです
このあたりは旧動燃嫌いで基礎研究に理解の深い有名な田中俊一原子力委員長代理の影響がある気がします。
個人的には、旧原研を文部科学省所轄の法人とし(KEKとの合併も選択肢の一つ)
旧動燃とJNESを経済産業省所轄の法人とする
という案を推したいのだが
民主の「結論ありき、だって結果が出ることには既に俺たちいないし」
とういうトンデモ政策では見込み薄な気がします。