ひっそりと更新が進むロシアの測位システム 9
ストーリー by mhatta
ソ連の遺産 部門より
ソ連の遺産 部門より
KAMEDA,Tsukasa 曰く、
GPS Diaryの記事より、合衆国のGPSやEUのGarilleoに比べてマイナーでニュースの少ない印象があるロシアのGLONASSですが、地道に衛星の更新を勧めており、今年末までには改良型の"Uragan-M"衛星6機を軌道に乗せるため2機のロケットを打ち上げる予定とのこと。これにより、2000年代前半には1桁まで落ち込んだ使用可能な衛星数は18機となるそうです。
さて、ロシア宇宙庁のGLONASSのページを見ると第一、第三軌道面に各8機、第二軌道面に3基の計19機で"Temporarily is switched off"となっている6機を今回の打ち上げで更新すると19機になってしまいます。打ち上げた順番と衛星寿命から察するに、第一軌道面のSlot3にあるGlonassNumber789を今後退役させるのでしょう。
いずれにせよ、都市部のビル街や山間地といった難測位環境でも、衛星数が増えれば測位不能になる確率も低下するのでエンドユーザとしてみれば好ましいことです(GPS/GLONASS両用受信機を持ってれば、ですが)。しかし、ますます準天頂衛星の立つ瀬がなくなるなぁ…(--;)
789は軌道上で待機する (スコア:1)
3機づつ2回の打ち上げ、そして1回の打ち上げでは同一軌道面への投入となる。第二軌道面への3機投入は間違いなく行われるだろう。そしてもう一回の打ち上げでは、待機になっている機が多い第三軌道面の3機更新と考えるべき。したがってGlonassNumber789は待機。逆にGlonassNumber789を退役させるならば、現行機2機があわせて退役になってしまう。
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2000年? (スコア:0)
日本語能力の問題かもしれないですが、2000年代前半って2000年から何年までのことですか?
Re:2000年? (スコア:1)
> 殆ど宿命的な資金欠如によりもたらされた90年代半ばの祖国の宇宙産業の全体危機は、
> 2003年中葉の時点でGLONASSシステムには稼働可能な人工衛星は7台しか残らない事態にさせた。
> これは実質的にロシアのナヴィゲーションシステムの存在がなくなったことを意味した。
ということなので、このあたりの時期が一番大変だったのでは。
とりあえずユーザにとっちゃ、GPSでも、GLONASSでも、Galileoだろうとなんでもいい、
高精度に測位できる航法衛星があれば、とりあえず何でも組み合わせて使うだけのことです。
そういう意味では日本のFM多重DGPS放送が無くなる [gpex.co.jp]のは痛い。
海上保安庁のDGPSビーコンは継続して運用されるそうですが。
ちなみに、GPS+GLONASSの組み合わせで双方の信号をもとに測位できる端末 [kongo.tv]は、
既にあります。測量士が衛星の軌道要素から、豊富にデータが取れて正確に測位できる時刻をはじき出し、
遅れないように現場の山へ入っていくことなんかは、もう普通のことになりました。
Re:2000年? (スコア:0)
今が2980年とかだったら前半=2000~2500年くらいなんでしょうけど。
#ネタにマジレスだった? とか思ったのでACにしとこう。
Re:2000年? (スコア:0)
00年代ってのもなぁ。
Re:2000年? (スコア:0)
Re:2000年? (スコア:0)
その頃 (スコア:0)
Re:その頃 (スコア:0)
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忠敬萌え~