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漂流中のブースターが中軌道で突然爆発、大量のデブリ発生 92

ストーリー by mhatta
ごみはごみ箱へ 部門より

maia 曰く

テクノバーンの記事によると、2006年2月28日にロシアが打ち上げたものの失敗、中軌道上をさまよっていたプロトン・ロケットの最終ブースターがとうとう爆発し、1月の中国による衛星破壊実験を上回るデブリを撒き散らしたことが米空軍の発表などにより判明した。打ち上げから1年近く経ったロケットが爆発するのは極めて異例。

このロケットは機器の不調により静止軌道まで上昇できず、中軌道上で積んでいた衛星を放出。残った燃料を捨てることもできず、かなりの燃料を搭載したまま高度500km~15000kmの楕円軌道を回っていたが、2007年2月19日に突然爆発を起こした。1111個のデブリが地上から観測可能だという(1月の中国の衛星破壊実験では817個)。1年もたってからロケットの最終ブースターが突然爆発した理由は確認しようもないが、デブリやマイクロ隕石に衝突した可能性が取り沙汰されている。これはもしかして…。.

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  • by kickno (6263) on 2007年03月06日 10時14分 (#1121352) ホームページ 日記
    デブリって、太字で書かれていると
    動詞みたいで、何かを指摘されているみたいで
    とっても怖いです。
    • 新単語 (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年03月06日 12時05分 (#1121432)
      デブる
      (動ラ五)衛星軌道にデブリをまき散らす。

      用例:
      「ロシアがまたデブった。」 → 「ロシアがまた衛星軌道にデブリをまき散らした。」
      「お兄様、最近デブりましたね?」 → 「お兄様、最近衛星軌道にデブリをまき散らしましたね?」

      #メタボリックシンドローム進行中なのでAC
      親コメント
    • by Choro-Chan (31768) on 2007年03月06日 11時23分 (#1121403)
      症状が進むと、ブースターとかにも反応するようになりません?
      親コメント
  • 基本 (スコア:4, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年03月06日 7時03分 (#1121250)
    デブリ発生の抑制のため、使用後のロケット上段から残存燃料を排出するのは最近は基本中の基本ですよ。これが一番疑われる理由であることは常識です。
    放っておくと、日射で暖められてタンク内で膨張することで爆発する可能性がありますし。まして、混合するだけで発火するヒドラジン+四酸化二窒素なら当然です。
    まあ、今回は故障のため排出させることはできなかったからどうしようもないんでしょうけど。バルブがどういう状態だったかもわかりませんしね。

    #それにしても、テクノバーンの記事はあいかわらずひどい。古いのはまだ許すけど、原因をわざとぼかすのもアレだし、なにより「ARABSAT-4A」なんて文字列をまともにコピペすることもできないのか。
    • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 8時15分 (#1121276)
      >#それにしても、テクノバーンの記事はあいかわらずひどい。
      >古いのはまだ許すけど、原因をわざとぼかすのもアレだし、

      原因をわざとぼかすというより、ハッキリとは書けないんですよね。

      ただ、状況から考えて可能性として指摘されている、中国の衛星破壊
      実験によるケスラーシンドロームの序章じゃないかということを
      匂わせているだけで。
      #それがぼかすってことか。

      >なにより「ARABSAT-4A」なんて文字列をまともにコピペすることもできないのか。

      このロシアのブースターの正式名称は知りませんけど、ロシア語を
      そのままコピペすることができない環境とか、表示できない環境を
      考慮してのことでは?

      #そのまま英語のアルファベットで代用できる名称ならコピペで
      #構わないかもしれませんが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      > #それにしても、テクノバーンの記事はあいかわらずひどい。古いのはまだ許すけど、原因をわざとぼかすのもアレだし、なにより「ARABSAT-4A」なんて文字列をまともにコピペすることもできないのか。

      東スポに一々怒っても、おなかが減るだけですよ。
    • by Anonymous Coward
      「日射で暖められてタンク内で膨張することで爆発する可能性がある」のなら,内圧を逃がすための安全弁をつけるのが
      設計というものではないのか? ロシアのロケットはそうはなってないの?
      • by tmiura (6268) on 2007年03月06日 13時31分 (#1121509) 日記

        打ち上げから衛星分離までの予定時間内にそれが起こらないのなら 信頼性とペイロード重量を優先して 部品点数を増やさないというのも設計のトレードオフでは。

        プロトンロケットって古いものだし、 一応司令で制御できる状況下では燃料を捨てる機構もあったわけでしょ? だから今回の事態は想定の外に置かれていたんじゃないかしら。

        いや、改良できるもんならした方がいいのは確かですけれども。

        ときに、燃料タンクって燃料を送り出すためのブローダウンとか、 液体燃料の自重による圧力とかもあるだろうし、 気化と熱膨張による内圧上昇を想定した逃がし弁の作動圧って 解があるのかしら?

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    • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 14時37分 (#1121567)
      リンク先をよく読んでみよう。

      >1991年にケスラーは(中略)
      >そして高度1000km近傍と1500km近傍では、新たなデブリの生成速度はすで
      >にデブリの自然な消滅速度を超えているとの計算結果を報告した。

      >1999年、イタリア学術会議のL.アンセルモと、A.ロッシ、C.パルディーニは(中略)
      >現在ケスラーシンドロームに突入しているという状況は変わらないということを示した。

      中軌道ではもう起きているという結論だね。

      親コメント
    • エボラとかエイズのような新しめの致死性感染症(エイズはかなり発病を抑え込める所まできていますが、肝心の薬がエイズ多発地域にとっては高価で量的に不十分だったり、差別が残っていたり、無理解が日本でも根強かったりで増加傾向に歯止めがかかっていない…)が、一気に爆発的な拡散をしたときと同じようなことが、軌道上のデブリでも、起き始めているということでしょうかね。

      確かに今回の爆発自体はデブリとは関係ないのかもしれませんが、デブリがデブリをつくり出す悪循環にはまり始めていることは事実でしょうね…こうなると地球の重力に引っ張られないぎりぎりの低速で軌道を周回してデブリを回収して、一定量収集したら地上に戻るか大気圏で焼き尽くされてしまうようなロボットでも急いで介意初・量産してデブリの多い高度から投入していかないと、ロケットの打ち上げ自体すらままならなくなるような…

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      • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 14時58分 (#1121582)
        特定の軌道を周回する速度に低速も高速もありませんが、飛行機か何かと勘違いしていませんか?
        速くても遅くても、速度が少しでもずれたなら、それは元の軌道からの離脱を意味します。

        次にデブリ回収ロボットなんて気楽に言ってますけれど、
        空中を漂う風船の群れか何かの回収と勘違いしていませんか?
        相手はそれぞれが異なる方向に毎秒数km の速度で飛び交う弾丸の雲です。
        命中すればそのロボット自体が破壊されてもおかしくありませんし、
        ロボットを頑丈に作っても今度は衝突したデブリが破壊されて新たな破片を散らしかねません。

        トリモチなんてコメントもついていますが、そのモチが飛び散りでもすれば
        またそれが新たなデブリとなってしまう、そういう世界です。

        思考停止に陥るよりは、どんな妄想であってもアイデアを出すことは大切ですけどね。
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        • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 19時34分 (#1121732)
          別人ですが、ちょいとばかし補足を。

          >相手はそれぞれが異なる方向に毎秒数km の速度で飛び交う弾丸の雲です。

          これはつまり

          >速くても遅くても、速度が少しでもずれたなら、それは元の軌道からの離脱を意味します。

          ここから導かれます。まったくおなじ軌道なら、衛星とデブリが出会うことはまずありません。運動場のトラックをおなじ速度で周回してると思ってください。で、ちょっとしかずれていないなら、ぶつかる可能性はあるにはありますが、相対速度は小さいわけです。
          とすると、高速でぶつかってくるデブリのほとんどは軌道面が違っていて交差するところでぶつかるわけですね。真横からなら(両方の軌道速度がおなじとして)軌道速度の約 1.4 倍、正面衝突なら 2 倍にもなります。すぐおわかりいただけると思いますが、これらの場合、ぶつかるのは(そして被害の大きいのは)衛星表面の進行方向側に集中します。
          まぁ、中には惑星間から高速で飛んできて追突するものもあるにはあるでしょうけれど、確率としてははるかに小さいでしょうね。

          実際、国際宇宙ステーション [wikipedia.org]の日本実験棟きぼう [wikipedia.org]ではホイップルバンパが一応全周に装備されていますが、進行方向側 150 度 [sfo.jaxa.jp]の範囲にはさらに強化したスタッフィング入りバンパが使用されています。
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        • デブリ回収ミッションが難しいことは多分誰も異論がないと思います。

          ただ、10cm^3のデブリがうようよいるよりは、鳥もちが散らばったとしても、1mm^3のデブリが同程度あるって状況のほうがマシかもしれません。まあ毎秒数kmの運動エネルギーを持っていれば、10cm^3の追跡可能なデブリが沢山あっても、1mm^3の追跡不可能なデブリが同数ある状態よりマシなのかもしれません。私には判断材料がないんですが、どっちだと思われますか?

          ところで、小川一水さんの「第6大陸」という小説では、とても大きい金属性スポンジを軌道上に浮かべて、デブリを捕まえるって話があります。(確か^-^; 記憶があやふや)それって打ち上げコストとかどうやって製造するのかって問題はさておき、デブリ対処のアイデアとしてどの程度有効なんでしょうか?

          SFファンとして一言言っておくと、「第6大陸」はSF小説なので、「もっともらしい対処」を読者に示せればいいのであって、それが「現実世界で有効な対処」である必要はないと思いますし、「第6大陸」で示されたアイデアが無効であってもSF小説としての面白さは変わらないと言っておきます。

          --
          vyama 「バグ取れワンワン」
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      • by Takahiro_Chou (21972) on 2007年03月06日 21時52分 (#1121779) 日記
        こうなると地球の重力に引っ張られないぎりぎりの低速で軌道を周回して

        地球の重力に引っ張られてるから、周回軌道を取っているのでは?

        親コメント
    • 「ヤマトの諸君、また会えて光栄の至りだ!」

      -- A.C., nothing more, nothing less.
  • デブリ課ついに誕生だね (スコア:2, おもしろおかしい)

    by imaima (20842) on 2007年03月06日 9時52分 (#1121338) 日記
    ってのが現実味を帯びてきましたね。
    実験や衛星への予算よりデブリ回収事業を国連とかで協議してるんでしょうか?

    文系の私はいつも虫取りアミをもった宇宙飛行士や、
    底引き網を引いてるスペースシャトルが頭に浮かびます。
  • Mystery Over Autsraila (スコア:2, 参考になる)

    by kan143 (24887) on 2007年03月06日 17時06分 (#1121657) ホームページ
    この写真 [nasa.gov]の正体ですな
  • by auge (19016) on 2007年03月07日 1時48分 (#1121895)
    人気のある高度で勧告を無視して自己アピールの為に意図的に大量のデブリを発生させるのと、
    事故により仕方なく廃棄した資材が意図せず大量のデブリを発生させたのでは、
    似たような結果を招いたとしても、殺人と業務上過失致死くらいの差があるのではなかろうか?
  • >ロケットの最終ブースターが突然爆発した理由は確認しようもないが、デブリやマイクロ隕石に衝突した可能性が取り沙汰されている。これはもしかして…。

    一瞬、ミサイルコマンドを思い出してしまった…今風に言えば、SDIだが。
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
    • by uippi (9904) on 2007年03月06日 13時39分 (#1121515) 日記
      SDI [www.sega.jp]って聞いてコッチを思い出しました。
      アーケードに出たのが1987年らしいので、かれこれ20年になるんですが。

      てかSDI構想ってレーガン大統領の頃か・・・年取った訳だなぁ・・・。
      #当時遊んだゲームで麻雀クリニックも思い出しました。中学生でしたが。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 7時57分 (#1121267)
    デブリって、ものによっては1立方ミリメートルよりも小さいわけでそ?
    それを1個単位で観測してるってのが、素朴な驚きなんです、私のような文科系人間に
    とっては。
    • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 11時52分 (#1121426)
      観測できた、比較的大きい(約 10cm 以上)のものだけで 1111 個あったということですね。それより小さな破片は数百倍あってもおかしくない。
      今回のものだけではないんですが、Wikipedia の記述によると [wikipedia.org]、観測されたものだけで約 7000 個、観測にかからない 1mm 程度のものまで含めると推定数百万個、ということです。

      # この辺の推定は回収された衛星の外壁に残された衝突痕の数などから計算されている、と思います。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      認識できるデブリって10cm×10cmぐらいじゃなかったでしたっけ?
      よく知らないけど。

      今回の件はマイクロ特異点のせいです。
      僕が風邪引いたのも昨日寝坊したのも全部マイクロ特異点のせいです。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 12時32分 (#1121460)
    中国のせいになるからチャンス!とばかりに、
    どこぞの国がレーザーか何かで衛星迎撃実験をしたのでは、とか思ったり。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月06日 12時46分 (#1121475)
    って何だよう。
    中途半端で気持ち悪い。

    #っていうmhattaの釣りか?
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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