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15266 story

地球に似た「居住可能な」惑星を発見 150

ストーリー by mhatta
行くのが大変だ 部門より

prankster 曰く、

The European Southern Observatory(ESO)は25日に速報としてスイス、フランス、ポルトガルの天文学者チームが居住可能な条件を備えた、地球に似た惑星を発見したと発表した。
発表によると、この惑星はてんびん座の方向約20.5光年先にあるGliese 581と名づけられた赤色矮星を周回するGliese 581cで、おもな特徴は次の通り。

  • 直径で地球の1.5倍、質量で5倍
  • 公転周期13日
  • 表面温度0~40度C(液体の水が存在し得る
  • 表面は岩、あるいは海洋に覆われていると推定される
Gliese 581cと赤色矮星の距離は地球と太陽の距離のおよそ14分の1だが、赤色矮星の表面温度が低いため惑星表面は液体の水が存在し得る温度にある。報告ではこれを"in Habitable Zone"(居住可能な範囲にある)と表現している。
,

グルノーブル大学から参加しているチーム員のひとりは「この星は将来の地球外生命体探索でもっとも重要な対象となるだろう。宇宙の宝の地図があるならば、大きな×点をつけたくなる。」とコメントしているが、実際我々が知っているタイプの生命体(つまり地球生物)に似た化学機構を持つ生命体の存在が「可能」なだけに期待が広がる。もしそこに生命がなかったとしても、将来の殖民星となる可能性が考えられる。
なお、チームは地球の約8倍の質量を持つ3番目の星の存在の強い証拠があるとしている。こちらも主星からの距離によっては地球型生命が居住可能な条件を備えているかもしれない。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 惑星ヴァルナ? (スコア:5, すばらしい洞察)

    by TarZ (28055) on 2007年04月25日 18時16分 (#1148166) 日記
    将来の殖民星となる可能性が考えられる
    えええ。Σ(゜д゜;)

    表面での重力加速度が、地球の2倍以上 [google.co.jp]ですよ。
    • by Anonymous Coward on 2007年04月25日 18時23分 (#1148174)
      自転周期が速けりゃなんとかならんですかね。
      親コメント
      •  公転周期がここまで短いと、月なんかと同じように、潮汐作用による損失で自転エネルギーが失われて、自転周期=公転周期になってるような気がする。
         この仮説が正しいとなると、常に太陽を向いている灼熱地帯と、常に太陽から隠れている極寒地帯が大半を占めて、居住可能な表面積はすげー少ないってことになるなぁ。その分エネルギープラントには不自由しなさそうですが。
        --
        しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
        親コメント
    • Re:惑星ヴァルナ? (スコア:2, おもしろおかしい)

      by rnk (11502) on 2007年04月25日 20時23分 (#1148268)
      > 表面での重力加速度が、地球の2倍以上ですよ。

      植民星でなくて,流刑星にちょうど良いのでは……
      親コメント
    • by nikomi (28640) on 2007年04月25日 20時25分 (#1148270)
      倍程度なら問題ないでしょう。

      現在の技術/理論で考えれば最短でも20年以上の長旅になる訳ですから
      移動中の加速度を1Gから徐々に増やしていけば目的地につく頃には2Gの
      加速度の中でも十分に活動できるように体格(主に筋肉)を適応させる事は
      十分に可能だと思います。
      親コメント
    • 倫理的に許し難かったりコスト的に法外な技術(例えばダイダロス計画などのように小型の原爆や水爆を連続して爆発させて推進力にするとか)も含めて、現在実現可能な理論や技術を用いる範囲では、
      この星系に到達するまでに下を見ても千年程度はかかるでしょうから、その間に何十世代かをかけて現在の1Gの環境から2Gの環境に慣らしていけば問題はないと思いますけど…

      # それ以前に、有人宇宙船にそれだけの寿命を保証できる信頼性を技術的に確保できていない訳ですが(´Д`)y-~~

      勿論、星系間の交流が普通になるような技術(ワームホールやブラックホールの使用とか画期的な発見によってワープやそれに準ずる航法と亜光速での星系間飛行が普通になれば。ということで)が普遍的な場合には、この手の問題は非常に深刻な「社会的」な問題になるでしょうけど。
      親コメント
      • # どこに繋げようか迷いましたが。

        その間に何十世代かをかけて現在の1Gの環境から2Gの環境に慣らしていけば問題はないと思いますけど…
        獲得形質遺伝を支持しないという立場であれば、これを実現するためには
        循環器系が強くない人間は、子孫を残さないようにする」ことに
        なるのですが、それは前提として大丈夫ですか?

        「体重が倍になる」だけではなくて、血液の比重が2倍(ちょっと不適切な喩え)
        になることに相当する点に注意。体重を支える骨や骨格筋は鍛えられるでしょうが、
        血管や心臓までホイホイ鍛えられますかね? 脳への血液確保のために
        単純に血圧を2倍にしたら、足の毛細血管が厳しそうだし。

        無理だとは言いませんが、その環境で長生きするためには、人体デザインの
        見直しは必要だと思いますよ。(恒星間の深淵を乗り越えるのに比べれば、
        この程度の遺伝子操作は簡単でしょうが)
        親コメント
  • 誰かいませんかー (スコア:5, すばらしい洞察)

    by hado (21151) on 2007年04月25日 19時03分 (#1148213)
    赤色矮星の寿命は永いらしい [wikipedia.org]ので
    太陽系 [wikipedia.org]よりも系が存在できる期間が非常に永いんじゃないかと。
    そうすると進化というか淘汰の結果というか
    何かしらの生物が生まれることの出来る期間も延びて.....

    ドレイクの方程式 [wikipedia.org]で言えば
    > fl :上記の惑星で生命が実際に発生する割合
    > fi :発生した生命が知的生命体にまで進化する割合
    にだいぶ大きな係数を入れられるかもしれませんね。

    #ようやく隣人に会えるのかもしれない
  • 忘れちゃだめじゃないか (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年04月25日 19時16分 (#1148223)
    たった数万年前にあそこからこの星へ来たことをもう忘れちゃったのかい?
  • 1年が13日ですか… (スコア:5, おもしろおかしい)

    by nullme (33867) on 2007年04月25日 20時16分 (#1148260) 日記
    年度単位のプロジェクトなんかだと、ものすごいデスマーチになりそうな。

    # でも、13日で済むなら耐えられそう。

  • by TarZ (28055) on 2007年04月25日 19時44分 (#1148243) 日記
    最初、英語版Wikipedia [wikipedia.org]を見て、離心率0.0のほぼ円軌道なのかと思ったのですが、
    リンク先のESOサイトにあるpdf資料 [unige.ch]を見ると、離心率0.16±0.07のやや楕円軌道ですね。
    (やはり一次情報にあたるのは重要だなあ)

    まあそれでも我らが太陽系の水星よりはマシなのですが、やや厳しい夏と冬がありそうです。
  • 「大きな×点をつけたくなる」って、日本人的感性ではだめ出しですよね。
    日本人的にはむしろ「花丸を付けたくなる」ではないでしょうか。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月25日 18時12分 (#1148164)
    重力の問題とか大丈夫なんでしょか。その惑星の質量だけじゃなくて、太陽による潮汐力とかキツそうな気がします。
  • わざわざ重力井戸の底に降りようとする奴の気が知れない。つまり仮に行くにしても移住目的はないだろうなと。
  • by unnamed7 (33206) on 2007年04月25日 18時43分 (#1148193) 日記
    こんだけ主星に近かったら夕焼けとかすごそうだなあ。 一年が13日だし、潮の満ち干はものすごいだろうし。 この星、風景すごいだろうなあ。本当に居住可能なんだったらいってみたいなあ。
    • Re:夕焼け (スコア:3, すばらしい洞察)

      by SteppingWind (2654) on 2007年04月25日 19時21分 (#1148227)

      潮汐で主星に対する1日がやけくそに長いとか, 昼側の水蒸気発生と夜側の凝集で常に暴風雨とか, イオみたいに潮汐力で星の内部に熱が発生して巨大噴火が続いていたりとか, あんまり住むには遠慮したいような想像が沸くのですけど.

      # なんか「ベムハンター・ソード」に出てきそう

      親コメント
      • by njt (4968) on 2007年04月25日 19時44分 (#1148241) 日記
        朝夕力で自転周期が公転周期に一致してしまっているとすると、昼側の中心も夜側の中心も住みにくそうなので、みな永遠の夕焼け地帯に住むのですね。
        # 永遠の朝焼け地帯と呼ぶ方がいいか。
        親コメント
    • Re:夕焼け (スコア:2, 興味深い)

      by sayuporn (33927) on 2007年04月25日 18時49分 (#1148202) 日記
      夕焼けに関係するのですが、空気に関することが書いてないですね。。
      気圧とか酸素濃度とか。

      アクアラング必須の生活でも移住可能といえるのかな
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年04月25日 18時44分 (#1148194)
    NHK教育テレビ 地球ドラマチック『E.T.の住む星』『第1回 惑星オーレリア』 [nhk.or.jp]
    Wikipedia: 惑星の居住可能性#赤色矮星系 [wikipedia.org]

    自転と公転の同期とか、巨大な太陽フレアとか、気になるキーワードはあるものの可能性は結構ありそうですね。
  • 地球の生命との類似性はどれくらいあるのか興味深いですね。
    地球の生命と同じように進化するのか、それとも全く別の進化を遂げるのか。
    ただ、なまじ生命が存在していると、お互いに未知の伝染病の危険性が高そう・・・。
  • by lovdrem (33303) on 2007年04月25日 18時56分 (#1148206) 日記
    だれかが超光速航法 [wikipedia.org]を編み出すことを密かに願っていようじゃないか。
  • 知的生命体がいたら (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年04月25日 19時28分 (#1148230)
    まず最初のコミュニケーションは

    戦争

    ではなかろうかと
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