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世界で最も日当りが良いのはどこ? 134

ストーリー by yosuke
SoDaにある1990-2004のマップとの違いがわからない 部門より

吸血鬼必携の地図 曰く、

米ZDNetのBlogが紹介しているが、NASAの研究者グループが「陽当たり良好世界地図」(超訳)を作成したそうだ。英Guardianの記事によると、世界で最も日射が強い(かつ晴れやすい)のはサハラ砂漠と太平洋の中央部(ハワイの南からキリバスにかけて)だという。この成果は米欧の22年にわたる人工衛星による観測データを解析したものである。(REUTERS電として詳細な記事(英語)が出ている。その日本語版。)
これは日光浴のための参考データというわけでは、もちろんない。来るべき石油枯渇、あるいはCO2削減のための化石燃料からの脱却のための代替エネルギーの一つとして、太陽光発電設備をどこにいくつ配置するかという検討などのための基礎データである。Guardianの記事によると、サハラの日射量では1日1平方メートルあたり、標準的なアメリカの家庭で1日に消費される電力量に相当する6.78kWh、太平洋では6.92kWhの日光が照射されているという。電話の中継局に設置する太陽光発電パネルの数の見積もりなどに衛星観測データが用いられているほか、国土のほぼ全体が強い日射域という結果のでたオーストラリアでは日光が新たな資源になるとの期待を示す記事が出ている。

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  • 日当 (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年11月30日 1時40分 (#1257766)
    「り」が見えなかった俺は、毎日が辛いです
    • Re:日当 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年11月30日 2時18分 (#1257776)
      "日当たり"マップは将来的に欲しいですが、

      "日当"マップは今すぐ欲しいです
      親コメント
  • by s-kei (16661) on 2007年11月30日 6時19分 (#1257818)
    えーとアルベドとか生態系への影響とかいろいろ心配してる方々がいますけど、全部デマのネタですね。

    たとえ全世界分の電力を太陽エネルギーだけで供給したとしても、必要な面積はゴビ砂漠の面積程度 [nedo.go.jp]です。
    サハラ砂漠の条件ならば、必要な面積は6万平方キロぐらいです。この絵 [wikipedia.org]の一番左の赤四角ぐらいですね。地球の表面積(約5億平方km)から言えばごく小さい割合ですし、たとえこれを全部1カ所に集めて置いたとしても(そんなことをする意味はありませんが)影響は局地的です。
    逆に、その分の温暖化ガスの排出量を減らさなかった場合の地球全体の温暖化の影響の方がよほど深刻ですね。放っておけば全生物種の何割もが絶滅の危機に晒されるだろう、と報告されていますから(これ [env.go.jp]の18ページとか参照)。
    どのぐらい排出量を減らせるか、についてはこのあたり [aist.go.jp]がご参考になるかと。

    まぁ現実的な解としては当面は再生可能エネルギーだけじゃなく、原子力でも炭素貯留でも省エネルギーでも何でも使っていくことになるのでしょう。ここ [env.go.jp]の28ページ以降にあるように。

    しかし技術はあるのに、政策の面で遅れているのですよ、我らが日本は。既得権益と先入観にとらわれすぎて、新たな商売を逃がそうとしていますね。
  • 日陰 (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年11月30日 1時02分 (#1257747)
    砂漠に太陽光発電設備を作ったら、たくさんの日陰ができますね。
    これで何か新たな生態系が出来そう。
  • by nidak (2008) on 2007年11月30日 7時19分 (#1257833) ホームページ 日記
    ここは、サハラ砂漠のど真ん中。
    太陽電池パネルを大量に設置し、今から発電開始!!

    ・・・3時間後・・・

    全ては砂の中に消えた。サハラ恐るべし!!

    人的に砂を排除する作業を行うも、手間ばかりかかって
    割に合わないことが発覚。

    しかも、あまりの日照効率の良さに作業員全員熱中症。
    作業員の多くは「誰だ、こんなとこ選んだの?」と文句
    を言っているとかで。サハラ恐るべし!!

    (いや、実際サハラ砂漠に行って見ると、少しの間に
    砂山が消えて他の場所に出来るのを目の当たりにするし、
    あそこの異常さというか特殊さが良くわかる。)
    --

    There is no spoon.
    • Re:実験してみた (スコア:3, 参考になる)

      by s-kei (16661) on 2007年11月30日 7時53分 (#1257844)
      そういう「砂砂漠」は、サハラ砂漠の1/4ほどですよ。残りは石ころ主体の岩石砂漠(礫砂漠)で、世界の大部分の砂漠がこれ。
      わかりやすい分類のページが鳥取砂丘のページ [tottori-u.ac.jp]ぐらいしか見つからなかったけど。

      プランとしてはこういうもの [iea-pvps.org]が想定されていて、周辺の緑化なども含んでいます。洗い流してくれる雨が無いので、パネルに乗る砂の影響は日本よりは大きくなりますが。
      ゴビ砂漠では実地調査 [pvsystem.net]も行われていますね。
      # こういう地域だと、原油をわざわざ運んでくるよりよほどロスが少ない場合が多い。
      親コメント
    • by tux (14291) on 2007年11月30日 11時58分 (#1258002)
      どこにつけるか迷ったけど、なんとなく関連してるここに。

       アフリカのある国の地方ラジオ局が徐々に出力が落ちてき遂に送信不能になってしまった。
       局員が調べても原因がつかめない。ラジオが唯一の娯楽な村人はみんながっかり。
       2ヵ月後政府がようやく調査団を派遣するとあっさり原因究明。
       ソーラーパネルに砂が積もっていたとの事。
       開局以来ソーラーパネルの掃除なんかしたことなかったらしい。

      という話をTVでやっていたのを思い出しました。
      大規模に展開するならお掃除ロボットが必要ですね。

      あと、砂塵でパネルそのものが削られていきそう…。
      親コメント
  • 宛部門名 (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年11月30日 7時48分 (#1257841)
    単純に期間が長くなったことではないかと。

    SoDa(Solar Radiation: Data, Databases, Applications, Education - SoDa Service [soda-is.com])は
    14年の解析ですが、今回は22年。
    気候は10年規模の周期の変動を持っていますし、そもそも太陽光の強度が11年で変化する。
    空の明るさ(透明度)が11年周期変動する [astroarts.co.jp]なんて話もあるようです。
    14年の解析では1周期を抑えてはいますが、正直周期変動を解析するのに
    1周期分のデータでは心もとない(有意性に疑問)。

    22年が11年の2倍になっているのは偶然なのか11年周期の2倍を選んだのかはわかりませんが、
    2周期分抑えることで有意性の高いデータになるのではないでしょうか。
  • 陽当たり良好! (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年11月30日 0時44分 (#1257738)
    あだち充がワールドワイドになったという話かと…。
  • 太陽炉を利用してMgO2+熱→Mg+O2と言う反応をおこして金属マグネシウムを生産し、Mg+O2→MgO2+熱な反応でエネルギーを取り出すようにすれば、太陽熱発電より変換効率よいし、インフラ整備も道路だけなのでうま~と言う記事を見かけました。これもそのあたりの技術を利用してエネルギー生産するという話なんですかね。

    太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会 [nikkei-bookdirect.com]
  • by Anonymous Coward on 2007年11月30日 0時33分 (#1257732)
    代替エネルギーで太陽光発電といっても、その設備建設や維持管理のための投入エネルギー量はどうなってるの?
    • by bero (5057) on 2007年11月30日 3時30分 (#1257801) 日記
      なぜ(余計なもの)かわからないな。重複あるわけでなし>モデレータ

      以前は、製造にかかるエネルギーが耐用年数中に発電可能なエネルギー以下だから意味ねんじゃね?という話があったが
      その後太陽電池の変換効率が向上したりしたから現状はしらね

      ただ現状がどうでもいずれ開発されるといういう前提でそのときのためにアタリをつけとくのはいいと思う
      軌道エレベータとかでもいずれ素材が開発される前提だし
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年11月30日 6時35分 (#1257820)
        太陽電池そのもののエネルギー収支は耐用年数と効率の上昇で黒字になったそうです。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年11月30日 2時28分 (#1257781)
    意味があるほど太陽電池なんか並べたらアルベド等が変わっちゃって大気の流れが変わるじゃん
    環境過激派の前に実現は難しいでしょうな

    砂漠一面に広がる太陽電池、その下には作物がすくすくと育つとかかっこいいんだけどな~
  • by eukare (2230) on 2007年11月30日 3時01分 (#1257795) 日記
    高山の頂上なんかだと「いつも雲の上に出ている(雲海を見下ろす)=日照が多い」ような
    イメージがあるんですが、意外と大したこと無い?
  • 一方、ロシアでは (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年11月30日 6時29分 (#1257819)
    野良猫の首に無線発信装置をつけてシベリア送りにした。

    # 猫ってひなたぼっこ好きですよね。
  • 太陽炉を使った発電施設とどっちがいいのかな?
    • ああタイムリーな発言
      なんか廃れたって記述があったけど実際はどうなんだろう?
      トータルコストで、太陽電池>太陽炉なのかな
      親コメント
      • by s-kei (16661) on 2007年11月30日 12時31分 (#1258021)
        太陽熱発電(solar thermal electric power)のことでしょうか?こちらも有望ですよ。
        他は検索いただくとして、スペインのやつ [gizmodo.jp]が画になります。
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        • by s-kei (16661) on 2007年12月02日 2時53分 (#1258668)
          太陽光発電の話ばかりになってしまってますが、低緯度地域の砂漠のように
          ・直射日光が多くて(=太陽光を集光しやすい)
          ・平均気温が高くて(=高温が得やすい)
          ・タービンや蒸気系のメンテナンスに問題がない
          地域では、太陽発電が有利になってきます。

          日本ではあまり研究されていませんが、アメリカ大陸の一部や地中海沿岸、中東、オーストラリアなどが適地とされ、一部では実用化もされてます。
          英語ですが、この資料 [nrel.gov]に実際の発電所の例や、CSPに向いた地域の分布(P.8)、それに地中海周辺での国際送電の可能性(P.18)が図で示されています。

          ご参考までに。
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