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11870 story

MTSAT-2 / H-IIAロケット9号機打ち上げ成功 63

ストーリー by yosuke
次はM-V-8 部門より

ultra_hawk_1曰く、"/.Jでも既報の、運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)の打ち上げを行うH-IIA F9の打ち上げは、予定通り2月18日15時27分に種子島宇宙センターで行なわれた。その後の飛行も順調で、MTSAT-2の分離・静止トランスファー軌道への投入にも成功。MTSAT-2は「ひまわり7号」と名付けられる予定。
これで静止軌道上の日本の気象衛星は2つとなり、初めて予備機が持てることになりそう。MTSAT-1R, MTSAT-2の気象観測センサーの設計寿命は5年なので、2機で10年ほど持たせるようだが。(宇宙作家クラブ ニュース掲示板 No.976: H-IIA9号機Y-0ブリーフィング参照)
上記ブリーフィング記事にもあるが、1ヶ月で2度の打ち上げは大変だったようだ。関係者に感謝しつつ労を労いたい。
関連リンク:
宇宙作家クラブ ニュース掲示板
松浦晋也のL/D
MTSAT-2/H-IIA・F9カウントダウン
毎日新聞読売新聞朝日新聞
TBS(動画あり)"

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  • by KENN (3839) on 2006年02月18日 18時35分 (#885751) 日記

    一部のメディアでは(あくまで予定という話で)「ひまわり」の名称で報道しているようです。

    朝日新聞 [asahi.com]

    2号機の愛称も従来の気象衛星を引き継いで「ひまわり」を使うことになっており、国土交通省・気象庁は静止軌道に乗ったのを確認した上で命名する予定だ。

    読売新聞 [yomiuri.co.jp]

     運輸多目的衛星2号は、昨年2月に打ち上げられた「ひまわり6号」と同じ機能を持ち、気象観測と航空管制に利用される。「ひまわり7号」と命名される予定。

    産経新聞 [sankei.co.jp]

    搭載機器の機能確認を経て、「ひまわり7号」と命名される予定。
    • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 18時42分 (#885754)
      「ひまわり6号」になったときに猪瀬直樹がこんなこと [inose.gr.jp]を言っています。


      「運輸多目的衛星 膨大な税金のムダ遣い」

      H2Aロケットの打ち上げ成功の祝賀ムードの陰で、すでに1600億円以上の
      税金が無駄に使われている。

       打ち上げ後に「ひまわり6号」と命名された衛星は、もともと「運輸多目的
      衛星(MTSAT)」という聞き慣れない呼称だった。気象衛星なら、なぜ最
      初から「ひまわり」と呼ばなかったのか。

      (中略)

      「ひまわり6号」という呼称は、税金の無駄遣いを隠蔽するためではないかと
      怪しむのである。


      論評は避けるのでAC。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 19時42分 (#885796)
        536 :NASAしさん :05/02/24 18:01:16
        今週の文春に猪瀬が「6年ブランクの間にインマルサットが発展したせいで
        昔のスペックままのMTSATはもう意味もなく無駄だ」と書いてたがどうなの?

        537 :NASAしさん :05/02/24 18:24:04
        >>536
        インマルサットって衛星通信サービスだろ?
        GPS強化補正信号を送るMSASと何の関係があるんだ?

        539 :NASAしさん :05/02/24 18:33:31
        航空通信のことだろう。
        MTSATも管制データ通信に使われるから。
        でもインマルサットを管制データ通信につかえるのかどうか。
        猪瀬は勘違いしてるんじゃないか。

        http://www.mlit.go.jp/koku/04_hoan/shourai/mtsat/01.html
        http://www.mlit.go.jp/koku/04_hoan/shourai/mtsat/02.html

        541 :NASAしさん :05/02/24 18:49:36
        そもそもアメリカのWAAS、ヨーロッパのEGNOSがあるのに対してアジア上空だけ何も無い状況で
        ようやく世界と肩を並べる事ができるのに、何言ってるんだか
        MSASは航空管制だけじゃなくてWAAS対応の普通のGPSの精度もあがるから
        DGPSを受信してない船舶用GPSやカーナビ、ハンディGPSも恩恵を受けるのにね
        (現在の誤差は約10m、DGPSやWAASを使用した場合の誤差は3m)
        猪瀬はアホだな
        http://travel2.2ch.net/test/read.cgi/space/1106365934/537-541
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      • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 19時54分 (#885807)
        ・アホ1
         日本の人工衛星の「愛称」は打ち上げ成功してからつけられるのが慣例(「だいち」は異例)ということを知らない。
        ・アホ2
         「「ひまわり6号」という呼称」は国土交通省がむしろ拒否反応を示していた(気象衛星と思われるのがイヤ)というのを知らない。
         猪瀬の文章を読むと「国交省が『ひまわり』という名前を隠れ蓑にしてる」と印象操作される
        ・アホ3
         そもそも、気象庁に独自観測衛星を十分に発揮できるほど予算つけてないのに「無駄遣い」?
         NOAAはブッシュの科学系冷遇のため減額されてでも32億ドル [nedodcweb.org](約4000億円)。
         日本気象庁は70,802百万円 [jma.go.jp](約7億円)。
         これで独自の衛星あげろって言うのか。
        親コメント
      • by KENN (3839) on 2006年02月18日 23時42分 (#885950) 日記

        とりあえずその記事の1ヶ月前に松浦氏が書いた記事 [nikkeibp.jp]や、打ち上げ前の東京新聞の記事(Googleのキャッシュ [64.233.179.104])をあなたは読んだのか、と猪瀬氏には問いたいところ。

        参考資料として、/.の過去記事を上げておきましょう。スコアの高い記事だけ拾い読みするだけで、猪瀬氏の意見が一面しか見ていないことが判ると思います。

        # 過去記事検索でちっとも引っかからないなぁ…

        親コメント
      • オフトピ (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2006年02月18日 19時03分 (#885764)
        「多目的は無目的」といってたPodcastを思い出したな。
        確かに「多目的ホール」と言って作られた公的施設がほとんど使われずに税金の無駄遣いの象徴と化してるケースは存在してるし。
        親コメント
      • 税金の無駄遣いと周りは言えど、ウチはそう思いません。
        確かにもっと安価にできないか?ソフトウェアの遠隔入れ替えのみならず、ハードの組み換え等、寿命を伸ばす方法はある。
        もちろん安定動作が絶対条件の衛星だから冒険はできないけど。

        --
        恐れず足を踏み入れよう!!
        壁を越えてしまえば、壁は元々なかったかのように世界は動き出す。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 20時51分 (#885851)
        気象庁の庁舎を見に行った印象では
        無駄遣いできるほど予算は無いらしい。

        外から見ると意外ときれいだけど、
        中に入ると、かなりボロな感じでした。

        霞ヶ関あたりとは比べ物になりません。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 23時39分 (#885949)
          今回は、運輸省の財源(道路財源??)が使えたからまだ安く、
          あれだけの衛星を飛ばせたみたいですね。
          正直、これまでは骨身を削って衛星を打ち上げてたと思います。
          それだけあの「ひまわり」の存在が大きかったということでしょう。
          全国の観測システムだって、無人化しまくってコストダウンしてます。
          富士山レーダーだって、金がかかるから放棄したし。
          親コメント
          • 実情を知らないのに気象庁の肩ばかり持つのも気が引けますが、
            本当に骨身削っている気がします。

            富士山レーダーもさることながら、
            測候所の統廃合・無人化もかなり進んでいます。

            港の近くにある気象台が無人観測所になってしまうと、
            視程なんか分らなくなるんじゃないかと。勝手な心配を。
            実際どうなんでしょうね?
            親コメント
          • by Anonymous Coward on 2006年02月19日 12時35分 (#886136)
            >今回は、運輸省の財源(道路財源??)が使えたからまだ安く、
            >あれだけの衛星を飛ばせたみたいですね。

            たしか航空局の空港整備特別会計だったはずです。

            ただ、気象センサと大出力の送信機を同居させるのは
            あまり好ましくないと思います。
            #気象庁としては、苦渋の決断だったのではないでしょうか。
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2006年02月19日 17時01分 (#886194)

              • 気象ミッションに不可欠な赤外線センサーは熱に弱い
              • 大出力トランスポンダーは熱を出す

              という、矛盾を抱えた衛星になった、なんて話もありますね。

              MTSAT-1Rでは、メーカー関係者が「アレは何があっても責任もてない」とまで言い放った、という話が松浦氏の本にもありました。
              親コメント
      • つ社会保険庁
        親コメント
    • by s-kei (16661) on 2006年02月20日 3時17分 (#886514)
      誰も指摘しないようなので書きますが、「広く認知されている名称」は貴重な財産かと。

      縁起でもないですが、まぁ仮に将来何かトラブルが起こったとして。

      ・「「ひまわり」が故障した!」
       →(世論)そりゃ、大変だ!

      ・「「(何か謎の名前の衛星)」が故障した!」
       →(世論)ん、何騒いでんだ?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 18時37分 (#885752)
      実はマスコミが外堀を埋めているとか。
      #「ひまわり」希望。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年02月19日 3時46分 (#886050)
        宇宙作家クラブ掲示板にあった会見の様子を読むと、安富正次国土交通省審議官が
        安富 まだ衛星は正式に成功したと言える状況ではない。静止軌道に乗って成功といえる段階になってからである。なんとなくだが、名称はひまわり7号だろうと考えている。
        とか言っているようなので、今回は国土交通省も最初からあきらめているんじゃないかと思います。
        親コメント
  • H-II/A型の打ち上げは(H-IIを合わせると)既に17,8回になり、紆余曲折もあってやっと最低ラインの信頼性が出せるようになったかな。と思います。

    が、今回は衛星バスのメーカが三菱電機と言う事で、久し振り?の純国産大型衛星になるかと思います。

    従って、やっと、日本工業としての宇宙技術が実用のスタートラインに立ったのだと感慨すると同時に不具合がでない・出ても収拾する・それでも駄目ならきちんとまとめて次に繋ぐという体制づくりを真剣に行わないといけないと思うのですが。

    # とりあえず目指すは、「ふじ」(仮称)有人宇宙カプセル…
    • by Anonymous Coward on 2006年02月18日 19時28分 (#885780)

      MTSATにおける考察(将来における衛星システムについて) [geocities.com]
      三菱だからと言って、必ずしも国産だとは言い切れないようです。
      衛星関連産業をリードするための自国での技術開発は、まだ道半ばということでしょうか。

      HPC関係もそうですが、日本の潜在力は確かなので、官の補助がもっともっとあっても良いと思いますがねぇ。

      # 個人的には、有人宇宙技術なぞ他国に任せて、宇宙用自律ロボット産業でリードして欲しい。

      親コメント
      • 衛星機能の個別要素の殆どは輸入品ですか…orz
        確かに実績と購買コストを考えるとそうなっちゃうのでしょうけど、もう少し三菱電機にはがんばってほしかったところですね(;´Д`)

        # 三菱電機は戦闘機の革新的なレーダシステムを試行錯誤の末にものにし、
        # 対空ミサイルに関してもノウハウの蓄積がかなりある会社なのですから
        # …多少コストと工期がかかっても独自開発でコア要素はまとめてほしかったorz

        有人宇宙技術については自分のBlogで書こうと思ってる事を先にこっちでかいてしまう(もったいない…)事になりますが、

        有人宇宙飛行を現実にするためには、現在とは桁違いの信頼性がロケット・飛翔体の設計から一本のねじや抵抗に至るまで要求されます。

        有人宇宙飛行というのは目的に過ぎず、それによって独自のノウハウ・特に信頼性や「割り切りかた」に拘るノウハウを得ることに意味があると思うし、
        逆にいえば日本の工業技術のそういう新しい側面を、コスト以外の長所として掲げて日本工業が生き残る為のロードマップとする為には、
        有人宇宙飛行は「わかりやすい」目標になると思うのですが。
        親コメント
        • アッセンブル技術も重要な技術だと思う。
          要は部品がブラックボックスかどうか、では?

          どうでもいいけど、スレ立ち遅杉。

          #傭兵は誰も愛を見ない・・・、はスレ違い。
          --
          敢えて言おう。カスである!と。
          親コメント
        • おっしゃること、ごもっともで筋の通った主張だと思いますが、「はやぶさ」の報道のされ方を見ても、ノウハウを得ることが目的である、というのを日本社会やマスコミに理解させるのは至難と感じます。
           理性的にリスクと価値を比較して選び取ることができない(「割り切れない」)日本の社会と政治家のもとでは、有人飛行は決して失敗が許されません。したがってプロジェクトの成立性の点から極端に高リスクかつ高コスト開発目標になってしまいます。

           その点から日本の宇宙開発は、無人の科学探査とロボット技術にリソースを集中させるべきと考えます。
          親コメント
          • 確かに、今の方向で日本の工業が続くのであれば、そのように既存技術のブラッシュアップ中心で進むのも方向性なんですが、
            自分のblog [hatena.ne.jp]にも書いているように、今は日本の工業自体が転換期にきていて、今までの方向性は早晩行き詰まると思うのです。
            それを打開するためには新しい工業の手法を模索し、「売り」になる領域=高度な信頼性や独自性の強いアイディアルな技術などを開拓する必要が出てきているのでは無いかと思うのです。

            その為の「わかりやすい」目標として有人宇宙飛行などの極限レベルの信頼性が必要な分野への挑戦…
            無人科学探査技術を頂点とするロボットもその中に入ります…を「わかりやす目標」として掲げる事が鍵になるのでは無いかと思うのです。

            従って「決して失敗が許されない」内容だからこそ、挑戦する必要が更にあるのではないかと思うのですが。

            それでも失敗したときにどうするか、それに対する対応についても社会は考えるべきであるし、それは転換期であるからなおさら真剣に考えないといけないと思うのですが。

            # 無人探査機でも失敗が許されてきたかというと
            # そうでは無い訳で。

             確かに人命は非常に高価ですが、しかしそれをどう守るか研究・試行錯誤する事から得る物はもっと貴重な物が沢山出てくるのでは無いでしょうかって事です。
            親コメント
    • 無理でしょ (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年02月18日 20時25分 (#885830)
      この国の“ハードウェア製造技術”は今後衰える一方だし。

      この間やってたテレビ番組で、造船の後継者問題をやってた。
      巨大な船の船底、あの鉄板はすべて人間がバーナーで炙って曲げてるのだが、後継者が圧倒的に足りないそうだ。
      どんなに流体力学を駆使して理想的な船底をデザインしたところで作れなければ意味が無い。

      同じような問題は他の業界でももはや珍しくない。

      この国は他国ほど金をかけられない分、掌でひと撫でしただけでマイクロメーターでようやく測定できる精度の誤差を判断できる“匠”が必要なのにねぇ。
      親コメント
      • by hi-kin (11760) on 2006年02月18日 21時08分 (#885863)
        テレビとかで技術の話になるとよくそういう話が出てくるけど、匠に頼る方が危険だと思う。
        匠の勘とか技術なんて、ちゃんと継承できる保証がない。
        匠に頼らなくても、誰でも出来るようにしないと。
        親コメント
        • Re:無理でしょ (スコア:3, 参考になる)

          by minek (14559) on 2006年02月18日 22時11分 (#885904) 日記
          元記事は、誰にでもできるんなら、日本でやる必要はない。日本の生き残る道のひとつは「匠」の技ではないか、という提案ではあるまいか。
          # そのとおりだと思うのでID。
          親コメント
        • Re:無理でしょ (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2006年02月18日 22時48分 (#885928)
          匠の技術なんて、誰でも取得できると思うよ。
          もちろん個人差があって不向きな人には無理だろうけど、百人に一人とかいった希少なレベルではないと思う。
          ただその技術を得るには長い時間をかけて経験を重ねていく必要があるわけだけど、その過程においては「誰でもできるような」ことも数多くこなさなければならない。
          ところが現実はというと、誰にでもできることのうち、機械化できることはみんな機械化され、そうでない部分は賃金の安い海外にもっていかれている。
          結果、技を得る機会がなくなり、それが現在の「後継者不足」につながってしまっているのではないか。

          定年間際の技術者が20代の新人に教えているようでは、もう遅すぎる気がするよ…
          親コメント
          • by kyo1 (28134) on 2006年02月19日 16時25分 (#886183) 日記
            >定年間際の技術者が20代の新人に教えているようでは、もう遅すぎる気がするよ…

            そうでしょうか?
            20代の新人がどれだけ本気でその技術を学ぼうとしてるかにもよるんじゃないでしょうか?
            確かに経験によるものは大きいと思います。でも、ただ教えられた事を経験するだけではなんにもならない。
            経験を積む中でどれだけの試行錯誤と失敗と成功を繰り返せたかが大きいのではないでしょうか?
            定年間際の技術者から教えてもらう期間よりも、何を得て、それをどう生かして行くか?
            それが、重要なのではないでしょうか?
            教えてもらう事を重要と考えてる間は"匠"には近づけない。
            そんな気がします。
            親コメント
            • Re:無理でしょ (スコア:1, すばらしい洞察)

              by Anonymous Coward on 2006年02月19日 21時31分 (#886318)
              定年間際が20代にってのは、“中間層”が抜けてるってことですよ。
              新人の教育は中堅が、中堅の教育はベテランが、となってなくて、ベテランが新人を教えている点で手遅れ感を覚えるのです。
              親コメント
              • by dicek_t (24691) on 2006年02月19日 22時46分 (#886365)
                > 新人の教育は中堅が、中堅の教育はベテランが、となってなくて
                別にそんなピラミッド構造、無理に意識しなくてもいいんじゃないでしょうか?
                新人にとっては、中堅どころに先輩面されるよりは、
                直接ベテランに教わったほうがいいと思いますし。

                > ベテランが新人を教えている点で手遅れ感を覚えるのです。
                リスクはありますよ。でも、
                有望な新人がきっちり技術を覚えてくれるなら、全然問題無しかと。
                親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年02月19日 0時13分 (#885966)
           量産品は少々高精度でもマニュアルへの落とし込みと製品の選別でどうにか解決つくんですが、小量生産の超高精度品はそういう方法では現実的なコストで製造できないんです。
           で、そういう一品ものが必要になるのが試作研究機器や宇宙機器の分野であり、技術継承が危ぶまれているのです。量産し商業化する前の段階での足腰の強さが、危機に瀕しているってのが現状なんです。
          親コメント
        • Re:無理でしょ (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2006年02月19日 2時03分 (#886022)
          いやぁ、最近は予算とスケジュールがきつ過ぎて...

          匠な仕事の仕方じゃないと仕事として成立しない

          状況でしてな(^^;)
          後継者に伝授したり、根本から作り直して伝授が容易な言語に移植したいが...予算ねーし(T-T)
          恐らくこれと似たような状況がハード屋さんの世界でもおこってるものだと思われ....
          まぁ、俺のケースは最初に今の言語系(MSのVなBなアレ)を選んだ奴がダメ過ぎたせいだとは思うのだがな....
          #UIとロジックの分離、あるいはストイックなオブジェクト指向の強制が出来ない言語で作られたシステムは伝承(継承)が続けられず破綻すると言う良い例で...
          #宇宙産業の最末端にいる一人のAC
          親コメント
          • 匠をあまりバカにしなさんな。 ハイレベルとはいえ技術の階層化や分離ができているのが匠の世界。 継承ができないってのは、単に「個人的な技芸」の範囲でしかないものになっているからじゃないんですか? #似たような世界にいるんだけどあがいてるんでID
            親コメント
        • by dicek_t (24691) on 2006年02月18日 22時15分 (#885906)
          > 匠の勘とか技術なんて、ちゃんと継承できる保証がない。
          > 匠に頼らなくても、誰でも出来るようにしないと。
          この辺が究極のジレンマなんだろうな、と感じます。
          たしかに匠に頼りすぎると危険な側面はあります。
          しかし、誰にでもできるようにした(誰にでもできることしかしない)結果、
          その企業の強みとなるノウハウとして何が残るのか、と。

          実際、どうすればよいのかと言われても、
          大した見識を述べられないのですが、ひとつ言えることは、
          どちらかに偏りすぎてもいつかどこかで無理が生じる気がします。
          親コメント
        • できるようになれば解決
          もしくは、匠と製造技術の人を掛け合わせて新種を作る
          親コメント
      • by WindKnight (1253) on 2006年02月19日 12時07分 (#886127) 日記
        その「求められている後継者」の待遇はどうなんだろうか?

        単に、価格競争に気を取られて、人を入れなかっただけではないのか?

        また、腕の良くない職人の待遇が良くないのは仕方が無いかもしれんが、年功序列を維持できるだけの器量があるのだろうか?

        会社が職人で維持されているのならば、それなりの待遇を保証する必要があるのだが・・・・・。
        親コメント
    • ふじ [jarl.or.jp]は既に存在しますので別の名前を。趣向を変えて、赤城とか榛名とか八甲田とか。聞いたような名前だけど 空を飛んではいなかった筈。
      親コメント
  • 今後の予定 (スコア:2, 参考になる)

    by KENN (3839) on 2006年02月19日 9時49分 (#886093) 日記
    前のストーリーに書いた [srad.jp]んですが、経過時間を日付に置き換えたスケジュールが国土交通省のサイトにありました [mlit.go.jp]。
  • by tada (5086) on 2006年02月19日 23時27分 (#886400)
    タレコみ文>運輸多目的衛星2号(MTSAT-2)

    2号機では「新」は不要です。
    新1号機は、失敗した1号機の作り直しという意味なので。
    #珍しく誰も誤記を指摘しませんね。

    次は10号機、ついに二桁ですか。
    S-310のように36号機とかいって欲しいですね。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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