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13705 story

猫の尿の臭いの元、とりあえずみつかる 50

ストーリー by GetSet
部屋に篭るあの臭いの正体 部門より

あるAnonymous Coward曰く、"猫を飼っている人もいない人も、猫の尿の臭さはご存知かと思う。その臭いの原因を、岩手大の平秀晴教授らと理化学研究所のグループがつきとめたらしい。(MSN毎日インタラクティブasahi.cm

記事によると臭いの原因はタンパク質。猫の好奇心の強さから「コーキシン」と名付けられた。その「コーキシン」が「フェリニン」というアミノ酸を生成し、独特の臭いになるという。
研究者たちは、「コーキシン」を抑制する方法を編み出すことで臭い対策をと考えてるらしいが、野良猫のマーキングに悩まされているタレコミ人としては、「フェリニン」を効果的に分解する消臭剤が欲しいところである…"

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  • 論文 (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年10月21日 13時40分 (#1041930)
    新聞記事にある20日付の論文ですが、Chemistry and Biology 13(10), 1071 (2006) ですね。 Science Direct [sciencedirect.com] で見れます。論文の全文を読むにはアクセス権が必要ですが、それがなくてもアブストラクト(抄録、要約)くらいは読めるはずです。 「Journal/book title」「Volume」「Issue」「Page 」にそれぞれ、「Chemistry and Biology」「13」「10」「1071」と入力してください。

    それによると、コーキシンは「cauxin」という綴りらしいです。 また、年齢に関係することや、オスのほうが多いことも書かれています。

    命名について調べてみると、引用文献の12番 (Biochemical Journal 370, 101-110 (2003)) を見ろと書いてあって、それによると、cauxin とは carboxylesterase-like urinary excreted protein の略とのことだそうです。

    • Re:論文 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年10月21日 15時33分 (#1041977)
      > それによると、cauxin とは carboxylesterase-like urinary excreted protein の略とのことだそうです。

      そんなのTOMOYO Linuxと一緒でどう考えても後付けです。本当にありがとうございました。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >それによると、コーキシンは「cauxin」という綴りらしいです。

      化学物質の名前を日本語(カタカナ)表記するときはローマ字
      読みが基本です。化合物名の字訳ツール [nifty.com]によると、
      cauxinは「カウキシン」となるそうです。

      では英語発音はどうかというと、「コーキシン」の「キ」の
      部分には母音がないので、どちらかというと「コークシン」に
      なるのではないかと思います。
  • で、 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by gendohki (16311) on 2006年10月21日 11時27分 (#1041850)
    このコーキシンは猫を殺せるんでしょうか?
    --
    「なんとかインチキできんのか?」
  • 「好奇心」を抑制・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年10月21日 9時58分 (#1041795)
    なんかロボトミーとか連想しちゃうんですが
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 10時41分 (#1041821)
    新しく発見された天体の命名については、広く話題になりますし [srad.jp]、
    どんな手順で命名されるのかも広く知られていますが、化学物質って
    どうなっているのでしょうか。

    規則的な命名法(IUPAC名)は、(すくなくともその片鱗は)広く
    知られています。大学で化学(とくに有機化学)を勉強すれば、
    IUPAC命名法は、うんざりするほど、勉強させられます。
    でも、固有名のつけかたは、勉強しなかった。

    それとも単に勝手に呼んでるだけで、正式なものではないのでしょうか。
    • by kai_swl (1925) on 2006年10月21日 13時03分 (#1041914) 日記
      僕も有機合成とかやらないので詳しくはないのですが、
      単離した生物とか地名とか似ている形状とかでつけられているようですね。

      http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/name/name2.html [accsnet.ne.jp]
      上記のシクロアワオドリンを知ったときには、突っ込みをいれてしまいました。
      --
      KaI
      親コメント
      • by phpoobar (26216) on 2006年10月21日 15時16分 (#1041972) ホームページ 日記
        へぇ、化け学にも、それなりに日本語入りの名前があるんですね。
        遺伝子にも、明らかにそれと分かる命名がありますよね。この場合は
        `名は体を表す` のパターンが多いようです。

         e.g. harakiri 遺伝子 [google.co.jp] ~ 「腹切り」 とか、
             fushitarazu 遺伝子 [google.co.jp] ~ 「節足らず」 とか
            shugoshin遺伝子 [google.co.jp] ~ 「守護神」

        などなど。何にせよ、初めて見つけた人は`エライ`と思うので、
        好きな名前を付けていただいて構わないと思います。

         合成化学って面白そうだなぁ。
        --
        --- Dead Poet Social Club
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年10月22日 1時07分 (#1042151)

          どなたかが書いておられましたが、合成化学の分野は新規化合物の雨あられですんで、どちらかというと新規化合物を作り出したことより、新たな考え方で合成のレシピを発見ことに栄誉が与えられることが多々あります。

          そしてそのレシピに、発見者の名前がつくことがあります。そんな人の名前がついたレシピを集めた本なんかもあります。


          たとえばこんなのとか
          Name Reactions: A Collection of Detailed Reaction Mechanisms
          http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3540402039 [amazon.co.jp]
          親コメント
        • >などなど。何にせよ、初めて見つけた人は`エライ`と思うので、
          >好きな名前を付けていただいて構わないと思います。

          そこは、エライ人なりに良識のあるところを見せていただきたいと思います。

          化学の教科書を開くと、そこが一面親父ギャグで埋め尽くされているなど、
          想像するだに恐ろしいことです。
          化学物質を一つ覚えるたびにため息をつくなんて、やってられません。

          北海道で活動されている化学者の方々、たとえ新物質の合成に成功しても、
          ゆめゆめそれに「サッポロユキマツリン」などと命名されないようにお願いしますよ。
    • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 11時51分 (#1041863)
      新元素の命名については、一般人の話題にものぼりますよね。 元素の場合にはIUPAC とIUPAPの合同ワーキンググループが新元素発見を認定し、 発見者に命名権を与えることになっている [riken.go.jp]らしいです。

      化学物質だと、あまりにも数が多いので、認定とか、やってられないんじゃないでしょうか。学会発表して論文を出して、コミュニティがそれを信用に足ると感じれば何となくその人のつけた名前を尊重するようになるとか。

      小惑星の命名がビジネスになるように、化学物質の命名がビジネスになったりするかも?でも、小惑星だとロマンがあるけど化学物質にロマンを感じる人がどれだけいるか。。。

      親コメント
    • by prankster (12979) on 2006年10月23日 9時49分 (#1042824)
      という本があります。色々な有機化合物に面白い名前がついていることと、その由来が書かれています。Amazonで調べたら在庫切れでしたけど、一応貼っておきますね。

      化学者たちのネームゲーム―名付け親たちの語るドラマ〈1〉 [amazon.co.jp]、〈2〉 [amazon.co.jp]

      【余談】
      この本はフラーレン(C60)の存在を理論的に予測したことで(一部方面には)有名な大沢 映二先生の翻訳です。研究生時代に大澤先生の隣の研究室に所属していた私はさっそく買い込んで先生にサインを頼みました。

      謹呈 ○○君‥‥先生、私自分で買ったんですけど(泣)。
      #オチがアレですまん。
      親コメント
    • IUPACが通称として認めているものもあるはずですよ。

      #ちょっとソースがみつからなかったけどIDで
      --
      I think I can
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 13時02分 (#1041913)
        こんな感じ [nifty.com]でしょうか?ちょっと古いけど。

        たとえば、methane (メタン), isopropane (イソプロパン), benzene (ベンゼン), cubane (キュバン), toluene (トルエン), acetone (アセトン), acetic acid (酢酸) などですね。メタンが慣用名というのはちょっと意外だけど、厳密に系統名を使うと monane とかになるのかな。

        でも、生化学分野だと、認められた範囲でしか慣用名は使えなくて、新物質はIUPAC名で呼ばないといけない、とかいうことだと、きっと困りますよね。
        親コメント
    • by esuyan (7005) on 2006年10月21日 20時16分 (#1042092)
      知ってる人で、恩師の名にちなんで名前を付けた人がいます。

      でも直接聞いてみたら実はそれは建前で、本当の由来は奥さんの旧姓なんだそうな……
      親コメント
    • IUPAC名は学術的な目的でつけられますからねぇ・・

      Molecules with Silly or Unusual Names [bris.ac.uk]をみれば、
      面白い名前の化合物がごろごろありますよ。

      Lucifer yellowには、なぜか/.の住人ならばわかる、あのキャラが・・・
      --
      ---------+---------+----------+
      年をとるのは素敵なことです。
      親コメント
    • ただのオヤジギャクだなぁ。
      本人は気が利いた命名だとでも思ってるんだろうか。
      • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 13時04分 (#1041915)
        気が利いてるとは思わないけど、別に悪くもないんじゃないかなあ。 変にまじめぶった名前よりは親しみ易いとおもうけど。
        少なくとも、自分の名前をつけたりするよりはずっといいと思う。
        cycloawaodorinとかSonic hedgehogとか、あと遺伝子だけどsatoriとかnou-darakeとか、なんか研究者の人となりがわずかながら伺えるようで好きなんだが。
        親コメント
      • 思春期の子供等からも分泌されてそうですね。
  • 名前を読み間違えて (スコア:2, おもしろおかしい)

    by takustaqu (30389) on 2006年10月21日 12時28分 (#1041893)
    コーシキンかと思った。
    猫だけに。
    --
    喫茶店でもマルチモニタ協会会員
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 11時44分 (#1041860)
    研究内容といい、名前の付け方といい、イグノーベル賞ねらいか?

    誘引剤や忌避剤の研究に役立ちそうだから、有意義な研究だとは思いますが。
  • えー? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2006年10月22日 0時08分 (#1042142)
    あの匂いがいいのにー。

    --
    ってコメントがここまでなかったことに驚きのAC
    • by Li Luxing (7797) on 2006年10月22日 0時48分 (#1042148)
      >あの匂いがいいのにー。

       えー、うちの猫ちゃんは臭くないですよ。
       でも、他の猫を飼っている家は独特の臭いがしますよね。

       と、思っている愛猫家が多数だと思う。

      # いや、本当に猫を飼っていた時は気がつきませんでしたよ。
      --
      李 露星
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        気づかないというより、慣れてしまっているのでは。
        「慣れる」事は生命保存にとって重要な要素の一つですし。

        #出勤前に、猫の「モノ」を踏んで遅刻したことがあるのでAC
        #無論、私の遺伝子は保存しない予定ですが。想定外は想定外です。
    • by Anonymous Coward
      一日ぐらいは香水のような匂いがするんですけどね
      だんだん変質して・・・・
  • 猫がマーキングしているところを見たことがありますが、肛門と垂直にうしろへ飛ばしていました。どうもそういう腺がべつにあるような気がします。で、マーキングのときの液体がコーキシンと関係があるのでしょうか?
  • by FTNS (17738) on 2006年10月24日 12時49分 (#1043730)
    室内で犬を飼っていない人にはわかりませんが、実は
    犬の尿も時間が経つと物凄い匂いになります.
    外でする分には揮発成分が飛んでしまうためか、大して
    匂いを感じませんが、犬のトイレ(大抵シート状です)
    をビニール袋に密封してゴミ箱に入れておくと、1日も
    すれば物凄い匂いになります。
    #嘔吐反応が出てしまって、息ができないぐらい...

    猫のトイレは消臭剤が入っているので大した事はありま
    せんが、どうして犬のトイレには消臭剤が入っていない
    のでしょう?
    そういう需要にペット業界が気が付いていないとは思え
    ないのですが.
    #識者のフォロー求む
    --
    --- de FTNS.
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 10時44分 (#1041824)
    尿が臭くない猫を交配することで品種改良できそうなものですが、昔の人はにおいが気にならなかったのか、それとも件のたんぱく質を作る遺伝子が強いのか。
    • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 11時14分 (#1041844)
      昔は、猫は放し飼いが当たり前だし、外は非舗装も多かったし、猫のトイレが人のエリアから離れていたんですよ。それだけです。
      親コメント
    • by attu (959) on 2006年10月24日 19時17分 (#1043925)
      そもそも人様の便所も臭かったでしょうからね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      尿が臭くない猫より先に、たんぱく質の分解酵素を作成
      していだけないでしょうか?撒いたら臭いが消えると‥
      #猫が2匹いるので朝タイミングがあわないとトイレ置いている玄関が帰ったとき地獄絵図に‥
      • by pharmer (32222) on 2006年10月21日 20時18分 (#1042094)
        >尿が臭くない猫より先に、たんぱく質の分解酵素を作成
        >していだけないでしょうか?撒いたら臭いが消えると‥
        >#猫が2匹いるので朝タイミングがあわないとトイレ置いている玄関が帰ったとき地獄絵図に‥

        急ぐと臭いだけじゃなくて、
        猫が分解される酵素が開発されそうです。
        #そうするとやっぱり地獄絵図に…

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      猫が人間の家畜とされたのは、ここ100年ぐらいの話です。
      日本に於いては、戦後高度経済成長期に入ってからでしょう。

      それまでは、単に人間と共生している半野生の生物に過ぎませんでした。

      人間は、鼠を捕ってくれる動物としてほったらかしにしていましたし、猫としても、倉などの鼠が多く居る縄張りが持てて有益でした。
      人間が猫を面倒見ていたわけではなく、そのため交配も自然に任せる部分が多かったのでしょう。

      とはいえ、日本猫の尻尾が短いのは、尻尾が短いことが縁起がよい(正しくは長いのが縁起が悪い、だったと思うけど)という理由から、尻尾の短い猫が好まれたからといいます。

      とすると、やはり単に、昔の猫は半野生として野外で飼われ、戸外にマーキングしたために、人間が気にしなかったというだけの気がします。
      • by Anonymous Coward
        尻尾が分かれてネコマタになるという迷信から、尻尾を切ってネコマタを防ぐという行為に至った
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 12時05分 (#1041876)
    トイレのしつけが困りそうです。
    屋根付きの猫トイレがあれば事足りるような気がしますけど
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 12時24分 (#1041888)
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 15時49分 (#1041983)
    ワインのソーヴィニヨン・ブランなんかはこういう表現よくするけど・・・コーキシン含まれてるのか?

    こういう表現を最初にした奴はきっと○×△・・・

    #語れるほど通でもないのでAC
  • by Anonymous Coward on 2006年10月21日 23時46分 (#1042137)
    そこはかとなく雪の元を連想しますな。
  • by Anonymous Coward on 2006年10月22日 16時25分 (#1042433)
    フェリニンの分解って、これで解決!?

    バイオミックス実験室 http://zenryokuhp.com/bio/ [zenryokuhp.com]
    #ちなみに、楽天で売ってます。
typodupeerror

普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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