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アルツハイマー病治療の鍵が見つかる 29

ストーリー by mhatta
今後に期待 部門より

oddmake 曰く

Medical News Today経由、英国Cardiff大学のEmma Kidd博士らの研究チームは、アルツハイマー病を治療できる可能性をもった物質を作ったと発表した。アルツハイマー病の原因物質βアミロイドが、健康な脳に自然に存在するアミロイド前駆体タンパク質(APP)とβ-セクレターゼという酵素との接触により合成されるのを防ぐモノクローナル抗体なのだという。完全に原因物質の合成を止めることができないようだが、将来的に希望のもてる研究である。
この研究成果はJournal of Alzheimer's DiseaseのVolume10,No4379-390ページに掲載された。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 21時38分 (#1081024)
    その名もgoogle。
  • 既に出来た物質の除去ではなく、これ以上原因物質を出来なくする薬なら、予防薬なのでは?
    • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 10時16分 (#1080880)
      βアミロイドも少しずつ代謝されてはいくので、βアミロイドが作られるスピードがそれを上回らないようにすればよい。
      親コメント
    • by vn (10720) on 2006年12月23日 10時19分 (#1080881) 日記
      タミフルが一般的にインフルエンザ治療薬と呼ばれている(予防薬として用いる場合は特にそう断る)
      ことから類推すると、治療薬と呼んで差し支えなさそうです。
      親コメント
      • by Youth (28154) on 2006年12月23日 11時19分 (#1080898) ホームページ 日記
        オフトピ気味ですが、
        タミフルは発症後48時間以内に服薬しないと効果が無く、薬としての単価も高いので予防薬としては使えません。
        七日寝込むところを五日で済むくらいの効果を特効薬と呼んでいるところに疑問があると、薬剤師の知り合いが言ってました。

        しかし、ウィルスの爆発的な増殖を防ぐタイプの薬なので服薬者からの感染率は低いのかも。
        数年統計取ったら「感染予防」薬としての効果が分かるかも知れませんね。
        --
        Youthの半分はバファリンでできています。
        親コメント
    • これ以上原因物質を出来なくする事によって病気が改善するなら一般的には治療薬と呼ばれています。 これがそうであるかどうかは知りません。

      それはおいておいて、培養細胞系でβアミロイドの産生を押さえたというだけのようなので、仮に実用段階に至るとしても随分と先の話のような気がします。そもそもAPPの抗体なんて副作用出まくりになりそう。

    • 進行性の病気の原因物質を除去できるならそれは治療薬
  • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 11時05分 (#1080890)
    ということでよくなったんだっけ?結果じゃなく。
    • by teratera (19792) on 2006年12月23日 17時53分 (#1080980) 日記

      まだ原因説と結果説があった気がします(ソースを提示できず、申し訳ない)
      原因説側の主張として、アミロイド断片を細胞に発現させると毒性を発揮するということが挙げられます
      今回の結果はそれを根拠にしたものでしょう
      効果があったなら、原因説を支持することになりますね

      親コメント
  • ってなんだか、定期的に聞いてるきがするんですが、治療法ってあまり聞かないですよね。 たぶん症状が進むのをおそめる方法として結実してるんでしょうが。
    • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 17時20分 (#1080967)

      治療というのが発症した患者を発症前の状態にするという意味であれば難しいでしょう。 予防は別にして、進行を止めるに留まる最大の要因はアルツハイマーと診断されるまでに症状が表れている患者は既に神経細胞死がそれなりに進んでいるということです。 残念ながら進行が止まってもそれまでに死んだ神経細胞の復活が期待できるわけではありません。

      そういう意味で必要になるのは、見た目健康な人間に受けさせても(倫理的、経済的な意味で)問題のない、アルツハイマー病に確実にかかると言い切れる早期診断法と、予防法の組み合わせになると思います。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 17時40分 (#1080975)

      薬剤による治療の開発という意味では以下のような困難さがあると思います。

      1. 予防系の薬の場合「効く」ことを示すには未発症の 治験参加者を集めて長期間(5年以上?)の試験を行う必要が あるような気がします。参加者を集めるのも(未発症だから) 難しいし、話が出てから「効いた」ことを証明するまでの 期間もかなり長くなると想像されます。
      2. 治療薬の場合、ダメージを受けた神経は復活しないでしょうから 脳梗塞の後遺症を治す薬と同じ困難さがあるでしょう。 (神経関連の)生物学の劇的な発展・発見が必要だと思います。
      3. 症状の進行を遅くする薬の場合、治験参加者を集めるのは 容易だと思いますが、症状の進行が緩やかであることと個人差が 大きいことから長期間・多人数の試験を行う必要があると思います。 失敗する可能性も高いでしょう。開発に要する資力が問題になるでしょう。
      「症状の進行を止める」ことを謳う薬剤がでれば治療法の開発は すんなり進むのでしょうが、そこまで大風呂敷を広げられるのは 詐欺師か超天才か超ラッキーな人でしょう。
      親コメント
    • がん治療のようなものでしょ。「マウスでは完璧に効いたんだけど」「治療は成功したが患者は死んだ」
  • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 12時37分 (#1080923)
    何かの暗号が解かれた話かと思った。
    ほら。/.だし・・・
    • by Anonymous Coward
      Folding@HomeとかUDとか、ある意味でたんぱく質の鍵/暗号を解いたのでは?
  • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 13時28分 (#1080931)
    最近、モノクロ抗体の薬が増えてる気がするけど、
    抗原-抗体複合体は免疫系に影響を及ぼさないんだろうか
    と考えてしまう基礎屋。
    • by teratera (19792) on 2006年12月23日 17時44分 (#1080977) 日記

      確かに、最近モノクロ抗体医薬増えましたね
      医薬業界的にはケミカル系に行き詰まりつつあるという現実もありますが

      DDS(Drag Delivery System)系の研究も進められつつあり、関係ない部分への影響は最小限に抑える努力がなされています

      親コメント
    • Re:抗体治療薬 (スコア:2, 参考になる)

      by pmjames (29210) on 2006年12月23日 23時27分 (#1081070) 日記
      及ぼすでしょうね。モノクローナル抗体製剤特有の副作用である infusion reaction の一部はそれが原因かも知れません。

      今実用になっている薬剤のうち、リツキシマブもインフリキシマブもバシリキシマブもそもそも免疫系そのものが標的です。ハーセプチンやマイロターグにしても対象疾患は悪性腫瘍ですし。
      免疫能低下は想定の範囲内(B型肝炎ウイルスの再活性化は昨日ニュースになっていました [yomiuri.co.jp]ね)なので、細かいところは気にしなかったということなのかも知れません。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 17時55分 (#1080981)
    人間はボケていた方が幸せではないかと言うのを聞きました。

    人間は死ぬわけですからその死の恐怖を和らげるためにボケが存在すると
    そうすることで死の直前まで恐怖を感じることなく死ねるから幸せである。

    逆に辛いのは癌患者のように余命が知らされて死の直前まで意識があることの方が
    人にとって辛いと言う事らしいのですが…

    どう思います?

    #どちらがいいのかわかりませがね
    • by aenigma (13321) on 2006年12月24日 4時30分 (#1081176)
      >人間は死ぬわけですからその死の恐怖を和らげるためにボケが存在すると
      >そうすることで死の直前まで恐怖を感じることなく死ねるから幸せである。

      認知症が発症したからといって一気に見当識や判断力がゼロになる訳ではなく、
      徐々に進行していくものなので、本人がある程度、自分の知的能力が障害されて
      つつあることに気づくことは珍しくないのですよ(「物忘れ外来」というものが
      あるのはその良い例)。このことがどれだけ不安を引き起こすものかわかります
      か?

      軽度〜中等度の認知症の人と話したり観察してみれば、そうした方々がなにかを
      理解できなかったときに、強い不安を持ったり自信喪失に陥りやすいことは、表
      情を見ているだけでよくわかります。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 20時02分 (#1081003)
      >人間は死ぬわけですからその死の恐怖を和らげるためにボケが存在すると

      ボケて死を怖がらなくなると、子孫を多く残す可能性が増える
      というならそういう方向に進化が働くでしょうが、
      実際はそんな方向への進化の圧力は存在しません。
      タダのトンデモ論ですな。

      医学が発達する前は、大半の人間はボケる前に死んでいたものです。
      さまざまな薬や治療法が発達して、寿命が延びた結果、
      いままで無かったほど脳を長い間使うようになってきたが、
      脳の方は進化の過程でそんなに長い期間使うようには設計されてはいなかった、
      というのが、妥当な解釈かと。

      そのうち現在薬でさまざまな臓器のトラブルを押さえ込んで長生きさせているように、
      脳の老化もある程度までは抑えられる薬が出来てくるかもしれません。
      死ぬ間際までクリアな思考のままでいられるようになるかもよ。

      そこでちょっと思うのは、脳のロジカルなシステムも果たして長寿命に対応しているのかなぁ、
      ということ。
      長期間運用しているコンピューターがシステムが、メモリに残るごみや、管理するデータの
      肥大化で徐々に不安定になっていくように、たかだか数十年ほどの寿命の中で
      うまく機能するようにしか作られていない脳も、たとえハードウェア的には健康に保てても
      ソフトウェア的には長期間の運用で不安定になったり破綻したりしやすくなるのかも知れない。

      脳の不安定化、、、発狂やノイローゼですか?
      みんな長生きして、最後は発狂しながら死んでいく未来ってなんか壮絶。

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      • by Anonymous Coward on 2006年12月23日 21時01分 (#1081012)
        >>人間は死ぬわけですからその死の恐怖を和らげるためにボケが存在すると

        >タダのトンデモ論ですな。

        元のACとは違うACですが、そういう予定調和論的な『学説』はあるみたいですよ。
        生半可な記憶ですが、例えば「死後、見る風景」として報告されている
        「川を渡る」「花畑」「人生の全再生」とかいう報告(瀕死の事故のあと生還した人の報告)は
        「生まれる前に『死に瀕したら再生するプログラム』としてリストされていたもの」
        と考える一派があるらしいです(例えば「死後、前世を振り返らないために必要な措置なので」とか)。

        #90年代(まあ、オカルトとか新宗教とかもてはやされた時期)に聞いた話なので、
        #その「一派」が今はもういない可能性もあるけど。

        この議論がどの程度に真剣に議論されていたのか知らないのでAC。
        親コメント
        • >> タダのトンデモ論ですな。

          > そういう予定調和論的な『学説』はあるみたいですよ。

          どんなトンデモだって,体裁さえ整っていれば (あるいは「自称」でも),「学説」になり得ますものね。
          論に値いするかどうか,だけの話で。

          # 「神様が全部創った」だって,「学説」。

          それでも,ファンタジーとしても楽しめなかったり,トンデモとしても今ひとつだったりすると,それはもうそこらへんにうっちゃっとくしか。
          --
          "Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
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    • 「死」を意識の外に (「下に」) 追いやることが「ボケ」だとするなら,大概の生きている人は「ボケ」ていることになりますね。

      # ヒト以外はどうなのだろう? というのは,脱線しすぎか。

      うつの一種に,どんな感情活動もできなくなってしまうものがあって,つまり,よろこびもなくなってしまうけれども,苦悩も感じなくなってしまう状態なのですが,その場合,苦悩できないこともつらい,ということになります。
      「苦悩できない苦悩」は,経験はともかく,想像も難しいところではあると思いますが。

      それに「ボケ」ている人が「ボケ」ていることによって,しあわせなのかどうか,余人が知ることはかなり難しいと思いますし。
      --
      "Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
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    • by Takeshima (20459) on 2006年12月24日 12時00分 (#1081308)
      その発言が
      ・学術的な意図でなされたものか
      ・患者(とその家族)への精神的なケアとしてなされたものか
      で解釈は変わるところですね。

      飼っていた犬が死を間近にした時、獣医さんが
      「もし尿毒症が起きたらひどい痙攣を起こすから家族は見ていて辛いかもしれない、
       でもそうなった時は本人(犬)の意識はもうなくなってるから苦しみは感じない」
      と言ってくれました。
      それは獣医学的見地によるものなのだったのか、家族への慰めとしてついた「優しい嘘」だったのか……。
      (幸いその犬は穏やかに息を引き取りましたが)
      --
      Someday, somehow, gonna make it alright but not right now.
      親コメント
    • ボケる時期と程度を自在に選べるなら、幸せかもしれませんねw

      望みもしないのに酷いボケがやってくるのが、本人にも周囲にも問題なわけで。
    • 本人にとっては、ある種幸せな場合もあるかもしれませんが
      介護する周囲の人間にとってはとてつもない労苦になりますから
      肯定する気にはなれません。

      いつも健康そのもので、最期はポックリ死のパターン以外は
      どれであっても、どこかで辛い思いをする人が出ざるをえませんよ。現状。
      介護ロボットの実用化なども、まだ遥かに先の話ですから。
      ま、その頃には動かすための資源が足りないかもしれませんが。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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