彗星は「汚れた雪だるま」ではなく「凍った泥玉」 11
当たると痛そう 部門より
2005/07/04、NASAの彗星探査機Deep Impactから放出された衝突機が、9P/Tempel 1へに衝突した。このイベントはDeep Impact本体からのみならず、世界各地の望遠鏡などでも観測されていた。それらのうち、2003/03/02にESAが打ち上げた彗星探査機Rosettaによる観測結果がESAから発表されている。
衝突時には地球とTempel 1は1億3400万km離れていたが、Rosettaは、9p/Tempel 1から8000万km(地球-火星間の平均距離程度)しか離れていない位置にいた。搭載機器のOSIRISでの観測によると、ダストのアルベドを0.1と仮定すると、衝突後に放出されたダスト/水の質量比は1を超えている可能性が高いとのこと。これは、いままで彗星を「汚れた雪だるま(dirty snowballs)」と形容していたのは正しくなく、「凍った泥玉(icy dirtballs)」と呼ぶ方がより正確であることを意味する。この結果は、10/13付けのNatureで発表されている。
9P/Tempel 1については、その他にもKeck天文台で観測した組成から、現在の天王星と海王星の軌道あたりで形成されたのではないか、とする説も出ている。
彗星は、太陽系形成時の情報を持ち続けているといわれているが、このように未だにわかっていないことが多い。しかし、Deep Impactの成果に加え、StardustによるWild 2のサンプル・リターンやRosettaによる67P/Churyumov-Gerasimenkoの核の直接探査など進行中のミッションも多い。彗星に関する知識や太陽系形成についての理解が深まる日もそう遠くはない、かもしれない。
アルベド (スコア:2, 参考になる)
という意味だそうだ。
しかし、雪玉と凍った泥玉の違いが、いまいちぴんとこない…
Re:アルベド (スコア:1)
# え、ちょっと違う?
1を聞いて0を知れ!
Re:アルベド (スコア:1)
・雪だるまを作る→雪が少なくてそのうち泥が混ざる→汚れた雪だるま
・泥団子を作る→凍らせる→凍った泥玉
というイメージでしょうか?
Re:アルベド (スコア:0)
# 今やると問題になるんだろうなぁ
Re:アルベド (スコア:1)
泥と水とドライアイスを袋に入れて、こね混ぜて固める、というもので、これだと凍った泥玉ですね。この泥玉にスタンドなどで強い光をあてると、尾のもとになるガスが噴出します。
雪玉の方は、融けかけた道路脇の積雪なんかが近いような気がします。
Re:アルベド (スコア:2, 参考になる)
最近だと、未見ですけどこれですかね?
サイエンスZERO/彗星の正体に迫れ [nhk.or.jp]
しかし、いろいろなところでやられているので、もっと前にも放送されているんじゃないかとも思います。
厚木市こども科学館にはよくわかる作り方 [kanagawa.jp]もあります。今回の結果は、内部までダストがあるかもしれないという話なんでしょうけど。
#なんか、Scienceにも掲載 [sciencemag.org]されていました。
##っていうのはストーリーに追記するべき情報なんでしょうかね?
Re:アルベド (スコア:0)
Re:アルベド (スコア:1)
こんな感じでいいのかな。
ちゃんと星だった (スコア:1)
凍った泥玉だからこそ、何度も太陽を回れるのでしょうね。
太陽に近づくと、表面は、どろどろの雪道ぐらいにはなるのかな。(^_^;
Re:ちゃんと星だった (スコア:1, 興味深い)
#別コメントではないけれど、泥団子なら何度も周回できるという発想がいまひとつ理解できなかったり。