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16037 story

インドネシアが鳥インフルのウイルスに知的財産権を主張 61

ストーリー by yoosee
気持ちは分からないでもないが 部門より

m.sakkanen 曰く、

Yahoo!ニュース、大元は産経新聞の記事のようですが、 世界保健機関(WHO)の専門家会議でインドネシア等が鳥インフルエンザ等のウイルスに知的財産権を認めてほしいと主張しているようです。 これは背景として、鳥インフルエンザ等の検体を数多く提供しながらも、 その検体を利用して先進国が開発したワクチンを高く購入させられるということが不公平だということです。
最初は異和感を感じましたが、よく考えるとウイルスを資源として考えるのは、そんなにおかしい考え方ではないのかもしれません。 ただ、知的財産となるとどうなのでしょうか。

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  • by sakaki101 (30670) on 2007年08月01日 19時33分 (#1199266) 日記
    こんな主張は、インドネシア当局ですら本気で通るとは思ってないでしょう。

    もはや日本ではさっぱり放送されなくなったトリインフルエンザですが、東南アジアでは未だに猛威をふるっています。
    特にひどいのがインドネシアでこの2年ちょっとで102が感染し81人が死んでます。(ここ5年間における全世界のトリインフルエンザによる死者の1/2)
    さらに、もしトリインフルエンザが世界にひろまったら、ワクチンの配給は後回しにされてしまうと予想されます。

    そうならない為にも、途上国はWHOにたいして技術供与やらを要求したり、国際的なワクチンのストックを作ろうと呼びかけたりと苦心してるわけです。
    しかし、要求に対する解答としてWHOも製薬会社もまんざらでない反応 [who.int]をしたはいいんですが、あまり上手にいってない模様です。
    このままうやむやにされて終わりという可能性も十分にあります。

    だからこそ、弱い立場の途上国はこういう無茶な発言でも言わざるをえない。
    すなわち、これは一種のアピール、もしくは苦し紛れの策と見るべきでしょう。
    • by Anonymous Coward on 2007年08月02日 0時06分 (#1199413)
      インドネシアの主張は、CBD [wikipedia.org]に基づいていると解釈すると、
      あり得る話だと思うんですが、「知的財産権」てのが 引っかかりますね。
      #「遺伝資源に対する主権」とかなら分かるんですが。

      本家CBDの交渉では、資源の利用に対する利益の還元
      (Access and Benefit-Sharing) がうまくいっていない [eic.or.jp]ので、
      主張できそうな所でとりあえず主張している、
      ということかもしれません。

      #実際、この手の国際交渉になると「資源提供国への資金提供」という
      #言葉を入れようとする途上国と、それを阻止しようとする先進国
      #という構図が、判で押したように必ず発生するんで。

      微妙に関連する立場なのでACで。
      臆病者でごめん。

      親コメント
  • 権利と責任 (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年08月01日 18時12分 (#1199219)
    うーん、気持ちは分からんでもないですが、これは危険な主張では?
    インフルエンザウィルスによってもたらされる利益を要求するのであれば、同じくウィルスによって他者が被った不利益についても補償する義務が発生するのではないでしょうか。
    基本的に、今までこうした疾病や自然災害は人類の共通的な脅威であり、それに対しては人類全体が責任を負うという認識だったと理解しています。だからこそ、特定の疾患の発症地域があったとしても、その国や政府、国民には特に責任を負わせるような流れはなかった。

    経済力の差により、治療薬の開発が欧米を中心とした一部の国にほぼ独占されているという現状は危惧すべきですが、それをこういった権利の主張でなんとかしようとしても、うまくいかない気がします。
    • ある意味、そのままな気がします。

      > インフルエンザウィルスによってもたらされる利益を要求するのであれば、同じくウィルスによって他者が被った不利益についても補償する義務が発生するのではないでしょうか。

      ウィルスによって他者が被った不利益についての補償 : 検体の提供
        -> インフルエンザウィルスによってもたらされる利益を要求

      まあ、検体の提供が多いという貢献とそれだけウィルス禍にさらされているということを鑑みることは悪いことでは無いかと思います。
      ただ、知財があるっていうのは詭弁的というか無理がありますけど。
      # でも、米とかの作物のDNAがアメリカ他の企業の知財として保護されたりして、種籾を購入しなくちゃならなくなり、普通の農作業にも問題が出てる場合もあるし...難しいですね。
      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
  • by Tuatha D Danaan (32722) on 2007年08月01日 19時34分 (#1199268)
    知的財産権を主張するより、活きの良い検体を提供する見返りに安価で
    ワクチンを購入できるように契約するのが良いかと。

    そのためには検体をWHO経由で提供するのではなく、インドネシア政府が
    複数の企業と直接交渉し、競争の原理を利用して契約を締結に持っていく。

    --
    #政治家とは国を企業と見立てたビジネスマンであるべき。
    • >知的財産権を主張するより、活きの良い検体を提供する見返りに安価で
      >ワクチンを購入できるように契約するのが良いかと。

      それはつまり「お米と砂糖は提供するので、ポン菓子を安く分けてくれ」
      あるいは「いい原作漫画を提供するので、TVドラマのDVDを分けてくれ」
      と言うのと同じなので、理屈は通っているのではないかと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        安価に購入されたワクチンが大量に転売される,と
        • by Anonymous Coward
          余ってるなら良いんじゃない?
          そんなザルなわけないけどw
  • by hpn_smile (11442) on 2007年08月01日 20時12分 (#1199283) 日記
    「病気の克服」という共通の目的に協力しているのに、
    先進国の製薬メーカーは...
     ・原料を安く買い叩いておいて、
     ・足下を見て高く売りつける。
    ...から不満が出てるわけで。

    妥協するポイントは...
     ・原料を高く買ってくれ
     ・安価に売ってくれ
    ...なわけです。
    リンク元にある
    > 5月のWHO総会でワクチンを公平に供給する体制を構築することを確認した
    は後者の事で、今回のタレコミの話は前者の事。
    (ウイルスの知的財産権が欲しいわけではなく、)ワクチン作成に協力している
    正当な見返りを得るための(奇)策の一つでしょう。

    # 知財をもつなら賠償うんぬん...とか、馬鹿げた意見が多いのに驚き。

    ただ、製薬メーカーは利益を追求する資本主義の申し子で、
    儲かるから/儲けられるから作る、という側面があるのが難しいところ。
    ワクチンを作る事に対する正当な利益は、得られてしかるべきです。

    というか開発費を回収した後も、売れれば売れるほどドンドン儲かって、
    「儲け過ぎる」のが問題なのだから...
     ・開発対価については、そこそこの利益で確定し、費用はみんなで分担して負担する
     ・製法などについてはpublic domainとして、誰でも作れるようにする
    ...という風に出来ないものか?と思ったりします。

    じゃあ、「そこそこの利益」っていくら?ってのは、難しい問題かもしれませんが。
    • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 22時27分 (#1199354)
      むしろ問題は製薬メーカーよりも国家間システムでしょう。

      インドネシア(とかの発展途上国)が非難しているのはは製薬メーカーの倫理よりも、先進国の意向が優先される現状です。
      ワクチンは先進国しか作れないし、さんざん催促してるのに技術供与をしない。
      しかも、ワクチンは先進国優先に分配される。国際的にまとまって一つのワクチンの貯蓄を作ろうといっても、動かない。
      これは一企業の問題ではないでしょう。少なくとも、一企業でどうこうできる問題ではない。

      はからずしてWHOは、所詮、大国の御都合団体であることを暴露してしまったわけで。
      親コメント
      • でも、ワクチンなり、新しい治療薬を作ってるのは、
        製薬メーカーであって、国家ではありませんからね。

        一方、国、というか政党は、製薬メーカーから政治献金やら、
        いろいろ受け取っているので、製薬メーカーの利益が減るよう
        な意向はみすみす受け入れないでしょう。
        また、製薬メーカーが開発費をかけて作った「金づる」を
        手放す事もありえない。

        ここから逆に考えると、薬の開発はすべてpublic domailに
        してしまった方が良いようにも思います。
        薬で儲けるな!と。
        そうすれば、塩基配列を一つ変えたくらいで「新薬」と
        言うような馬鹿げた研究費とかも使わなくなるでしょう。
        親コメント
    • 製薬メーカーが死の商人なら製薬メーカーさえいなければ全て上手くいくって事ですかね。

      本来この手の災害はそれが起こってる地域の人で解決できるならそれが一番良い訳です。
      んでもインドネシアには不幸なことに鳥インフルエンザのワクチンを開発できる組織が
      存在しない。だから国外の組織に頼ってる訳ですよね。
      それなら企業の利益も含めてかなりのお金がかかるのは当然ですよ。
      設備にももちろん結構なお金がかかりますけど、その手の特殊技術を扱う人間にも結構な
      人件費が必要でしょう。
      というか、お金にならない分野
      • by Anonymous Coward on 2007年08月02日 2時05分 (#1199459)
        相応のお金があれば問題は解決するのだし、お金が払えないのならばそれは現地の努力が足りない、という意見のようですね。

        わたしは、当地に相応のお金がないのは、いまインフルエンザで苦しんでいる人達のせいではないと思いますよ。
        「いま起こっていることの枠組の認識」は正しいと思いますが、その枠組の正統性はどこに留保されているとお考えですか?
        また、あなたがお金で解決できる問題をお金で解決できる程度にお金持ちなのは、あなたの人間性や努力のためでなく
        ひとえに生まれた国によるものだろうと思います。特にあなたの場合、生まれた国のおかげでしょう。

        わたしはこういう状態は不公平だと思いますので、できれば是正された方がいいと思います。
        親コメント
  • それなら国連に泣きつけよとは言いたくはないですが、
    ウイルスは知的財産にはいるのか・・・・
    --
    かゆいうま
    • by Anonymous Coward
      日本の法律だと、単なる発見は発明とはみなされない。
      自発的に品種改良して産業上利用できるなら話は別だが。

      要するに不満があるならウィルスの提供を値上げすれば良い話。
      そうなったら別の所から仕入れるようになるだけで誰も得をしないだろう。
  • 知財と利益 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年08月01日 19時32分 (#1199265)
    インドネシアの主張はもっともだと思います。
    人類の繁栄と未来のためにとの大義名分で検体を手に入れて、
    いざ利益の分配となると、人類の繁栄と未来などそっちのけで
    権利と利益を主張するのに対して、検体を提供する側も同じ土俵に
    上がって、検体提出時から権利と利益を主張しているのですから。
    自分勝手な主張でなく、相手の土俵に上がってけんかしようと
    いう態度ですから,かなりかっこいいかも。

    まあ、製薬会社側の論理がおかしいから、同じ土俵に上がると
    ウイルスは知財か?という疑問、違和感が出てしまうのでしょうが。
    • by beans-beans (28638) on 2007年08月01日 22時51分 (#1199373)
      薬については人間が創造的な活動をすることによって生み出されており、
      それについては知的財産権として保護されます。
      安全性の検証なども当然込みになっています。

      一方、ウイルスについては自然界で変異し、そこに人間は介在しません。
      それを知的財産というのは相当無理がありますね。
      せめてレアメタルみたいに資源と言い切ってしまえば議論の余地もあったでしょうが、
      「知的」財産権の主張は筋違いだと思います。

      コンピュータで乱数使って生成する音楽なんかは偶然の産物なので
      著作権の主張は難しいでしょうが、生成するプログラムの
      ソースコードは著作物…ってのとはちょっとずれていますが、そんな感じだと思います。
      親コメント
  • by shoji12 (14093) on 2007年08月01日 21時14分 (#1199310)
    自然財産権じゃ語呂がよくないし、資源と言うほどには集中してないし、カタカナでいこう。
    このさい、稀有な遺伝子を持っている人も、生きるパテントとなってもらおうじゃないか。
  • by nullme (33867) on 2007年08月01日 23時05分 (#1199377) 日記
    Yahoo!ニュース、大元は産経新聞の記事のようですが、

    物事の根幹を意味する「おおもと」は「大本」と書きます。

    最初は異和感を感じましたが
    「違和感を覚える」です。

    タレコミ人も編集者も、少しは推敲しましょうよ。
    # 以前、いい大人に「スイコウって何」と言われて
    # 唖然としたことがある。

    • by Anonymous Coward
      > Yahoo!ニュース、大元は産経新聞の記事のようですが、
      >
      >物事の根幹を意味する「おおもと」は「大本」と書きます。

      そもそもこういうケースで「おおもと」と使うのがおかしいわけで。
      Yahoo!ニュースの記事はどこかの情報を元に独自解釈を展開しているのではなく、
      どこかの記事を配信しているんだから大本も何もそのものです。

      今回のケースで適切なのは「提供元」とか「配信元」といった表現。

      ># 以前、いい大人に「スイコウって何」と言われて
      ># 唖然としたことがある。

      文章の編集について見聞きしたことがなければあり得ると思う。
      • by Anonymous Coward
        >文章の編集について見聞きしたことがなければあり得ると思う。

        ありえるけど中学で習う言葉だったと思うのでちょっとナンだな。
  • インドネシアに鳥インフルエンザを治療する、あるいは感染拡大を
    防ぐ知性がないために世界中が被害を受けているのに、知的財産権を
    主張するのはおかしいと思います(主張する程の「知的」財産権が
    あるのなら、治療してみせろと言いたい)。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 17時50分 (#1199207)
    ・あなたの国の知的財産だそうですから、ワクチンも開発しません
    ・あなたの国の知的財産を流出させた責任に対して補償と賠償を
    • by Anonymous Coward
      >・あなたの国の知的財産だそうですから、ワクチンも開発しません

      それはありえないでしょ。厳密な意味での風土病(その土地の気候などの条件が無いと発病しない)なら
      無視を決め込むことも「その土地に行かないという選択肢としては」ありでしょうが、
      鳥インフルエンザなんて国境は関係ないし、いつ人に感染する力をもつかわからんものを
      野放しにすることはありえない。

      >・あなたの国の知的財産を流出させた責任に対して補償と賠償を

      何言ってるんだか訳分からん。「知的財産」を「個人情報」とでも読み替えればいいのかしら?
      • by Offtopics (34135) on 2007年08月01日 18時33分 (#1199232)
        > >・あなたの国の知的財産を流出させた責任に対して補償と賠償を
        >
        > 何言ってるんだか訳分からん。「知的財産」を「個人情報」とでも読み替えればいいのかしら?

        他所の国が鳥インフルエンザに感染した場合のことを言っているのでは?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >でも、これを『コンピュータウィルス』と読み替えたときに
        ...
        >と言っているような違和感を感じる。
        >#比喩が悪いのは自覚しているのでAC

        当たり前です。
        自然発生のウィルスと人為発生のコンピュータウィルスを
        同列に扱うのはネタにもなりません。
        • by rascal (33552) on 2007年08月01日 18時14分 (#1199221)
          本質は自然発生か人為発生かではないでしょう。
          インドネシアが提供したのはウイルスそのものではなくて検体としての鳥なわけで、だとするとコンピュータウイルスであればPCを提供するのと同等。さまざまな経路を通じてさまざまなファイルに感染した、多様な感染状態のPCを多数提供した人がワクチンソフトをよこせと主張するのであれば、違和感はわりと少なく感じる。

          ま、個人的にはどんなによくできた喩えよりも、そもそも喩えないほうがいいと思ってるけど。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            >本質は自然発生か人為発生かではないでしょう。

            確かに本質は容易に避けられるか否か、ですかね。

            ウィルスの発生している場所は偏りがあります。

            コンピュータウィルスの場合は避けることができます。
            コンピュータウィルスの多い地域(Winny地方?)には行かなくてもいいですが
            インドネシアに住んでいる人が鳥インフルエンザを避けて土地を離れることは難しいです。

            # 個人的には、良くできた喩えは喩えのみで広がらなければ認める派
            # でも、ま、インドネシアの言いたいことは分かる
            • by rascal (33552) on 2007年08月01日 21時02分 (#1199303)
              #言いたいことはわかるけど、具体の文章に違和感があるので…

              >コンピュータウィルスの多い地域(Winny地方?)には行かなくてもいいですが
              >インドネシアに住んでいる人が鳥インフルエンザを避けて土地を離れることは難しいです。

              コンピュータウイルスでは、そこに住んでいない(Winnyを使っていない)事を前提にし、
              鳥インフルエンザでは、そこに住んでいる(インドネシア在住である)事を前提にする
              というのは比較になっていないのでは。
              インドネシアに住んでいない人(日本在住の人)がインドネシア旅行を控える事は容易だし、Winny愛用者がウイルスを避けてWinny使用を避けることは困難なのかもしれない。

              私の意見は、「本質の違いは‘コンピュータウイルス’と‘ふつーのウイルス’とのそれぞれの特徴の間にあるのではない」という事。強いて言えば、「比較するときの例示や喩えのしかた」かな。
              親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 18時08分 (#1199216)
    >知的財産となるとどうなのでしょうか。
    誰かが作ったものならば知財でしょうけど,自然発生したものなら知財とするのは確かに変に思います.
    #資源と考えるのなら,タレコミ子同様わからなくもないですが.

    つーか,インフルエンザは渡り鳥が媒介しているって話はどうなるんだ?本当にインドネシアがオリジナルなのか?
    • by Anonymous Coward
      オリジナルかどうかは関係ないのでは?
      オリジナルだとは主張してないようだし。

      「ワクチンを作成するための新種を一杯発見してるのに、
      その発見に対して、何の見返りもないの?
      ワクチン作成に貢献しても、うちはただ働き?」

      って主張でしょ。知的財産権ってのは変な気もするけど、
      別におかしな主張じゃない。
      じゃ、インドネシアが検体提供やめたらというと、
      新種の発見が遅れ、ワクチン作成が遅れるって可能性もあるわけで。

  • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 18時24分 (#1199225)
    鳥インフルエンザはインドネシアが開発した、と?
    知的財産っていうのは、人が発見、創造したものに対する権利だと思うんですが。

    検体自体は知的財産にはならないでしょ。
    ということは、オレの開発したウィルスを提供してるんだから、
    代金を支払えということか。
    (ウィルスの製法が知的財産と理解)

    ・・・迷惑なモノを作りやがって、むしろ賠償しろ。
    • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 18時42分 (#1199238)
      というか、病気の治療という種類のことでも利益がでる構造というのがまずあって
      そこで利益を出せるのは、国際的に医療技術力の高い一定の国家だけであるのが問題だ。

      という問題提起があるんだと思いますよ。
      私はこれ自体は正しい問題提起だと思います。

      ただ、表現の仕方はちょっとおかしいとは思いますけど。
      親コメント
      • by oyajismel (32045) on 2007年08月01日 18時50分 (#1199242) 日記
        こう考えてみればいいんですよね。

        先進国=ワクチン製造メーカー(車で言えばトヨタ)
          
        インドネシア-検体発見の下請け。=(車で言えば、下請けの部品工場)

        下請けがいなければ、薬(車)は作れない。
        なのに下請けに対価(部品代金)は払わんの?

        って。

        >私はこれ自体は正しい問題提起だと思います。
        >ただ、表現の仕方はちょっとおかしいとは思いますけど。
        100%同意。
        親コメント
        • インドネシアに対してなんらかの見返りはあってしかるべきだし、インドネシアがそれを期待するのもおかしくはない。
          が、「知財である」は違うよなぁ。
          そこさえ別の表現だったら、もっと素直に同意できるのだが。
    • >人が発見
      自分で言ってるじゃないか。

      "発見"っていうのは既にあるものを見つける事。
      作る必要はない。
      検体自体は”発見”な。”作成・創造”じゃなくて。

      親コメント
      • 発見というからには同定する作業が必要です。
        「これがウイルスだ」と確認するとこまでやってはじめて発見といえるのです。
        それっぽい検体だけ差し出すだけで「発見」とはおこがましいですね。
        • ウィルスらしきものの提供でなく、
          "WHOへのウイルスの検体提供を再び拒む事態が懸念されている"

          と書かれているので、"ウィルスである"という同定は終わってるんじゃないの?

          そう理解してたんですが違うのですか?
          どちらにしろ、”作ってるわけじゃないので”

          >オレの開発したウィルスを提供してるんだから
          ってのは大間違いかと。
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 21時04分 (#1199304)
    バイオテクノロジー関連は門外漢なのであんまり良くわかってないのですが、素人目には、ウィルスについて知的財産権を主張することと、微生物について知的財産権を主張することは同等のように思えます。

    例えば特定の遺伝子配列に起因する病気を治療するためのウィルスを開発した場合には、このウィルスについて特許申請することは当然可能?

    また、自然界に存在する細菌で、ある特別な効能を持つものを発見したら、これも特許申請可能?

    ならばトリインフルエンザのように、病原性を持つウィルスについても、それを発見、同定した者には知的所有権は当然主張可能?

    問題はこれをインドネシア政府が主張することに法的根拠が存在するかどうか?

    実際のところはどうなんでしょうか。教えてエロい人。
    • 開発しないでも特許になる場合があります。

      バイオテクノロジーの特許について
      http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/tt1210-005_tokkyo.htm [jpo.go.jp]

      > 自然界に存在する生物から抽出・精製等により単離された化学物質は、機能(例:抗菌作用)が解明されれば特許の対象となる。さらに、病気の治療に用いるといった用途を開発すれば、治療薬等として特許している。
      > 同様に、DNAについても、化学物質であることから、人為的手段により取り出して機能を解明することにより特許の対象になる。さらに、DNAを使用した診断薬等も特許の対象となる。

      ということですので、塩基配列の機能を解明した場合、それを特許にすることができます。

      しかし今回はそういうわけではないので、知財としての扱いは難しいでしょうね。
      ただ法的にはともかく、インドネシアの不満はもっともであり、先進国・製薬会社は交渉の席に着くべきだと思います。
      --
      //Sinraptor
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年08月01日 21時16分 (#1199312)
    搾取する側の先進国にいる立場と、搾取される側の後進国にいる立場では
    考え方も違うかなと思います。この件に関わらず。

    ただ搾取されるなら切れるカードは切りたいという気持ちは分からなくもないです。

    搾取する側もそういうカードを切らせるまで追い詰めない程度に
    搾取するのがうまいビジネスなのかもしれません。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月02日 1時01分 (#1199442)
    死んだ後の世界に、権利は持っていけませんよ。
typodupeerror

アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

読み込み中...