デブリ回収衛星で宇宙のお掃除 56
ストーリー by Oliver
私をデブリへ連れてって。 部門より
私をデブリへ連れてって。 部門より
KAMUI曰く、"河北新報の記事に依ると
航空宇宙技術研究所(NAL)と宇宙開発事業団(NASDA)は地球の周回軌道上にあるスペースデブリを人工衛星で捕捉するシステムの基礎実験に成功した。(
NAL のプレスリリース NASDAのプレスリリース)
今回の実験は昨年 12月に H-2A 4号機で打ち上げられたマイクロラブサット 1号機で行われ,デブリに見立てた直径 10cm の金属板を放出してデジタルカメラで追跡撮影。衛星に搭載されたコンピュータで画像処理を行い,太陽光や地球を背景にした状態でもターゲットを抽出できる事を確認したもの。
周回軌道上のデブリは 10cm 以上に限定しても 9,000個を超えると言われ人工衛星や宇宙ステーションに衝突して大事故を招く危険性がある為に,将来的にはデブリ回収を自動で行うロボット衛星の開発を目指している・・・って事は「プラネテス」みたいな仕事は生まれませんか?(^_^;"
自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:5, 参考になる)
デブリは、地上からレーザで焼くか、軌道上から太陽光集光で焼くのが手っ取り早くて良いと思っています。ちっこいのは当たるの覚悟の設計で。
そもそも宇宙機屋本人が、デブリに当たるなんて思っていませんから。
最近古本屋で、旧ソ連でスプートニク打ち上げの前年に出版され打ち上げの直後に翻訳された、人工衛星の本を手に入れたのですが、今のデブリを心配するような調子で隕石の心配していました。要するにそんなものです、デブリなんて。
では今回の試験が何の役に立つのかと言うと、非協力的なターゲットへの自動ランデブー技術、つまり、ドッキング対象がビーコンなどを出していない場合の接近、更にはドッキングへと繋がる技術なんです。
壊れた宇宙機や、ランデブーを想定してない宇宙機へ接近するために、光学観測でターゲットを認識し、制御系にパラメータを渡します。実は、一時期は衛星にスラスターを積んで、H-IIA2段目相手にランデブーの実験を検討していた時期もあったんです。
マイクロはもう1個ターゲットを搭載していますが、とっても外的な要因のおかげでいつ実験できるかはまだわかっていません。
個人的には、マイクロに4つも32bitCPUが搭載されていること、うち3台が386SX搭載の民生部品オンリー設計で、自作のチップセットによって耐放射線性を獲得していることに注目して欲しいです。耐放射線性は事前の計算では、2万年、もしくは15万年で1ビット狂うか、というものでした。
あとから考えればマズイ設計も色々とあるのですが、思った以上によく動いています。というか、不具合無さ過ぎです。
ちっこいのは当た るの覚悟の (スコア:1)
谷甲州の軌道傭兵シリーズに、多薬室砲で大気上層部に連続して焼夷弾を送り込み、低軌道まで届く大気ジェットを形成するってのがありました。
この方法なら『ちっこいの』を低コストで叩き落とせるのでは?
# 現在、軌道上にあるカタログされた物体は3000トン以上、その95%はゴミ(デブリ)。
>推進剤がどれだけ要ることか
固体ロケット燃料の塊に火をつけて、除去したいデブリの軌道に放り込むって手もあります。
(ガスとの摩擦で軌道速度を殺されて落ちるのが速くなる)
燃え残りが出ると黙阿弥ですが。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:1)
宇宙海賊かと思っちゃいました......
ガンダムで言うところの (スコア:1)
ソーラレイ・システムですか。
>太陽光集光で焼く
ソーラシステムですか。
#釣られたような気もするがIDで。
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:1)
恐ろしく硬いバットが必要でしょうけど。
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:0)
っていうか、発想としてはデブリの回収ってそういう考え方ですよね。
回収して地上に持ち帰るんじゃなくて、デブリの軌道を変えて大気圏に突っ込んで燃やすの。
だから正確には「回収」ではない。
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:1)
広さを考えると飛びまくらないといけないですね。
どうも直感的に広さの間隔がつかめないんですよね。(行った事ないんだし当たり前だけど;;)
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:0)
#結局、推進剤は必要ですぜ。
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:1)
次のデブリへ向かう力として利用すればよいのでは?
ビリヤードみたいで楽しそうですね^^;
SEUはいいとしてSELは? (スコア:1)
踊るなら今のうち…… (スコア:1)
でも、ま、想像通り、何の不具合も無く動いています。
Re:踊るなら今のうち…… (スコア:1)
情報、ありがとうございました。
# サブジェクトがなんとも。^^;;
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:0)
>のが手っ取り早くて良いと思っています。
シャトルからはがれた耐熱タイルとかだったらどうするんだろう?
どうせ回収できないので (スコア:1)
Re:どうせ回収できないので (スコア:0)
論点だが、あたまわるい?
Re:どうせ回収できないので (スコア:1)
焼けるはずですけど (スコア:1)
Re:焼けるはずですけど (スコア:0)
訂正:打ち上げごとに破損したタイルを交換 (スコア:1)
#そりゃ、まだ使える焼けきってないタイルも交換する必要はないですもんね・・・
Re:自分でタレコめば良かったかなぁ。 (スコア:1)
えーと、
1:電気推進でも推進剤は食います。電磁的に推進剤を加速しているだけです。
2:姿勢制御と軌道制御とでは、推進剤の食い方が違います。
3:電気推進では推力がほとんど出ません。メガワット注ぎ込むなら話は別だと思いますが。
>個人的にはプラネテスより MOON LIGHT MILE を思い出しました^^;
MOON LIGHT MILEはツッコミどころが有り過ぎです。作者は中学の理科Iから勉強し直すべきです。あと、嘘旧ソ連宇宙開発史を垂れ流した罪は万死に値。
マッチポンプ (スコア:2, おもしろおかしい)
打ち上げに失敗して全部デブリになるって考えると夜も眠れなくなる。
Re:マッチポンプ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:マッチポンプ (スコア:0)
Re:マッチポンプ (スコア:0)
Re:マッチポンプ (スコア:1)
「ケスラーシンドローム」と言うやつなのでしょうか。(多分違う)
というわけで調べてみたら
このような本がある [nasda.go.jp]のを見つけました。
ちょっと面白そうです。
#あの漫画にも出てましたね
プラネテスはやっぱり必要 (スコア:1)
いまはそんなにたくさんは無いかもしれませんけど、各国で打ち上げているスパイ衛星や迎撃衛星(←たぶんどっかにある(笑))あたりはそれ自身の存在も明らかにされませんし軌道も伏せられていますので、ロボットがやってしまうとそれらまでデブリと認識して回収しかねません。となると某国の衛星などは反撃を加えますので無人の宇宙戦争勃発にもなるかと☆(旧ソ連の衛星は核積んでるしね…某映画では。)
やっぱり微妙な案配は人間の手によるものがいちばんでしょう。プラネテスにも無いことになってる衛星の話とかありましたしね。もちろんある程度は自動化できるだろうとは思っていますが、ロマンも忘れちゃいけないし~。
Re:プラネテスはやっぱり必要 (スコア:1, 興味深い)
もっとも、当事者がきちんと公開しているかどうかとは独立している概念だし、誤差の問題もありますが、軌道投入直後を除いてまったくわからないということはありえません。
Re:プラネテスはやっぱり必要 (スコア:1, 興味深い)
ってより、そっちの方が圧倒的に納得される話だと思われるんですが。
なんか、こないだの偵察衛星の話なんかと一緒に考えると、もしかしてこの国って、アメリカが躓いている隙に、宇宙の軍備において主導権を握ろうとしていたり、とか考えたりして。
まあ、考えすぎってか、そんなに骨のある国じゃないって気もしますが。
円盤…!? (スコア:1)
#デブリじゃなかったりしてw
Re:円盤…!? (スコア:2, 参考になる)
もうひとつのターゲットは黄色に黒の水玉模様です。これも宇宙での視認性を考えたものだそうです。
内部では、取得した画像を逆に繋いで、怪しい黒いUFOが接近してくるムービーとか作っていますが、あんまり不謹慎なので……
Re:UFO (スコア:1)
本当は女の子が歩いている映像じゃないの?
李 露星
Re:円盤…!? (スコア:0)
# 国の機関が四月馬鹿をやったら各方面がうるさそうなので AC
Re:円盤…!? (スコア:0)
UFOが飛ぶのは別に不謹慎でもなんでもないとした上で、この後ろに続く言葉はなにかを想像してみた。
1.やめました
2.自分だけで楽しむようにします
3.勤務時間外にやろうと思います
関係者の方なんですか?
うーん・・・
Re:円盤…!? (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:円盤…!? (スコア:0)
# ネタにマジレスなのでAC
謎の円盤 (スコア:1)
NASDAのプレスリリースって、図や構成もよく作られてて素人の僕が見てもわかりやすいですね。
素人なのですが (スコア:1)
小さい衛星をたくさん打ち上げるのは賛成!!
費用もかからないでしょうし。
1個2個紛失しても全体に問題ないでしょう。
ロボットのトレンドでもそのようですが
小さい固体を共同で作業させるのは
良い戦略だと思います。
アメリカみたいに人的な損失を覚悟で宇宙開発するのは
リスクが大きすぎるのではないでしょうか。
それに、世の中不況ですから低予算は賛成。
つっこみ (スコア:3, すばらしい洞察)
#今回の成果は、98個の小デブリを回収、2個の大デブリを放出・・・
Re:つっこみ (スコア:2, おもしろおかしい)
やがて大きなデブリになります。集まった機械部品は
相互に接続され、やがて意志を持つようになり…
#妄想が尽きたので終了。
#君が代は千代に八千代にさざれデブリの星となりて人の住むまで
Re:つっこみ (スコア:0)
Re:素人なのですが (スコア:1)
そうでしょうか?
ロケット一発あるいはシャトルの一回のミッションで、いくつの衛星を軌道に乗せられるのでしょうか?
数が増えれば打ち上げの回数も増えるので、打ち上げコストは増えますよね。
大きな衛星(=大きなペイロード)を打ち上げるのは大きなロケット、多くの燃料が必要。ゆえに打ち上げコストが大きくなる。これはわかります。
しかし、小さくする方は、どうでしょう?
どんなに小さくてもロケット一発上げないと軌道には乗せられないわけで、ロケット一発分以下には打ち上げコストは下げられない。
衛星自体の費用も、大きさによって極端に違いませんよね?>識者の方々。
「大きな衛星は、その1/10の衛星の10倍のお値段」なんてことはないですよね?
#機能を無視して、大きさだけで論じてる点はご容赦を。
結局、打ち上げ回数が増える分、コスト的は増えませんか?
Re:素人なのですが (スコア:1)
究極のトップヘビープロジェクトである情報収集衛星の予算規模がずば抜けているのは偶然ではありません。開発期間が短かった(だから多分新規開発も無い)のにあの予算規模ですから、次世代機がどうなるか今から戦々恐々としています。
小型衛星は、プロジェクト規模を小さく、リスクを低く抑えられるので、管理費とかリスク対策で積み上げられる無駄なコストがかかりません。プロジェクト全体が見通しの効く規模に抑えられるのも利点です。
あと、ピギーバッグで打ち上げられるのも利点ですね。ADEOS-IIが初期設計から僅かに軽くなった分の埋め合わせのバランスウェイト代わりなので、打ち上げ費用を負担せずに済んでいます。
実際には、”絶対にADEOS-IIはちょっと軽くなる”と踏んで開発を始めています。いや、大型衛星は各システムの担当者が黙ってマージンを積み上げるのが常なので、絶対にオーバースペックになるんです。
マージン積み上げは必要悪の一面もあります。プロジェクトが大きいので、各サブシステム開発者は必要なマージンを独力で確保せざるを得ないのです。電力を、ダウンリンクの帯域を奪い合うさまは、ちょっとした政治劇の様相を呈してきます。
……こういう点も、小型衛星の利点ですね。
実際にかかった費用についてはコメントできませんが、確実に重量あたりの費用は大型衛星の数分の一になっていると思います。
最初の予定ではひとケタ下だったのですが……
Re:素人なのですが (スコア:1)
とても現実的なアプローチであると思いました。
この線でどんどん進めて秘密裏に
火星まで送り込んで
小型ロボット衛星で先に占領してしまう
というのはいかがでしょう。
アメリカの宇宙飛行士が降り立ったときには
小さな日の丸を持った小型ロボット衛星が
ワサワサと
日常生活を送っていたという光景は
見てみたいような気がします。
結局のところ (スコア:1)
小さい衛星の方が安いんですか?
#もちろん、コストがすべてというわけではないですけどね。
Re:素人なのですが (スコア:1)
1ぱつ打ち上げると先端から子爆弾が
いやっ、子衛星が飛び出していく
というようなイメージかと思いました。
賛成です。
カメラは35万画素の市販品 (スコア:1)
新聞で読んだのですが、目標の撮影に使っているカメラが35万画素の市販製品の改造だそうですね。びびりました。35万画素って・・・。
いくつか製品を思いつきますが、それって、実用になるものなんでしょうか。
Re:カメラは35万画素の市販品 (スコア:1)
4年前のCMOSセンサとしては、良い性能出していると思います。
ちなみに衛星の構想自体は8年前で、プロジェクトの中枢は日本独自の有人宇宙船構想 [nasda.go.jp]の野田さんです。コンピュータの原設計も野田さんで、CPUが386SXなのは、最初に作ったのがコンピュータだったからなんです。
あと、386SXがキャッシュ積んでいない、というのも有りますが。
宇宙機は、打ち上げまでにやることが有り過ぎるので、打ち上がった時にはハードウェアが時代遅れと揶揄されることが多いです。
あと、H-IIがアレしたり、H-IIA1号機に搭載するブツを作ったりしたのも遅れた理由のうちにあります。しかし、最大の理由は試験の量と規模です。打ち上がったら修理できない、宇宙という地上では再現の難しい環境で動く機器の試験は、最低限のものに留めても膨大なものに及びます。
ま、それを効率よくこなすのも次の課題ですね。
デプリって (スコア:0, 余計なもの)
っつーイメージがあるんですけど。
実際はそうでもないのか?
(まあ、上のほうで捕獲が目的ではないって話がでてますが)
/* 以下モーソー */
本機体には姫路の伝統工芸品「明珍火箸」を特注したものが装備されております。
さらに、マニピュレーターの制御プログラムには宮元武蔵をインスパイアしました。
これで宇宙をただよう小うるさい蝿(デプリ)どもは一網打尽でございます。
実験が成功しましたあかつきには、ご家庭用オプションの販売を検討しております。
その節にはぜひご用命いただきますよう社員一同心よりお願い申し上げます。
Re:デプリって (スコア:0)
# タイトルとモデレートの合わせ技?で「デブリって...余計なもの」になってるのが妙に納得したのでAC
デブリなんて…… (スコア:0)
- はいぱぁあかでみっくらぼ より