カニの甲羅を分解する新種の土壌細菌 53
ストーリー by Acanthopanax
成分:カニ殻抽出物 部門より
成分:カニ殻抽出物 部門より
毎日新聞によると、カニの甲羅を分解する新種の土壌細菌が発見されたということだ。この細菌を利用することで、安価なアミノ酸の生産が期待できるという(編注: コメントで指摘されているが、抽出が期待されているN-アセチルグルコサミンは「アミノ酸」ではなく「アミノ糖」である)。
「畑にエチゼンガニ(ズワイガニ)の殻をまくと、作物がよく育つ」という伝統農法から研究が始まったというが、ガーデニングなどでは、貝殻や甲羅は、どちらかというとカルシウムによる土壌改良資材として認識されていた部分が大きいかと思う。今回発見された細菌「アワラネンシス」は、どのような条件の土壌に生息するのか、甲羅のみに有効なのかなど、ガーデニングをやっている私にとっては、今後の発表が待ち遠しい。また、アミノ酸を含む栄養機能食品などに応用できるのかなども興味深い。
甲羅はすでに別の使い道が (スコア:4, 参考になる)
汚泥の凝集などに使われています。
キトサンはスピーカーのコーン紙の剛性を高めるためにも使われています。
Re:甲羅はすでに別の使い道が (スコア:1)
甲羅の在庫を確保するためにはカニの養殖を大々的に行わねば!
・・・なんかバイオエタノールがらみでトウモロコシ大増産みたいですね
Re:甲羅はすでに別の使い道が (スコア:1)
カニの甲羅を安く輸入するのだよ。
国際間取引が活発になれば「甲羅」の取引市場を作ってウマー。
タイトルをちら見して (スコア:1)
既知^H^Hキチナーゼ (スコア:4, 参考になる)
このあたり [nagaokaut.ac.jp]がよくまとまってるかな? キチンを分解する酵素はキチナーゼと呼ばれますが、これまでにも細菌、カビを問わず、さまざまな土壌微生物などから見つかってます。もともと、これらの微生物が生物界においてキチンを分解して、循環させてるわけで。
「アミノ酸」の書き間違いといい、多分、判ってない新聞記者が書いたからこういう記事になっちゃってるんでしょうけどね。おそらく、元の研究内容は、土壌中からキチン分解菌を分離培養したところ、これまでに知られてない新種の細菌を発見した、ということがメインなんじゃないかな? 今は細菌の分類は、遺伝子の相同性を利用した方法(16S rRNA系統解析 [wikipedia.org]やDNA - DNA分子交雑法 [wikipedia.org])で定量的に行われているので、この実験できちんとそれらの方法を使っているのであれば、新種(カナ表記から見ると、新属っぽいけど)だということ自体は言えますから。
この細菌が新種のキチン分解菌である、ということなら、例えばそのキチナーゼの性質(至適温度とか、活性の強さ、基質特異性や分解産物の種類など)がこれまでのものと違った特性があるかどうか、あるいはこの細菌自体の性質(増殖に至適な温度やpHその他の環境など)がどうであるかによっては、これまでと違った形での活用が考えられます。それ次第では新しいバイオリソースとしての可能性はあるかもしれませんが、まぁ今のところはまだまだ判らない、といったところでしょうね。
Re:既知^H^Hキチナーゼ (スコア:5, 参考になる)
本人の発言を見る限り、主張したいことは
・蟹殻の分解速度が非常に速い細菌を見つけた
・現在の工業的製法では酸加水分解後に微生物で分解しているが、こいつを使えば酸を使わずとも
微生物だけで数日のうちに分解可能
・そのため将来的には現在の半分以下のコストでN-アセチルグルコサミンが取り出せる(かも/といいなあ)
・産業化も可能かもしれない(まあ地域貢献研究枠で資金とってる関係でしょうが)
って感じで。
Re:既知^H^Hキチナーゼ (スコア:1)
ごめん、リンク先貼り間違えた。こっち [shinshu-u.ac.jp]を貼るつもりだったんだけど、素直にググった結果 [google.co.jp]の方がよかったかも。
伝統農法から研究が始まったというが (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:伝統農法から研究が始まったというが (スコア:4, おもしろおかしい)
つまり、こんなニュースになった可能性がある訳ですね。
Re:伝統農法から研究が始まったというが (スコア:2, 興味深い)
それから連日ウナギをさばく日々。
でも内心は真面目にやる気はなかったから、もっぱら喰う方ばっかりをやっていたとか。
(蒲焼に勝る調理法はないとの結論に達したとか)
Re:伝統農法から研究が始まったというが (スコア:0)
女神曰く (スコア:0)
Re:女神曰く (スコア:0)
Re:女神曰く (スコア:0)
アミノ酸? (スコア:2, 参考になる)
N-アセチルグルコサミンはアミノ酸じゃなくアミノ糖だと思います。
元記事にはN-アセチルグルコサミンと書かれてるので、すぐ間違いだとわかるのですが、、、
と言うか、毎日新聞の記者は不思議に思わなかったんだろうか。
Re:アミノ酸? (スコア:1, すばらしい洞察)
美肌効果 (スコア:1)
# 関節痛のほうも、ヒアルロン酸とか似たような感があるが。
関節痛に (スコア:0)
高負荷トレーニング後の関節痛が減ったような気がします。
#オフトピなのでAC
Re:美肌効果(オフトピ) (スコア:0)
Re:アミノ酸? (スコア:1)
・・・いやぁ、オオボケでした。
訂正、修正感謝いたします。
Re:アミノ酸? (スコア:0)
>と言うか、毎日新聞の記者は不思議に思わなかったんだろうか。
不思議な単語だなぁ、とは思っていたんじゃないでしょうか。
# 大抵の記者に科学的素養を求めるのはもう諦めました
# 裏を取る、という科学的素養もね
普通にわかりません (スコア:0)
なぜ、これだけで「すぐ」間違いだとわかるのでしょうか?
そもそもアミノ酸とアミノ糖の違いも、それが何なのかすらわからないです。
すぐ間違いとわかるといわれても、素人にはなんのことやら・・・
Re:普通にわかりません (スコア:2, 参考になる)
てなわけで、アミノ酸の「酸」の部分が抜けてることはわかってもらえるでしょうか。
カルボキシル基が付いてないです。
N-アセチルグルコサミンはタンパク質を修飾する多糖(ヒアルロン酸とか)の重要な構成成分ですね。
#まあ、そういう知識が多少あればすぐわかるわけですが、大手新聞社の
#科学部記者にそれを期待するのは間違い?
Re:普通にわかりません (スコア:2, 参考になる)
Re:普通にわかりません (スコア:0)
> #科学部記者にそれを期待するのは間違い?
記者に期待するのは間違いではないと思いますが、
デスクに期待するのは間違いですな。
Re:普通にわかりません (スコア:0)
私もわかんないからぶらさがってみる
キチン (スコア:1)
Re:キチン (スコア:0)
「このチキン野郎!」
と言えたのに。
とりあえず、台所から愛をこめて。
Re:キチン (スコア:1)
#作れるかどうかは不明。
##絹地の腰紐は通のアイテムらしい…
Re:キチン (スコア:0)
そして#1172646 [srad.jp]は分解されなされ。
甲羅がおいしいのよと叫ぶ細菌 (スコア:0)
土壌細菌が海の水質に適応し蟹の甲羅が溶け出す奇病が発生!!!
カエルツボカビ病のように問題となった20XX年の話であった。
カニにとっては水虫以上の脅威 (スコア:0, 余計なもの)
水虫並の脅威かも(大嘘)
#カニアレルギーの私にはこのB級兵器は朗報かも
##もっとも、死んだり抜け殻の生分解性は確実なわけで
Re:カニにとっては水虫以上の脅威 (スコア:0)
Re:カニにとっては水虫以上の脅威 (スコア:1)
これは (スコア:0)
一方ロシアは (スコア:0)
http://www.j-cast.com/2007/06/01008105.html [j-cast.com]
http://www.asahi.com/food/news/TKY200706120305.html [asahi.com]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/29702.html [hokkaido-np.co.jp]
Re:一方ロシアは (スコア:0)
Re:一方ロシアは (スコア:0)
サイバラの漫画に描いてたけど、本当なんだろうか。
一方日本では (スコア:0)
Re:一方日本では (スコア:0)
ちょっと気になるんですが (スコア:0)
悪の組織では (スコア:0)
Re:悪の組織では (スコア:1)
Re:悪の組織では (スコア:1)
#イブセマスジー
らじゃったのだ
素晴らしい (スコア:0)
#蟹は好きですがどうにもあの雰囲気が…
Re:素晴らしい (スコア:0)
#実話なのでAC
Re:素晴らしい (スコア:1)
蟹じゃなくて実はカブトガニ食べてたとか
#フェイスハガーって似てるよね?
蟹食ってるときに『プレデター』のしかも終盤がテレビに映ったら
シュワちゃん応援がてら食欲増進するに違いない
Re:素晴らしい (スコア:1, 参考になる)
>蟹じゃなくて実はカブトガニ食べてたとか
いや、やっぱり「わらすぼ [google.co.jp]」でしょう。
#有明海名産
Re:素晴らしい (スコア:0)
Re:素晴らしい (スコア:0)