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11602 story

彗星からのサンプル・リターンとStardust@home 9

ストーリー by yosuke
世紀のミッションに名前を残してみませんか? 部門より

2006/01/15、NASAの探査機Stardust(日本惑星協会の記事)は、彗星を地球に持って帰ってくる。
2004/01/02にWild 2彗星の核に150kmまで接近してサンプルを採取し、地球近傍まで帰還しているStardustは、2006/01/15 00:57 EST (14:57 JST)にサンプル採取カプセルを放出する。04:57 EST (18:57 JST)に起こるカプセルの再突入時の速度は、人工物では最速の12.9km/sとなる。その後、パラシュートを開いたカプセルは、05:12 EST (19:12 JST)にユタ州にある空軍のUtah Test and Training Rangeに05:12 EST (19:12 JST)に着地する予定。彗星からのサンプル・リターンは世界初となる。Genesisでは、カプセルを地面に衝突させてしまったNASAとしては、今回はいつもより上手くいくことを望む気持ちが大きいだろう。

また、これにあわせてUCBがStardust@homeへの参加を呼びかけている。
Stardustでは、エアロゲルを使って宇宙塵のサンプルも採取した。このエアロゲルは、これまでのミッションで使われたものよりも10倍も大きなものである。そのため、研究チームだけでそこからサンプルを探し出すには、かなりの時間がかかってしまう。
そこで、インターネットを通じたボランティアによるStardust@homeが必要となる。Stardust@homeは、SETI@homeのようなパソコン任せの分散コンピューティングとは違い、参加者は仮想顕微鏡と呼ばれるアプリケーションを使って、160万の動画に分けられたエアロゲルの動画の中から自分の目でサンプルを探し出すことになる。運営側では、全体で45個程度のサンプルが見つかるだろうと見積もっている。参加者にとっても大変な作業となるかもしれないが、サンプルの発見者は名前を付けることができるそうだ。 なお、プロジェクトの開始は2006/03中旬を予定。興味のある方はMLへの登録を。

【1/15 01:25追記 by yosuke】NASAのプレス・リリースによると、1/13に行なわれた最後の軌道修正も成功し、Stardustは月軌道の内側に。カプセルの回収は予定通りの時間に行なわれる。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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