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11678 story

地球観測衛星「だいち」打ち上げ成功 54

ストーリー by kazekiri
希望のだいち 部門より

naocha曰く、"朝日新聞記事によると、19日から延期されていた、「H2A」8号機による 地球観測衛星「だいち」が24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げられた。 8号機は予定通り午前10時33分に発射、2分後にSRBを切り離し、16分後に高度700キロで衛星の分離に成功した。南北方向に地球を周回する軌道に乗せる。 主な用途は「2万5000分の1の地図の作製と更新、農作物の作付面積の調査、自然災害の実態把握」。 H2Aは2月に9号機の打ち上げも予定され、1カ月に2機という前例のないラッシュとなる。9号機には気象観測衛星「ひまわり6号」を補完する運輸多目的衛星「MTSAT2」を搭載する。来年度も情報収集衛星などの打ち上げが控えている。 (参考記事「だいち いよいよ空へ」)"

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  • by MK (4428) on 2006年01月24日 13時30分 (#870317) ホームページ 日記
    H2A打ち上げ成功、観測衛星「だいち」が軌道に [yomiuri.co.jp]
    この写真かっこいいです.
    #飛行機から撮ったのかな?
    • by paku (11283) on 2006年01月24日 14時04分 (#870343) ホームページ 日記
      拡大写真の方に「読売機から」とキャプションがついていますね。

      やー、雲の上からだとこんな図が見れたんですか。
      雲が垂れ込めてしまっていたようですから、それほど良いショットが期待できませんから、もしかすると、今回の打ち上げ写真の中ではベストショットかも。

      (あまり近くに寄る訳には行かないですよね。
      実は近づきすぎてて、あとで怒られるとかしませんよねぇ?)
      親コメント
      • ロケットを打ち上げる時には、
        上空に飛行機がいないかどうかを確認して打ち上げるようなので、
        接近しすぎたら打ち上げそのものがいったん中止になると思います。

        万が一にでも衝突すれば、双方に物凄い被害が出るでしょうね。
        人的にも、金銭的にも。
        • 1日延期でン千万円が消えるとかいわれていましたから中断ともなれば、そんなもん撃墜で…。

          それ以前に周囲の上空や海上などは監視されているので接近しそうになっただけで警告されますでしょう。
        • 打ち上げ条件 [h2a.jaxa.jp]に
          打上げ当日の警戒区域に、人、車両、船舶または航空機が侵入しないこと。
          とあります。多分警戒区域外から望遠レンズを付けて撮影したのでしょう。
      • 衛星の打ち上げLive見てましたが、地上からのカメラが雲に阻まれながらもしっかり追っかけていました

        あれって、やっぱり自動追尾なのでしょうか?
        それとも人力でがんばってフレームインさせているのでしょうか?(望遠だと大変そうだよなぁ..)
    • by kusanagi (3927) on 2006年01月24日 14時05分 (#870344)
      お疲れ様でした>関係者様

      来月にもう一度H2Aの打ち上げもありますが、
      毎週打ち上げが出来ちゃうぐらいの信頼度と完成度を持てることを祈っております。
      #それだけの宇宙開発需要とね
      --
      kusanagi shin
      親コメント
      • 毎週打ち上げとなるとコストの安いLNG燃料のGXロケット [www.jaxa.jp]の性能と供給を安定させる事が必要になるでしょうね。

        それに、射場も高緯度であってもしかたないからもう一ヶ所か二ヶ所位は作らないとローテーションが持たないような…

        理想的には信頼性が重視される打ち上げはH-II系かM-5で、コスト重視の打ち上げはGX?と言う風に二つに分かれていくのでしょうけど…
        親コメント
        • by KENN (3839) on 2006年01月24日 23時07分 (#870633) 日記

          種子島宇宙センターの概要(PDF) [h2a.jaxa.jp]。H-2Aを打ち上げることのできる射点は2ヶ所あり、整備も2機同時に行うことが可能です。

          # それが可能なだけの人的余裕があるかは別問題。

          ロケット全体のコストの中で燃料の占める割合なんて微々たるモンです。エンジンから開発する必要があるならなおさらです。それよりも現状の問題は、種子島に燃料の製造設備が無いことでしょう。ぐぐってみたところ、こんなページ [iwatani.co.jp]が引っかかりました。未だに尼崎から輸送してるんでしょうか?

          ともかく、まずはこういう光景 [373news.com]が珍しくなくなるくらい場数を踏まないと、その先は目指せません。需要は世界的に見ればいくらでもあります。国内企業でも寿命が近づいている衛星を多く抱えてたり [jsat.net]する訳ですから。

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 20時02分 (#870540)
          > 毎週打ち上げとなるとコストの安いLNG燃料のGXロケットの性能と供給を安定させる事が必要になるでしょうね。

          GXがメタンを使ってるのは2段目だけなので、低コスト化にはほとんど効いていません。
          むしろ高性能が必要な上段には、燃料代は高くなっても液酸液水エンジンを使う方がトータルでは低コストになります。

          # というか、GXって本当に飛ぶんですかね? そのリンク先も一年以上放置されているし
          親コメント
        • 種子島に一応2箇所射場はあります。

          #ALOS打ち上げ前はH2Aが2本並んでいるという前代未聞(空前絶後?)な風景が。
          • by kusanagi (3927) on 2006年01月24日 23時03分 (#870629)
            自分でかいておいてアレですが、
            実際問題は種子島の漁業組合との話し合いにより春、夏(+最近は秋も)の130日しか [kyukoukyo.jp]打ち上げられません(PDF)。

            夏は7月22日から9月30日の71日間、冬は1月1日から2月28日の59日間と、これにあわせて別枠の6月26日から7月15日及び11月から12月の期間内の60日間あり。

            従って商業ベースに乗せるならばこのあたりがボトルネックになる可能性は大きいです。

            ただ、やはりロケットの信頼性のアピールにはある程度数をこなす必要があるので是非ロケット事業の日本と云う方向に行ってほしいと思います。
            --
            kusanagi shin
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2006年01月25日 1時41分 (#870692)
              毎年の漁業権交渉、補償金もさることながら、射場が狭くて保安距離ぎりぎりのところに集落があるというのも問題。
              増強型のために法令を改正して規制を緩めたらしいですが、そういう小手先の回避ばかりしていると、いざ射場近くでの事故が起こってしまったときのダメージが深くなるばかりだと思うんですけどね。
              打ち上げ経験を積んでいけば、いずれはそういう事故も起こるでしょう。

              種子島では早晩限界が来るというのはずいぶん前から言われていたことで、クリスマス島の借地協定は将来射場として使わせて貰うことも意図していたものだったはず。
              その協定をいとも簡単に破棄してしまったあたりに、口では商業化といいながら全然本気でやる気がないJAXAの本音が透けて見えます。
              親コメント
      • 日本の宇宙産業って下町の工場(notこうじょうbutこうば)を始めとする
        個人の職人芸に負う部分も大きいイメージがあるのですが、
        週一で上げられるほどの生産能力って期待できるのでしょうか?

        予め準備を進めておけば、成否はともかく
        数機連続で打ち上げることも可能でしょうけれども、
        それを継続するとなると、信頼度のみならず、
        産業全体にそれなりの体力も要求されるのではと思います。

        #例えていうなら、動物のお医者さんの菱沼さんも、
        #一瞬だけなら速く喋ることができるように。
        • Re:読売新聞の記事から (スコア:2, すばらしい洞察)

          by keybordist (3572) on 2006年01月25日 0時21分 (#870667) 日記
          向こう10年、盆正月を除いて、毎年50機とか、
          長期にわたって安定した需要があるのなら、
          職人芸を再現する絞り加工ロボットでも作って、
          量産に対応できる体制は作れるでしょう。

          つまり、設備に投資して回収できる見通しが立たないほど、
          細々としか打ち上げられていないため、
          毎回毎回一品モノとして頼んだほうが安上がり、
          ということになってるのではないかと。

          親コメント
  • by paku (11283) on 2006年01月24日 13時46分 (#870333) ホームページ 日記
    H-IIAロケット8号機による陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の打上げ結果について [www.jaxa.jp]
    (平成18年1月24日 宇宙航空研究開発機構からの公式リリース)によれば、
    太陽電池パドルの展開が終了したことが確認されたと伝えています。
    衛星自体の最初の大仕事も無事に終わってほっとしたところなのかもしれませんね。

    宇宙作家クラブ ニュース掲示板 [sacj.org]松浦氏の投稿にも書かれていました。
  • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 14時52分 (#870362)
    9号機には気象観測衛星「ひまわり6号」を補完する運輸多目的衛星「MTSAT2」を搭載する。
    間違っちゃいないんだけど、ひまわり6号とMTSATの関係について誤解を招く文章な気がするので補足。
    気象観測衛星「ひまわり6号」=運輸多目的衛星「MTSAT-1R」ね。
    そして、MTSATは航空管制のため2機が必要で、今回2機目を打ち上げる。
    このMTSATに気象観測能力が相乗りしており、気象観測は通常1機で十分なため、2機目が予備となる。

    #とかいって間違ってたら指摘よろ(--
    • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 15時26分 (#870379)
      気象観測衛星としての能力を代表して「ひまわり」との名称を使用します。

      # 間違っていたら指摘よろ

      なお主題の9号機というタイトルは打ち上げ機の話題なので「混ぜるな危険」に近いと思います。
      親コメント
    • > 気象観測は通常1機で十分なため、2機目が予備となる。

      使うのは1機なんだけど、壊れても修理するわけにいかんので、もう1機、軌道上予備機をあげておいて2コセットで運用するものだと聞いた

      今まで予備機をあげてなかったのがおかしい、と
      • >>今まで予備機をあげてなかったのがおかしい、と

        そのとうりなんだけど,さらに突っ込みを入れると
        航空管制と気象観測というまったく異なる2つの機能をゴッチャにした大型衛星はもっとオカシイ,と言われています.
        例えば,ひまわり6号・7号ともに気象観測機能だけが故障したらどうするんだろう?
        • > 例えば,ひまわり6号・7号ともに気象観測機能だけが故障したらどうするんだろう?

          それは単機能衛星が2機あっても起こりうることでは。
          何とかしたければ3機目を上げるしかないんじゃない?

          # 何機あれば安心できる?
        • 静止軌道という限りあるリソースを有効利用する観点からは、
          衛星の数を減らすことにも意味はあると思いますが。

          むしろ心配は、一機の故障で両機能とも喪失する危険性の方では?
    • > MTSATは航空管制のため2機が必要

      冗長構成で2機だったはず。ホットスタンバイ?
  • みんな・・・ (スコア:3, 参考になる)

    by KAMUI (3084) on 2006年01月24日 22時04分 (#870600) 日記
    1月22日に打ち上げ [isas.jaxa.jp]られた
    S-310-36号機 [isas.jaxa.jp]の事も思い出してあげてよ。

    #そりゃ H2A と比べりゃマイナーだろうけど(T_T)
  • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 13時36分 (#870325)
    遠足、じゃなかった「成功」だ!

    一部失敗すると全てを「失敗」と言って叩く連中も多い。
    だから完璧に任務を遂行して、軌道から連中を見返してやれ!

    ・・・と、空を見上げて「だいち」にエールを送る。
  • 今回もまた (スコア:2, 興味深い)

    by nezuku (25740) on 2006年01月24日 16時42分 (#870433)
    テレビのニュースではあまり取り上げてくれないでしょうね…
    ちょうど前日にマスコミに格好の題材が出てきてしまいましたし。

    失敗したときは徹底的に無駄だとか何とか放送する癖に。

    何はともあれ成功おめでとうございます。
    そして成功し続けて、見返してほしいものです。
    • by jpgr (27776) on 2006年01月24日 18時39分 (#870494)

      JAXAの沖縄宇宙通信所 [www.jaxa.jp]に出向いて大型テレビで生中継見ましたが、こっちにはNHKすら来てませんでした(落)。

      ちなみに制御卓には誰もいませんでした(続落)。

      親コメント
    • NHKニュースでは、ライブドア関連のあとに「だいち」が来ていました。清涼剤としていい題材だからかもしれません。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      マスコミで思い出したけど、
      http://www.asahi.com/special/daichi/TKY200601130453.html [asahi.com]
      の"この「首振り機能」のおかげで、宇宙にいる「だいち」は、どこにいても早ければ2日で画像を地上に送ることができます。"ってのがちょっと気になった。二日以内の間違いじゃないの?
      • by Anonymous Coward
        JAXAの公式ページでも、ココがスゴイ [satnavi.jaxa.jp]の方には
        「どこにいても最短2日で画像を地上に送ることができます」
        なんて書いてますね…

        技術情報の方は [satnavi.jaxa.jp]ちゃんと
        「センサーの観測方向を変えることで、2日あればPALSAR、AVNIR-2のいずれかを用いて、極地の一部を除いた地球上のあらゆる場所の画像を撮影することができます。」
        となってますけど
        • サブサイクル (スコア:2, 参考になる)

          by T.Sawamoto (4142) on 2006年01月25日 11時07分 (#870790)
          これはおそらく、「最短」という言葉の対象となるものが違っているからなんだと思われます。

          同じくJAXAサイトの地球を回るお星様 [alos.jaxa.jp]では、「サブサイクル=最短での観測可能周期」という言葉が出てきます。
          つまり、「『だいち』の回帰日数は46日だが、ポインティング機能によってそれを短縮できる。その最短周期が2日」ということなんではないかと。

          でも、ふつーに考えると分かりにくいですよね(^^;)
          特に、asahi.comの記事は伝言ゲーム的に元の意味が抜け落ちてしまっているように感じます。
          親コメント
  • by komatsut (5039) on 2006年01月26日 5時26分 (#871194) 日記
     バサロスタートでいってほしかった。

    # あぶないがな
    --
    end
  • だそーですが、既に「陸域観測技術衛星「だいち」、レイテ島の地滑りの画像を取得・国際提供 [mycom.co.jp]」とご活躍です。
  • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 13時14分 (#870306)
    T/O
  • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 14時33分 (#870355)
    技術的にどれくらいの偉業なのかとか、まったくわからないが、
    なぜか本当に「うまくいって良かった。」と思う。

    だから、もう一度言う、「おめでとうございます。」
  • by Anonymous Coward on 2006年01月24日 18時24分 (#870487)
    命名者は種子島ご招待 [srad.jp]だったわけですが、19日からずっと滞在していたのかな?
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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