kazekiriによる
2006年08月23日 17時40分の掲載
一般の人には理解できないのです?部門より。
一般の人には理解できないのです?部門より。
Yggdra曰く、"朝日新聞の記事によると、22日、前世紀に示された幾何学の予想「ポアンカレ予想」に解決の道筋をつけたとされるロシアの数学者、グレゴリー・ペレルマン氏が、数学分野のノーベル賞とも言われているフィールズ賞を辞退したとのこと。かつてフィールズ賞に辞退者はおらず、氏が始めての辞退者となる。
ポアンカレ予想は、2000年に米クレイ数学研究所が、解決者に100万ドルを進呈するという「ミレニアム問題」に指定した数学上の難問の一つ。現在は氏の理論を他の研究者たちが検証している段階というが、辞退されたとはいえフィールズ賞の授賞によって、氏の理論が認められたということになりそうだ。
それにしても興味深いのは氏の辞退理由だ。氏は数学界から引退したと言明し、その理由をこう話している。「有名でなかった頃は(数学者の職業について)何を言っても大丈夫だったが、有名になると何も言えなくなってしまう。だから数学を離れざるをえなかった」。現在氏は無職で、母親の年金を頼りに生活しているという。"
この議論は賞味期限が過ぎたので、保存されている。
新たにコメントを書くことはできない。
お母さんのためにも (スコア:4, すばらしい洞察)
フィールズ賞の賞金は150万円くらいだっけ?
Re:お母さんのためにも (スコア:3, 興味深い)
親コメント
グダグダするとめんどくさいから (スコア:3, すばらしい洞察)
『「ポアンカレ予想」に解決の道筋をつけたとされるロシアの数学者を産んで育てて今現在養ってる偉大な女性』
にフィールズ賞を与えればいんじゃね?
「なんとかインチキできんのか?」
親コメント
Re:お母さんのためにも (スコア:2, 興味深い)
とは言っても「母親の年金が頼みだし、受賞しようにも旅費がない」なんて18世紀の貧乏天才児みたいなことを言われちゃうと、かわいそうすぎて「とにかく金だけも先に渡してあげて!可及的速やかに!お願い!」ってクレイ研究所の中の人に言いたいです。
この間、クヌースの“コンピュータ科学者がめったに語らないこと”を読んだので、その中の冷戦中のポーランドのカリグラファー アンドレ・コットのエピソード (pp.116~pp.118) を彷彿としてしまいました。
こんなにすごい人物を産み出したお母さんのためにも、お金を都合つけてあげてほしいです。親コメント
自分にはどんな新しい貢献なのかはっきりしない (スコア:3, 参考になる)
こういう論文 [asahi.com]のことでしょうか。
ペレルマンのもともとの論文はインターネットで公表されたとのことですが、 査読つき雑誌に載せて業績を稼ぐということ自体が好きじゃない方なのかしら。
Re:自分にはどんな新しい貢献なのかはっきりしない (スコア:3, 参考になる)
ちなみに、その完全な証明の論文のPDFはこちら [intlpress.com]。
出版元のhttp://www.intlpress.com/ [intlpress.com]のトップページで大きく取り上げられています。時流に乗って宣伝ということでしょうか。
親コメント
いわゆるニート? (スコア:2)
つまり、いわゆるNEET [wikipedia.org]ですか?
大数学者でもニートになる時代なんですね……
そりゃ一般人でもニートになるわ。
恐れている? (スコア:2, 興味深い)
何となくだが、彼はまだ自分の理論が本当に正しいのか迷っているように思えた。
だから、その理論を土台にされるのも戸惑っているのかなと。
メインプログラムを作ったが、拡張される時にメインプログラムのバグが見付かったら
いやだなぁって感じ?
生きている間には認められない人もいれば、
生きている時に認められていたけど、死後誤りが見付かる人も居る。
今、認められた彼は、後者の様に成るのを恐れているのかなぁと邪推してしまった。
Re:恐れている? (スコア:2, 興味深い)
現時点ではそのようなものは無いと多くの数学者が
認めているわけだし、恐れることはないと思うのですが。
誤りを見つけられたとすれば、それは彼の論文あってのことで、
数学という学問が進歩した証拠、と前向きに捕らえれば
いいのでは。
それに学者というのは論文を発表し、それが世に認められる
ことを生業としているものだと思うので、業績合戦が
起こるというのは必然的なこと。それが嫌であれば
そもそも学者にならないほうが良かったのでは?
#反響の大きさに単に戸惑っているだけだと私も思いたいgesaku
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Re:恐れている? (スコア:4, すばらしい洞察)
> それが世に認められることを生業としているものだと思うので、
> 業績合戦が起こるというのは必然的なこと。
> それが嫌であればそもそも学者にならないほうが良かったのでは?
学者というのは、自分の知的好奇心から、自分の知りたいと思ったことをとことん探求し、
自分の知見を少しでも広げることを生き甲斐としている生き物じゃないのかい。
それが人間全体の知見を広げることになるから、社会的に職業として認められているのであって
(その知見で儲かることもあるので、大量に学者を雇い込むところもあるな)、
学者にしたら、自分が最初かどうかや、儲かるかどうかはあまり関係ないと思う。
「今日ひとつ分かった。今日はいい日だった。」と思うのが学者。
......と、いってみるテスト。
親コメント
Re:恐れている? (スコア:2, 興味深い)
>自分の知見を少しでも広げることを生き甲斐としている生き物じゃないのかい。
それは「研究者」の定義。やっぱり誰かが言うと思ってたけどね。
学者と研究者ってのは当然違うし、さらに技術者もまた別物。
あえて愚痴を言わせてもらうなら、
・ロクに研究もしないくせに肩書きは一流の学者
・研究者の役も担っているのに報われない技術者
・研究で暇がないのか論文を書かずに居座る研究者
etc...
ええ、もちろん個々の事例には教授・准教授とか個人名が
当てはまってしまうのですが、わが身が危ないので勘弁。
#スラドで憂さ晴らしするのはやめましょう<オレ
親コメント
Re:恐れている? (スコア:2, すばらしい洞察)
それは「プロ」の学者、職業的研究者というものであって、「学者」というのはもう少し広い意味である(ありうる)、と私は思います。実際、たとえばダーウィンなどは研究を「生業」にはしていなかったわけで。
# もちろん自身の成果が世に認められることは望んでいたでしょうが。
まあ、今では「アマチュア」の研究者の活躍の余地が非常に少なくなっている(とくに自然科学系)のは事実ですね。認定された組織に属していないと科研費の申請もできませんし(ですよね?)。現代では、大ざっぱには「学者≒職業的研究者」と言ってもよいのでしょう。それでも、たとえば昆虫分類学では「アマチュア」の貢献が非常に大きいと聞きますが。
親コメント
この査読万能時代に、何かホッとする。 (スコア:2, すばらしい洞察)
> ポアンカレ予想を解決する画期的な論文と見られたが、
> 名の通った数学誌への発表がなかったことなどから、
> 一時は「自信がないのでは」との声も出た。(asahi.com)
査読のない雑誌に発表したものは業績として認めない、といわれる昨今、
やっぱり中身で評価されたところに、妙な安心感を持つ。
なんで学部の紀要じゃだめなんだ、何で同人誌じゃだめなんだ、なんで自分のwebじゃだめなんだ、
と強がってみても、
ミレニアムものの成果を発表できない私らは、お墨付きをもらいながら、本数で稼ぐしかないか。
すばらしい (スコア:1, すばらしい洞察)
彼は現代のニーチェですね。
Re:すばらしい (スコア:4, 興味深い)
「答えが見えた時、魔法使いが消えてしまった。もう数学は続けられない」
#燃え尽きてしまったんですね…
親コメント
当局に... (スコア:1)
少し安心しました。