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インフルエンザ・ウイルスの弱点を発見 26

ストーリー by kazekiri
増殖させなければいいのか 部門より

Anonymous Coward 曰く、

A型インフルエンザ・ウイルスに共通して存在する核タンパク質の構造が解析され、ウイルスが細胞内でその遺伝物質を複製し、再構築する際に 「tail loop(後部ループ)」と呼ばれる30ほどのアミノ酸によって構成される部分に単一の変異が生じると、ウイルスが正確に再現される事を妨げられる、という研究結果が発表されたらしい (BBC News科学ニュースあらかると)。 タミフルなどの抗ウイルス薬は、感染した細胞を破壊して外に飛び出す事を妨げるのだが、既に耐性を持つ株が見つかっており、毒性の強い 鳥インフルエンザ・ウイルスの人間への感染が懸念されているわけだが、今回発表された手法を利用する薬物が開発できれば、 ウイルスが自分のコピーを作り出す事ができなくなるため、感染拡大を防ぐことができるというわけだ。これは期待したいところだ。

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  • by marute (13883) on 2006年12月12日 19時27分 (#1074282) 日記
    増殖しないが減少もしないとなると、特効薬はやはり「家で安静」?
  • 監視が必要 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Tig3r (17335) on 2006年12月12日 19時14分 (#1074272) 日記
    鶏に投与させないように国際的な監視が必要ですね。
    --
    -- Tig3r on the hedge
    • 人間でも、完治まで注意が必要かもしれないなーとも思います。

      コピーが確実に失敗するならいいんですが、一部が壊れてコピーされるようになるんだったら、むしろ変異体を増やすことに寄与してしまいそうで恐い。

      # ワクチン打ったばかりなので、ID(を
      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
      • Re:監視が必要 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2006年12月12日 20時32分 (#1074333)
        今現在も陽気にタミフルばんばん処方されてるようですが、
        ちょっと良くなったからと飲むのをやめて、残りは次の機会にとっておこう、
        なんて中途半端な服用が耐性ウイルスの温床になるとかいう話。

        仮に薬が完璧だったとしても運用を間違えたら台無しです。
        医師の指示には従いましょう。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2006年12月13日 2時37分 (#1074550)
          不摂生な生活をしていたら膀胱炎が長引いてしまいまして、
          長期休暇の直前は、暦通りに休むために逆に多忙なもので、
          部署全体がデスマ状態なのに休めるはずもなく、
          (見た目普通だし、膀胱炎と言えなかった…orz)
          薬が足りないままゴールデンウィークに突入して、
          1日3回の薬を1回に減らしたら、耐性菌化しました。

          薬を飲んでから2時間ぐらいは症状が治まるのですが、
          それ以降は全く効かず、GW明けに、
          うんうん唸りながら病院に行ったら、医者に怒られました。
          (今思えば、感染症じゃなくてよかった)

          それに懲りて、酷い風邪引いたとき、休日受診したら、
          5分の診察と、3日分の薬で、5000円…………………orz

          このときは、自分の不摂生をうらんだものですが、
          年末に中耳炎になったとき、ちゃんと平日に受診したのに、
          1月1日分までの薬しかくれなかったのは驚きました。

          # 耳の痛い正月。色んな意味で。
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    • by slash5234 (16218) on 2006年12月12日 19時21分 (#1074279)
      喜ばしいニュースなのだとは思いますが、これに対して耐性があるウイルスがいつかは
      登場してくることを思うと、イタチごっこの大変さを思い知らされます。
      親コメント
      • by flutist (16098) on 2006年12月12日 20時43分 (#1074339)
        イタチゴッコの間は製薬会社も収入源を確保できるし、それを新薬開発にどーんと投入できるわけです。

        そしてイタチゴッコを続けられない企業は淘汰されて、ジェネリックで生きていくことになっていくわけです。

        と安直に切って捨てられるわけではありませんが、そういう側面はあるでしょう。
        親コメント
  • 要旨 (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年12月12日 22時57分 (#1074441)
    abstractのページ [nature.com]
    複製には核タンパク質が多量体化しないといけないのだが、tail loopがないと多量体になれないらしい。
    tail loopが隣の分子との間に入って、結合を調節しているから。
    よって、tail loopと競争的に働いて分子と分子の間に入り込み、
    なおかつtail loopによるものとは微妙に多量体の立体構造を変化させてその機能を失わせるような、
    そんなchemical compoundが薬の種になるんじゃないの?
    という話。だったと思う。

    創薬の世界は知らないので希望があるのかは知らない。
  • by goji (949) on 2006年12月13日 2時55分 (#1074555) ホームページ 日記
    なんか、こういうニュースを見ると遺伝子もプログラムなんだなと再認識。
    ウィルスプログラムの脆弱性というか弱点を攻撃するのなんかCORE WARS [wikipedia.org] みたい。
  • 弱点が発見 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月12日 19時26分 (#1074281)
    「弱点を発見」か「弱点が発見された」じゃないと、なんか気持ち悪いです。
  • by Anonymous Coward on 2006年12月12日 19時40分 (#1074291)
    それ何て進化推進装置?
  • by Anonymous Coward on 2006年12月13日 18時10分 (#1075125)
    それはアンチウイルスの導入です
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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