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11582 story

冥王星の月には大気がなかった 51

ストーリー by yosuke
渡し守の影はくっきりと 部門より

Y.TAKENAKA曰く、"EurekAlertの記事BBCの記事が伝えたところによると、冥王星の衛星であるカロンには大気がなかったことが、MITとウイリアムズ・カレッジのグループなどによって明らかにされた。(asahi.comの記事MITのプレスリリースNature掲載論文1Nature掲載論文2)
2005年7月に起きた、カロンが恒星を隠す現象(掩蔽)の観測で確認された。もし、大気があれば掩蔽の際に光度が緩やかに変化するが、そのような現象は観測されなかった。
カロンの形成については、原始惑星系円盤として知られるガスや埃が冷えて作られたという説と、月のように冥王星に原始惑星が衝突してできたという説がある。今回の結果は、衝突説を擁護するものとなる。"

同時に、カロンの半径が603.6±1.4kmであることも発表されている。冥王星関連では、最近も新たに衛星が2つ発見されたばかりである。なお、冥王星-カロンに向かう初の探査機New Horizonsが、1/17に打ち上げ予定である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Artane. (1042) on 2006年01月08日 15時19分 (#861402) ホームページ 日記
    リンクの探査計画を見ていたら、探査機は今年打ち上げて、2007年頃に木星でスイングバイ加速して、冥王星の周回軌道に2015年頃に乗せて冥王星とカロンを観測、その後2020年過ぎまでカッパーベルトの探査を続けるとの計画のようで。

    非常に遠大な計画というか、冥王星や更にその外のカッパーベルトの苛酷な条件下での探査に長期間耐えられるだけのシステムが作れる時代になったのか…と感慨するばかりです。

    距離から見てあらゆる困難に対して完全に自律制御で対応できていないといけない上に環境変動も激しいでしょうから、細かい機能や仕様はどうなっているのか関心があります。
    こたつから冥王星の地表や大気(あるのか?)の状況が見られる時代がくるのか。と思うと同時にこの分野での「競争」が始まりそうな気がします

    # 冥王星とか海王星への一番乗り目指した他組織の後発の探査機に追い越されたりして(^^;
  • ~の月? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年01月08日 21時59分 (#861585)
    衛星のことを月というのは一般的なんでしょうか?
    月というのは地球の衛星で the moon 以外の何モノでもないと思うのですが。
    「冥王星の衛星」と書いておけばいいものをわざわざ月と書くのには違和感を感じます。
    • Re:~の月? (スコア:5, 参考になる)

      by nue-nubata (28218) on 2006年01月09日 13時19分 (#861798) ホームページ
      地球の衛星以外を月というのはそこそこ一般的だと思います。
      もしかすると、ある種のSFかアニメの影響なのかもしれませんが。
      (因みに私がさっき引いた辞書には"sun"の例文として「イスカンダルの太陽が...」という文が乗っていました)

      因みに、"moon"は一般的な衛星のことを指す言葉です。
      "the"が付くと地球の月であることを強調することになります。
      因みに、地球の月の名前は"luna"らしいですが、科学的な話で使われるのはあまり見たことがありません。

      おんなじような言葉として、"sun"(中心恒星)と"sol"(地球が回りを回っているあの恒星)があります。
      "earth"(土壌,母星)と"terra"(地球)もそういうものだと思っていましたが、
      調べると、"terra"も『母なる大地』が一番目に出てくる位ですから同じ意味らしいです。
      (誰かそもそも"the"を付けない『地球』を示す言葉を知っていたら教えてください)
      でも、これらをまじめに使い分けている人はスペースオペラの作家くらいじゃ...
      親コメント
    • Re:~の月? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年01月09日 2時13分 (#861678)
      the moonと書いたのが一番物語ってるような。
      親コメント
    • Re:~の月? (スコア:2, 参考になる)

      by Sinraptor (22797) on 2006年01月08日 22時15分 (#861591)
      日本語辞典をひいたら、
      >(2)衛星。「木星(モクセイ)の—」
      と、ありました。

      辞書に載る程度には一般的と言えるのでは。
      --
      //Sinraptor
      親コメント
    • Re:~の月? (スコア:2, おもしろおかしい)

      by s-tomo (2841) on 2006年01月09日 12時59分 (#861788) ホームページ 日記
      > the moon

      The godなら唯一だけど神なら八百万。
      親コメント
    • Re:~の月? (スコア:2, 興味深い)

      by Motohiko (15295) on 2006年01月09日 19時13分 (#861885) ホームページ

      オフトピですが、「デュマレスト・サーガ」を思い出しました。

      地球?そんな "大地" みたいな名前の惑星があるわけが

      みたいな台詞があったのを記憶しています。

      「月」が (天然の) 衛星の一般名になったら、地球の「月」を区別する名前が要るかも知れませんね。でも "3-1" みたいなのは勘弁。

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    • Re:~の月? (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2006年01月08日 22時09分 (#861589)
      そうかな?古典SFの翻訳なんかではよく「~の月」という表現が使われていたので
      違和感も何も感じないんですが。
      親コメント
  • 去年七月 (スコア:2, 興味深い)

    by oddmake (1445) on 2006年01月08日 14時41分 (#861387) 日記
    ずいぶん論文にするのに時間がかかっていたような気がするのですが。

    素人考えでは追試とかするわけでもない(できるわけでもない)のだから、観測データを分析するだけで、もっとはやくできそうな気がするのですが。

    こういう天文の論文ってどういうふうに時間のかかるものなのでしょうか。教えてえらいひと。
    --
    /.configure;oddmake;oddmake install
    • by Anonymous Coward on 2006年01月08日 15時43分 (#861415)
      自然系では測定器,観測系で収集した膨大なデータを整理,可視化(グラフ化)するだけでも,かなりの時間がかかることは希ではありません. じっくりデータを眺めて分析するのは,その後になります.

      論文自体の査読の手続きや,場合によっては修正・再提出があることも考えると早いくらいではないかと思うのですが........ 
      それに論文が受理されても,すぐに次の号に掲載されるわけではありません.

      なお,この論文は『Received 2 August 2005; Accepted 21 September 2005』,レターの方は『Received 2 September 2005; Accepted 17 October 2005』となっています. 内容は読んでませんが,2005年8月に提出した論文が一度査読で突っ返されたので,論文を修正してる間にレターを出したようですね.
      親コメント
    • Re:去年七月 (スコア:4, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2006年01月08日 19時35分 (#861536)
      論文書いたことあれば半年というのが破格の速さだと分かるはずだというのは置いておいて、
      地球科学系の人間で追試できないという共通する基盤の自然科学から言いますが。

      >素人考えでは追試とかするわけでもない(できるわけでもない)のだから、
      >観測データを分析するだけで、もっとはやくできそうな
      気がするのですが。

      逆です。
      追試できないので、理論的・統計的な検証を徹底的に求められます。
      データだけ出せば論文になるなんて世界はありません。
      実験(観測)系でも理論系の論文を念頭に実験(観測)を計画しているので当然ですが。

      データの(既に提出されている各種理論との整合性などの)解釈、その解釈にあっているか、
      あっていないのはどこか、あってないのならどうしてか、
      どちらにしても、数値的にそれを表現しろ。(つまりはデータの再分析)

      ………と、いうのを論理的にまとめるだけでも時間がかかります。
      親コメント
    • Re:去年七月 (スコア:3, 参考になる)

      by astro-m (10177) on 2006年01月08日 15時46分 (#861416) ホームページ 日記
      本人のやる気の問題です。

      というのは半分冗談(半分本気)ですが、データ量とか観測の複雑さによって論文化までの時間は様々です。とはいえ、観測から受理まで半年というのはかなり短期間な部類に入ると思いますよ。Nature がどうだか知りませんが、普通は雑誌に投稿して査読者にまわって最初のコメントが返ってくるまでに一ヶ月以上はかかるでしょうし、査読者とのやり取りも一発クリアはあまりないですから。査読者がサボっていると観測者以外の部分で時間がかかってしまうこともあるようです。
      --

      ----
      Save our starry skies; Jump into the Universe.
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      • Re:去年七月 (スコア:3, 興味深い)

        by flutist (16098) on 2006年01月08日 16時23分 (#861440)
        Natureではrejectのうち、かなりの量をeditorが直接やってます。Editorにはねられるときは秒殺かと思うくらい早くて、1週間かからないようです。査読に回れば時間はかかると思いますが、でもNatureは週刊誌ですから、月刊誌に比べればだいぶ早いと思いますよ。

        # 投稿したことないけど。:-)

        まぁ週刊誌と思えば、怪しげなネタがたまにあるのも無理はないか、とも思いますね。
        親コメント
        • Re:去年七月 (スコア:2, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2006年01月08日 16時55分 (#861451)
          >Editorにはねられるときは秒殺かと思うくらい早くて1週間かからないようです。

          rejectの理由も「科学的な正しさ」ではなく「Natureに載せるには話題性が乏しい」とかいう理由なときもあるそうなので、

          >まぁ週刊誌と思えば、怪しげなネタがたまにあるのも無理はないか、とも思いますね。

          そうでしょうなぁ。
          親コメント
          • Re:去年七月 (スコア:4, 参考になる)

            by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2006年01月08日 20時43分 (#861551) 日記
            >rejectの理由も「科学的な正しさ」ではなく「Natureに載せるには
            >話題性が乏しい」とかいう理由なときもあるそうなので

            ある、というか、EditorRejectの場合ほとんどそれですよ。
            しかも1週間なんてもんじゃなく、翌日に帰ってきたりします。
            #refereeに行ってからも比較的早い部類じゃないでしょうか?
            #うちが出したときも一ヶ月かからず帰ってきましたから。

            まあ、科学的に正しいもんを何でも載せろ、なんてのは無理なわけで。
            IFの高い雑誌ならたいていどこも「つまらんから別のところに出せ」
            というrejectはよくある話です。
            #雑誌のレベルを高く保つには必要な処置です。

            Scienceも同じくらい早いですね。NanoLett.なんぞもそうです。
            親コメント
    • Re:去年七月 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by myzn (1265) on 2006年01月08日 23時19分 (#861607)
      天文学的な時間と言うには圧倒的に短期間のうちに論文になってるように思います。
      親コメント
      • Re:去年七月 (スコア:3, おもしろおかしい)

        by nim (10479) on 2006年01月08日 23時34分 (#861618)
        気づいたのですが「天文学的な時間」って面白い表現ですね。
        惑星の話をしているのですから、数秒から数時間程度の時間でしょうか。

        宇宙の歴史なんかを語り出すと、何十、何百億年のオーダーになるので、総合すると数秒から数百億年ってところですね。

        というわけで、「天文学的な時間」にかわり、レンジにより細分化した以下の呼称を提案します。

        数ナノ秒以下 素粒子物理学的時間
        数マイクロ秒から数秒 情報科学的時間
        数秒から数年 人間時間
        数十年から数十万年 志学的時間
        数百万年から数十億年 地質学的時間
        数百億年以上 仏教的時間
        親コメント
        • by myzn (1265) on 2006年01月09日 1時45分 (#861670)
          コメントを頂いて、私の中での「天文学的な時間」といえば
          「地質学的時間」あたりに固定されていた事に気付きました。
          >惑星の話をしているのですから、数秒から数時間程度の時間
          には考えが全く及ばす、己の見識不足を痛感した次第です。

          そこで、今度は私なりに天文学的な金額について考察してみましたが
          無料から評価不能の間を如何に区切るべきか全く見当もつきませんでした。
          というよりも考えるのが面倒ですし

          天文学的な立場で評価すると
           ウルトラ大金持ち
           無一文の人
           考えられない程の額の借金持ち
          いずれも区分するほどの差は無い、って事にしておいた方が
          色々と安心できる人が多そうなのでそうしましょう、ってのを
          提案したいと思いますが如何でしょうか?

          # 改めて考えてみると、天文学的な数字は割と見聞きしますが
          # 天文学的な時間とか金額とは余り耳慣れない表現ですね
          # っていうかオフトピもいい所ですね。ごめんなさい
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2006年01月09日 17時22分 (#861854)
            >数秒から数時間程度の時間には考えが全く及ばす
            実際的には、「天文学的な~」と言った時に、数秒を含むというのは屁理屈だが。
            視覚的にゼロが沢山並んでいる、あるいは~億光年のように単位がついている際に使うのだから
            「天文学が扱う全ての範囲≠天文学的~」ではなくって、「天文学でようやく目にするような範囲」の事。
            天文学でも扱うけど、30cmモノサシでも計れるよって時に使わないのだから。

            毎日のお小遣いが100円の子供にとって、数兆円の国家予算は天文学的だ、
            という感じで比較対象の一方に対する倍率の文脈で使われる時には、
            (ここでは政治経済学的に)それほど驚く事も無い数字を形容するのにも使われるが。
            親コメント
        • Re:去年七月 (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2006年01月09日 2時19分 (#861680)
          ちょいネタにマジレスっぽくなってしまってアレですが、
          現象のタイムスケールは、関わる物理定数にもよりますが
          宇宙でも素粒子でも通信でも計算機でも、
          光速が関わってくる現象(かなり多い)ではおおよそ
          「現象の空間スケール/光速」で概算できますね

          親コメント
          • Re:去年七月 (スコア:1, おもしろおかしい)

            by Anonymous Coward on 2006年01月09日 18時53分 (#861878)
            >「現象の空間スケール/光速」で概算できますね

            俺の部屋のタイムスケール
            「 5[m] / 300,000,000[m/s] 」 ≒ 1.7 x 10^-8[s]

            何かすごく忙しい部屋になってしまいました。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              お部屋がいきなりマイクロブラックホールに飲み込まれて 崩壊した場合などに参考にしてください
        • by Anonymous Coward
          弥勒菩薩さんは56億7000万年という仏教的には
          一瞬の思いつきで衆生を救うのですね。
          さすがFuture Hotoke、衆生にできない事を平然とやってのけるッ
          そこにシビれる!あこがれるゥ!
  • by Anonymous Coward on 2006年01月08日 16時59分 (#861456)
    三途の川の渡し守の名前でしたっけ
  • by Anonymous Coward on 2006年01月08日 14時52分 (#861395)
    英語の教科書だったよな?
typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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