ドライアイスからガラスを生成 13
ストーリー by yosuke
ガス惑星の中心にもある? 部門より
ガス惑星の中心にもある? 部門より
oddmake曰く、"BBC記事およびNew Scientist記事より。
イタリアのLENSのMario SantoroおよびFederico A. Gorelliらの研究チームはドライアイスに高圧をかけることによってガラス状の物質を生成した。この物質はamorphous carbonia(a-CO2)と名付けられた。
炭素は、硅素やゲルマニウムと同じく第14族元素に属している。第一原理シミュレーションの結果から、a-SiO2のようにアモルファスになる性質が予想されていたが、実際に生成されるのは今回が初めてである。
この研究成果は2006/06/15付けのNature誌のp857にもAmorphous silica-like carbon dioxideとして掲載された。
研究チームの次の研究テーマは生成された物質を常温常圧下で安定させることだそうだが、それが可能になった暁には様々な技術的用途、例えばレーザーなどの電子工学的分野への応用ができると期待されている。"
研究チームでは、さらに高圧をかけることによって、高配位化合物ができるかどうかも確認したい考えのようだ。
20XX年 有人木星探査機にて (スコア:1, おもしろおかしい)
言われてみればその通り (スコア:1, すばらしい洞察)
「できるはず」を「実際にやる」人たちってすごい。
Re:言われてみればその通り (スコア:0)
#炭素系でさえ実験室内創造はできてねー
Re:言われてみればその通り (スコア:1)
TVの放送大学を見てたら、自力で分裂増殖する人工細胞ができてましたよ。
あとは、これに入れたDNAをどうとか次の目標を言ってました。
人工生命まで、あと一息みたいです。
the.ACount
Re:言われてみればその通り(スコア:1, 余計なもの) (スコア:0)
「ひとりでできた」のジーコ世代
ガラスができたら… (スコア:1)
どうなるの? (スコア:1, 興味深い)
炭素は基本的に今シリコンを使っているものを、
そのまま置き換えて似たような性質を持つものが作れるんだろうか?
ダイヤモンドにドープした半導体などは、高性能という話を聞いたことがあるけど、
炭素系半導体が普通に使われる日も来るんですかね?
Re:どうなるの? (スコア:0)
Re:どうなるの? (スコア:0)
その認識で正しいのではないでしょうか。
CとSiの違いは、Siは金属結合性を持つということかな。
だから、材料としては、生産・生成する際には、Siの方が圧倒的に扱いやすいのではないかと。
単に、普通のガラスのSiがCに置き換わった場合、
硅素の金属結合性が減るので、もっと固くなるんじゃないでしょうか。
(水晶よりダイヤモンドの方が硬いようなもの)
それ以外には...えぇと、色とか、光に対する特性は、どうなのかなぁ。
調べてみないと何とも言えないけど、
Siプレートは紫がかった金属光沢
Cは、真っ黒(ほとんど色を帯びていない)
ので、レンズとかフィルターの材料としては使いやすいのかも?
でもでも、常温常圧で安定するはずはなく、非常に難しいと思われますよね。
Re:どうなるの? (スコア:1)
出来るバンドの形がたまたまギャップが小さい(構造によっては
ギャップが消えて金属にもなりますが)ためですよ.
別にSiそのものに「金属的な結合を作る性質」とかが有るわけではありません.
#もちろん軌道半径などの関係で,下の方の元素の方がバンドの
#重なりが出やすいのは確かですが.
Siの精製が炭素の単結晶作るのより圧倒的に楽なのは,炭素の融点に
比べ半分程度の低融点であることがまず大きいですね.
精製できても炭素だと室温での安定構造はグラファイトですし.
Siが金属光沢なのは小さなバンドギャップやドーパントによって出来る
伝導電子による吸収ですね.
グラファイトが真っ黒なのはもっと伝導性が良かったりするせいでも
あります.
#グラファイトでも単結晶は結構いい金属光沢を示します.
ポリカーボネートのような重合物のようになれば室温でもいける?
Re:どうなるの? (スコア:0)
なんで水晶とダイアモンドを比較出来ると考えた?水晶は化合物SiO2の結晶じゃないの?比較するなら、水晶とドライアイス辺りが適当なんでは?
応用技術 (スコア:1)
温室効果対策に……ってそううまくいかないですかね。
Re:応用技術 (スコア:0)
それでも、もしかしたら画期的な解決方法がこの先にあるのかもしれません。それは検討してみないとあるかどうかもわからないですからね。