hylomによる
2010年01月18日 15時08分の掲載
へー部門より。
へー部門より。
あるAnonymous Coward 曰く、
モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシの摂取は腎機能や肝機能を損ねる恐れがあることがラットを使った実験で明らかになったそうだ(本家記事)。
実験に使用された遺伝子組み換えトウモロコシは、広域除草剤への耐性がある「Roundup-ready」と呼ばれる1種と、細菌由来のプロテインを含む殺虫属性をもった2種の合計3種類。また、研究にはMonsantoの生データも活用されたという。結論には「複数の遺伝子組み換えトウモロコシをたった90日間与えたラットにて腎機能や肝機能への明らかな悪影響が確認されたため、この種の研究では腎臓と肝臓に焦点を当てる重要性が今回の分析で明らかになった」と記述されており、他にも心臓や副腎、脾臓や血球への影響も確認されたとのことだ。
この論文は昨年12月のInternational Journal of Biological Sciencesに掲載されており、全文閲覧可能となっている。
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Firehose:遺伝子組み換えトウモロコシ、肝機能や腎機能への悪影響が認められる by Anonymous Coward
モンサント社とRoundupについて (スコア:5, 参考になる)
ストーリーを読むのに参考になれば。
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・Roundup
世界で一番使われている農薬(一般名グリホサート glyphosate)の商品名。開発はモンサント社。
葉緑体中のEPSP synthase(エノールピルビルシキミ酸3-リン酸合成酵素:芳香族化合物の前駆体合成系の一部)の
阻害により、タンパク合成阻害とシキミ酸の蓄積をもたらし、植物を2-3週間かけて枯死させる。
単純な構造で環境中での分解性が大きく、またターゲット酵素のEPSP synthaseを動物は持たないため、
万が一残留しても危険度が低い。実際、ラット30日後致死量LD50が10g/kgと非常に低い値(食塩で3.5g/kg)。
特許が切れており、非常に安価に購入可能。日本のホームセンターでも売ってる。
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・Roundup-ready
Roundupは非選択性の農薬なので、Roundupをまいた土壌は基本的に植物がまったく生えない。
ここにRoundup耐性の作物を植えると簡単に雑草防除ができるので、耐性遺伝子を導入した作物が売られている。
この導入作物をRoundup-readyと呼ぶ。遺伝子組み換え作物でいちばん多い事例はグリホサート耐性遺伝子の導入。
Roundupの特許が切れたことや薬剤開発が難しいこともあって、モンサント社は農薬開発をやめ、
いまでは耐性作物の開発のみを行っている。
#なんと効率的なビジネス
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2007年での状況。
・組み換え作物の85%がグリホサート耐性作物
・栽培しているのは23カ国
・栽培国ではダイズの64%, ワタの42%, トウモロコシの24%が組み換え作物
・耐性雑草の出現が徐々に問題化しつつある
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また、とんでも研究かよ (スコア:4, 参考になる)
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品種として評価すべきだろう (スコア:3, すばらしい洞察)
正直、遺伝子組み換えなんてのはどうでもよろしくて、問題なのは「品種としての評価」がどうなのかというところ。
遺伝子組み換えはあくまで品種改良の手段の一つに過ぎない。天然種だと思っているものだって毒性があったり内臓器官に負担をかけたりすることは大いにあるわけで、手段は別にさほど重要な問題とは思えない。
それぞれの種に農産物としてのメリットデメリットがあるはずで、内臓器官への負担もそのひとつに過ぎない。他のファクターも合わせて総合的に評価すべきだ。
#言ってるほうはこの手の正論はお呼びじゃないんだろうけど……。
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Re:品種として評価すべきだろう (スコア:2, すばらしい洞察)
人体実験されてきた年数が違います。
とくに天然種に関しては現代では到底不可能な人体実験も行われてきたわけで…。
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食品安全関連のサイト (スコア:3, 参考になる)
この論文に対する規制当局等の反応はこちらが参考になります。
食品安全に関することなら、まずここを検索すればたいてい何かしら出てきます。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/searchdiary?word=Seralini [hatena.ne.jp]
あと、同じ人がかいたこちらは読み物として書かれているのでわかりやすいです。
日経FOODScience自体は有料ですが、うねやま研究室だけは無料で読めます。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji_uyt_itiran.jsp [nikkeibp.co.jp]
ついでに、このブログ主が書いた本を宣伝。(関係者じゃないですよ。単純にいい本だと思うのですすめてるだけです。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759813284 [amazon.co.jp]
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90日でわかるのに (スコア:2, 興味深い)
遺伝子組み換え食品って出てきてからもだいぶたつよね?
なのにたった90日でわかることが、
今まででてこなかったのはなんでだろう?
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論文&雑誌の信憑性 (スコア:1)
雑誌のウェブページを見ると、2005年創刊で現在のインパクトファクター (IF) は3.24とありますね。基礎科学系では悪くないIFじゃないでしょうか? この雑誌に投稿した人がいたら、感想など聞いてみたいですね。どんなソサエティの雑誌なのかな。
筆頭著者の所属はCRIIGENとあります。ウェブページがフランス語でしか書いてないのでわかりませんが、フランスの非営利団体っぽいですね。人びとの健康増進を目的として遺伝子組み換え作物、農薬、環境汚染物質の影響を研究する、みたいなことが書いてあるっぽいです(ありがとう google 翻訳)。
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論文の半分は (スコア:1)
ハッタリで出来ていると思う。
残りは金勘定。
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遺伝子組み替え≒外来種 (スコア:1)
日本で魚など外来種に絶滅させられる話がありますが、それに似てるのかも。
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Re:遺伝子組み替え≒外来種 (スコア:2, 興味深い)
astime氏がどういう意味で書いたのか知らないけど、例えば
害虫に強い(害虫に対して毒性を持つ)品種を作る
↓
人体には影響が無いが、害虫以外の虫に対しては影響が出てしまう
↓
周辺の生態系に変化
↓
他の品種や別の作物などに影響が出る
という、風が吹いたら桶屋が破産するみたいな話は実際に起きてます。
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遺伝子組み換えトウモロコシが原料になっている (スコア:1)
日本国内で大量に消費されている「植物性油脂、異性化液糖、アルコール、香料、デンプン、果糖」が
槍玉にあがるなんてこともありそうだ。
eComStation 2.0 Silver Release (RC7) http://ewiki.ecomstation.nl/ecomstation20rc7whatsnew
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Re:遺伝子組み換えトウモロコシを食べられる (スコア:1)
遺伝子組み換え食品を食べられるように無害化するのが日本。
遺伝子組み換え食品を食べていないことにするのが韓国。
遺伝子組み換え食品を食べて害がでても無視するのが中国。
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Re:遺伝子組み換えトウモロコシを食べられる (スコア:1)
とりあえず遺伝子組み換え人間を作るのがアメリカ。
とりあえず遺伝子組み換え人間でも
洗脳教育するのがロシア。とりあえず遺伝子組み換え人間でも食べてみるのが中国。
とりあえず遺伝子組み換え人間を食べるのは残酷だと体当たりを演じるのがオーストラリア。
とりあえず遺伝子組み換え人間でも平等に死ぬまで働かせるのが日本。
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Re:モンサント社の株価あまり下がってない (スコア:1)
遺伝子組み換えトウモロコシの大半が飼料とか燃料だからってこともあるのでは?
人も食べてるはずだけど、トウモロコシ全体の消費から見れば微々たるものじゃないかと思う。
それに遺伝子組み換えじゃないトウモロコシを食っている(と信じている)のって日本人くらいじゃないの?
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Re:モンサント社の株価あまり下がってない (スコア:2, 興味深い)
アメリカ人のいう「トウモロコシ(コーン)」は、食用じゃないので。
生食用のスイートコーンは、違う種類の作物として扱われています。
スイートコーンは、穀物統計からすら除外されてるので、たぶん野菜と同列の扱いじゃないかな。
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Re:モンサント社の株価あまり下がってない (スコア:3, 興味深い)
アメリカの非食用コーンは、最低限品質(水分含有率と虫害くらいしか規定されていない)での規格化が
前提としてあって、その低品質規格で統一された飼料・工業用素材を、
・いかに低コストで大量生産できるか(農家)
・いかに低コストで輸送・保存できるか(流通業者)
・いかに低コストな原料として加工し、高価格な商品を製造できるか(加工者)
といった思考を、極限まで煮尽くした観点で取り扱っています。
農家は、食味・品質もロクに指定されておらず、品種も指定されていないので、
単位面積当たりの収量向上のみに心血を注ぎます。
だから、遺伝子組み換えだと収量が増えるぞ、となると、じゃあ植えるか、となります。
流通業者は、品種や農家ごとの品質等は関係ないので、すべてを混ぜた状態で扱います。
(それこそパイプで吸い出したり、ショベルとブルドーザーですくう扱い。)
全部が均一の扱いなので、混ぜることが出来るし、金融的な商品取引も簡単に可能な訳です。
このような社会的インフラが前提なので、品目として『非遺伝子組み換えトウモロコシ』が出来ても、
混ざっちゃう訳わけですよ。
農家のオジサンが、今年は「非・遺伝子組み換え」が価格高いらしいから作るべ、となった場合でも、
トラクターや保存庫やスコップは当然、去年の「遺伝子組み換え」作ってたときと同じものだし、
流通業者も、今度の便のトウモロコシ積載用貨車には、「非・遺伝子組み換え」乗せるね、ってやって、
さっきまで「遺伝子組み換え無分別」を注いでいた積載設備のパイプで、今度は「非・遺伝子組み換え」を
ザザッと貨車に流し込むわけです。
結果、なんで遺伝子組み換えのトウモロコシが混ざることがあるんだ!って日本人から言われても、
いや、ある程度は混ざるに決まってるじゃん、みたいな食い違いとなるわけです。
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新しい論文書くまでもないかな (スコア:4, 興味深い)
一応モンサントとは何の関係もないんですが、この論文は Table 1 からして異常に胡散臭いです。
生データ(の統計学的代表値)を素直に書けばいいのに、「それぞれの値のコントロールからの差(%)」なんていう、普通では登場しえない値を記載しているので、よくlegendを読んでみるまでは何が書かれているのか分かりませんでした。
他にも何を言いたいのか分からないデータ(Fig.7とか、著者の主張するような解釈は不可能です)が散りばめられていて、数字遊びで騙そうとしていると思われても仕方がない論文の体裁だと思います。
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Re:やっぱ見た目が違いすぎます (スコア:1)
牛が近似できるのはトーラスでは?
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Re:やっぱ見た目が違いすぎます (スコア:1)
トーラス=ドーナツの表面
だから、トーラスで近似できるのは牛皮。(なんのこっちゃ)
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モンサント社は日本でも公害 (スコア:1)
ググれば出てくるけど、
モンサント社は三菱モンサントとして日本でも有名な四日市ぜんそく公害訴訟の被告(敗訴)だったよ。
他にもPCBを独占生産し、後に汚染を引き起こしてるしね。国会に参考人として呼ばれてる。
昭和47年の衆議院会議議事録(かなり長文)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/068/0624/06804130624001a.html [ndl.go.jp]
海外のできごとのように思われているようで三重県出身者としてはとても残念。
The 'Through'-Force is with you.
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