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16393 story

タミフルが若いラットの脳細胞を興奮させることが判明 69

ストーリー by mhatta
溶液は生体内での濃度と合わせてるのかな 部門より

chapati 曰く、

インフルエンザ治療薬タミフルが、服用した子供が起こした異常行動との関係を取り沙汰されて物議を醸し、厚生労働省も緊急安全情報を出すに至ったことは記憶に新しい。その後もタミフルが子供を異常行動に至らしめるメカニズムは不明のままであったが、今回その解明に前進があった模様である。
29日付のasahi.comの記事が報じたところによれば、タミフルと、特にタミフルが体内で分解された時に出来る成分には若いラットの脳細胞を興奮させる作用があることを、米ワシントン大学の和泉幸俊教授(精神医学)らが実験で初めて明らかにした。内容は10月9日発行の医学専門誌 Neuroscience Lettersに掲載される(原論文の概要)。

(つづく…)

詳細はニュース元にあたっていただきたいが、

  • 実験に用いたのはラットの脳から取り出した脳神経細胞
  • 「タミフル」および「タミフルが体の中で分解された時にできる薬効成分『OCB』」のそれぞれの水溶液に浸した
  • それぞれの水溶液に浸された神経細胞は、どちらも約10分後に神経細胞の活動が過剰に盛んになった
  • それぞれの薬物を洗い流した後も、神経細胞の興奮は40分以上引き続いた
  • タミフルそのものよりも、OCBのほうが約30倍も作用が強かった
  • 人間での異常行動が未成年に相次いでいることを踏まえ、この実験でも生後1カ月の幼いラットの神経細胞を使った (これは思春期前の子どもに相当する)
とのことである。さらには、
  • 血液脳関門のガードを緩めることがわかっている「エフェドリン (風邪薬に含まれる成分)」や「アルコール」をタミフルと同時に幼いラットに摂取させると、神経興奮作用が強まる
ことも示されたと言う。
和泉教授は、思春期前の子では血液脳関門の機能が未熟であることや、血液脳関門のガードを緩める作用のある物質をタミフルと一緒に飲むことで、神経細胞への作用が起きたのではないかと推測している。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • /.Jer諸兄が皆、冷静にコメントを書き込みされておられるが
    それは、皆(今現在)体調が良いからでは無いのか?

    /.Jer諸兄も寒くなって、体調が悪くなり咳でもすれば、
     薬の副作用・大流行(パンデミック(pandemic)とかいうらしい)・合併症感染その他のリスクなんか頭の中から吹っ飛ぶだろう。
    体温が38℃を超えてくれば、医者対して
    「明後日から 期末試験(任意の何か)なんです。すぐ直るという
     タミフル とかすぐ下さい。」とか言い出すんだ。

     もし(幸運にも病気が異なるなどの理由で)患者にタミフルを処方しなければ
    「特効薬を出さないあの医者はヤブだ」と言いふらすんだ。

     そして、熱が下がれば医者の言うことなど聴かず勝手に判断し
    外に出かけていってウイルスをばら撒き、流行を広げるんだろう。
    • >/.Jer諸兄も寒くなって、体調が悪くなり咳でもすれば、
      (中略)
      > タミフル とかすぐ下さい。」とか言い出すんだ。

      せっかく口実ができたんだから、これ幸いとばかりに
      ちょっと効く薬で適当に抑えつつ、しばらく連休を
      楽しみますよ。
      タミフルで直しちゃうなんてもったいない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 22時51分 (#1226838)
      だから頑張ってね
      /.Jer諸兄を啓蒙できるならその方が良いし、
      啓蒙された/.Jer諸兄がさらに啓蒙を広げることができればもっと良い。

      俺も /.J で知った口だけど、
      近い将来、人への感染性獲得が恐れられている鳥インフルエンザに対する
      タミフルは有力な切札ではあるものの、未来永劫特効薬である保証も無いってこと。
      そのためにも安易な乱用は避けるべきだし、少なくとも医師の指示する用法は守れってこと。
      ちょっとばかり良くなったからといって学校や職場や人混みに戻ったり、
      あるいは服用をやめて、耐性ウイルスの発生を促すような愚を犯すなってこと。
      もっと広く周知を図らなきゃいけないと思う。いたずらに恐怖を煽り立てる前に。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時31分 (#1226866)
        インフルエンザは解熱後二日は登校など禁止されてるはずだが
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 1時21分 (#1226932)
          インフルエンザは解熱後二日は登校など禁止されてるはずだが
          そうなんだけど、世の中にはそんなときだけに発生する妙な責任を感じる人が多いらしく
          「自分が休んだら皆に迷惑をかけてしまう」と考えてしまう人がいるんです。
          「自分がそこにいる事で迷惑をかけてしまう」という可能性が想像できないのでしょうね。
          なのでそんな人を見かけたら「カエレ!」と優しく諭してあげましょう。

          # 「オメェの席ねぇーから!!」でもいいけど、賞味期限きれてそうだな。
          親コメント
  • by hado (21151) on 2007年09月30日 20時38分 (#1226752)
    中学二年まで、稀ですが高熱時に幻覚を見ていました。
    何せ古い記憶のため摂取した薬品との関連は不明ですが、
    当時熱発で病院にいっていた記憶はあまりないので処方箋の可能性はゼロとして。
    市販の解熱剤程度は両親から与えられていたおそれがありますが。

    この幻覚が強烈だったんです。

    真っ白な襖一面に人の顔が見えたり
    襖から家族が(当時隣の部屋にいた)にこやかに話しかけてきたり
    夜中にトイレに起きたら両脇に不気味な生物が立ったり
    トイレから出ようとしたらバッファローの群れのような何かが通過して出れなくなったり
    年少時にはお気に入りのぬいぐるみすら「怖い」と泣き叫んで放り出したりしていたそうで。

    薬品による異常行動の可能性も有り得るでしょうが
    年少時の高熱が脳に与える影響等についても調べる必要があるのではないか、
    と経験者としては感じずにはおれません。

    #技術者は全ての可能性を排除してはイカン、と常に自省しています。
    • by maty (3877) on 2007年09月30日 23時31分 (#1226865)
      それはもしかしたらアリス症候群 [wikipedia.org]かもしれません
      自分の場合は大きな立方体がどんどん目の前を流れていって、なぜかそれが怖い・・・そんなことがありました

      #今でのあのなんともいえない恐怖は記憶してます
      親コメント
      • > それはもしかしたらアリス症候群かもしれません

        リンク先を読んでみて驚きました。
        不思議の国のアリス症候群 (ふしぎのくにのアリスしょうこうぐん、Alice in Wonderland syndrome, AIWS) とは、知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられる主観的なイメージの変容した状態である。
        小さい頃、夜になると周囲の物体が遠くにあるように見えてしまう事がよくありました。
        急に外界との距離感が狂って、たんすも てれびも おかあさんも みんな とおくに いってしまう。
        それが恐ろしくてさっさと寝るのですが、ふと目を開けると見慣れた天井がはるか遠くに・・・すごくこわかった。
        アレにちゃんとした名前があったとは。

        #久しぶりにあの感覚を思い返しました。当時は疲れ目だと思ってましたが。
        --
        May the music be with you.
        親コメント
      • そんな受けを狙った名称のものを持ってこなくても、、、
        小児は、高熱を出した際に、熱性譫妄(せんもう、熱譫妄)と言って、幻視、幻覚を見て、異常行動をする子供さんがいます。例えば、壁に、実際は存在しない、アニメのキャラクターが見えると言って、笑ったり、意味不明の言葉を喋ったり(異常言動)、理由もなく怯えたりすることがあります。

        リンク [fc2web.com]
        親コメント
    • あ、なんか同じ経験したことありますね。
      高熱の製かどうかは知りませんが
      物の認識がおかしくなってなにもかも怖いとか
       アレは熱のせいじゃないのかとおもってたんですが、みんな一緒ですね
      --
      かゆいうま
      親コメント
    • by McRandol (32363) on 2007年09月30日 23時19分 (#1226854)
      そこまでではないですが、確かに幻覚みたいな状況は記憶にありますね。

      かぶっている毛布が石のように硬く重く感じられたり、巨大なスイカが転がってきて押しつぶされる幻を見たり。
      (いまから考えると何のネタだそれは・・・みたいな内容ですが)
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時41分 (#1226875)
      自分は小学生のころ40度の熱が出たときには幻覚をみまくりました。
      というか、見まくったらしいです。

      寝ているわけでもないのに、「そこに車を停めるな」と叫んだり「宇宙人に襲われる」とか言いながらガタガタ震えたりしていたそうです。天井の木目がグニャグニャになりながら人の顔になって話しかけてくるのはよく覚えています。薬は甘いシロップの喉の薬、座薬、抗生物質だったと記憶しています。

      今となっては、40度出ても(出来はともかく)試験を受けて帰りに医者に寄って、コンビに行ってポカリを大量購入する余力があります。薬も同じようなものを飲んでも昔のような幻覚は見ないので、若いころは見やすい体質なんだと思っています。
      親コメント
    • そして大人になったソフトウェア技術者は徹夜が続き、ピンクの小象や白いワニと会話しながら仕事をする。

      #子供の頃高熱を出したときの記憶→天井の模様が動き出すのが怖くてたまらんかった
      --
      ---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
      親コメント
    • 高熱で幻覚は、あたしは経験無いです。

      ただ、寝不足の時はよく見ます。
      駅のホームに半透明の子供が立ってたり、逆さ向きに階段を降りてくるおっさんが見えたり…

      # 寝不足の原因はアニメの見過ぎです。自重しなさい、アタシ…orz
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      幻覚と夢って、見てる本人にとって、違いはわかるもの?
      幻覚見たこと無いので、よくわからん。
      見たことあるhadoさんにぜひ教えて欲しい。
      • by hado (21151) on 2007年10月01日 22時31分 (#1227458)
        幻覚を見ているその瞬間は夢なのか幻覚なのか現実なのかも自覚できてなかったです。

        ただ幻覚はそのまま徐々に現実に戻っていきまして、数分後には自分が何を怖れていたのかもわからなくなったりしてました。
        例えば襖から微笑む家族の巨大な顔を布団の中から恐怖して見ながら、しばらく経つと見えなくなって居間に行くとみんなそろってるんです。
        で、今しがた襖にみんなの顔があったんだと言っても家族は皆リアクションに困った風でしたけど。

        幻覚はフェードアウトして現実に戻ると言う点で、見た後はそれが夢か幻覚かの区別は明確についていました。

        中学の頃に見た最も強烈な「トイレのドアを開けると廊下がはるか先まで続いていて、バッファローのような巨大な黒い生物の群れが絶え間なく突進してきて、両脇に不気味(顔がまるで太陽の塔)な小人が現れて私をトイレ向かいの階段まで導いてくれた」を最後にまったく見なくなりました。

        #あぁ私は何を見ていたのか
        親コメント
      • by the.ACount (31144) on 2007年10月04日 14時59分 (#1229012)
        一言で「幻覚」と言っても色々。
        意識がはっきりしてる幻覚なら、幻覚だと分かるよ。(色々試して確認したりする・・手を目の前に持ってきて、手が見えないからヤッパリ目で見てるんじゃないんだ・・とか)
        --
        the.ACount
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      27歳(留年しまくり…)の誕生日の前か後か、39度の熱を出して、アパートで寝汗をかきながら、自分の身体にどうやって LAN ケーブルを刺そうか必死に悩んでいました。口やお尻に刺さなくて良かった… それ以前より精神的に参っていて睡眠薬代わりの四環系抗うつ薬を処方されていたことが悪影響した可能性が大です。ただ、成人になっても熱にうなされると何を思うか分からないと実感しました。

      #「おもしろおかしい」狙いじゃ。自分の中では実話なんだが証拠がない。

    • by Anonymous Coward

      薬品のせいなのか高熱のせいなのかはわかりませんが、私も子供のころ風邪などで発熱した時に幻覚らしきものを見たことがあります。

      • 空中の一点に小さな黒い粒が渦を作りながら集まっていき、あたかもどこかに吸い込まれていくように見える。
      • 鼻くそをほじったあと指でこねると、それがどんどん大きくなっていき、卓球のボール位の大きさになると突然消滅する。
      • 寝返りを打つたびに布団がどんどん大きくなっていき、部屋が布団で埋まる
      • 天井が上から覗いたみかんの箱のようになっていて、みかんがぎっしり詰まっている。しかも落ちてこない。(どこかのサイト
  • 一方、 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 19時54分 (#1226726)
    一方、女性の肌が若い男性の脳細胞を興奮させることが古くから知られており、異常行動を起こすことも多々あるそうです。

    こりゃ接触を禁止すべきですな。
  • by Dobon (7495) on 2007年09月30日 20時23分 (#1226745) 日記
    エフェドリンは、交感神経興奮剤。
    低濃度のアルコールが抑制系を落とすのは知られたこと。

    同時に与えたら効果が強まるのは当然では?
    (逆に相殺されるなら興味深いけど)

    「幼いラットに摂取させると」ってあるけど、成熟したラットとの対照実験は行ったのだろうか?(概要にはそこまで載ってなかった)
    # 詳細は、追試待ち、ですな。
    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
  • アサヒる (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 19時13分 (#1226705)
    アサヒる [asahiru.net]
  • やはり (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時37分 (#1226873)
    若いラットは「タミー!ロールミー!」となるのでしょうか。
    #そして最後はフニャ○○屋のお世話になる
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 19時46分 (#1226720)
    in vitroとはいえ証拠らしきものが出てきたのは前進でしょうが、やはりこの手の作用の究明には時間がかかりますね。副作用が出る条件が明らかになれば、もっと安全な使用が可能になるはずですが。
  • by shoji12 (14093) on 2007年09月30日 19時49分 (#1226721)
    どんな副作用があるかが重要で、きっと最初から判っていたけど、製薬会社の戦略に屈したんだろうな。
    厚生労働省の許認可能力にも限界があるということだな。
    やはり、うまい話には気を付けなくっちゃ。
    • かといって (スコア:4, 興味深い)

      by wolf of white supern (22102) on 2007年09月30日 20時20分 (#1226743)
      >やはり、うまい話には気を付けなくっちゃ。

      日本では様々な難病と言われた病気の治療に効果があるという薬を待ち望む人が多いのもまた事実です。
      ちなみにタミフルについての記事を日本語訳してらっしゃるサイト [mypress.jp]がありました。

      >厚生労働省の許認可能力にも限界があるということだな。

      厚生省はそれなりにやっているとは思いますよ。許認可の判断能力が決してあるとは言えないと自分たちでもわかっているのか、認可が下りるのは諸外国よりも遅く、それはとりもなおせば良くも悪くも慎重だからです。まあ、お役所的な責任逃れの顕れでありますが。

      ただ極最近は大臣がサッサと認可をしろと横槍(つーよりは上から突き刺してくる)を入れられることも多いようですが、これまた良し悪し。私個人としては知識の無い人間が認可しろというのはちと危うい気がします。

      #よく世話になった親戚が手のつけられない進行性の難病で亡くなったけど、やはり人間の命はどうこうできるものではないなぁ [kobe-np.co.jp]、と思いますねぇ。
      --
      RはRevolution・Return・Rememberの意味です
      親コメント
    • Re:全く順序が逆 (スコア:4, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年10月01日 7時28分 (#1226989)
      > どんな副作用があるかが重要で、きっと最初から判っていた
      生後すぐの時期のマウスで死亡事例が出ているので「乳児には投与できません」

      それから、人間での事例は「不幸にして飛び降りた子供の組織分析」事例が1例あります。
      日本では「検死」は遺体を傷つけるとして嫌われますので貴重な事例です。
      「タミフル」代謝物は、腎臓と肝臓から検出され、脳からはみつかりませんでした。

      「~にちがいない」の根拠は、実際の数値でしか得られません。
      科学的な事例を「裁判」で決定する事は無意味なのですけれど …

      それから「インフルエンザ」感染時点で、既に「死亡の危険性」が有ります。
      危険性が有ることを認識するので「主作用と副作用の両面を持つ」薬物を服用します。
      薬物に副作用が存在していても、主作用のメリットが上回れば使用されます。

      薬物のタミフルが、「異常行動を生じさせる可能性が有る」は否定しませんが、
      それは子供に使用される他の薬物のいくつかでも同じです。
      子供は成長途上の生き物で身体的に大人とは異なるので「小児科」があります。
      タミフルだけが特別に異なるわけでは無いのです。

      インフルエンザにも「麻疹」のように長期免疫を与えるワクチンが有るといいのですが
      登場までにはまだ少し時間がかかるようです … とても残念です。

      議論の前提になる条件は学習してから、話をしましょう。でないとツリーが荒れます。

      親コメント
      • by shoji12 (14093) on 2007年10月01日 9時33分 (#1227031)
        > 議論の前提になる条件は学習してから、話をしましょう。
        おっしゃるとおりで、全く順序が逆でした。
        今までの自分や家族の治療体験から、医師や医療機関に副作用の告知義務はないと予測しています。
        厚生労働省やメーカーにも告知義務がなければ、法令の不備ということになるのでしょうか。
        厚生労働省は、データを持っているが、公開義務はないみたいだし。
        一般市民はどうやって副作用を知るか、学習してみます。
        親コメント
        • by marudiana (31904) on 2007年10月01日 20時50分 (#1227429)
          副作用情報といえば、医療用医薬品の添付文書検索 [pmda.go.jp]。たとえばタミフル [pmda.go.jp]。
          市販されてる一般薬はこちら [pmda.go.jp]

          ただし、注意書きにもあるように「このホームページで提供している情報は、専門的な情報が含まれていますので、これらの情報をご覧になって、使われている医薬品・医療機器について疑問などを持たれた場合には、医師・歯科医師及び薬剤師に必ずご相談してください。
          医療用医薬品・医療機器は、患者ご自身の判断で用いたり、中止したり、または医薬品の用法・用量を変えたりすると危険な場合がありますので、ご注意ください。」


          個人的な意見を言わせてもらうと、医者の言うことを理解ために勉強するのはよいですが、生兵法は怪我のもと。
          不安に思うのは分かりますが、専門家である医者の言うことを素直に聞きましょう。

          SEが練りに練った仕様に対し、雑誌で読んだ知識で仕様を変更させる顧客を想像してもらえれば、少し調べた程度で医者に意見するのが、失礼かつ仕事をやりにくくさせてるか理解できませんか。
          疑問に思ったら意見をぶつけるのではなく、まず医者の見解をじっくりと聞きましょう。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年10月02日 14時29分 (#1227782)
          病気に対する一般的な知識と、治療に必要とされる知識とはレベルが違います。
          人間は規格品のネジや釘ではなく「生もの」ですので、それぞれに特性が異なりますし。
          病気の治療という意味なら、信頼できる「かかりつけのお医者さん」を持つのが一番です。
          医者という専門家に疑問に思っている事をきけない様な「信頼関係がない」状況なら、
          そもそも治療は困難になりますから。

          汎用の情報を素人が調べるよりも、信頼できるお医者さんに継続的に「健康管理」をして もらえる方が、ずっと安全です。医者はそれが本業ですし、その他の職業ではそれは非常 に困難な情報収集(なおかつ実りの少ない徒労になりまねないもの)ですから。

          そういった部分は人それぞれ違うかもしれませんが、私は高度な専門知識を要する話では、 それを長期的に積みあげてきた「人」を探すのが一番実りが多い、と思っています。情報 が見つかる事と、その意味合いを判断できる事は異なるレベルの話ですので。
          親コメント
    • そもそも許可/否のディジタルな枠組から出られてないのが問題。患者によって要求が全然違うんだから実績をカテゴライズするようにしてカテゴリー別に(これは副作用の説明と承諾を要するみたいな)扱いを設定しとけば慎重さと期間短縮のジレンマを解決できる。「仕事」が減るので官僚連中は嫌がるかも知らんがな。
      親コメント
      • Re:全く順序が逆 (スコア:4, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時24分 (#1226859)
        薬を投与する人ですが…

        新薬を希望する患者には、未認可の薬の投与を認め、
        未認可の薬は安全性や有効性でグレード分けし、
        使用の際、患者に同意を求めると言うことでしょうか?

        どうやろうと
         「国のグレードが誤っていたから損害を受けた」
         「これほどの副作用は予想していなかった」
        という意見が出るのは火を見るより明らかなんです。
        そして、現在の法律と世論は医療側が極端に不利にできています。
        例え患者が死という副作用を了承していても、それで死亡すれば裁判では多少負けます。

        訴訟リスクなんて考えなくて良い世の中になると良いんですが。
        その弊害も表に出つつあるんですが、無理でしょうね…

        親コメント
        • >どうやろうと
          > 「国のグレードが誤っていたから損害を受けた」
          > 「これほどの副作用は予想していなかった」
          >という意見が出るのは火を見るより明らかなんです。

          んー、まー、そうだろうね。でもそこは慎重さと時間のジレンマとは別の所の問題じゃないかな。
          で、そっちの対策は、例えば

          >使用の際、患者に同意を求めると言うことでしょうか?

          この同意の内容をどうにかする。例えば重篤な副作用が確認されてるカテゴリなら訴えないという誓約書が必要だとか。それでも裁判で負けるというのならそれは医療の問題でなく司法の欠陥というもっと厄介な問題だと思うよ(とはいえその可能性は小さくなさそうなのが嫌なところなんだが)。
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      その割にはアメリカでのタミフルの異常行動の話題が出てこないのは不自然ですが
      日本とアメリカのタミフル処方方針の違い?とかあるのでしょうか
      #イメージだけどアメリカのFDAの方がいい仕事している
      • by kazuhix (21600) on 2007年09月30日 23時19分 (#1226855) 日記
        日本とアメリカのタミフル処方方針の違い?とかあるのでしょうか
        確か、子供にはアメリカでは処方しないんじゃなかったかと。それから世界のタミフル消費の半分を占めているのが日本らしいです。
        --
        ヽ( )`ω´( )ノ
        親コメント
        • Re:全く順序が逆 (スコア:5, すばらしい洞察)

          by pmjames (29210) on 2007年10月01日 3時21分 (#1226966) 日記
          >確か、子供にはアメリカでは処方しないんじゃなかったかと。

          そんなことはありません。 [nejm.org]

          >それから世界のタミフル消費の半分を占めているのが日本らしいです。

          風邪の症状で庶民が48時間以内に医者にかかれる国が他に存在しないからなんですけどね。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 21時15分 (#1227436)
            >それから世界のタミフル消費の半分を占めているのが日本らしいです。

            もうひとつ、インフルエンザ脳症は怖い! と、日本のマスコミがめいいっぱいインフルエンザの危険性をあおっていた、というのがありますね。
            新聞記事のデータベースで過去記事を「インフルエンザ」で検索してみるとわかりますし、覚えている人もいるでしょうが、2004年頃には「今日もまたインフルエンザ脳症で1人重症になった」とか「タミフルがあれば脳症の重症化が防げるかも」と今と正反対のことを一生懸命煽ってくれています。これも日本だけの現象。
            当時は「脳症が怖いからタミフルを!」と目を剥いて、絶対にタミフル持って帰ってやるぞ、という親で外来が溢れていました。(むしろそういう風潮に医師の方が疑問を持っていました)
            そもそも単なる抗ウイルス薬の一種であるタミフルが、こんなに有名であること自体が異常なんです。宣伝したのはマスコミです。

            あれだけ宣伝しておいて、2006年になったら一転して「インフルエンザで死ぬことはない!」とか「日本の医師がバカだからタミフル出しすぎなんだ!」とかいうコメント掲載してるわけで、マスコミって本当に気楽だな、と心から思いました。

            ほかにもタミフルの処方が日本で多い原因はあります。

            ・風邪ひいても休むという習慣がなく、せいぜい3日くらいで出勤しないと怠け者と思われる文化なので、タミフルによる病悩期間のわずか1日の短縮の意味合いが諸外国と比べて強い。

            ・世界のインフルエンザワクチンの9割はヨーロッパとアメリカで使用されていますが、日本は接種率が低い(言うまでもなく1990年代後半だっけ?にマスコミがワクチンの副作用を煽ったからです)

            ・医師の技術料金が諸外国より非常に低いので薬を出さずにアドバイスだけして返しても病院は利益にならない
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        • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 3時19分 (#1226965)
          >それから世界のタミフル消費の半分を占めているのが日本らしいです。
          タミフルは、特許の関係で製造所が限られている上に、消費期限が短い。
          だから、もともとそんなに沢山は流通してない。
          にも関らず、そんな貴重なタミフルの在庫を(世界中から買い集めてでも)十分にそろえるように散々煽ったのはマスコミ。
          これ豆知識な。
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          • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 12時07分 (#1227168)
            「貴重なタミフル」の意味合いを間違えているようなので念のため

            日本でタミフルがふんだんに使われるのは国の豊かさと医療保険制度のたまものです
            英国のように「医療費は無料」でも「予約により診療は一週間後」だと、インフルエンザは 既に快復してしまっているので、タミフルは処方されません。日本は、風邪で医者にかかれる幸せな先進国なのです。

            タミフルの生産量が少ないのは、現在の原料が植物(八角)で生産量が少ない為です。化学合成の手法は日本で確立されていますが、まだ実際の合成は始まっていません。

            タミフルが貴重なのは、「H5N1」型という人間にはほとんど感染しない鳥インフルエンザ・ウイルスが「人間感染型」に変異して、世界的な規模での流行する事が懸念されているからです。致死率は現時点で7割弱です。

            タミフルが本当に必用とされるのはそのような増殖力の高いウイルスに対抗する場合で、現在でも日本以外のほとんどの国では、タミフルはその様な流行に備えるための「国家備蓄薬」という位置づけで購入されています。WHOの勧告に基づいて、世界中の国が備蓄に務めているのです。

            特許の関係もあって、タミフルの価格は高価です。でも、現在流行しているインフルエンザ・ウイルスより遙かに増殖能力が高い(つまり、急激に人間の細胞を破壊するのです)ウイルスの増殖を押さえ込めるタミフルの備蓄は、国民の人数分のワクチンが用意できない場合には、本当に生死を分ける可能性があるのです。

            多数の鳥インフルエンザの感染死者が出ているインドネシアが、最新のウイルスをWHOに提供せずにいるのは、高価なタミフルやワクチンが開発途上の貧しい国家では入手できない可能性が高いからです。そういう貴重な薬品を、生命の危険がほとんどない成人が使用する日本は、世界からみて異常です。(健康保険制度のおかげですが)


            現時点の情報を少々
            ・ワクチン:対応できるプレ・ワクチンの開発に成功。1000万人分を備蓄予定。
            (人間感染型のウイルスはまだ出現していない。本当に有効なワクチンは流行後にしか作れない)
            ・抗体医薬:ダチョウの卵として大量の抗体を作り出せる可能性が出ている。
            ・インフルエンザ汎用ワクチン:開発途上。成功してくれるとありがたい。

            医療情報は「命の情報」なので、バランスをとって報道しないと危ないのですよ。
            親コメント
    • by Anonymous Coward
      > 〜だろうな。
      > 〜ということだな。
      > やはり〜。

      自らの妄想だけを根拠になぜここまで断言できるのだろう。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 20時15分 (#1226738)
    普通の環境では問題ないのに、とある特殊な条件(子供で風邪薬をいっしょに)が発生すると異常動作してしまうつーのがソフトウェアやハードウェアそっくりだな。

    環境依存系は、どげなテストをしてもすり抜けてしまうだろし、
    地雷を引いてしまった人には悪いが、ひたすらノウハウを積み上げるしかないんだろうな。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時31分 (#1226867)
    風邪の時には たまご酒 を作る家庭も結構あるかと思うのですが、
    飲んだあとにタミフル使うと大変なことになりそうですね…。
    • by Anonymous Coward
      普通の人はアルコールと薬は同時に飲まないんじゃないですかね常識的に
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時31分 (#1226868)
    ハードクラックとして闇で売買されそうな予感
    #文字通り飛ぶクスリ
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級

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