テラヘルツ波、人体への影響は? 44
ストーリー by reo
若い山彦 部門より
若い山彦 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
光と電波の間の領域にある「テラヘルツ波」が近年注目を集めている。テラヘルツ波は紙や木材、プラスチックや半導体などの様々な物質を透過することができ、光波の特性も持つため医療分野などのイメージング技術への応用が期待されているという。
しかしテラヘルツ波の健康への影響についてはまだ分かっていないことも多いという。テラヘルツ波の光子は化学結合を切断したり原子や分子をイオン化する程のエネルギーはないため、健康への悪影響は無いと考える向きもあるそうだ。実際の研究では遺伝物質への著しい損傷が認められるとする研究もあれば全く認められないとする研究もあり、まだ詳しく解明されていないというのが現状のようだ。本家 /. の記事で紹介されている米ロスアラモス国立研究所の研究は、この問題について新たな見解を示しているという。
この研究は、ごく少量のテラヘルツ波の照射によって二本鎖 DNA が解かれる場合があることを明らかにしたとのこと。DNA 鎖には泡が発生し、遺伝子発現や複製を著しく阻害することも分かったという。この現象は通常の共鳴効果ではみられず、非線形共鳴の場合のみでみられるため、いままでの研究結果がばらつく原因となったと考えられるそうだ。
テラヘルツ波を使ったイメージングスキャナーは空港や病院などで既に導入され始めているとのことで、安全な照射線量の確立が早急の課題だという。
そこらへんの暖かいモノも危険ですかね (スコア:3, おもしろおかしい)
ちょっと温かモノとかストーブとかからも出てそうですが。
遠赤外線は健康に良かったり、テラヘルツ波は悪かったり、いろいろ忙しいですな。
Re:そこらへんの暖かいモノも危険ですかね (スコア:5, おもしろおかしい)
そのあたりは、評価に波があります、ってあたりでひとつ納得していただけますと…。
サリドマイドじゃないけれど (スコア:2, 興味深い)
>DNA 鎖には泡が発生し、遺伝子発現や複製を著しく阻害することも分かったという。
新たな癌治療技術となる可能性もあるのでは?
Re: (スコア:0)
放射線療法とあんまり変わらないような気も…
Re:サリドマイドじゃないけれど (スコア:1)
もっと低い周波数(RFやマイクロ波)を使った温熱療法ならずっと使われていますけどね。
Re: (スコア:0)
まあまだ全然研究されてないので適当なことを言いたい放題になっちゃうけど、
もっと選択的に動作する可能性もあるのではないかと。
たとえば二本鎖DNAを解くだけで破壊はしないとか、細胞分裂の阻害はするけど分裂してない
細胞には影響しないとか、そういう特徴があれば癌細胞の分裂は強烈に阻害するけど、それ
以外の正常な細胞には比較的影響が少ないとか。たとえばそういう手法が実現したらすごいんじゃ
ないかと思うわけです。まあ本当に机上の空論なんですけどね。
でも癌治療の研究者なら、この研究の動向は注目してるんじゃないですかね。
#理想を言えば「癌細胞のDNAだけを破壊するけどそれ以外のDNAは破壊しない」とか
#「ウイルスのDNA(or RNA)は破壊するけど以下同文」とか。
Re: (スコア:0)
そうすると、単なる放射じゃなくてパルスで放射した時の研究などがあっても
面白そうですね。
Re: (スコア:0)
俺は病院に出かけた。
ある年、俺は人間ドックにかかるため病院に出かけた。
その日はいろんな検査を受けて、後日、結果を郵送すると言われたんだが、数日後「直接説明したいので病院まで来て下さい」という電話が来た。
一体なんだろうと思って出向いたら、真剣な面持ちの医者から宣告された。「進行性の癌です。すぐに入院が必要ですが…すでにあちこちに転移していて…もう少し早く発見できていれば…」と。
目の前が真っ暗になり、そのままどこをどうやって辿り着いたか覚えてないが、気がついたら職場に
サトイモ=レオタード (スコア:2, おもしろおかしい)
マーカライト=ファープやメーザー戦車みたいに、特撮怪獣映画への登場に期待しよう。
波長帯じゃなくて (スコア:2, 興味深い)
電磁波と物質の相互作用だったら波長帯はそう問題にならなくて、対象物(原子、分子?)と相互作用できるエネルギーバンドに対応したピンポイントな波長とエネルギーのスレッショルドが問題になるんじゃないかな。
とか前から思ってたのは、生半可にレーザー応用かじってたからでしょうか。
#読み返すと半分意味不明な一行目だw
Re: (スコア:0)
別にレーザーは関係なくて、
物質との相互作用は、準位分のエネルギーを持っているかどうかの話では?
Re:波長帯じゃなくて (スコア:1)
文章下手ですみません。
後段は単に昔そんなことしていたと言うことです。
#もう10年以上そういう分野と全く関係ことしてるし。
Re: (スコア:0)
>対象物(原子、分子?)と相互作用できるエネルギーバンドに対応したピンポイントな波長とエネルギーのスレッショルド
でもピンポイントな波長の効く分子内振動励起(赤外)、分子内電子励起(可視紫外)、原子内励起(X線)に比べると非常に低エネルギーな側なんで、何か効くとしたら分子間での励起とか並進とかそういうあたりしかなく、となるときちっとしたスレッショルドは無くて、かなり低/高エネルギー側に裾引いた非常にブロードな吸収になる気がするけど。
Re:波長帯じゃなくて (スコア:1)
ブロードな吸収って「あたたかい」とかいうイメージになってしまいます。
きっと低エネルギーな領域でも効く作用もあるんでしょうね。
Re: (スコア:0)
紫外線だって電磁波だって十分なエネルギーがピンポイントで分子の結合部にヒットしてしまえばどんなものでも破壊できそうなもんです。
マクロ的に当たってる状態でもミクロ的にジャストヒットしていなければ何を当てようとも壊れることはないんじゃないかと。
素人ながらにそんな風に認識しています。
Re:波長帯じゃなくて (スコア:1)
>マクロ的に当たってる状態でもミクロ的にジャストヒット
ここがよく分かりませんが、マクロ的というのはエクスパンダーなどで電磁波を広げたり、レンズなどで電磁波を収束させるとかジャイアントパルスを発生させるとかして空間的時間的なエネルギー密度を上げるのがミクト的にジャストヒットってことでしょうか。
って、こういう考えはたぶんレーザーに偏ってるんでしょうけど。
#実験でTEA-CO2のパルスレーザーをレンズで絞り込んでたら何も無い空中で爆発が起きてびっくりしたけど、あれって大気が破壊されてたんだろうなぁ。
Re: (スコア:0)
>#実験でTEA-CO2のパルスレーザーをレンズで絞り込んでたら何も無い空中で爆発が起きてびっくりしたけど、あれって大気が破壊されてたんだろうなぁ。
どちらかというと「空間が破壊される」のほうが厨二的でいいかも(笑)
Re:波長帯じゃなくて (スコア:1)
そこから時空連続体がほころび始めて触手がうにょうにょと湧き出てくる展開ですね。
#一時期そういうマンガ溢れてたなぁ。
Re: (スコア:0)
>ミクロ的にジャストヒットしていなければ
いや、その発想はおかしい。
光子の広がりの範囲内ぐらいでは相互作用する確率はあるのでジャストヒットとかはちょっと。
因果関係と影響度合いは? (スコア:2)
放っておいても遺伝子の破損って頻繁に発生しそうな気がするのは私だけ?
そして通常ならそれは人体にとっては異物だから排除されるだろうし、
排除されず(排除しきれず)に、かつ生存(?)状態で残ったら癌になるという事?
癌の原因になりうるものでかつ発生頻度を顕著に高めるなら問題だけど、
その辺ってどうなんだろう?
元々のエラーレートとテラヘルツ波に暴露している状態でのエラーレートはどれだけ違うのか、
またエラーに対して正常に排除できる割合ってどのくらいなのか、
誰か教えて下さい。
# デジタル通信プロトコルのエラー検出/訂正と同じように考えているのでAC
Re:因果関係と影響度合いは? (スコア:1, 興味深い)
>放っておいても遺伝子の破損って頻繁に発生しそうな気がするのは私だけ?
これはYES。他にも化学薬品とか紫外線なども破損の原因ですね。
コピー時にもエラーが発生し、エラー訂正してます。
>そして通常ならそれは人体にとっては異物だから排除されるだろうし、
>排除されず(排除しきれず)に、かつ生存(?)状態で残ったら癌になるという事?
そこまで都合が良いわけではないようです。
それができるくらいなら、癌は水を飲んでるだけで直せるでしょう。
>癌の原因になりうるものでかつ発生頻度を顕著に高めるなら問題だけど、
本質的にDNA変異はガンの原因と考えて良いようです。突然変異のうち大半は死に至ったり
不活性になったりするけれど、一部は生き残るだけでなく分裂に歯止めが効かなくなった
ものをガンと呼んでいるのだと。
#そんなに詳しくないのでAC。
Re:因果関係と影響度合いは? (スコア:3, 興味深い)
「多段階発がん説 [google.co.jp]」というのがありまして。発がんの過程では、正常な細胞から、一回の突然変異で「いきなり」悪性度の高い癌細胞が生じる、というわけではないと考えられてます。何回かの突然変異が積み重なって、初めて「がん」になる、というか。また、そもそもそれらの突然変異も「どんな変異でもいい」というわけではありません(なので「ほとんどの発がん物質は変異原である」は正しいけど「変異原だから発がん物質である」が当てはまるものは少ない)。
基本的には、(A)ウイルスがん遺伝子が発現 or 宿主のがん遺伝子が変異によって活性化する、(B)宿主のがん抑制遺伝子が変異によって不活性化する、のいずれかの場合に、がん化のステップが一つ進む、という感じです。
#宿主の「がん遺伝子」ってのは誤解を受けがちな名称なんですが、要は細胞の増殖を促したりする遺伝子なんかがこれに当たります。通常、これらの遺伝子はきちんと制御を受けており、必要なときにだけ働くようになってるのですが、突然変異を起こして常時活性化したりすると、がんの原因になる…Ras遺伝子なんかが有名です。
それらの変異の結果として、よく言われてるのは、まず(1)細胞の増殖(細胞分裂)が亢進する(成長因子からのシグナル伝達経路が活性化されたり、細胞周期が止まらずに回りっぱなしになる)、という現象が起こります。
ただし、正常な細胞では遺伝子損傷自体に対して、それを修復するような機構が備わってます。また、細胞分裂の回数に上限があるし(細胞老化)、そのような「遺伝子の異常」を起こした細胞のほとんどでは、アポトーシスによって「自殺」を起こす事で排除されていくシステムになってます。ところが(2)遺伝子修復機構が働かなくなる変異、(3)細胞の不死化(細胞老化の回避)、(4)アポトーシスの回避、などを起こすような変異がいくつかさらに加わると、そのような変異を起こした細胞は排除されずに生き残り、それが「がん細胞」になる、というわけです。そこからさらに、(4)転移・浸潤能の獲得などが進むと、非常に悪性度の高い「がん」になる、と。
少なくとも、一部の大腸がんにおいては、APCがん抑制遺伝子の変異による不活化→K-Rasがん遺伝子の変異による活性化→p53がん抑制遺伝子の変異による不活化、という流れで進行することが知られてまして、その他のがんのいくつかでも似たような事例があるのだと考えられてます。
#これに相対する仮説として「がん幹細胞説」というのもあって、最近はこっちの方が流行なんだけど……まぁ「がんの種類によって、どっちの可能性もありうる」と思っておいていただければ。
テラヘルツ波の影響はよくわかりませんが(-1:オフトピック) (スコア:1, おもしろおかしい)
#と言い訳するAC
Re:テラヘルツ波の影響はよくわかりませんが(-1:オフトピック) (スコア:4, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
Re:テラヘルツ波の影響はよくわかりませんが(-1:オフトピック) (スコア:1)
携帯電話の電波が危険なら (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
光派? (スコア:1)
# 光波 といえば 光速エスパー
# 光子 といえば マジンガーZ
# 光量子 だと グレンダイザー
Re:光派? (スコア:1)
あいやー、失敬しました。ご指摘 thx。修正しました。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
海ちゃん派の俺参上
#OVA版セレス最高
Re:光派? (スコア:1)
高派は?
Re:光派? (スコア:1)
硬派の誤植でした‥
Re: (スコア:0)
光画部が抜けてるよ。
#流石というかなんというか。> anthyの辞書
日本語が変(オフトピ) (スコア:1)
>この研究では、ごく少量のテラヘルツ波の照射によって二本鎖 DNA が解かれる場合があることが明らかにしたとのこと。
~が明らかになったとのこと。
がいいのかな?
Re:日本語が変(オフトピ) (スコア:1)
「…は~を明らかにした」に修正しました。ご指摘 thx。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
警告を聞かないんだもの (スコア:1, おもしろおかしい)
前から言ってただろう?
「電磁波は危険だ」って。
Re: (スコア:0)
そういふデムパが多くてS/N悪いもんでなぁ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「お前みたいな電波は危険だ」って。
Re: (スコア:0)
順番から言えば、 (スコア:0)
テラヘルツ波の話題を出すのはフライングだと思う。
Re: (スコア:0)
トヨタのクラウンはミリ波レーダー搭載だけどミリ波は大丈夫か? (スコア:0)