Anonymous Coward 曰く、 日本大学生物資源科学部農芸化学科の研究グループが、藻類から遺伝子を取り出し、陸上植物に組み込んで成長を促進させることに成功したらしい(リリース文、論文)。陸上植物の明反応に最も良く適合するタンパク質を水中植物である藻類から突き止め、その遺伝子(シトクロムc6)をシロイヌナズナに組み込んだところ、化学エネルギー分子が2倍になり、光合成産物であるデンプンやクロロフィルなどの成分が増し、葉や根は大きく、背丈は野生株の約1.3~1.5倍に生長したとのことだ。何となく藻類というのはノリっぽいが、水中植物の遺伝子で陸上植物の光合成が活発になるというのは興味深いところです。
面白いとは思うけど・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
CO2の削減やエタノールの増産にも役に立つみたいなことが書いてありますが、これはどうなんでしょう?
今回導入されたシトクロムが水生植物由来であると言うことは、水には困らない環境でこそ効率よくエネルギーの変換が行えるのだという可能性が高いと思います。
光合成は水を大量に必要とするプロセスです。今回の成長量1.3倍という結果は、水ストレスの全くない状態のものだと思いますが、多くの陸上植物に
とって水ストレスは光合成を制限している大きな要因ですよね。実際に自然条件下の水が潤沢に得られない環境でも、この組換え体が非組換え体よりも
高い効率で光合成を行えるかどうかは疑問です。
植物の陸上進出は、すなわち乾燥への適応だったはずです。シトクロムC6は植物が陸上にあがった際に失われたものとのことですが、
これは、失われたと言うよりは、乾燥への適応という進化の過程で淘汰されたと見る方が正しいんじゃないかなぁ。
Re:面白いとは思うけど・・・ (スコア:1)
> この組換え体が非組換え体よりも高い効率で光合成を行えるかどうかは疑問です。
この手の遺伝子組み換え植物って、人工的な栽培が前提だと思うので、
自然条件下に適応できてしまうほうが(制御が効かない感じがして)怖いような。
# ホテイアオイ並みに増殖する陸上植物が生まれたり?
水中と陸上の違い (スコア:1)
陸上よりも水中の方が日光の量が少ないのだから、ある意味当然かも。
#しかし、ニュースリリースは日本語になってないな。最初の一文の意味がさっぱりわからん。
Re:水中と陸上の違い (スコア:0)
生物の生存競争という観点から見ると、陸上生物だって同等の能力がないとおかしいと思う。
Re:水中と陸上の違い (スコア:1)
なぜシロイヌナズナへ組み込んだのだろう。
Re:水中と陸上の違い (スコア:3, 参考になる)
Re:水中と陸上の違い (スコア:1)
味まではコントロールできそうに無い。
Re:水中と陸上の違い (スコア:0)
それと、成長の促進がその環境に適応するための最適解かどうかも検討しないと。
Re:水中と陸上の違い (スコア:0)
Re:水中と陸上の違い (スコア:0)
「環境保全・修復への応用が大いに期待されまる。」 (スコア:0)
Re:「環境保全・修復への応用が大いに期待されまる。」 (スコア:0)
#インド人を右に
俺にも組み込んでくれ (スコア:1)
いや、植物は植物なりに大変であって、
決してボーっとしているわけじゃないのだろうけど。
屍体メモ [windy.cx]
セイタカアワダチソウに (スコア:1)
逆に繁殖しずらいようになってくれれば・・
かゆいうま
Re:セイタカアワダチソウに (スコア:1)
ノリ人間・・・現る!! (スコア:0, 余計なもの)
Re:ノリ人間・・・現る!! (スコア:0, オフトピック)
Re:ノリ人間・・・現る!! (スコア:0)
Re:ノリ人間・・・現る!! (スコア:0, オフトピック)
代償 (スコア:0)
夢のおクスリ?! (スコア:0)
以前エッセイかなにかで… (スコア:0)
「もし遺伝子操作で1週間で大木になる木が開発されたらナチュラリストとしてはどうしますか?」
という質問を読んだ気がします。
その時は『…私ならその木を植えることに賛成すると思います…悩むとは思いますが』という回答でしたが、
本当に実現した場合は世論がどういう反応をするか気になりますね。
#元ネタどうしても不明でした…どなたかご存知でしたら是非。
Re:以前エッセイかなにかで… (スコア:1)
必要な養分を摂取するための身の毛もよだつ能力について説明しないのは、フェアじゃ無いですよ:-)
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